東京都荒川区立の遊園地「あらかわ遊園」の全エリアをすみずみまで紹介しましょう。特に、幼児や小学生がいる家族には「のりもの広場」「どうぶつ広場」「わくわくパーク」など、遊びポイントが盛りだくさん。赤ちゃんから高齢者、障害のある方のこともよく考えられていて、リーズナブルに1日を過ごせる“やさしい遊園地”です。
- 2022年のリニューアルで新しくなった遊園地
- └都電荒川線沿線のファミリー向け遊園地
- └有料エリアの前に無料の遊びエリアも
- └「あらかわ遊園」基本データ
- 「あらかわ遊園」のおすすめ遊びスポット
- └観覧車などがある「のりもの広場」
- └人気の動物たちがいる「どうぶつ広場」
- └屋内の遊び場「わくわくパーク」
- └鉄道好きにおすすめ「ふれあいハウス」
- └まだある遊べるスポット
- 「あらかわ遊園」のフード&グッズ情報
- └「もぐもぐハウス」でランチやおみやげを
- └「コッペぱんクック」のパンやスイーツ
- └都電車両がカフェになった「一球さん号」
- 子連れにやさしいバリアフリーと赤ちゃんサービス
- └スロープが多く親子にも助かるバリアフリー
- └ベビールームやおむつ替えシートも充実
2022年のリニューアルで新しくなった遊園地
キレイにメンテナンスされ新しくなった入園ゲート
遊園地「あらかわ遊園」は2022年4月、さまざまなものが新たに登場したり、キレイにメンテナンスされたりして“新しい遊園地”のようにリニューアルオープンしました。
都電荒川線沿線のファミリー向け遊園地
都電荒川線沿いにある下町の遊園地で、開業したのは、なんと大正11年(1922)。現存している遊園地では、浅草花やしき(東京都)の嘉永6年(1853)、ひらかたパーク(大阪府)の明治43年(1910)に次ぐ歴史を持っています。荒川区立になったのは昭和25年(1950)で、その後もファミリー向けの遊園地として親しまれてきました。
都電荒川線の電車。遊園地の最寄り停留場は荒川遊園地前です
有料エリアの前に無料の遊びエリアも
停留場をおりて北側に向かえばすぐに「あらかわ遊園」の表示があります。そこをくぐって、遊園地の入園ゲートまで徒歩3分。入園ゲート以降は有料エリアですが、そこまでは、もちろん無料。子どもたちが遊べる遊具もあります。
電車をおりて横断歩道を渡ってすぐです
無料エリアの入口にある「あらかわ遊園」のゲート
途中にある船の遊具。ほかにも汽車の遊具があります
「あらかわ遊園」基本データ
あらかわゆうえん
住所 | 東京都荒川区西尾久6-35-11 |
---|---|
電話番号 | 03-3893-6003 |
料金 | 【入園料】大人800円/中学生400円/小学生200円/未就学児無料/65歳以上400円 【フリーパス(入園+のりもの乗り放題)】大人1800円/中学生1000円/小学生700円/3歳以上幼児500円/2歳以下無料/65歳以上1400円 |
営業時間 | 9~17時(夜間開園日は~20時) |
定休日 | 火曜(祝日の場合は翌日、学校の春・夏・冬休みは開園)、12月29日~1月1日 |
アクセス | 【公共交通】都電荒川線荒川遊園地前停留場→徒歩3分 【車】首都高速中央環状線王子南出口→明治通り経由で約1.5km4分 |
駐車場 | 114台 ※30分100円、1日最大500円(土・日曜、祝日は1時間300円) |
URL |
「あらかわ遊園」有料エリアの園内マップ
「あらかわ遊園」のおすすめ遊びスポット
「あらかわ遊園」には、ファミリーで遊べるスポットがいっぱい。アトラクションがある「のりもの広場」、動物がいる「どうぶつ広場」、屋内型の「わくわくパーク」、入園ゲート近くの「ふれあいハウス」など、それぞれ詳しく紹介しましょう。
観覧車などがある「のりもの広場」
快適な広い空間にアトラクションが揃っています
6つのファミリー向けアトラクションがある「のりもの広場」。「ファミリーコースター」以外の5種はキレイにつくりなおしました(アトラクションの種類は以前のままのものもあります)。
●観覧車
- 【料金】中学生以上400円/3歳~小学生200円(フリーパス利用可)
※2歳以下は無料(以下同) - 【制限】未就学児は要付添
高さが約40mと、以前より少し高くなりました
足元が見える透明のゴンドラが4台あります
約9分で1周します。赤や黄などゴンドラの色もカラフル
遊園地のそばは隅田川。反対方面には東京スカイツリーなどが見えます
●メリーゴーランド
- 【料金】中学生以上200円/3歳~小学生100円(フリーパス利用可)
- 【制限】未就学児は要付添
「メリーゴーランド」は1回約2分。向こうに東京スカイツリーが見えています
馬だけでなく恐竜やパンダ、イルカなどにも乗れます
●ウォーターシューティングライド
- 【料金】中学生以上200円/3歳~小学生100円(フリーパス利用可)
- 【制限】2歳以下不可、未就学児は要付添
中央の建物めがけて水をシューティング。高得点をめざしましょう
ライドが上下します。消防士気分でひたすらシューティング!
●スカイサイクル
- 【料金】中学生以上200円/3歳~小学生100円(フリーパス利用可)
- 【制限】2歳以下不可、未就学児と身長120cm未満の就学児は要付添
2階が「スカイサイクル」、1階が「豆汽車」の乗り場
「スカイサイクル」乗車中。最大で地上約5mの場所を走ります。1周228m
自動走行ボタンと手動ブレーキ付き。こぐのに疲れても大丈夫です
●豆汽車
- 【料金】中学生以上200円/3歳~小学生100円(フリーパス利用可)
- 【制限】未就学児は要付添
昭和25年(1950)からあったアトラクション。リニューアルで新しい車両に生まれ変わりました
「どうぶつ広場」の外周223mを走ります。最初に見えるのはヤギやヒツジ
ポニーが歩いている横を「豆汽車」が追いかけていきます
左に見えるのはフクロウたち。「豆汽車」のほうを振り向くフクロウもいます
1周約3分の旅はたくさんの動物たちに出会えました
●ファミリーコースター
- 【料金】中学生以上200円/3歳~小学生100円(フリーパス利用可)
- 【制限】2歳以下不可、身長80cm未満不可、未就学児は要付添
1周約138mのコースを2周します。自称、日本で一番遅いコースター
人気の動物たちがいる「どうぶつ広場」
約20種の動物に会える「どうぶつ広場」。以前はオリ越しの展示でしたが、リニューアルにより、ほとんどの動物に、サク越しで間近に近寄れます。えさをあげたり、ふれあいが楽しめる動物もいます。
- 【営業時間】9時~15時30分
- 【えさの料金】1個100円(フリーパス利用不可)
●ヤギ・ヒツジ・アルパカ
橋の上をヤギが歩いていることもあります。「豆汽車」からも見えた光景
サク内はこんな感じ。ヤギやヒツジが思い思いに過ごしています
アルパカもいます。アルパカ、ヤギ、ヒツジにも、えさをあげることができます
●ミーアキャット
小さなミーアキャットは見張りのために立ち上がって周囲を見渡します。このポーズがとってもキュート
●猛禽類フォトスポット
- 【時間】10~12時/13時~15時30分(1時間ごとに猛禽類入替)
- 【料金】無料
メガネフクロウやメンフクロウ、アメリカワシミミズクといったフクロウやミミズクなどがいます
フクロウやミミズクはあまり動かないので、一緒に記念撮影ができるフォトスポットになっています
●ふれあいコーナー
- 【時間】10時~11時50分/13時~15時30分(20分ごとに10分休憩)
- 【料金】無料
モルモットやウサギに、えさをあげたり、ふれあうことができます
●ポニー乗馬サービス
- 【時間】10時30分~/13時30分~/15時~
- 【料金】100円(フリーパス利用不可)※入園口で受付
- 【制限】3~10歳対象
- 【定員】各回先着20名(土・日曜、祝日、春・夏休みは各回40名)
子ども限定でポニーに乗ることができます
屋内の遊び場「わくわくパーク」
キッズ向けの屋内型の遊び場「わくわくパーク」が新登場。子どもには1時間では足りないかもという充実の内容です。雨の日でも大丈夫というのもうれしい限り。
2階に「わくわくパーク」がある建物「わくわくハウス」
●わくわくパーク
- 【場所】わくわくハウス2階
- 【料金】1時間:子ども300円/大人200円(フリーパス利用可)
- 【制限】6カ月~小学生対象、子ども3名に対して大人1名以上要付添
すべり台やトンネルなどがある遊具「リヴァーブリッジ」
奥に「ままごとマルシェ」や、木のおもちゃで遊べる「アトリエタウン」も
キッチンや調理道具などが揃っている「ままごとマルシェ」で、本格的なままごとができます
野菜などの具材もいっぱい。すべて木でつくってあります
隣は、木のおもちゃやかわいい人形がいっぱいです
「アトリエタウン」エリアでは、木を組み立てて、さまざまなものがつくれます
「スカイウォーク」はアクティブなキッズにピッタリ。各エリアに対象年齢が書いてあります
18カ月までの乳児が対象の「ベビーラウンジ」もあります
こどもトイレやベビールームも併設しています。
こどもトイレ。スリッパや洗面所もキッズ仕様です
便器も小さい。壁には気持ちが和むかわいい飾りも
こちらの便器も小さくてキッズには大助かり
「わくわくパーク」にあるベビールームです
個室の授乳室や、おむつ替えシートなどを完備
鉄道好きにおすすめ「ふれあいハウス」
入園ゲートを入ってすぐ左にある「ふれあいハウス」。見逃しがちですが、こちらの1階に、鉄道や都電が好きなキッズにはたまらない「下町都電ミニ資料館」があります。
2階には土・日曜、祝日などに体験教室等を実施する多目的ルームがあります
●下町都電ミニ資料館
- 【営業時間】9~17時
- 【料金】無料
- 【制限】なし
1階に入ると、鉄道模型のジオラマがあり「昭和の街ジオラマ」と「現代の街ジオラマ」が展示されています
「あらかわ遊園」もジオラマの中につくられています
鉄道模型運転場があり、日曜限定でNゲージの運転を楽しめます。ただし、利用できるのはキッズだけなのでご注意を。無料です
まだある遊べるスポット
遊園地内には、まだまだ見逃せないスポットがいくつかあります。いくつか簡単に紹介します。
●水あそび広場
- 【営業時間】9~17時
- 【料金】無料
- 【制限】なし
ゆるい坂に沿ってせせらぎがある清涼スポット。夏は水遊びもOK
●ふわふわドーム
- 【営業時間】9~17時
- 【料金】200円(フリーパス利用可)※時間制限あり
- 【制限】3歳~小学生のみ
ぴょんぴょん跳ねるトランポリン状の遊具です。周囲にベンチもあります
●小型遊具
- 【営業時間】9~17時
- 【料金】各有料(種類によって異なる)
- 【制限】なし
「釣り堀」の手前に、コインで動く小型の遊具があります
●複合遊具
- 【営業時間】9~17時
- 【料金】無料
- 【制限】なし
「わくわくハウス」の裏に無料の大きな遊具があります
●ロングすべり台
- 【営業時間】遊園地と同じ
- 【料金】無料
- 【制限】なし
「しばふ広場」があり、かなり長めの「ロングすべり台」も
「あらかわ遊園」のフード&グッズ情報
もうひとつの大きなリニューアルポイントがグルメとおみやげ情報。リニューアルに合わせてつくったフードやグッズが多数ありますよ。
「もぐもぐハウス」でランチやおみやげを
●もぐもぐハウス
- 【営業時間】遊園地と同じ
- 【1階】売店
- 【2階】休憩スペース100席
「もぐもぐハウス」全景。屋外にもいくつか席が用意されています
ランチやおみやげなら「もぐもぐハウス」へ。1階で、カレーやお子さまランチ、ソフトクリームなどのメニューを販売しています。
2階に休憩スペースがあり、こちらに座ってランチを食べることが可能です
お子さまランチボックス850円。定番のメニューが詰まっています
こちらは、大人様ランチボックス990円。お子さまランチボックスと同じメニューで、大人用にチキンライスが多めです
同じく1階売店で「あらかわ遊園」のオリジナルグッズも販売しています。個性的でユニークなグッズが並んでいます。
1回600円の「あらかわ!くじ」。ここでしか手に入らないものが揃っています
上が、をかし楽市 あられ出汁醤油味とコンソメ味各400円。下は、あらかわ遊園マドレーヌ220円。昔ながらの味が素敵です
「Fueki」と「パインアメ」の「あらかわ遊園」限定コラボ商品。パインアメ24個入りで1個1100円。オリジナルネックストラップ付きです
“あら坊”“あらみ”デザインのキッズ用Tシャツ1枚3470円。ブルーとピンクがあります
「コッペぱんクック」のパンやスイーツ
●コッペぱんクック
- 【営業時間】遊園地と同じ(状況により変動あり)
- 【場所】わくわくハウス1階
- 【席】わくわくハウス1階にあり
あんバターやカスタードクリームなどのお菓子コッペや、たまご、からあげといったおかずコッペもあるコッペパンの店。ユニークなスイーツも人気です。
「わくわくハウス」の1階屋外にお店があります
屋内の休憩スペースや屋外の「しばふ広場」などでいただけます
手前がナポリタンコッペセット1120円。ナポリタンコッペとポテト、ドリンクのセットです。奥は、米粉チュロスパフェ1個850円。左が「あら」、右が「かわ」です。チュロスとソフトクリームとフレークとチョコが入っています
都電車両がカフェになった「一球さん号」
●一球さん号(カフェ193)
- 【営業時間】遊園地と同じ(状況により変動あり)
- 【場所】入園ゲート近く
- 【席】車内にあり
入園ゲートの左方面に都電の「一球さん号」があります。実は、車両の中がカフェになっており、その名も「カフェ193(いっきゅうさん)」。レトロな雰囲気でひと休みできます。
「一球さん号」は実際に都電で走っていた車両で、リニューアル前も展示はありましたが、カフェとして生まれ変わりました
車内もいい雰囲気。貼ってある車内ポスターなどにも注目です
都電もなかは、都電沿線の和菓子店(梶原駅近くの「菓匠 明美」)で昭和52年(1977)からあるお菓子。写真は駅舎ボックスに10個のもなかが入って2450円です。5個1180円もあります
カタカタつりわパン330円はシュガーで味付け。かなりかたいです
子連れにやさしいバリアフリーと赤ちゃんサービス
ファミリーのための遊園地だけに、子ども連れのためのサービスや設備が充実しています。バリアフリーやベビールームなどをいくつか紹介します。
スロープが多く親子にも助かるバリアフリー
リニューアルのひとつのテーマが“誰でも利用できる遊園地をめざして”。そのため、園内バリアフリー化には、かなり力を入れています。アトラクションも「観覧車」「メリーゴーランド」「豆汽車」は車いすのまま利用できますよ。
園内各所にスロープがあり、車いすでもベビーカーでもラクチン
ベビーカー置き場を設置している施設も多く見られます
ベビールームやおむつ替えシートも充実
小さい子ども連れには気になるベビールームや授乳室、おむつ替えシート。バリアフリートイレも「わくわくハウス」に1カ所、「もぐもぐハウス」に2カ所、「ふれあいハウス」に2カ所と計5カ所にあります。「わくわくハウス」2階のベビールームは紹介しましたが、それ以外に、ベビールームは3カ所あります。
「わくわくハウス」1階にあるベビールームです
おむつ替えシートや電子レンジなどがあります。もちろん、個室の授乳室も用意されています
「わくわくハウス」のトイレには、小さい子ども用の設備もありました
「もぐもぐハウス」には1階と2階に1つずつベビールームがあり、「ふれあいハウス」にはおむつ替えシートが設置されています。
ベビールームの内容は「わくわくハウス」とほぼ同じです
ベビールーム内にある個室の授乳室です
「ふれあいハウス」のおむつ替えシートはバリアフリートイレのすぐ前にあります
使用済みのおむつを捨てる専用ボックスです。これは、この場所と園内ベビールームすべてに設置されています
「あらかわ遊園」は、子ども連れで遊ぶのに、とても快適な遊園地です。そして、例えば、大人2人+小学生+4歳幼児で全員フリーパスを買ったとしても、1800円+1800円+700円+500円=合計4800円。家族で1日遊べて5000円以内なのです。やっぱり、子ども連れにもお財布にもやさしい遊園地です!
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。