姫路市立水族館(兵庫県)の展示の中心となっているのは、播磨地方の里や海で見られる身近な生き物たち。海水魚や淡水魚、爬虫類、両生類などを数多く展示し、地元の生態系をわかりやすく紹介している地域密着型の水族館です。
展示に楽しい仕掛けがあったり、ハンズオンを体験できたり、タッチプールで生きものに触れたりと、「五感を使って体験できること」を大切にしているので、子ども連れにおすすめ。コイやマダイへのエサやり体験も楽しめます。
ビオトープがある屋上で、生き物や草花を眺めながらベンチでお弁当を食べるのもいいですね!
ケヅメリクガメや里地にすむ生き物たちがいる「新館」
「姫路市立水族館」の入り口があるのが「新館」です。「はりまの里地」がテーマで、播磨地方の川や田んぼにいる生き物が展示されています。1階は、河川の上流から下流までを再現した水槽で、播磨地方の淡水魚などが見られます。また、ホタルが発光する様子を立体映像で見られる「ホタルファンタジア」も人気のスポットです。
2階には、飼育スタッフが生き物の生態などを説明してくれる「アクアラボ」、70㎝以上もある大型のリクガメの展示、オオサンショウウオなどの爬虫類・両生類のコーナーもあります。オオサンショウウオの実物模型は、実際に持ち上げることができ、水槽の下にある「秘密の引き出し」からははカエルの鳴き声が聞こえるなど、子どもたちも驚く仕掛けが満載。
「希少な淡水魚」コーナーでは、ホトケドジョウなど絶滅の危機にある淡水魚たちが展示されています。「はりまの水生昆虫」コーナーもあるので、虫好きの子供たちも楽しめます。
ペンギンやウミガメ、ヌートリアがいる「本館」
海にすむ生き物たちに出会えるのが「本館」です。水面下の水の音が聞こえる、播磨の干潟を再現した水槽や、ウミガメの甲羅やサメの皮などを実際に触れる「ふれて学んで楽しもう」ハンズオンコーナーがあります。見ているだけで癒される、大人からも人気の高いクラゲの水槽「クラゲファンタジア」もあります。
一番人気はキュートなフンボルトペンギンがいる「ペンギンプール」とウミガメたちがダイナミックに泳ぐ姿が見られる「ウミガメプール」。
そして見逃せないのは「ヌートリア」。「ヌートリア」は、少しカピバラに似た顔をした大型のネズミです。水族館で会えるなんて意外ですね。
小さな子どもたちが大喜びしそうなのは、「タッチプール」。ヒトデ、ウニ、ナマコに触れることができます。子どもたちの好奇心にまかせて、生き物たちの感触などを確かめてみてください。
小川で水遊びができる「屋上ビオトープ」など遊びのスペースも!
「新館」2階の「キッズコーナー」には、子どもたちが楽しめる工夫がいっぱい。アナゴや小型のカニ・モクズショイなどになりきる「なりきりコーナー」、カメやカエルなどの被り物を被って写真が撮れる「かぶりものコーナー」、そして「ぬりえコーナー」もあります。なお、企画展中と企画展準備中は開設されないのでご注意ください。
屋上には播磨地方の自然の池を再現したビオトープがあり、生き物や草花を眺めながらベンチでお弁当を食べることができます。夏には子どもたちが水遊びできるじゃぶじゃぶ小川もあります。
大人も子どもも楽しく学べるイベントも開催!
「姫路市立水族館」には、イルカショーなどの派手なイベントはありませんが、小さな水族館らしい、地域と人に密着した温かいサービスが魅力です。イベントも、スタッフの手作り感あふれる和やかなものばかり。
例えば、「新館」2階の「アクアラボ」では、飼育スタッフが生き物の生態などについて、楽しく説明をしてくれます。ケヅメリクガメのリク君とゴン君、ペンギンやウミガメ、魚たちへのエサやりショーを見学しながら、飼育スタッフの説明が聞けるイベントなどが開催されています。
水族館及び最寄りの駐車場は公営のため、入場料、駐車場代もリーズナブルな設定で来館しやすく、家族で楽しい休日を過ごせる点もポイントです。
姫路市立水族館
住所 | 兵庫県姫路市西延末440 |
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電話番号 | 079-297-0321 |
料金 | <入園料>大人520円/小・中学生210円 |
営業時間 | 9~17時(入館は16時30分まで) |
定休日 | 火曜(祝日の場合は翌日)、12月29日~1月1日 |
アクセス |
山陽電気鉄道本線「手柄駅」より徒歩10分 /JR「姫路駅」南口より神姫バス95・96・97番路線バス10分、バス停「姫路市文化センター前」下車して徒歩5分 /姫路バイパス「中地IC」から2km |
駐車場 | 498台(手柄山第1立体駐車場利用、1日1回200円) |
特徴 |
キッズおすすめ 雨でもOK |
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