滋賀県の琵琶湖北西に位置し、マキノ高原へのアプローチ道として人気のメタセコイア並木道沿いにある「高島市マキノ農業公園 マキノピックランド」(以下マキノピックランド)は、季節の味覚狩りが楽しめる農業公園です。秋は栗やサツマイモ、りんごの収穫ができ、平坦な畑なので小さな子どもでも無理なく味覚狩りが楽しめるのが特徴。家族でのんびりできる芝生広場や人気のジェラート売り場、昨年リニューアルしたレストラン、カフェ、売店なども詳しくレポートします!
- 「マキノピックランド」とは?
- 野菜と果物の味覚狩りが充実!
- └栗拾い(9月上旬~10月下旬)
- └さつまいも掘り(9月下旬~10月下旬)
- └りんご狩り(10月上旬~11月下旬)
- └さくらんぼ狩り(5月下旬~6月下旬)
- └ブルーベリー狩り(6月中旬~9月上旬)
- └ぶどう狩り(8月上旬~9月上旬)
- ランチはどこで?ジェラートは必食
- └芝生広場
- └並木カフェ メタセコイア
- └レストラン なみ木食堂ツバメ
- └ジェラート売り場
- お土産は、オリジナルグッズに新鮮な農産物
- └オリジナルグッズ
- └野菜直販所
- 赤ちゃんの授乳室など便利な施設
- └トイレ棟(屋外)
- └授乳室
- └コインロッカー・休憩所
- アクセスは?駐車場は無料がうれしい
「マキノピックランド」とは?
新・日本街路樹百景に選定され、多くの観光客が訪れるメタセコイア並木道。遠景の野坂山地の山々とも調和し四季折々の景観が、訪れる人を魅了しています。マキノピックランドは、その並木道沿いにある農業公園で、四季折々の味覚狩りが楽しめます。メタセコイア並木の両側にある栗の木は、甲子園球場約13個分の広さに1万7000本。1999年に開園した施設は、2020年に大規模リニューアルが完了し、カフェやレストラン、売店などの建物が新しくなりました。「ピックランド」の「ピック」は味覚狩りを意味する「ピックアップ」と「ピクニック」から名付けられています。名のとおり自然の中でピクニックと味覚狩りがのんびり楽しめます。
野菜と果物の味覚狩りが充実!
味覚狩りの申し込みはセンターハウス受付へ。農産物・土産物売り場や、ジェラート売り場、授乳室、お手洗いなどもここにあります。
建物入口には、本日の果樹園での味覚狩り情報が案内されています。建物に入ってすぐ右側の味覚狩り受付で希望の味覚狩りの料金を払い、受け取った入園券は、それぞれの現地受付で提示します。
※各味覚狩りの時期は例年の目安です。気候や実の生育状況により、スタート時期や終わりの時期が変動しますので、お出かけ前には必ず直接ご確認ください。
栗拾い(9月上旬~10月下旬)
[品種] 丹沢、国見、岸根、有磨など
センターハウス受付でもらった栗拾い用のネットを持って栗園へ。栗園入口の受付で入園券を提示したら栗拾いの始まりです。借りられる道具類はありませんが、栗は素手でも拾えますよ。気になる方は、トングや手袋などを持参しましょう。軍手はセンターハウスの売店でも購入(50円/1双)できます。
- 料金:
大人(中学生以上) 1600円(1kg持ち帰り)
子ども(小学生) 800円(500g持ち帰り)
幼児(3歳以上) 料金設定なし(必要な場合は子ども料金500g持ち帰りにて受付可)
※栗園への入園は、子ども以上の栗拾い料×人数分は必須です
栗園は全国でも最大級規模の広さで、早生から晩生まで8品種あります。平地なので小さい子どもでも安心して栗拾いを楽しむことができます。風が吹くとイガがポトリと頭の上に落ちてくる場合があるので、帽子はお忘れなく。
ほとんどの栗は落ちた衝撃でイガから外に出ていますが、葉っぱの下に隠れている場合もあるので宝さがし気分で探しましょう。割れたイガの中の栗を取り出すときは、トゲに気を付けながら靴底で広げます。時間制限はありませんが、大きい栗を探しながら拾っていると、大人用ネット(1kg)がいっぱいになるのに1時間くらいかかります。
ネットに栗がいっぱいになったら、受付に戻りスタッフに計量をしてもらいます。ちょうど1kg(約40個)になるよう調整してもらえるので、超過分は回収されますが、拾った量が少なくても補充してもらえるのが嬉しいですね。工作やインテリアなどにも使える空のイガは無料で持ち帰りOKですよ。
さつまいも掘り(9月下旬~10月下旬)
[品種] なると金時、紅あずま、紅はるか、安納芋
さつまいも畑は、「並木カフェ メタセコイア」を過ぎて、並木の右側に広がっています。ここでは4種類栽培しています。品種により持ち帰り株数が異なるので、受け付け時に希望の品種を伝え、畑に案内してもらいます。
- 料金:1名 1000円
・鳴門金時、紅あずま…3株持ち帰り
・安納芋、紅はるか…2株持ち帰り
大人用の軍手やスコップは無料で貸し出されていますが、子ども用軍手はないので持参しましょう。土まみれになりやすいので、汚れてもいい靴や長靴、着替えを持っていくと安心です。収穫したさつまいもを入れるビニール袋を持参するのもお忘れなく。
りんご狩り(10月上旬~11月下旬)
[品種] ふじ、ジョナゴールド、王林ほか
センターハウスを出て道路を渡り、左側に進むと栗園・ブルーベリー園の次にりんご園が見えてきます。りんごはお尻の方をクルっと上に向けると、ポロっと取れます。自分で採った採れたてりんごの味は格別ですよ。
- 60分食べ放題:
大人(中学生以上) 1500円(6個のお土産付き)
子ども(小学生) 1000円(4個のお土産付き)
幼児(3歳以上) 500円(お土産なし)
※お土産分は60分の時間内に収穫してください
さくらんぼ狩り(5月下旬~6月下旬)
[品種] 暖地桜桃、甘果桜桃、アメリカンチェリー
「並木カフェ メタセコイア」から交差点反対側のメタセコイア並木道の左側に、さくらんぼのビニールハウスがあります。ハウス内にあるため、雨の日でも楽しめるさくらんぼ食べ放題です。時期により品種と料金が異なります。
※お土産付きのお土産は食べ放題30分の間に収穫します
- 暖地桜桃30分食べ放題(5月下旬~):
[品種] 暖地桜桃(中国桜桃)(粒は小さいですがとても甘いさくらんぼです)
大人(中学生以上) 1300円(200gのお土産付き)
子ども(小学生) 800円(150gのお土産付き)
幼児(3歳以上) 500円(お土産なし) - 甘果桜桃30分食べ放題(6月上旬~):
[品種] 甘果桜桃(人気の佐藤錦もこの分類です)
大人(中学生以上) 1800円(お土産なし)
子ども(小学生) 1300円(お土産なし)
幼児(3歳以上) 800円(お土産なし) - アメリカンチェリー30分食べ放題(6月中旬~):
[品種] アメリカンチェリー(甘果桜桃の一種で大きくて食べ応えがあります)
大人(中学生以上) 1800円(200gのお土産付き)
子ども(小学生) 1300円(150gのお土産付き)
幼児(3歳以上) 800円(お土産なし)
ブルーベリー狩り(6月中旬~9月上旬)
[品種] ラビットアイ、ハイブッシュ
センターハウスを出て道路を渡り、左側に進むと栗園の次にブルーベリー園が見えてきます。ブルーベリーは小粒で甘く、生食向きの品種です。ブルーベリーは背丈が低いので、小さい子どもでも摘み取りやすい高さに実があります。
- ブルーベリー30分食べ放題:
大人(中学生以上) 1300円(200gのお土産付き)
子ども(小学生) 800円(150gのお土産付き)
幼児(3歳以上) 500円(お土産なし)
※お土産付きのお土産は食べ放題30分の間に収穫します
ぶどう狩り(8月上旬~9月上旬)
[品種] ヒムロッドシードレス、竜宝、紅伊豆、ピオーネ
ぶどう園は、並木カフェ メタセコイアから交差点反対側のメタセコイア並木道の左側にあり、4品種のぶどう園の真ん中に受付テントがあります。8月上旬から収穫できるヒムロッドシードレスは、種もなく甘いので特に子どもに人気です。
<ぶどう狩り(時期により、品種・料金が変わります)>
- 中粒品種60分食べ放題:
[品種] ヒムロッドシードレス(8月上旬~)
大人(中学生以上) 1300円
子ども(小学生) 800円
幼児(3歳以上) 500円 - 大粒品種60分食べ放題:
[品種] 竜宝、紅伊豆、ピオーネの順(8月下旬~)
大人(中学生以上) 1600円
子ども(小学生) 1300円
幼児(3歳以上) 800円
受付テントで、ぶどう狩り用の採果ハサミとプラスチックパック、皮入れのバケツを受け取ったら、指定のぶどう園で、袋の中の熟れ具合を確認して、食べごろのぶどうを収穫します(写真はピオーネ)。採ったぶどうは、水洗い後、指定の場所で好きなだけ食べることができます。
時間内に食べきれない場合や、さらに収穫して持ち帰りたい場合は量り売りで購入できます(品種により価格が異なります)。カゴを借りて収穫し、スタッフに量ってもらい支払いをします。
- ヒムロッドシードレス:1200円/kg
- 竜宝、紅伊豆、ピオーネ:1400円/kg
ランチはどこで?ジェラートは必食
芝生広場
レストランの裏手にはピクニックができる芝生広場が広がっています。飲食物の持ち込みも自由なのでレジャーシートやサンシェードを広げて、お弁当やテイクアウトフードを食べたり、のんびり寝っ転がったりするのも楽しいですよ。
並木カフェ メタセコイア
2020年4月にオープンした「並木カフェ メタセコイア」。90席あるゆったりした客席でメタセコイア並木を眺めながら、旬の果物を使ったスイーツを楽しめます。気候の良い日は屋外テラスがおすすめ。
大きな窓から見えるメタセコイア並木と遠くの山々のコントラストが美しいですね。
メニューは季節により変わり、旬のフルーツを使ったデザートが味わえます。写真はブルーベリーとピスタチオのタルト550円(ブルーベリーシーズン限定)。
レストラン なみ木食堂ツバメ
センターハウスの右側にあり、豊かな自然にはぐくまれて育った近江のお米や農産物を使った高島市のご当地料理や、近江の郷土料理が楽しめるレストランです。
店内はゆったり楽しめる一般席60席といろんな用途に利用できる団体席60席があります。開放的な窓からは自然いっぱいの山の緑を眺めることができます。
たくさんの郷土料理が楽しめる数量限定の人気メニュー「近江の恵み“湖”膳」1800円。高島産コシヒカリを釜で炊いたごはんは大盛り無料。定食以外にも、単品メニュー(700円~)や、子ども用メニュー(550円~)、デザート(400円~)と種類も豊富で利用しやすくなっています。
ジェラート売り場
センターハウス内にジェラート売り場があります。定番のバニラ・ミルクや特産マキノ茶のほかにも栗やさくらんぼ、ブルーベリーなどの果樹園で収穫したフルーツをふんだんに使った期間限定のジェラートも人気です。
こちらは、期間限定のブルーベリージェラート(シングル)。ブルーベリー本来の味が楽しめます。
注文は券売機でサイズのチケットを購入して、チケットをカウンターへ渡しながら味をオーダーします。注文できるサイズは3パターン。
- ハーフ:300円(味は1種類)
- シングル:400円(味は1種類)
- ダブル:530円(味は2種類選択可)
お土産は、オリジナルグッズに新鮮な農産物
センターハウスに入ってすぐの場所に農産物・土産物売り場があります。果樹園で収穫された果物をはじめ、地元の農産物や特産加工品、メタセコイア並木にちなんだ雑貨、お菓子類などがならび、開店と同時に多くの来園者で賑わいます。
オリジナルグッズ
メタセコイア並木の季節ごとの美しい写真グッズが人気です。写真右のA4ラミネート加工されたフォトカード300円(額なし)は、マキノピックランド限定販売。写真中央は3つの風景から選べる額付きフォトで(小)1100円、(大)2460円。写真左のA4判クリアファイルは1枚250円です。
「マキノピックランド」オリジナルのメタセコイア並木ペーパークラフト(1000円)は、メタセコイア並木の四季の風景が楽しめるジオラマ。デザイン違いのAタイプとBタイプ(写真)があります。家族でワイワイ組み立てるのも楽しいですね。組み立て方はマキノピックランド公式サイトで紹介されています。ほかにも多彩なペーパークラフトが販売されています。
ママ友へのおみやげに「マキノピックランド」限定販売商品のメタセコイア並木ペーパーピアス(500円)はいかが?四季それぞれの趣が楽しめるので、季節に合わせて着けるのも楽しいですね。
フルタ製菓の「セコイヤチョコレート」と高島市がコラボして作った話題の商品で、売り上げの一部がメタセコイア並木の保全などにも活用されています。オリジナリティあるパッケージも楽しく、また個包装になっているのでお土産にもおすすめです。高島市内限定販売。
・写真前「メタセコイヤクッキー」540円(チョコクッキー10枚入り)
・写真中「メタセコイヤチョコレート」540円(ミルク味10本入り)
・写真後「メタセコイヤチョコレート」1620円(ミルク味18本・いちご味9本入り)
野菜直販所
果樹園で収穫された野菜やフルーツをはじめ、地元農家で収穫された新鮮な野菜やフルーツ、原木しいたけなどが販売されています。開店と同時にどんどん売れていくので、野菜購入目当てなら早めの来店がおすすめです。
赤ちゃんの授乳室など便利な施設
2020年に建物などの施設が全面リニューアルされ、どの設備も気持ちよく使うことができます。
トイレ棟(屋外)
一見、外観からはトイレ棟とは分からない、景観にマッチしたおしゃれな屋外トイレ。センターハウスの裏手にあり、駐車場からもすぐ近く、おむつ替えシートのある多目的用個室もあります。
授乳室
センターハウス内に授乳室があります。屋外トイレ側にあるので、外からも入りやすい場所です。スタッフに声をかける必要はありませんが、ドアにかけられた「空いています」の札を裏返して使用中であることを提示してください。
授乳室の中にはおむつ替えシートやソファ、洗面設備があります。
コインロッカー・休憩所
センターハウス入口向かいの建物は自由に使える休憩所。コインロッカーやテーブル・椅子も利用できます。コインロッカー(40カ所、100円/1回)、テーブル(2セット)
アクセスは?駐車場は無料がうれしい
【電車で】
◎JR湖西線マキノ駅下車、市バスマキノ高原線(10~20分乗車)にてマキノピックランド下車すぐ。バスは大人220円
【車で】
◎名神高速道路京都東ICから国道161号線経由で約60Km、約90分
◎北陸自動車道木之本ICから国道8・303・161号線経由で約20Km、約30分
◎北陸自動車道敦賀ICから国道8・161号線経由で約25km、約40分
駐車場
国道161号線からマキノ高原に行く県道小荒路牧野沢線沿い、メタセコイア並木道に入って間もなく、右側に駐車場入り口があります。
手前左側は2輪用、奥が車用で普通車230台、大型車10台、障がい者用3台が駐車できます(無料)。
「マキノピックランド」は入園料も駐車場も無料なので、ドライブがてら気軽に訪れることができます。特に秋は栗拾いが人気なので、早めに行くと大きな栗を探すことができるようです。平地なのでベビーカーでの移動もしやすく徒歩でも楽ですが、距離はあるので歩きやすい靴ででかけましょう。
●新型コロナウイルス感染症予防対策
<スタッフ対策>
手洗い・うがい・手指消毒/マスクまたはフェイスシールド着用/定期検温・体温管理の徹底
<施設・園内の対策>
窓口等に飛沫防止パーティションの設置/定期的な換気/共有部分の定期的な消毒/消毒液設置
<来園者へのお願い>
三密回避/体調不良時・濃厚接触者の来場者自粛/咳エチケット/入場時の手指消毒・検温/マスク着用/混雑時の入場制限
高島市マキノ農業公園 マキノピックランド
住所 | 滋賀県高島市マキノ町寺久保835-1 |
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問合先 | 0740-27-1811 |
時間 |
【センターハウス開園時間】9~17時(ジェラート売り場、農産物・土産物売り場も同様) 【果樹園】9~17時(最終受付16時) 【レストラン】なみ木食堂ツバメ:11~15時(14時45分LO) 【並木カフェ メタセコイア】10~17時(16時LO) ※各施設内、ペット不可。 |
定休日 | 水曜(祝日の場合は翌日)、年末年始※気象条件により臨時休園になる場合もあり |
URL |
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