
「表面張力」を利用して、見た目もかわいいつぶつぶゼリーを作ってみよう!簡単には混ざらない、水と油の関係を学べるよ。
おすすめの年齢・制作時間
包丁は使わないので低学年からおすすめ!火を使う作業は大人と一緒(しょ)にやろう。冷蔵庫で冷やす時間を除(のぞ)けば、20分くらいで作れるよ。
1年生 2年生 3年生 実験(食べ物) 製作期間:1日
用意するもの
材料(2人分)
野菜ジュース:100mL、アガー:5g、サラダ油:200mL、ヨーグルト:適量
調理器具
注射器やスポイト、背の高いグラス、お鍋(なべ)、ゴムベラなど。背の高いグラスにはサラダ油を入れ、冷蔵庫で冷やしておく。
手順
1.材料を火にかける
鍋(なべ)に野菜ジュースを入れて中火にかけ、アガーを振り入れヘラで混ぜ溶(と)かす。一度煮(に)立たせてから火を止める。
2.粒(つぶ)状にする

1を注射器やスポイトで吸い上げ、サラダ油を入れたグラスに1滴(てき)ずつたらす。表面張力と冷えた油のおかげで、粒(つぶ)状のまま冷え固まる。
3.冷やして出来上がり

2をざるにあけ、冷水にさらす。ヨーグルトなどに添(そ)えるのがおすすめ!
<ポイント>
- 水には、葉っぱの上の水滴(てき)のように丸くなる「表面張力」という性質があるよ。水は水分子という小さな粒(つぶ(が集まってできていて、これらがお互いに引っ張り合い小さくまとまろうとしているので「表面張力」が働いているんだ。
- さらに、水と油は混ざらない性質を持っているから、冷たい油の中に入った瞬間に「表面張力」が働き、丸くなるんだ。レシピで使う野菜ジュースは油よりも重いので、丸い形のまま冷え固まり下に沈(しず)んでいくことで、つぶつぶ食感のゼリーができるよ。
まとめ方のコツ
・表面張力は、どんな時に見られるかな?コップやお風呂、バケツなどに水を入れてみよう。
・粒(つぶ)になる様子をよく観察してみよう。
・油ではなく水に入れてみたらどうなるか試してくらべてみよう。
参考にした本

『るるぶマンガとクイズで楽しく学ぶ!食べ物のひみつ』
今回紹介したレシピは『るるぶマンガとクイズで楽しく学ぶ!食べ物のひみつ』でも掲載(けいさい)しているよ。ほかにも、簡単に取り組めるチャレンジレシピが盛りだくさん!「なぜパンは膨(ふく)らむの?」、「スイカって野菜?果物?」、「食べ物はどうやって食卓(たく)までやってくるの?」など、食べ物にまつわる疑問をくわしく解説。イラストや図解、写真でわかりやすく紹介しているよ。身近な食べ物をきっかけに、理科学習や社会学習への興味が広がる1冊!