2025中学受験、中学校選びの選択肢は?公立・国立・私立の特徴や入試方法を解説

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令和の中学進学の選択肢を徹底解説!今の12歳の中学校選びには、どんな選択肢があるのでしょうか。受験を「しない場合」「する場合」を含めた、それぞれの特徴や入学試験の違いをわかりやすく解説します。中学受験率が年々高まるなか、気になる2025年最新の受験傾向もご紹介します。

目次(index)

2025年最新!中学受験事情は?

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2025年入学組の中学受験シーズンが本格的に始まりました。首都圏(1都3県)では、2025年1月10日からの埼玉県を皮切りに、1月20日から千葉県、2月1日から東京都・神奈川県の中学受験が続きます。

首都圏模試センターによると、2025年の首都圏の私立・国立の中学受験者数は5万2300人ほどになる見込みです。これは、小学6年生の児童のうち、5人に1人が中学受験をしているということ。関西圏や東海圏でも中学受験者率は増加傾向にあり、今や多くの家庭で「中学の進学先選び」は「受験」も有力な選択肢のひとつになっていることがわかります。

中学受験率が高まる理由

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中学受験が増えている理由には、以下のような背景があります。

◆中高一貫校が増えた!

2024年12月の文科省データによると、中高一貫教育を行う学校は、国公私立合わせて700校あります。「中高一貫教育」は文科省の学校制度法改正により、1999年に制度化されたものです。それ以前から私立中高一貫校はあったものの、教育課程として制度化されたのはここから。当初(1999年度)は全国に4校でしたが、以後、公立の中高一貫校の増加が顕著になり、現在では、富山県と鳥取県を除く、45都道府県に公立の中高一貫校があります。

◆大学入試改革

2021年1月から、大学入試が「センター試験」から「大学入試共通テスト」になり、2024年度からは新学習指導領域に完全対応、従来の6教科30科目から7教科21科目となりました。大きな変更点としては、必修科目となった「情報」が追加されたことをはじめ、出題範囲や問題構成の変更、試験時間の延長などが挙げられます。どんどん変化していく大学入試の全貌が見えないという不安からも、確実な進路をねらい中学受験を選択する家庭が増えてきているのだそう。

◆ICT環境での学びの充実

さらに、2020年以降の「コロナ禍」で、私立校と公立校の対応に明確な差が出たこともひとつの理由です。迅速にオンライン授業の体制を整え、長引くコロナ禍でさえも「学び」を止めなかった私立校の信頼感は大きく印象に残りました。

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2025中学受験の人気傾向は?

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中堅校が人気

かつては、受験といえば難関校を目指す児童が挑むもの、という位置づけでしたが、中高一貫校の増加により、幅広い層に中学受験の選択肢が広がりました。いわゆる「学力の高さ」だけでなく、「どこで・どのように学ぶか」という学びの環境を重視する傾向にあるため、中堅ランクの学校の受験率が増えてきています。

グローバル教育やSTEAM教育といった独自の教育方針

先述したように、「学びの環境」を重視した学校選びが注目されています。グローバル教育や留学制度、STEAM教育(※)大学との教育連携など、「ここでしか学べない」というような個性豊かな教育方針を打ち出す学校が人気の傾向にあります。

(※)STEAM教育…科学(Science)、技術(Technology)、工学(Engineering)、芸術(Arts)、数学(Mathematics)の5つの領域を対象とした理数教育に創造性教育を加えた教育理念のこと。

SNSによる情報発信が積極的な学校

WEBやSNSで自校の特徴や学校生活の様子を積極的に発信したり、気軽に参加しやすいオンライン説明会を実施したりする学校も。親子ともに入学後のイメージがつきやすく、安心感が生まれるため受験者数も増えてきています。

中学受験、中学校選びの選択肢には何があるの?

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中学の進学先選びには、以下の4つの選択肢があります。

居住地の学区の公立中学に進む

家の近隣の学区内の公立中学校には、誰もが進学することができます。中学受験がないため、小学生生活を受験勉強に追われず、習い事や好きな遊びや趣味に思う存分没頭できるのが最大の魅力です。

<特徴>

  • 家から通いやすい
  • 小学校からの友人知人が多くいる
  • 学費の心配が少ない
  • 給食がある など

<入試方法は?>

受験はなし

国立の大学附属校

国立大学附属校は、国が運営している大学教育学部の研究機関という位置づけ。そのため、大学の最新ノウハウや研究を生かした授業が実施されています。施設面、学費面、生徒たちの学力の高さからも、私立の進学校に引けをとらないほど人気です。
ただし、東京都では、国立と公立の受験日が同じなので、どちらか1校しか受験ができないので注意。さらに、通学区域がある学校や中学のみの学校もあります。

<特徴>

  • 内部進学がある
  • 東京は先生の異動が少ない
  • 中学のみの学校もある
  • 学校数が少ない など

<入試方法は?>

学校によって異なりますが、基本は「報告書」と「学力検査(国語・算数・理科・社会)」。報告書とは、内申書、調査書とも呼ばれ、小学校の先生が作成します。保護者は内容を見ることができません。

私立の中高一貫校

首都圏には300校近くあり、学校によって教育理念や授業内容はさまざま!「ここでしか学べない、体験できない」という魅力が多いのが特徴です。私立の進学校は例年高倍率の人気があります。また、苦手がある子、発達に凹凸のある子の受け入れ態勢が整っている学校も。ICT環境(一人一台端末、Wi-Fi、投影環境など)が整っていることはもちろん、教室以外でも学べる施設(ラーニングコモンズや理科施設、図書館など)など、さまざまな施設が充実している学校が多いのも人気の理由です。

<特徴>

  • 多様な教育・環境が充実
  • 先生の異動がない
  • 授業料が高い
  • 学校数が多く選択幅が多い など

<入試方法は?>

4教科別の学力試験が基本ですが、最近では2科目入試、1科目入試、英語入試などを実施する学校も増えてきました。科目の得点配分は学校によって異なります。また、なかには報告書の提出がある学校もあります。

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公立の中高一貫校

大きく分けて、「併設型」と「中等教育学校」があります。併設型は中学・高校が併設されていて、高校でも新たに生徒募集があります。一方で中等教育学校は高校からの生徒募集はなく、6年間同じ環境で過ごします。学費は中学無料、高校がは公立高校と同じで、国立・私立に比べると学費が安いです。公立は受験日が同日のため、一校しか受験ができないことも私立と異なる点で、注意が必要です。

<特徴>

  • 先生の異動がある
  • 授業料が安い(中学の学費が無料)
  • 学校数が少ない など

<入試方法は?>

教科別学力試験ではなく、教科横断型の「適性検査」と呼ばれる試験と「報告書」の提出があります。出題範囲は小学校で習う範囲ですが、複数教科の資料を読み解き、自分の考えを記述する問題など「総合力」を問われます。報告書の配点比率が高く、面接や作文もあります。

上記4つの進路は、それぞれの良いところがあります。子どもの個性や得意なことに合わせて、より良い学びができる環境を親子で相談してみるのがよいでしょう。

中学の進学先をどうするかは、親子で一緒に未来を考える大切なこと。もし受験を選ぶ場合、多くの塾では小学4年生(小3の2月)から本格的なカリキュラムがはじまります。保護者が伴走できるのは12歳の中学受験のみです。まずは親の先入観を捨て、幅広い視野を持ってさまざまな学校情報に触れてみるのもおすすめです。

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