富山県美術館では、日本テレビ系の映画番組「金曜ロードショー」の歩みを辿りながら、スタジオジブリ作品の魅力を紹介する展覧会「金曜ロードショーとジブリ展」の富山展を開催しています。金曜ロードショーとスタジオジブリの歴史をたどる展示をはじめ、宮﨑駿監督の新作「君たちはどう生きるか」ゾーンや、東京展で好評だったジブリ映画ポスタースタジオも登場。エンターテインメント性の高い展覧会を、ぜひ親子で楽しんでみては。
金曜ロードショーとジブリの歴史やジブリ作品の設計図に迫る展示
1985年に番組の放送が始まってから、これまで200回以上にわたりスタジオジブリ作品を放送してきた「金曜ロードショー」。1985年はスタジオジブリがスタジオ開きをした年でもあり、日本テレビが特別番組で「風の谷のナウシカ」を初放送した年でもあります。
金曜ロードショーとジブリのヒストリーを辿る展示では、そんな1985年を起点に、スタジオジブリ作品の公開年、そして金曜ロードショーで初放送された年がどんな時代だったのかを振り返りながら、記憶と記録を通じて作品が持つ時代性と普遍性を浮かび上がらせていきます。
「風の谷のナウシカ」から「劇場版 アーヤと魔女」まで、スタジオジブリのほぼ全作品の絵コンテの一部を展示しており、名シーンを絵コンテで振り返ることもできます。絵コンテは、シーンの流れをコマ割りしたもので、いわば映画の設計図。場面構成やセリフなど演出イメージがつかめます。作品の生まれる過程を間近で見られる貴重な機会です。
宮﨑駿と米津玄師の「地球儀」がみられる「君たちはどう生きるか」ゾーン
宮﨑駿監督の新作「君たちはどう生きるか」ゾーンが富山展で新たに登場します。同作の主題歌「地球儀」のタイトルは、宮﨑監督が地球儀に身近な景色を描き入れている姿を、米津玄師氏がドキュメンタリー映像で見たことがきっかけだったそう。本展では、宮﨑監督が作ったこの地球儀「身近な世界」(三鷹の森ジブリ美術館収蔵)と、主題歌「地球儀」のジャケット画を表現した美術セットを展示しています。
※11月7日(火)~12月29日(金) の平日限定で、美術セットの椅子に座っての撮影が可能
ポスターの主役になれる!ジブリ映画ポスタースタジオ
東京展で好評だった、スタジオジブリ作品のポスターの中に飛び込んで主人公のように撮影できる空間が、富山にも登場します。そこはまるで架空のスタジオに迷い込んだような場所。作品の主人公になった気分を楽しめます。対象作品は「魔女の宅急便」「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」「猫の恩返し」「崖の上のポニョ」となっています。
「借りぐらしのアリエッティ」の世界を体験できるARコンテンツも提供しています。無料アプリ「SATCH X 」をダウンロードし、会場内の「ジブリ映画ポスタースタジオ」にある「借りぐらしのアリエッティ」ポスター付近のAR マーカーを読み込むと、アリエッティと同じ目線で巨大な植物と虫たちが溢れる世界を体験できます。画像や映像はスマートフォンに保存することもできます。
音と光に包まれるジブリの幻燈楼が再び登場
2018~2019年に開催された展覧会「ジブリの大博覧会」富山展のために作られた巨大な「ジブリの幻燈楼」が再登場。ガラスの町・富山の富山ガラス造形研究所、富山ガラス工房、地元作家らが制作を担当し、スタジオジブリが監修した「幻燈」により、キャラクターをモチーフとしたガラスに光を照射することで、音と光に包まれながら映画の世界観を体感できます。
「風の谷のナウシカ」の王蟲の世界を造形やARで体験
稀代の造形作家として世界に多くのファンを持つ竹谷隆之氏らが作成した造形物をもとに、「風の谷のナウシカ」に登場する腐海を表現した「風の谷のナウシカ 王蟲の世界」が登場。圧巻のクオリティーで作られた王蟲、大王ヤンマ、ムシゴヤシなどが待つ空間は来場者を魅了することでしょう。
「風の谷のナウシカ 王蟲の世界」でも、ARコンテンツを提供しています。無料アプリをダウンロードし、王蟲の展示場所にある ARマーカーを読み込むと、迫力ある大迫力な王蟲たちがARで出現。何が起こるかは会場で確かめてみてください。
さらに、プロ仕様の構図で写真撮影ができる遠隔カメラ「マチカメ」で、腐海のなかで王蟲と一緒にいるかのような写真を撮影することもできます。
金曜ロードショーとスタジオジブリの歴史や作品の魅力に迫る展覧会に、ぜひ親子で足を運んでみてはいかがでしょうか。
金曜ロードショーとジブリ展 富山展
日程 | 2024年1月28日(日)まで |
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時間 | 9時30分~18時 ※入館は17時30分まで |
休館日 | 毎週水曜日(ただし2024年1月3日は開館)、2023年12月30日(土)~2024年1月2日(火) |
場所 | 富山県富山市木場町3-20 富山県美術館 |
アクセス | 富山駅北口より徒歩約15分 バス「富山県美術館」下車すぐ |
料金 | 一般1800円、大学生1400円、高校生以下無料、親子予約(親子券)1800円(※1枚で一般1名+高校生以下4名まで入場可能。同伴の子どもの日時指定予約は不要) すべて日時指定予約制。詳細は公式サイトを要確認 |
問合先 | 050-5542-8600 (ハローダイヤル、全日9~20時) |
URL |
©Studio Ghibli ©Museo d’Arte Ghibli
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