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郁文館中学校を取材!「夢=生き方」を一緒に探してくれる学校の6年間【個性を伸ばす中学校選び】

郁文館中学校を取材!「夢=生き方」を一緒に探してくれる学校の6年間【個性を伸ばす中学校選び】

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東京大学のある東大前駅から歩いて5分。校舎に足を踏み入れると、中庭にリクガメが放し飼いで歩いていました。飼育する生き物は魚や虫まで入れると100種近くとのことですが、きっかけはどれも生徒の「飼ってみたい」のひと言でした。
そんな生徒の希望を否定しない郁文館中学校を、るるぶKids編集部ががくパパと共に取材してきました。

» 子どもの個性を伸ばす進路・学校選び

目次(index)

がくパパ著者:がくパパ
「偏差値だけで学校を選ばない」をモットーに首都圏の中学受験校100校以上を独自に調査し中学受験校を分かりやすく解説しているインスタグラムを運営中。学校が好きすぎて、私立校の講師も経験した学校ヲタク。今は3児(5歳・2歳・1歳)のパパ。
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郁文館中学校の基本情報

/郁文館中学校(東京都/文京区)

郁文館夢学園は、「子どもたちの幸せのためだけに学校がある」という理念を掲げる中高一貫校。自身の夢に合わせて、3つの高校「郁文館高校・郁文館グローバル高校・ID学園高校(広域通信制・単位制)」から進路を選べ、生徒の「やりたい」を引き出すプログラムを6年間で展開しています。

住所 東京都文京区向丘2-19-1 Googleマップ
アクセス 東京メトロ南北線「東大前」駅徒歩約10分/都営三田線「白山」駅徒歩約10分/東京メトロ千代田線「根津」駅徒歩約10分(最新の詳細は公式HPでご確認ください)
生徒数 中学校:527名 高校:715名(2026年4月現在)
中高一貫校
タイプ
共学校・中高一貫校(高校募集あり)
クラス編成 中学校6クラス編成(入学年度により異なる)
文化祭 9月下旬 郁秋祭
土曜授業 あり
クラブ活動 運動系14クラブ・文化系12クラブ

入試情報(2026年度)

入試の系式は2教科・4教科試験。それに加えて、グローバルクラスに入るための「特待英語選抜入試(英語1科)」、東京大学等の国内外トップ大学を目指すiP classに入るための「iP class選抜入試(2教科)」など各コースに合わせた入試も設定しています。
※最新の詳細は学校公式サイトでご確認ください。

  • 4科型(国算理社)
  • 2科型(国算/算理)
  • 特待英語選抜入試(英)
  • iP class選抜入試(国算)
  • 適性検査型入試

郁文館中学校はズバリどんな学校?

夢は「ドリーム」ではなく「生き方」と捉える

渡邉教頭先生/郁文館中学校(東京都/文京区)

郁文館中学校教頭の渡邉烈士先生は、取材冒頭にこう話してくれました。

「本校では、夢を『ドリーム』と訳すことはあまりしていないんです。ライフ、つまり生き方として扱っています」

郁文館中学校にとって夢とは、職業や仕事ではなく、25歳でどう生きていたいかという「生き方」のこと。その生き方を現実にするために、中学・高校の時間をどう使うか考えていく──これが、同校の教育の柱となる「夢教育」です。

入学時に、明確な展望をいだいている生徒は、1割程度。「夢がない」と言う生徒もたくさんいるそうですが、まずは「夢=将来の職業」であるという捉え方そのものを変えていくところから始めるといいます。

例えば、「将来はどんな部屋に住んで、どんなご飯を食べていたい?」といった、日々の暮らしの問いかけから始めるそうです。「何でもいい」と答える生徒には、先生が「本当に何でもいい? 毎日同じ食事メニューでも満足?」と優しく問い返す。そうすると、「やっぱり美味しいものが食べたい」「たまには贅沢もしたい」といった本音が引き出されます。

こうした些細な暮らしのディテールから、生徒の中にあるぼんやりとした希望を言葉にし、「自分にとっての幸せな生き方とは何か」という観点へと展開させていくのだそうです。

5人のうち3〜4人が「うるさくなる」学校

学校のエントランス(夢学園共創ラボ)/郁文館中学校(東京都/文京区)

学校のエントランス(夢学園共創ラボ)

4月中は静かだった生徒が、数か月後には別人のように明るくなっていく。そんな変化が、郁文館中学校では珍しくありません。渡邉教頭先生はその理由を「ダメがなくなるから」と語ります。

「生徒たちに、“模試の成績が悪いからダメ(偏差値を伸ばす勉強をしなさい)”と頭ごなしに否定する指導をしたことがないんです」

生徒には「例えばロボットが好きなら、その『好き』を伸ばせばいい。東大に行くことだけが正義ではない。みんながそれぞれかけがえのない存在なんだよ」と伝えているといいます。

そうして接していくうちに生徒の表情はどんどん明るくなり、実際、5人いれば3〜4人は「うるさくなる」ほど賑やかになる、と渡邉教頭先生は笑います。入学式のときの自分を「あれは私じゃない」と言い始める生徒もいるほどの変わりようだそうです。

「一番大事にしていることは、子どもが元気に楽しく過ごせること。それでいいんです」

守るべきことを守った上で、好きなことをやっていこうよ──そう伝え続けていると、生徒たちは「勝手に伸びていく」のだそうです。

職員室より教室が楽しい教頭先生

入学式では書道部によるパフォーマンス/郁文館中学校(東京都/文京区)

入学式では書道部によるパフォーマンスも

渡邉教頭先生は週34コマのうち30コマを校内の巡回に充てているそうです。

職員室でパソコンに向かう時間よりも、教室で生徒がおしゃべりしているところに「何しゃべってるの?」と声をかけるほうが楽しい、というのが理由。会議はすべて放課後に回しています。コロナ禍で登校できず、黙食で、部活もできなかった日々から感じたことだそうです。

「子どもたちが当たり前に学校へ来て、声が聞こえて、昼休みに元気にご飯を食べている。それだけで嬉しいんです。この喜びを失ったら、もう教育者じゃないなと思っています」

郁文館中学校ならではの教育内容

「生き方」を考える夢教育を支えているのが、独自の3つの取り組みです。

お金科:手取りの計算から始まる生き方の授業

手取りの計算から始まる生き方の授業/郁文館中学校(東京都/文京区)

中学1年生から3年生まで、郁文館中学校には「お金科」という授業があります。

理事長の渡邉美樹氏が東証プライム企業経営者でもあることを背景に、子どもたちの「生きる力」に直結するプログラムとして設計されているとのこと。例えば2年生の授業では「ライフプランとお金」を扱います。100年生きるとして、定年65歳から年金なしでどのくらい貯金が必要か──電卓を打ちながら、みんなで計算するのです。

「一般的な暮らしをしたいなら手取りで35〜40万は必要といわれている、ということは年収600万前後必要……という話をするとすごく盛り上がります」

生徒たちからは「犬を飼いたい」「広い庭がほしい」「一軒家がほしい」と、思い思いの声が上がります。お金の計算をきっかけに、自分はどんな暮らしをしたいのか、その問いが自然に立ち上がっていく。お金の話がそのまま「生き方」の話につながるのが、お金科という郁文館ならではの授業の特徴です。

3年生までにお金の基礎を学んだ上で、高校では「起業体験プログラム」へ接続していきます。

起業体験プログラム:6年間の流れで設計された学び

起業体験プログラム/郁文館中学校(東京都/文京区)

中学3年間の「お金科」で、お金や暮らし、生き方について考えてきた生徒たち。高校では、その学びを土台に、文化祭(郁秋祭)に向けて活動する「起業体験プログラム」へと進みます。

これは、生徒たちが社長・社員として、実際にひとつの「会社」を立ち上げる取り組みです。

仲間と事業計画を立て、会社の名前を決めて登録。さらに、投資家を募るため自らプレゼンをし、仕入れ先も自分たちで選定します。文化祭の2日間はお店を出して商品を販売。文化祭が終わったら売上と経費を計算して決算し、最後は株主総会を開いて利益を配当する。一連の流れを、生徒たちが自分の手で動かしていきます。会社をつくるところから、お金が社会の中でどう回っていくかまで、まるごと体験できるのです。起業家でもある理事長から直接レクチャーを受ける機会もあります。

高校1年生と2年生で2回実施されるため、1回目の反省を踏まえて、もう一度チャレンジできるのが特徴です。さらに「高校生社長になりたい」という生徒には、高3でも挑戦の場を用意することを検討しているそう。

「学校外の人と関わる経験を通し、失敗も経験しながら、自らチャレンジし続けたくなる、そんな学校でありたいんです」

中学校で「どんな暮らしをしたいか」を考え、高校ではそれを社会とつなげて実際に動かしてみる。お金の知識も、起業体験も、将来を少しずつ自分ごとにしていくための学びです。夢をふわっと描くだけでなく、現実の中でどう形にしていくかまで考えられるところに、郁文館らしさを感じました。

夢カウンセリング:毎日ひとりずつ、手帳を開いて話す時間

夢カウンセリングの様子/郁文館中学校(東京都/文京区)

郁文館中学校では、夢に日付を入れ、達成までのプロセスを計画化する「夢手帳」を用いながら、生徒一人ひとりの夢・目標に合わせて、次に必要なステップを教員と生徒が一緒に考える「夢カウンセリング」があります。

毎年5~6月の2か月間は、年度初めての「夢カウンセリング期間」。担任が毎日1人ずつ、生徒の手帳を見ながら「こんな生き方がしたい」「こんな仕事に興味がある」と対話していく時間です。

「子どもって面白くて、その日に叶えたい夢があっても、翌週には『やっぱりこっちかな』と変わるんですよ」

たとえ夢が変わっても、それを「ダメ」とは言わず、「いいじゃない」と受け止める。郁文館中学校では、夢がまだはっきりしていないことも、迷うことも、その子が自分を知っていく大切な時間だと考えていると、渡邉教頭先生は話します。

先生が毎日ひとりずつ、生徒と向き合う2か月間。手帳のページには、その子なりに「どう生きたいか」を考えた跡が、少しずつ残されていくのでしょう。

郁文館中学校に伺う「面倒見の良さ」とは?

成長曲線を見逃さない

渡邉教頭先生が語る面倒見の良さは、ずっとそばにいることでも、何でも管理することでもありません。生徒が何かに悩み、自分なりに答えを出そうとしているときに、「それでいいんじゃない」と、背中を押すように声をかけられること。その“伸びようとしている瞬間”を見逃さないことが大切なのだといいます。

「一言で言うと、生徒の『成長曲線を見逃さない』ということですね」

入学したての中学1年生のうちは、何かあれば積極的に声をかけ、家庭にもすぐ連絡を入れるといいます。

一方で、そうした距離感は、高校生になると窮屈に感じるようになるでしょう。だからあえて少し離れた距離から見守り、声色や表情の変化を感じ取ったタイミングで声をかけるよう、学年に合わせて、寄り添い方を少しずつ変えていっているのだとか。

「緊急じゃないけど重要なこと」に触れやすい仕組み

人工芝の広々としたグラウンド/郁文館中学校(東京都/文京区)

人工芝の広々としたグラウンド。取材時はサッカー部が部活動で使用していました

郁文館中学校では、担任の先生・学年主任・教頭先生の携帯番号を、生徒と保護者に開示しています。「いつか先生に聞いてみよう」と思っているうちに流れてしまいがちな、緊急ではないけれど大切な問いをキャッチアップできる強みがあるとのこと。実際に連絡してくるのは、保護者ではなく生徒が多いそうです。

「先生って、なんでいつもニコニコしてるんですか?」

ある生徒から届いた、そんな何気ない質問。

他愛のない会話のように聞こえますが、渡邉教頭先生はそれを「その子が人との関わり方や感情表現に関心を持っている表れであり、その子のパーソナリティを作っている、すごく重要なこと」と受け止めて、生徒と向き合っているといいます。

また、生徒から相談を受けた内容は職員室でも共有されます。

「担任の先生だけが向き合うのではなく、学年・学校が一丸となって向き合うのが教育だと思っているので」

渡邉教頭先生はそう率直に語ります。だからこそ、生徒から相談を受けた内容は一人の先生が抱え込むのではなく、ベテランの先生や学年主任も一緒に考え、チームで生徒を見ていく。そんな日常の積み重ねが、郁文館らしい安心感をつくっているようです。

否定しない土壌

教育プログラムや面倒見の話を聞いていると、郁文館中学校の根底には「まず否定しない」という空気があることに気づきます。

ミツバチ、カメ、ディベート……全部「じゃあやってみたら」から始まった

校内の中庭にいるケヅメリクガメ/郁文館中学校(東京都/文京区)

校内の中庭でのびのびと過ごしているケヅメリクガメ。動物園以外で初めて見ました

「ディベートをやりたい」と言った生徒は、同好会をつくって他校と試合をする。
「生物が好き」という声から、屋上でミツバチを飼育する活動が生まれる。

「カメを飼いたい」という生徒の思いから、今、郁文館中学校では大きなケヅメリクガメを迎え入れて飼育する。

まさに「好き・得意を育む」教育が実践されています。また、生徒の「やりたい」は個人の活動だけにとどまらず、最近では、高校2年生から「暑いからポロシャツを作りたい」という声が上がりました。ただ思いつきを伝えるだけではなく、生徒会が中央委員会を通じて各クラスの意見を集め、ホームルームでも話し合いを実施。最終的に「これは生徒の総意です」と学校に提案したそうです。

「こうした活動を、教員と生徒が一緒にやるパターンと、生徒たちが自分たちで組織を作ってやるパターン、両方ありますね」

生徒たちの挑戦を後押しする、学校としての器の広さに驚きです。

「できない理由を探してしまうのが学校ではありがちですが、少し違和感を覚えます。生徒の将来のためを思うからこそ、うちの学校は否定からじゃなくて、『じゃあ、まずはやってみる。やってみてうまくいかなかったなら、それはそれでいいんじゃないか』という土壌を、今まさに作り始めているところです」

「やりたいこと」をいくつも実行できる生徒たち

この「否定しない土壌」は、生徒の言葉からも伝わってきました。

地下の生物実験室で出会った高校生は、生物部に所属しながら、生徒会副会長も務める中学からの一貫生です。郁文館中学校を選んだ理由を聞くと、こう話してくれました。

「人前に出る仕事に興味があって、何でもチャレンジができる学校だと思ったので、ここを選びました」

入学後は、応援団長や文化祭でのダンスにも挑戦したそうです。

「いろんな自分のやりたいことを応援してくれたので、それが楽しいです」

生物部、生徒会、応援団長、文化祭のダンス。「やりたいこと」が一つに限られず、いくつも並行している。その姿から、渡邉教頭先生が話していた「じゃあやってみたら」という空気が、生徒の学校生活の中にしっかり根づいていることが伝わってきます。

郁文館中学校ならではの施設を紹介

生物実験室:地下に広がる「小さな動物園」

生物実験室/郁文館中学校(東京都/文京区)

地下の生物実験室周辺ではリクガメが放し飼いになり、うずらやアヒル、蛇などさまざまな生き物が暮らしていました。約40種類以上、魚や虫を含めると100近い生物を、生物部の生徒たちが世話しているそうです。生物部目当てに入学する子も少なくないというのも納得の空間でした。

学校の屋上:ミツバチ3000匹と農業研究会の畑

学校の屋上/郁文館中学校(東京都/文京区)

屋上には、生物部が飼育する約3000匹のミツバチの巣箱があり、反対側には季節の野菜を育てる農業研究会の畑が広がります。都心の校舎の上とは思えない小さな自然の世界があるのです。

食堂:理事長プロデュースの日替わりランチ

食堂/郁文館中学校(東京都/文京区)

中学生から高校生まで利用できる食堂。試食会で生徒の声を取り入れるなど、ただ食べる場所ではなく、生徒が関わりながらつくられている場になっています。

食堂/郁文館中学校(東京都/文京区)

理事長の渡邉美樹氏が監修する「理事長オススメランチ」が人気だそう。

どんな子が向いている

● まだ好きなことが見つかっていない子

夢が決まっていなくても大丈夫。お金科や夢カウンセリング、夢達人ライブなどを通して、自分の目標や将来の姿を少しずつ考えていける環境があります。

● 「やってみたい」を大事にしたい子

ディベート同好会、屋上のミツバチ、文化祭のダンスなど、生徒の声から始まった活動がたくさんあります。「じゃあやってみたら」と背中を押してくれる空気が、郁文館らしさです。

● 型にはまらず、自分らしく伸びたい子

「みんなと同じ正解」を急がず、自分の興味やペースを大切にしたい子にも合いそうです。先生たちは「ダメ」を数えるのではなく、その子の「好き」「得意」に目を向けてくれます。

ちなみに、「どんな子が向いていますか?」と尋ねると、渡邉教頭先生からは少し意外な答えが返ってきました。

「『どんな子が向いている』ではなく、その子に向くような教育にフィットさせていくのが、夢教育のあり方だと思っています」

子どもを学校の型にはめるのではなく、学校のほうがその子に合う形を一緒に探していく。明るい子も、おとなしい子も、夢がある子も、まだ夢が見つかっていない子も、その子らしい伸び方を大切にするという考え方です。

学校選びのアドバイス

まずは「わが家が大事にしたいこと」を考える

学校選びで大切にしてほしいことを聞くと、次のように話してくれました。

「保護者と本人が求めていることを大事にして、選んでほしいです」

例えば、大学受験を最優先に考える家庭にとっては、郁文館中学校が必ずしも一番合う学校とは限らない、と渡邉教頭先生は正直に話します。

「郁文館では教育のゴールを25歳(社会人約3年目)とし、そこからの逆算で生徒の将来像を一緒に描く学校です。その通過点である大学進学がゴールだとは思っていません」

一方で、「将来、社長になりたい」「お金のことを学びたい」という子にとっては、お金科や起業体験プログラムがある中高一貫の6年間は、大きな魅力になるはずです。

「この学校の考え方は、わが家の教育方針に合っているだろうか」という視点で、色々な学校をみてほしいとのことでした。

保護者へのメッセージ

渡邉教頭先生は、かつて大手塾で中学受験指導をしていた経験がありますが、その頃から保護者に伝えていた言葉があるそうです。

「偏差値は今日の偏差値であって、明日の偏差値じゃない。この時期に無理に詰め込むことで勉強を嫌いにさせるくらいなら、好きなこと、得意なことに全力を尽くしたほうがいい」

勉強を無理やり詰め込んで嫌いにさせてしまうより、「わかった」「おもしろい」と感じられる余白を残すことが大切だといいます。

「あと、子どもが『ここに行きたい』と言い始めたら、それを信じてほしいですね」

自分で選んだ学校だからこそ、うまくいかないことがあっても踏ん張れます。

親が情報を集め、価値観を整理しながらも、最後は子どもの「ここがいい」という気持ちを信じること。親子で納得して学校を選んでほしいという願いが感じられました。

<がくパパの取材コメント>

「川は岸のためにあるわけじゃない」――渡邉教頭先生のこの言葉が、取材後もずっと心に残っています。

子どもを学校の型にはめるのではなく、学校のほうがその子に合わせていく。

ディベート同好会も、屋上のミツバチも、地下の生物実験室も、すべて「じゃあやってみたら?」から始まっているように感じました。

失敗してもいい、否定から入らない。その空気の中で、子どもたちは「夢=生き方」を、自分のペースで探していく。郁文館中学校が気になった方は、ぜひ一度、説明会やイベントに足を運んで、この学校の空気を感じてみてください。