玄武洞公園と玄武洞ミュージアムを現地レポ!柱状節理とは?地球のふしぎを体感しよう

玄武洞公園(兵庫県/豊岡市)

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城崎温泉にほど近い「玄武洞(げんぶどう)公園」と「玄武洞ミュージアム」を現地レポート!両方を訪れることで、地球のなりたちや自然への興味が深まります。自然の造形美やその迫力に子どもはもちろん大人もワクワク。所要時間や見学のポイント、柱状節理の簡単な説明、ミュージアムでの展示や体験、レストラン、ショップなど、詳しく紹介します。

» 関西の鍾乳洞・洞窟

目次(index)

アクセスはバスや車が便利

玄武洞公園は、城崎温泉街から車で約10分。公共交通の場合は、JR城崎温泉駅からバスやタクシーを利用するとスムーズです。対岸のJR玄武洞駅から渡し船も出ていますが、予約制で駐車場もないため、城崎温泉駅まで行くか、車で直接行くことをおすすめします。玄武洞公園の向かい側に駐車場と玄武洞ミュージアム、玄武洞渡し船乗り場があります。

玄武洞を見学!ガイドや所要時間は?

玄武洞公園は、山陰海岸ユネスコ世界ジオパークの中心的なジオスポットで、地球のパワーを間近に感じられる場所です。高い岩壁に整然と並ぶ岩は、約160万年前の火山活動によって生まれたもの。かつて採石場として使われていた場所が、そのまま大きな洞穴となり、迫力ある景観をつくり出しています。

/玄武洞公園(兵庫県/豊岡市)

子連れ見学のポイント

自然がつくったとは思えないほど整った柱状列石が見られる玄武洞。園内は階段や坂でアップダウンがあるため、歩きやすい靴が必須です。また、ベビーカーが通りにくい場所があるので、小さな子ども連れの場合は抱っこ紐があると安心です。

所要時間とガイドについて

小学生以上なら、有料ガイドを予約することをおすすめします。5つある洞のうち、玄武洞と青龍洞の2つを案内してもらい、所要時間は約30分。見ただけではわからない歴史や見どころを直接聞くことができます。ガイドを聞いたあとに、残りの3つの洞をまわれば、より楽しめます。途中のベンチで休憩しながら、すべての洞をまわれば60分ほどです。
これにプラスして「玄武洞ミュージアム」の所要時間が40~60分ほど、さらに体験やレストラン、ミニ遊覧船などもあるので、1日楽しむこともできます。

■ガイド料

  • 個人利用(9人まで):1人200円 ※小学校4年生以下は無料
  • 団体利用(10~35人):2000円 ※小中学校(園)の授業の場合は無料

柱状節理とは?どうして六角形の岩ができたの?

/玄武洞公園(兵庫県/豊岡市)

玄武洞を形づくっているのは「玄武岩(げんぶがん)」という黒っぽい岩です。この玄武岩は、約160万年前に、近くの二見山が噴火したときに流れ出た溶岩が、くぼ地にたまって冷え固まったものです。玄武岩は日本各地で見られますが、その日本語名は、玄武洞に由来しています。

岩石が六角形に近い形でまっすぐにのびている理由を教わりました。溶岩は冷えるときに体積が縮み、その力によって表面にひび割れができます。それが六角形になるのは、力が均等に分散されて最も安定する形だからだそう。ときを経てさらに冷えると、ひび割れは縦方向に伸び、六角柱が何本も立ち並ぶ柱状節理が生まれます。

「どうして同じ形が並んでいるの?」と子どもに聞かれたら、「熱いドロドロした溶岩が冷えて、ギュッと縮んだら、自然にこの形になったんだよ」と伝えるだけでも、十分イメージが伝わります。

磁気を帯びている玄武岩/玄武洞公園(兵庫県/豊岡市)

玄武洞公園の玄武岩は、溶岩が冷えて固まる際に磁気を帯びています。磁石を持っていくと、岩にぴたっと引き寄せられます。ぜひ、実験してみましょう。

さらに子どもの興味が湧いてきたら、この地で発見された「地磁気の逆転」についても学んでみましょう(公式サイトの解説)。親子で地球の成り立ちを学ぶ絶好の機会になりそうです。

コースに沿って玄武洞公園を巡ってみよう!

玄武洞

玄武洞の入口/玄武洞公園(兵庫県/豊岡市)

公園の入口から進むと、まず目の前に現れるのが玄武洞です。高さは約42m、ビルの13階ほどもあり、見上げると圧倒される迫力です。柱の形をした柱状節理が、一本一本まっすぐに連なっています。

近づいて観察すると、柱の太さが場所によって違うことに気づきます。これは、冷える速さの違いによるもので、早く冷えた部分は細く、ゆっくり冷えた部分は太くなるため、微妙な変化が生まれているのです。

洞窟のように見える穴は自然にできたものではなく、江戸時代に石を切り出していた名残。当時はコンクリートがなかったため、玄武岩は貴重な建材で、建物の土台や護岸などに使われていました。岩の自然な割れ目にノミを入れて、手作業で石を切り出していったそうです。

青龍洞

青龍洞/玄武洞公園(兵庫県/豊岡市)

青龍洞の柱状節理は、縦だけでなく、横向きにものびているのが特徴です。これは、溶岩が冷やされた方向が場所によって異なっていたためで、右から左へのびたもの、上から下へとのびたものなど、柱の向きは違っていますが、これらも六角形のものが多いです。

「落ちそうで落ちない石」と呼ばれる岩/玄武洞公園(兵庫県/豊岡市)

岩壁の上のほうに、「落ちそうで落ちない石」と呼ばれる岩があり、近年は合格祈願のスポットとして知られています。
すべての洞は、落石の危険があるため中には入れませんが、映えスポットなので、青龍洞をバックに写真を撮っておきましょう。

玄武洞公園(兵庫県/豊岡市)

白虎洞から西は急な階段が多いため、子どもが疲れるようなら玄武洞と青龍洞だけでも十分満足できます。体力があれば、残りの3つの洞もまわってみましょう。

白虎洞

水平方向に細かく伸びている柱状節理/玄武洞ミュージアム(兵庫県/豊岡市)

水平方向に細かく伸びている柱状節理をじっくりと観察することができます。柱状節理はゆっくり冷えたものほど太くなるので、このあたりは溶岩の周縁部に近く、早く冷えたことがわかります。>

南朱雀洞

南朱雀洞/玄武洞公園(兵庫県/豊岡市)

南朱雀洞では柱状節理があまり形成されず、ごつごつとした塊状の岩石が連なっています。ここが溶岩流の先端で、急に冷えて固まったためです。

北朱雀洞

北朱雀洞/玄武洞公園(兵庫県/豊岡市)

公園の一番奥、南朱雀洞の隣にある小さな洞です。縦や斜めに並ぶ節理が、羽をひろげた朱雀に似ているともいわれます。

コウノトリの棲む里

コウノトリの棲む里(兵庫県/豊岡市)

自然豊かな玄武洞公園周辺は、国の特別天然記念物・コウノトリが暮らす場所としても知られています。周辺には、コウノトリのための人工巣塔が設置されており、春にはヒナを育てる親鳥の姿が見られることもあります。また、周辺では冬でも田んぼに水を張り、エサとなる生きものが棲みやすい環境を保つなど、一年を通してコウノトリを大切に見守る取り組みが続けられています。

玄武洞公園

住所 兵庫県豊岡市赤石1347 Googleマップ
問合先 0796-22-4774
時間 9~17時(入園は16時30分まで)
休み 臨時休園あり。事前に公式サイトをご確認ください
料金 大人(高等学校に就学できる年齢以上)500円、学生(大学・高等学校・これらに準ずる学校)300円
URL

https://genbudo-park.jp/

玄武洞ミュージアムってどんなところ?

玄武洞ミュージアム(兵庫県/豊岡市)

玄武洞公園を見学したあとにぜひ立ち寄りたいのが、玄武洞ミュージアムです。玄武洞の成り立ちや地球の歴史を、模型・映像・実物展示を使って紹介しています。ダイナミックな岩壁を見上げた体験が、「なるほど!」に変わる場所。地学の話も子ども目線でやさしく解説されているので、親子で会話しながら楽しめます。見学時間の目安は40~60分。レストラン&カフェや但馬のおみやげが並ぶミュージアムショップもあるので、ゆっくり楽しみましょう。
館内はエレベーターがあるのでベビーカーでもOK。女性用トイレにおむつ替えシートがあります。

発見がいっぱい!展示を見てみよう

岩石ゾーン

岩石ゾーン/玄武洞ミュージアム(兵庫県/豊岡市)

約160万年前から現代に至るまでの玄武洞の成り立ちをパネルで紹介しています。玄武洞を形づくっている玄武岩に触れることができるので、自然が作り出した六角形とその触り心地を確かめてみましょう。

豚肉石(猪肉石)/玄武洞ミュージアム(兵庫県/豊岡市)

「この石、なにに見える?」と話しがはずむ面白い石がずらり。豚肉石(猪肉石)をお皿に置けば、まるでポークステーキ!

ホタル石(フローライト)/玄武洞ミュージアム(兵庫県/豊岡市)

ポンデリングのような石はホタル石(フローライト)。自然にこんな形になるなんて、驚きです。

カンカン石(讃岐石)で音階をつくった楽器/玄武洞ミュージアム(兵庫県/豊岡市)

カンカン石(讃岐石)で音階をつくった楽器は、楽譜を見ながら軽くたたくと演奏できます。

こんにゃく石/玄武洞ミュージアム(兵庫県/豊岡市)

こんにゃく石は、世界でも数カ所でしか見つかっていない砂質片岩で、石なのに曲がるんです。受付に言えば、実際にさわらせてもらえます。

珪化木(けいかぼく)/玄武洞ミュージアム(兵庫県/豊岡市)

珪化木(けいかぼく)は、埋まった樹木の水分が抜けたところに、水晶の成分のケイ酸が大量に入り込んで石になったもの。透明感があり、年輪が黒く残ったものはめずらしいそうです。

菊花石(きっかせき)/玄武洞ミュージアム(兵庫県/豊岡市)

まるで石に菊の絵を描いたような菊花石(きっかせき)。約1億年前の海底噴火によってできたもので、地下でマグマの熱や圧力を受けて、石の中に含まれていた鉱物が、中心から外へ向かって結晶化し、放射状に広がったものです。

ステゴドンの骨格模型/玄武洞ミュージアム(兵庫県/豊岡市)

山陰海岸で大昔のゾウの足跡が多く発見されたことから、全長7.6mのステゴドンの骨格模型を展示。大きな牙や太い足など、実際にそばで見ると圧巻です。2階の吹き抜けからも見てみましょう。

鉱物ゾーン

鉱物ゾーン/玄武洞ミュージアム(兵庫県/豊岡市)

2階の鉱物ゾーンでは、地球の神秘を感じられるさまざまな宝石や鉱物のコレクションがあります。

世界一のアマゾナイトの群晶/玄武洞ミュージアム(兵庫県/豊岡市)

写真は鮮やかな緑色が目を引く、世界一のアマゾナイトの群晶。
金、ダイヤモンド、水晶といった聞き覚えのある宝石だけでなく、世界各地から集められた様々な鉱物を見ることができます。

不思議な形をした鉱物や光を放つ石/玄武洞ミュージアム(兵庫県/豊岡市)

不思議な形をした鉱物や光る石など、長い年月をかけて地球が生み出した鉱物に魅了されます。

化石ゾーン

子どものティラノサウルスの全身骨格化石/玄武洞ミュージアム(兵庫県/豊岡市)

「ティンカー」とよばれる、子どものティラノサウルスの全身骨格化石も展示されています。子どもといっても、するどい牙をもって迫力があります。

本物のアンモナイトの化石/玄武洞ミュージアム(兵庫県/豊岡市)

本物のアンモナイトの化石をさわることもできますよ。

立体的なカニの化石/玄武洞ミュージアム(兵庫県/豊岡市)

化石は圧縮された平らな姿で見つかることがほとんどですが、このカニはすぐにでも動きそうなくらい立体的。約5600万年前~3400万年前に生きていたカニですが、今のカニと同じような形なんですね。

杞柳(きりゅう)ゾーン

杞柳(きりゅう)ゾーン/玄武洞ミュージアム(兵庫県/豊岡市)

地元の特産品「豊岡杞柳細工」は、国の伝統的工芸品です。その歴史や作り方を展示やパネルで知ることができます。現代の様式に合わせて作られたカゴバッグはとてもおしゃれ。かご編みやアクセサリー作りなどの体験もできます。

たんけんクイズでプレゼントをもらおう!

「たんけんクイズ」/玄武洞ミュージアム(兵庫県/豊岡市)

館内をめぐれば答えが見つかる「たんけんクイズ」は、親子で楽しみながら学べるアクティビティです。

「たんけんクイズ」/玄武洞ミュージアム(兵庫県/豊岡市)

クイズ用紙は1枚300円で、終了したら誕生石など、好きな石がもらえます。

当日申し込みができる体験がたくさん!

「かご編み体験」/玄武洞ミュージアム(兵庫県/豊岡市)

「かご編み体験」は、豊岡杞柳細工に使われる籐(とう)や豊岡産のヤナギを使って、コースターやミニかごを作ります。(約15分~、800円~)

「宝石・化石体験」/玄武洞ミュージアム(兵庫県/豊岡市)

「宝石・化石体験」は、誕生石キーホルダー作り(約15分、1800円)、宝石発掘体験(10~15分、2200円)、化石発掘体験(10~15分、2200円)などがあります。

予約制の体験もたくさんあるので、詳しくは公式サイトから

ミニ遊覧船

ミニ遊覧船/玄武洞ミュージアム(兵庫県/豊岡市)

小型船で円山川をゆったりと遊覧できます。水面に近い小さな船なので、川の流れや風を感じながら、自然を間近に体感できるのが魅力。水上から玄武洞の岩壁を望むこともでき、タイミングがよければ、コウノトリに出会えるかもしれません。

■ミニ遊覧船

  • 料金:大人1000円、小人600円、幼児400円
  • 運航時間:10時、11時、13時55分、15時15分(時期により変更あり)
  • 乗船時間:約10~15分。
  • 予約:0796-23-3821
    ※当日ミュージアム受付で申し込み可。定員あり。

レストラン&カフェ玄武洞

「レストラン&カフェ玄武洞」/玄武洞ミュージアム(兵庫県/豊岡市)

ミュージアムの隣の棟にある「レストラン&カフェ玄武洞」は、円山川を望むロケーションが抜群です。地元の食材や季節の味覚を生かしたメニューが楽しめます。

「レストラン&カフェ玄武洞」の「但馬牛 玄武洞バーガー」/玄武洞ミュージアム(兵庫県/豊岡市)

但馬牛100%の手作りパテに、特製デミグラスをたっぷりかけた「但馬牛 玄武洞バーガー」1480円。ほかに「但馬牛 ハンバーグランチ」1950円、「玄武洞 あったかうどん 但馬鶏のせ」980円など。

「レストラン&カフェ玄武洞」の「お子様カレー」/玄武洞ミュージアム(兵庫県/豊岡市)

「お子様カレー」880円、「お子様ランチ」1100円など、キッズメニューも用意されているので、玄武洞公園散策やミュージアム見学のあとに、親子でゆっくりすごすのにぴったりです。

■レストラン&カフェ玄武洞

  • 営業時間:ランチ11時30分~14時、土・日曜、祝日11時~14時30分/カフェ9~17時(16時30分LO)

ショップ

館内のショップ/玄武洞ミュージアム(兵庫県/豊岡市)

館内のショップには、豊岡や城崎の特産品、石のアクセサリー、豊岡のかばん、豊岡杞柳細工の柳バッグなど、地域色あふれるおみやげが充実。「玄武洞カステラ」や「玄さんもち」といった自家製のお菓子も人気で、ここならではのおみやげとして喜ばれています。

誕生石をデザインしたオリジナルTシャツ/玄武洞ミュージアム(兵庫県/豊岡市)

玄武洞ミュージアムでしか買えない、誕生石をデザインしたオリジナルTシャツ(130cm、150cm、M、L/2970円)が人気。ボールペン(蛍石・ティラノサウルス各550円)、鉱物鉛筆(2本330円)も子どもたちに喜ばれているそうです。

目の前にそびえる玄武洞の岩壁は、写真で見るよりもずっと迫力があり、自然の力の大きさを実感します。その驚きの答え合わせを玄武洞ミュージアムでできるので、とっても有意義な時間をすごすことができますよ。

玄武洞ミュージアム

住所 兵庫県豊岡市赤石1362 Googleマップ
問合先 0796-23-3821
営業時間 9~17時
定休日 12月31日、1月1日ほか、事前に公式サイトをご確認ください
URL

https://genbudo-museum.jp/

●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。