
47都道府県それぞれの代表的な「特産品」をクローズアップ。【知る】【つくる】【学ぶ】の3つの視点から、特産品と各都道府県の関係をひも解きます。各地の歴史や風土だけでなく、意外な理由で生まれた特産品は、知れば知るほどおもしろい!
福岡県で紹介するのは「明太子」。ほかほかご飯のお供として欠かせない明太子の魅力を探ります。明太子作りにもチャレンジしちゃいましょう!
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【知る】そもそも明太子ってなんだろう?
スケトウダラの卵を唐辛子入りの調味液などで味付けした明太子。その発祥の地とされる韓国ではスケトウダラを「ミョンテ」と言い、「明太魚」や「明太」と書くことから、スケトウダラ(明太)の卵(子)という意味で「明太子」と呼ばれるようになりました。
明太子のルーツは韓国にあった!

スケトウダラの卵を加工して食べる食文化は、17世紀ごろには朝鮮半島で広まっていたとされています。明太子の原型は、そのスケトウダラの卵を塩で発酵させた後、唐辛子やニンニク、ゴマなどを加えた「たらこのキムチ漬け」とされていて、古くから唐辛子を使用した朝鮮半島の伝統的食品の一つとなっていました。
たらこのキムチ漬けは韓国で「ミョンナンジョ(明卵漬)」と呼ばれていて、日本では昭和初期ごろから輸入されるようになったといわれています。福岡市や北九州市、下関市といった朝鮮半島との交流が盛んな地域では、日常の総菜として鮮魚店の店頭に並んでいました。
ふくやの創業者が日本初の明太子を販売

画像提供:ふくや
明太子を初めて販売したのが「ふくや」です。韓国の伝統的な発酵食品、たらこのキムチ漬けは昭和初期から日本に上陸していたものの、そのままでは日本人の味覚に合いませんでした。
「ふくや」の創業者・川原俊夫は第二次世界大戦後、幼少期から過ごした朝鮮半島から帰還すると、たらこのキムチ漬けをヒントに改良を重ね、発酵させずに調味液に漬け込んだ明太子を生み出しました。昭和24年(1949)に、日本初の明太子を販売。当時は、冷蔵・冷凍保存する設備がなかったので、塩分高めに作られていたそうです。
明太子が博多名物になったワケは?

明太子を初めて販売した「ふくや」創業の地は、福岡市の博多地区。創業者の川原俊夫は、明太子の特許を取らず、明太子の製法を知りたい人には惜しみなく教えました。
明太子のレシピが広く公開されたことにより、福岡市内を中心に取り扱うメーカーも増えたことから製品開発が活発化。昭和50年(1975)の山陽新幹線の博多乗り入れを機に、明太子の名は全国区になりました。
みやげ品、贈答品としても評判が高く、今では「博多名物といえば明太子」と称されるまでに。明太子を使った料理や食品、お菓子も数多く生み出しています。
たらこと明太子の違いとは?

画像:PIXTA
ご飯が進むおかずとして人気がある、明太子とたらこ。おにぎりやパスタソースなど、いろいろなところで見かけ、見た目も似ている両者ですが、その違いを知っている人は意外と少ないのかもしれません。
明太子とたらこは、どちらもスケトウダラの卵を塩漬けにしたものを原料としていますが、たらこはそれ以上の味付けは行いません。 見た目はピンク色が強く、辛みがないのが特徴です。
一方で、明太子はスケトウダラの卵の塩漬けに唐辛子などを使った調味液を加えて作るため、辛みがあり、見た目も赤く仕上がるという特徴があります。また、唐辛子にはたくさんの種類があるため、使う唐辛子によっては、辛さだけでなく香りにも差が出るのです。
つまり、明太子とたらこの違いは、唐辛子などの調味液を使っているかどうか。ちなみに、明太子と辛子明太子に違いはなく、どちらも同じものを指しています。
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【つくる】明太子の作り方とおいしいレシピ
明太子はそのまま食べるのはもちろん、パスタやサラダなど、いろんな料理に活用できます。おいしい明太子を選ぶポイントは、皮が薄く粒が透けて見えること、そして皮全体にハリがあり、身がしまっていること。素材の良し悪しを見極めて、おいしい自家製明太子や、明太子料理を作ってみましょう。
辛さもお好みで調整! 家庭で作れる「自家製明太子」

明太子の旬は、原料である国内産スケトウダラの漁獲が最盛期を迎える11〜1月。なかでも、卵が最も成熟している12月が特においしいといわれています。自宅で簡単に作れる自家製明太子のおいしさも鮮度が決め手です。
簡単にレシピを紹介
- アニサキス対策のため、タラの腹子を冷凍庫で一晩凍らせます。冷蔵庫に移し、ゆっくりと解凍したら、塩を加えた日本酒に漬け、一晩寝かせます。
- 小鍋に酒、みりん、昆布を入れて、中火にかけ、煮立つ直前に昆布を取り出し、1/3量になるまで7~8分ほど煮つめます。さらに、かつお節を加え、弱火で2分ほど煮た後、火を止めてそのまま5分ほど置きます。
- ボウルにザルを重ね、キッチンペーパーを敷き、煮汁を漉します。かつお節を取り除いた煮汁が温かいうちに、粉唐辛子、しょうゆ、砂糖を加え、よく混ぜて冷まします。
- 熱湯消毒した耐熱の保存容器に③と塩漬けしたタラの腹子を入れ、全体にからめ、冷蔵庫で二晩寝かせたらできあがりです。
子どもから大人まで大人気!「明太ポテトサラダ」

画像:PIXTA
材料を混ぜるだけの簡単ポテサラは、明太子の風味が生きた人気のサイドメニュー。火を使わずに電子レンジだけでパパッと作れるのもうれしいですね。お好みで、タマネギやキュウリなどの野菜を加えてもおいしいですよ。
簡単にレシピを紹介
- ジャガイモの皮を剥き、角切りにして2〜3分ほど水にさらして、あく抜きをします。
- 水気を切ったジャガイモを耐熱ボウルに入れ、軽くラップをして、500wのレンジで5分ほど加熱。
- ジャガイモが温かいうちに潰し、マヨネーズと薄皮を外した明太子を加え、混ぜ合わせながら味を整えます。
- お好みで刻み海苔をまぶしたら完成です。
【学ぶ】明太子について学べるスポット
博多名物の明太子を生み出した川原俊夫が創業した食品メーカー「ふくや」がプロデュースする複合施設は、今や福岡を代表する観光スポットに。明太子関連のお楽しみだけでなく、博多の食や文化ついても学べます。見学後は博多ならではの明太子料理専門店で、郷土料理を味わいましょう。
博多の食と文化の博物館 ハクハク

明太子をはじめとした博多の食と文化をテーマに、「見る」「学ぶ」「触れる」「体験する」「食べる」「買う」を体験することができるのが「博多の食と文化の博物館 ハクハク」。
自分好みにアレンジできる「明太子作り体験」(要予約・1人2000円)や製造工場見学のほか、ハクハクカフェでは明太子食べ放題付きの明太茶漬けも楽しめます。
住所 | 福岡県福岡市東区社領2-14-28 |
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問合先 | 092-621-8989 |
営業時間 | 10~16時(最終入館〜15時30分)※工場の稼働は〜14時前後 |
定休日 | 火・水曜、年末年始 ※別施設のメンテナンスなどで臨時休館の場合あり |
料金 | 大人(中学生以上)300円、小学生以下無料 |
駐車場 | あり/40台/無料 |
URL |
元祖博多めんたい重

連日行列ができる明太子料理専門店「元祖博多めんたい重」。福岡市のソウルフードとも称される「めんたい重」は、海苔を敷き詰めたご飯の上に、じっくり漬け込んだ昆布巻き明太子をまるっと1本のせた、なんとも贅沢な逸品です。その発祥の店としても知られており、コクのかたまりである明太子を使った「めんたい煮こみつけ麺」も人気があります。
ランチタイムは混雑しますが、17時以降であれば予約も可能です。
住所 | 福岡県福岡市中央区西中洲6-1 |
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問合先 | 092-725-7220 |
営業時間 | 7時~22時30分(22時LO) |
定休日 | 無休 |
駐車場 | なし(近隣にコインパーキングあり) |
URL |
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【SDGs】福岡県の明太子を自由に食べたり守ったりするために

福岡県で生産される明太子は、環境に負荷をかけず生態系と調和しながら、生産が行われています。この先も、明太子を自由に食べたり守ったりするためにはどのようなSDGsを意識すればいいのか、親子で話し合ったり考えてみるといいですね。
福岡県の子ども向けSDGsの取り組み





















