E8系に乗ってわかった乗り心地や車内設備 子連れに嬉しい特徴も紹介

山形新幹線E8系

星 裕水のアイコン星 裕水

2024年3月16日(土)のダイヤ改正とともにデビューした山形新幹線E8系。今回特別試乗会に参加し、スタッフが実際に上野―郡山駅間を乗車してきました。ひとことで言うと、とっても静かで快適!この記事では実際の乗り心地や車内設備を中心に紹介します。

車両の概要は「山形新幹線E8系デビュー!特徴や運転ダイヤ(時刻表)は?E3系とどう違う?」で紹介しています。

目次(index)

かっこいいカラーリングにワクワク!

上野駅から乗車しました。先頭形状は9mのアローライン形状、上部から屋根を彩る「おしどりパープル」(紫)によって、かなりシャープに見えます。

山形新幹線E8系

かっこいいカラーリングにワクワク!

山形新幹線E8系の足元ステップ

足元にはステップがあり、ホームと車両の間があいていても乗りやすくなっています(画像は郡山駅)。小さな子とは手をつないで乗ってくださいね。

疲れにくく揺れにくい車内

山形新幹線E8系の普通車

E8系は福島駅で東北新幹線から分岐し、米沢、山形、新庄と在来線(奥羽本線)を走るため、東北新幹線E5系などと比べて車内空間がコンパクトになっています。そのため、普通車でも、座席はE3系同様の2席+2席の並びになっています。
普通車の配色も相まって、全体的にあたたかみのある雰囲気があり、ゆったりとした気分で過ごすことができます。

普通車の座席ヘッドレスト/山形新幹線E8系

ヘッドレスト(枕)部分は可動式。便利で疲れにくいです。

今回は15号車に乗車しました。
通常揺れやすい後部車両ですが、発車時も停車時もなめらかで、E3系と比較するとかなり乗り心地がアップしていることを実感できました。
E8ではすべての車両にフルアクティブサスペンションを搭載し、300km/hの高速走行時も横揺れを低減。さらに静粛性も向上しているのだそう。

普通車座席/山形新幹線E8系

全席コンセント付きで、普通車ではひじ掛け下に設置されています。窓側のミニテーブルはスマートフォンがぴったり置けるサイズ。リクライニングのレバーが軽く、操作しやすかったです。

普通車座席のテーブル/山形新幹線E8系

テーブルを広げた状態。食事をするのも十分なサイズ。

普通車座席の大き目テーブル/山形新幹線E8系

一番前のテーブルは大きめ!

11号車のグリーン車/山形新幹線E8系

11号車のグリーン車は高級感たっぷり。ひじ掛けにはサクラ材を使用。

ベビーベッド付トイレや大型の荷物置き場など嬉しい設備

E3系と比べてサービス設備をぐっと充実させたのが、E8系の特色です。

大型の荷物置き場/山形新幹線E8系

普通車の全車両も大型の荷物置き場が用意されています。スキー板も置けるように想定されています。

12号車の車いすスペース/山形新幹線E8系

12号車には車いすスペースが3台分。

車いす固定用ベルト/山形新幹線E8系

車いす固定用ベルトはこちらに。

多目的室/山形新幹線E8系

普段は公開していない多目的室も見学できました。車内で具合が悪くなった人や授乳の場合などに使われるそう。

業務用室/山形新幹線E8系

また、授乳時は業務用室を使用できます。使いたい時は乗務員の方にお知らせを。

トイレ/山形新幹線E8系
トイレ内部/山形新幹線E8系

男性用トイレは12号車、15号車、16号車に、共用トイレは14号車、15号車、16号車にあります。共用トイレは温水洗浄完備で、ベビーキープとベビーベッドが備えられています。子連れには嬉しいポイント。

バリアフリートイレ/山形新幹線E8系

バリアフリートイレは11号車と12号車の間にあります。こちらにもベビーキープとベビーベッドが備えられています。

郡山に向かう途中、「こちらは運転室です」との車内放送が。飛行機のパイロットみたいですね。運転士さんは「安全に考慮しながら話していますのでご安心ください」とのこと。非常時などに、車掌室だけでなく運転室からも放送ができるのは心強いですね。

郡山駅新幹線改札内のコンビニで購入したお弁当/山形新幹線E8系

郡山駅新幹線改札内のコンビニで購入したお弁当。E8系デビュー記念の駅弁のほか、E8系グッズも販売されています。試乗会では食事NGだったため持ち帰りましたが、この時期だけで販売されているレアな駅弁、ぜひ購入して車内で食べてみてくださいね。