
子どもの中学受験を考えているけれど、「そもそも、うちの子は中学受験に向いている?」と悩むママパパも多いのではないでしょうか。中学受験に向いてる子どもの特徴を、インスタグラムで人気の中学受験インフルエンサー「がくパパ」が詳しく解説。子どもの個性を伸ばすための中学受験を全力でサポートします!
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著者:がくパパ
「偏差値だけで学校を選ばない」をモットーに首都圏の中学受験校100校以上を独自に調査し中学受験校を分かりやすく解説しているインスタグラムを運営中。学校が好きすぎて、私立校の講師も経験した学校ヲタク。今は3児(5歳・2歳・0歳)のパパ。
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子どもの個性を伸ばす「中学受験」

画像:PIXTA
僕自身、これまでに多くの中学校を調査し、訪れ、保護者の方々ともお話をする機会をたくさんいただいてきました。その中で強く感じたのは、中学受験は「合否」を争うだけではなく、中学・高校の6年間をどう過ごし、どんな環境で子ども自身の個性を伸ばしていくかを選ぶためのステップでもあるということです。
中学受験率が年々高まり、公立・国立・私立など、中学校選びの選択肢はどんどん増えてきている中で、偏差値ばかりに頼らず、どのように子どもの興味関心を伸ばせる学校を選ぶかが重要になってきています。
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中学受験に向いてる子の特徴3つ
では、どんなタイプのお子さんが中学受験で力を発揮しやすいのか? 僕が見学した学校や、多くの保護者の方々から聞いたご意見を踏まえ、特に印象的だった3つの特徴をご紹介します!
自分の好きなものやことをしっかり持っている子

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「これが好き!」と胸を張って言えるものがある子は、受験勉強でも強みを発揮しやすいです。たとえば、マンガやアニメ、歴史、科学などの趣味があれば、その興味を活かして関連する知識を吸収しやすくなります。僕が訪れた学校でも、自分の得意ジャンルを伸ばし、部活や研究活動で成果を上げている生徒をよく見かけました。好きなことがあると、つらいときの息抜きにもなり、勉強のモチベーションを維持しやすいのもポイントです。
受験期は成績や模試の結果に目が向きがちですが、“子どもが楽しいと思うこと”を大切にすることで、長い受験生活を乗り切る力が育まれると感じます。
好奇心が旺盛な子

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「どうしてこうなるの?」「もっと詳しく知りたい!」という探究心が強い子は、中学受験の幅広い学習内容にも前向きに取り組みやすいです。ある学校では、行事の一環で訪れた地域の産業構造を調べ、「自分に何かできるかも?」と思った生徒が、高校生ながら起業した例もありました。
このように、好奇心が旺盛だと“やらされる勉強”ではなく“知的な冒険”として学習を楽しめるのが大きなメリットです。新しい単元や難しい問題に出会っても、「次はどんな発見があるんだろう?」とワクワクしながら挑戦できるので、継続的に勉強を頑張れる傾向があります。好奇心は将来の課題発見力や問題解決力にもつながるため、受験以外の部分でも大きな財産になるでしょう。
素直な子

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特に印象的だったのが、「素直な子」。中学受験は、保護者や周囲の大人たちから多くのアドバイスや指導を受けながら進めるケースが多いです。だからこそ、どれだけ素直に取り組めるかがポイントになると感じます。
実際、中学受験経験のあるママさんからは「大人の話をちゃんと聞ける子」というコメントをよく耳にしました。ただし、素直=「されるがまま」というわけではなく、自分の意思をしっかりもちつつ、大人の言うことも上手に吸収できるというバランスが重要です。先生に対して、「もっと教えてあげたい」「応援したい」と思わせる素直な力は、一人で進めることができないからこそ大切な要素でもあります。
中学受験はゴールではなく、自分が進むキャリアのスタート。周囲の意見を柔軟に取り入れながら、自分なりの目標や楽しさを見いだせる子ほど、受験後の学校生活もいっそう充実させることができるでしょう。
<おまけ>小学校で少し馴染めなかった子

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賛否両論あるかもしれませんが、僕の経験上、小学校で少し馴染めなかった子が中学受験で大きく花開く例をよく見かけます。公立の小学校だと多種多様な子どもたちが集まるため、特定の興味関心が合わず孤立してしまう子も…。しかし、中学受験を経て似たような思考や好奇心を持つ子たちが集まる学校に進むと、逆に自分の個性が評価され、友達関係もスムーズに築ける場合も。
特に、中学受験という同じ挑戦を乗り越えた仲間同士は、お互いの“違い”を面白い、と捉えやすくなる傾向があります。公立小学校では理解されにくかった個性が、中学受験を通じて育まれる「受験仲間」という連帯感の中で、より輝くケースも少なくありません。
「偏差値が足りないから…」「勉強が好きではないから…」と選択肢を狭めるのではなく、中学受験は子どもの個性や可能性を広げる機会ととらえてみてはいかがでしょうか。中学受験はゴールではなく、その後の6年間を充実させるためのスタートライン。親子で納得のいく選択ができるよう応援しています!