東京、池袋のサンシャイン水族館(東京都豊島区)で、2020年7月9日に新しいエリア「海月空感(くらげくうかん)」がオープン。人気だった4つの水槽からなる旧「ふわりうむ」をリニューアルし、2つの水槽が新設されて更にパワーアップ。約1500匹が漂う国内最大級の水槽やクラゲトンネルなどのリニューアルに加え、細かい部分までこだわって徹底的にクラゲを魅せる空間はまさに宇宙、大人も子どもも誰もが思わず見入る美しさです。6つの水槽、すべて詳細に紹介していきます。
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[新水槽その1]
国内最大級、横幅14メートルの大水槽「クラゲパノラマ」
「大海の旅」ゾーンにある明るい巨大水槽「サンシャインラグーン」。その真向いにある黒いカーテンからエリアに入ると景色が一変。暗い空間に浮かび上がる大きく弧を描いた視界いっぱいの水槽に、約1500匹程度のミズクラゲがふわりふわりと漂っています。水槽の手前に張り出した部分と天井部分が鏡張りになっているので、子どもの低い目線で水槽に張り付いてみると、どこを見渡してもクラゲでいっぱい。一方で水槽に向かい合うように設置されたソファに座れば、動く絵画のような景観をよりじっくりと楽しめます。
離れて眺めたときと近づいたとき、それぞれ異なる見え方が面白くも美しい、不思議な空間です。
[新水槽その2]
クラゲの長い触手がすらりとたなびく「クラゲスクリーン」
長い触手が特徴であるシーネットルの仲間を展示する水槽(オープン時はアカクラゲ)。紐のような優雅な触手が綺麗に見えるように、横に長い水槽が採用されています。ここにも対岸部分にソファがあるので、驚くほど触手の長いクラゲや触手同士が絡まっているクラゲなど、不思議な個体を座りながらのんびり観賞することができます。
リニューアルした4つの水槽大解説!
2つの新水槽から続く4つのクラゲ水槽のひとつひとつにも世界観が詰まっています。
床に反射しやすい素材を使用、360度クラゲを感じる「クラゲトンネル」
水の流れにのったクラゲがふわふわと漂う癒しの空間。床や壁に反射しやすい素材を使っていることで、トンネル部分の水やクラゲの動きが床に映り込み360度クラゲに囲まれているような感覚を楽しめます。上下左右にクラゲや水がくっきり見えるので、すこし離れたところから撮影するのがおすすめ。
壁から飛び出した球体のなかにクラゲがふわり「クラゲルーペ」
大きく飛び出した球体型の水槽は、覗き込んでも奥が見えない不思議なつくり。クラゲが果てのない空間をすいすい回遊しているように見えます。
星空からくらげが降るようにみえる「クラゲドロップ」
天井から垂れ落ちそうなクラゲの水槽。少し斜めからの観賞がおすすめで、天井部分の水泡が星空のように見えるんです。周りは反射する黒い壁に囲まれているため、宇宙船のような世界観を感じさせる構造。
色んな角度から覗いてみてほしい「夢幻海月(むげんくらげ)」
奥にマジックミラーなどが設置され、水槽が万華鏡のように見える美しい空間です。実は綺麗なだけでなく、水槽自体は円型のチューブになっているので、水流に乗って上に吸い上げられたようにみえるクラゲが下からポコポコ出てくるのが可愛いポイント。是非奥を覗いてみたり水槽を下から見てみたり、色んな見方で楽しんでみてください。
子どもと一緒に見ると楽しい!クラゲの豆知識
ミズクラゲの柄に見える中央の四つ葉マーク、あれ実は胃袋なんです。胃の部分が四つあるのが通常ですが、個体差によって三つや五つあるクラゲもいます。サンシャイン水族館の方によると、たまに八を超える胃袋をもつクラゲもいるそう。たくさんのミズクラゲが泳ぐ「海月空感」、色んな個体を探してみるのも楽しみのひとつかもしれません。
また、餌を食べると胃がオレンジ色になるそうです。サンシャイン水族館では一日に何回か餌をあげているとのことなので、もしミズクラゲの胃がオレンジになっていたら食後の証。そういった部分にも注目してみてください。
オープン記念のグッズや食べ物は?
「海月空感」のオープンを記念して、限定グッズが販売されます。
「ショップ アクアポケット」では、池袋の老舗和菓子店「池袋三原堂」とコラボした「上生菓子 海月」やリアルなぬいぐるみである「サンシャイン水族館オリジナルワイルドグラフィ パシフィック シーネットルぬいぐるみ」などが発売決定。
また、サンシャイン水族館内のタリーズコーヒーでは、海を思わせるブルーオアシスの炭酸にレモンフレーバーのナタデココをトッピングした「T’sスプラッシュ ナタデココinオアシス」が発売されます。これからの季節にぴったりのスカッとした味わいです。