
台所やお風呂(ろ)、トイレなど日常生活から出る水のことを「生活排(はい)水」というよ。限りある資源である水を大切にするために、どのようにしたら減らせるのか家の中で調べてみよう!
おすすめの年齢・制作時間
調べ学習と実験の両方があるので、高学年に向いているよ。毎日の生活に関わる自由研究なので、これからの水の使い方を考えるきっかけづくりにも。
5年生 6年生 実験 製作期間:1日
用意するもの

画像:PIXTA
・汚(よご)れたお皿 2枚
2枚のお皿は、同じ種類の汚(よご)れが同じぐらいついていると比較(かく)しやすいよ。カレーや、ナポリタンなどトマトソースの料理、から揚(あ)げなど油っぽい料理がおすすめ。
・2Lの空のペットボトル
自宅にある調理用のはかりが対応している重さにおさめよう。500mLのペットポトルでもOKだけど、2Lだと一度にたくさん水が入り、実験しやすいよ。
・はかり
・キッチンペーパーやふきんなど、汚(よご)れをふきとるもの
・カメラ
・メモ帳、筆記用具
手順
1.生活排(はい)水について調べる

画像:PIXTA
本やインターネットを使って、家の中で生活排(はい)水が出ている場所を調べる。それぞれの場所で生活排(はい)水が減らせる方法も考える。
<ポイント>
- 生活排(はい)水は海や川にどんな影響(えいきょう)を与(あた)えるのか調べて、まとめよう。
- 生活排(はい)水を減らす方法を家族で話し合ったり、図書館の本や、環(かん)境省・自治体などのWebサイトを調べたりするのもおすすめ。家族の意見をメモするときは、誰(だれ)が発言したか分かるようにしておこう。
2.生活排水を減らす実験をする
(1)まずは2Lの空のペットボトルの重さをはかる。
(2)次に2Lの空のペットボトルに水道水をいっぱいになるまで入れて、はかりにのせ重さをはかる。
(3)汚(よご)れたお皿を、(2)のペットボトルの水を使って洗う。

<ポイント>
- ペットボトルは重たいので、大人に持ってもらおう。途(と)中でペットボトルの水が足りなくなったら、また水道水を入れて、重さをはかろう。足した水の重さをメモすることも忘れずに。
(4)お皿がきれいになったら、ペットボトルの重さを再びはかる。
(5)(2)から(4)の重さを引くと、お皿1枚に使った水の量がわかる。
<ポイント>
- 水は、1L=1㎏(1000g)。
- 途(と)中で継(つ)ぎ足していたら、その重さを(2)の重さに足すのを忘れずに。
(6)(3)の1枚目と同じ料理をのせていた、もう1枚のお皿を洗う。
再びペットボトルを水でいっぱいにする。キッチンペーパーでお皿の汚(よご)れをふきとり、大体きれいになったら1枚目と同じように洗って、残った水の量をはかる。

画像:PIXTA
<ポイント>
- お皿は、最初の汚(よご)れた状態/キッチンペーパーで汚(よご)れをふきとった状態/洗い終わった状態の3パターンの写真を撮(と)っておくと、まとめたときにわかりやすいよ。
- 2枚目のお皿を洗う前に、水の量をはかるのを忘れずに。
- 1枚目と2枚目で、どちらのほうが水をたくさん使ったかな?計算した結果をメモしよう。
- お皿1枚だけだと差が少しでも、10枚洗ったらどれくらいちがうかな?計算してみよう!
(ふかずに洗った水の量)×10枚=?
(ふいてから洗った水の量)×10枚=?
まとめ方のコツ
・生活排(はい)水を減らせるアイデアを考えてまとめよう。本や環(かん)境省、自治体のWebサイトなどで調べるのも良いね。
・生活排(はい)水を減らすアイデアのうち、すぐに取り組みやすそうなものは★などマークをつけて、わかりやすくしておこう。実際に取り組めたら、感想や気づいたことを書いてみよう。また、アイデアに共通点はあるかな?気づいたことがあったらメモしておこう。