知的好奇心がすくすく育つ学びスポット!
“太陽の塔”や豊かな自然で親しまれる大阪・万博記念公園のすぐそばにある「NIFREL(ニフレル)」。多彩なテーマごとの展示や生きものの普段の姿が間近で見ることができる体感型ミュージアムとして、2015年のオープン以来多くのファンが訪れています。子連れでもゆったりと楽しめる空間づくりや設備の配慮がなされ、子どもの目線を大切にしながらパパやママもワクワクする新感覚のミュージアム。周辺施設でのお買い物やグルメも合わせて、親子でその魅力を思いきり楽しみましょう!
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子どもの知的好奇心は身近な“学びスポット”で育む!
子どもの脳の発達の原動力となり、将来の可能性を広げてくれるのが知的好奇心。その知的好奇心を育むスポットは関西エリアにたくさんあります。脳医学者の瀧 靖之(たき やすゆき)先生、そして宇宙・動物・昆虫・アートなどの各テーマの“達人”たちと選んだ関西エリアにある “学びスポット”を紹介します。どこも、「知るのが楽しい!面白い!」と思わせてくれる、工夫にあふれた施設ばかり。コロナ禍が続くいまだからこそ輝く身近な“学びスポット”へ出かけてみませんか。
監修:瀧 靖之(たき やすゆき)先生
東北大学加齢医学研究所教授
医師。医学博士。東北大学加齢医学研究所および東北大学東北メディカル・メガバンク機構で脳のMRI画像を用いたデータベースを作成し、脳の発達や加齢のメカニズムを明らかにする研究に従事。読影や解析をした脳MRIはこれまで16万人以上にのぼる。
知的好奇心で培われる、8つの“育つ力“
子どもの知的好奇心を刺激することで培われる力を、瀧 靖之先生が8つ選定。「洞察力」「思考力」「想像力」「発想力」「思いやり」など、施設ごとに“育つ力”を付記しました。
» 脳医学者の瀧 靖之先生に聞く!「知的好奇心」で育つ8つの力
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ニフレルで育つ子どもの力
知的好奇心が育つと、子どものどんな力が伸びるのかをチェック!ニフレルでは、とくにどんなところが子どもの好奇心をくすぐるのか見ていきましょう。
動物の達人 佐々木隆
ささきたかし●遊園地専門家。動物園・水族館も詳しく、分野全般を得意とするライター。「るるぶKids」でも多くの動物記事を執筆している。
■佐々木隆さんコメント
展示方法が独特です。すごく近くで観察できるので、生きものを身近に体感できます。自分だけのお気に入りを見つけてみましょう。
小さな子どもやベビーカーもラクラク!360℃楽しめる新感覚の展示
2020年11月で開業5周年を迎えた「NIFREL(ニフレル)」。さまざまな生きものの“多様性”を大切に、水族館と美術館、動物園の枠を越えた新感覚のレジャースポットとして親しまれています。
所要時間は子ども連れなら1時間はあると安心。カフェでの休憩やランチもするならもっと時間に余裕をもっておきましょう。
出入り自由な再入館システムやお得な年間パスも好評で、ららぽーとEXPOCITYや万博記念公園など周辺施設も合わせてまる一日楽しめるのも魅力です。
アクセスも良好で、大阪モノレール・万博記念公園駅からは徒歩約2分。土・日曜 祝日限定で、阪急大阪梅田駅(阪急三番街)から直行バスも運行されています(所要時間:約40分/料金:大人650円・子ども330円)。近隣からららぽーとEXPOCITYへの無料シャトルバスもあって便利です(平日:JR千里丘駅、阪急北千里駅、阪急南千里駅、土・日曜 祝日:JR茨木駅)。
■ニフレルへのアクセス
- 電車:大阪モノレール・万博記念公園駅から徒歩約2分
- 車:名神高速道路・近畿自動車道の吹田IC、中国自動車道の中国吹田IC下車
※駐車場割引:ニフレルへの入館でエキスポシティ駐車場(基本料金:30分ごと200円)が2時間無料(平日・土曜はエキスポシティ駐車場が2時間無料⇒合計4時間無料に) - バス:阪急大阪梅田駅からの土・日曜 祝日限定直行バスや、近隣からの無料シャトルバスあり
※料金・時刻表は公式サイトでチェック
全館バリアフリーでゆったりとした通路はベビーカーもラクラク!数ある水槽もすべてフタを取り除くことで、光のゆらぎを感じながら水槽の周り360°のどこからでも楽しめるようになっています。
ベビーカーでそのまま入れるベビー休憩室
未就学児も安心の親子トイレは1階に3つ。ベビー休憩室(オムツ交換台&授乳スペース)も1・2階に完備しています。赤ちゃん連れでも心おきなく楽しめそうですね。ベビーカーの預かりもOKです。
見どころは、五感で楽しめる展示!2020年登場のゾーンも
ビビッドな赤色の「シロボシアカモエビ」
ニフレルならではの特徴は、「いろにふれる」「わざにふれる」など計8つのゾーンに分かれていること。多様性をテーマにそれぞれ趣向を凝らした展示が、幅広い年齢層を魅了しています。
“いろ”にふれるゾーン(1階)
タイガースファン必見!?「タテジマキンチャクダイ」
赤、青、オレンジなど、鮮やかな魚たちのカラーに感動!“いろ”にふれるゾーンは、空間全体の照明もゆっくりと七色に変化するので、やわらかな光の演出も一緒に楽しみましょう。
“わざ”にふれるゾーン(1階)
ユニークな特技をもつ「テッポウウオ」
“わざ”にふれるゾーンにも個性豊かな生きものたちがいっぱい!中央の「テッポウウオ」は、その名の通り水鉄砲のようにピュッ!と勢いよく水を吹き出すのが特徴。そのたびに「チリリ~ン」と鳴り響く風鈴の音もまた、楽しいのです。
生きものの解説を記した“種名板”にも注目!すべて五・七・五の俳句になっているのもニフレルならではの新しい試みです。こちら、メディアでも大活躍の俳人・エッセイストの夏井いつき先生監修によるもの。生きものたちの魅力と重ね合わせながら、ぜひチェックしてみて。
“およぎ”にふれるゾーン(1階)
水の波紋と光と影で多様な“およぎ”を表現
体全体をくねらせたり、波打つようにヒレを動かしたり。そんな、生きものたちの泳ぐ姿を「影」によって演出する新ゾーン“およぎ”にふれるは、2020年2月オープン。時には館内の一部を全面リニューアルしながら、進化し続けるミュージアムなのです。
WONDER MOMENTS(1階)
1階奥にあるオブジェは「WONDER MOMENTS(ワンダーモーメンツ)」。計16パターンの図柄がランダムに現れ、空間全体が神秘的な雰囲気に。椅子に座って眺めながら、ちょっとひと息もおすすめです。
2階から見ると、人も含めてひとつのアートのよう
迫力満点のホワイトタイガーと愛嬌たっぷりのミニカバも間近で!
“かくれる”にふれるゾーン(2階)
岩のすき間から顔を出す「ハナビラウツボ」
エスカレーターorエレベーターで2階へ。“かくれる”にふれるゾーンは、草木や岩の間に上手に身を隠すユニークな生きものたちの姿!手描きのボードには、飼育を担当するキュレーターからの見どころやメッセージがいきいきと描かれています。
“みずべ”にふれるゾーン(2階)
ホワイトタイガーも泳げるんだ!
さぁ、いよいよ大人気の「ホワイトタイガー」や「ミニカバ」たちが待つ“みずべ”にふれるゾーンです!2020年で7歳になったアクア君は体長2m以上・体重180kg以上!カッコイイその姿を間近で見られるのは圧巻です。
ベビーも「イリエワニ」とご対面!
ミニカバの「モトモト」(オス:6歳)は奥さんの「フルフル」(8歳)と共に愛嬌たっぷり!お昼寝をしたりスイスイと泳いだり、自由きままな“素”の姿がたまりません!
2019年2月に生まれた「タムタム」はすくすくと成長し、1歳を過ぎた頃に「神戸どうぶつ王国」(神戸市中央区)へと巣立っていきました。その成長を見守ってきたファンからは、感謝を込めたメッセージがいっぱい。また新たな命が誕生する日を楽しみに待ちましょう。
生きものたちを眺めながらピクニックカフェでひとやすみ
ピクニックカフェEAT EAT EAT (イートイートイート)(2階)
ちょっぴりコバラがすいたら、ピクニックカフェでひとやすみ。ここは動物たちを眺めながら食事やお茶が楽しめる空間です。季節の食材を使ったサンドイッチやハンバーガー、とっておきのスイーツやドリンクが充実。もちろん、キッズプレートもありますよ!
キッズプレート(食べる水付き)950円(食べる水なしは750円)
オープン当時から話題の「食べる水」。付属のつまようじで穴を開けると……
ぷるんとした丸い水が登場!
ほんのり甘い「食べる水」(250円)はやさしい口あたり。アクアやモトモト、フルフルたちと空間を共有しながら味わう贅沢なひとときです。
使い捨ての食器ではなくリユースを大切にしています。フードもスタッフの手づくりなんですよ。カフェの窓からは、太陽の塔が見えます!
動物の自由な姿に癒やされる!柵も囲いもないゾーン
“うごき”にふれるゾーン(2階)
7番目のゾーン“うごき”にふれるは、なんと!柵も囲いもありません。明るく開放的なフロアで出会うのは、普段どおりに暮らす生きものたちの、ありのままの姿。ここでは、彼らの日常の世界に私たち人間がおじゃまさせていただくのです。
あまりにも距離が近いので、ついふれたくなりますが、生きものたちがびっくりしてしまうので、それはNG。お互いに気持ちよく過ごせるよう、生きものたちとのスペースをとりながら楽しみましょう。
大きな口ばしをもつ「オニオオハシ」は、黄色が目を引きます
「モモイロペリカン」が気持ちよさそうに水浴びをしていると……
「ケープペンギン」たちが次々に集合!みんな、キュレーターさんが大好きなのです
縞模様のロープ?が、1・2・3…何だ?
天井からブラ~ンと垂れ下がった横縞のシッポは「ワオキツネザル」。朝のオープン直後には奥の扉から元気よく飛び出してくる“出勤”の様子が見られるかも?
エサを食べる「コツメカワウソ」。口腔状態などの健康チェックも同時に行います
ゴージャスな冠羽を揺らしながらお散歩する「オウギバト」。世界最大のハトもすぐ間近に!
他にも、日光浴をしながらお昼寝するカピバラ、突然大合唱をはじめるペンギンたち。子どもはもちろん、パパ、ママ、おじいちゃんやおばあちゃんも一緒に、ドキドキしながら自然な姿を体感できますよ。
※その日の健康状態などにより、お休みする生きものがいることがあります
オリジナルグッズが充実したミュージアムショップ
カワイイぬいぐるみやオリジナルのお菓子、雑貨や季節限定グッズがいっぱいのミュージアムショップ「ニフレル×ニフレル」は、ゲートのすぐおとなり。お買い物だけでも大歓迎です。
一番人気の「おねむクッション」 S:1550円・M:2550円
プレゼントにうれしい「ウォータードーム」 600円
人気のイリエワニが和菓子に!「和ニフレルまんじゅう」 750円
「ニフレルノート」 300円
館内の生きものを観察しながら、シールを貼って完成させる「ニフレルノート」は小学生から人気!気づいたことやイラストなども描き込んで、世界に一冊のノートづくりに挑戦してみて。
親子で一日遊べる!エキスポシティなど周辺施設も要チェック
ニフレルがある「ららぽーとEXPOCITY」はお買い物やグルメ、映画館など思い思いの楽しみ方が詰まった日本最大級の大型複合施設。ニフレルの出口改札前で手に専用スタンプを押してもらえば出入り自由!再入館システムを上手に利用すれば、まる一日堪能できますよ。
日本一大きい観覧車!「オーサカ ホイール」 料金1000円(税込)/1人(定員6名・3歳以下無料)
ニフレルのすぐ目の前には開放感たっぷりの芝生広場も!
また、四季折々の豊かな自然に恵まれた万博記念公園もすぐそば。お天気の良い日は太陽の塔を眺めながら、のんびりお散歩もいいですね。
- 営業時間:9時30分~17時(最終入園16時30分)
- 休園日:水曜
- 料金:大人 260円/小中学生 80円(自然文化園・日本庭園共通)
※他、園内の文化施設やレクリエーションなど別途、料金が必要です
(詳細は万博記念公園の公式サイトでご確認ください)
大阪府下はもちろん、神戸や奈良・京都からもアクセス便利な「ニフレル」。個性豊かな生きものの日常の姿を間近で見られる館内は、訪れるたびに新しい発見がいっぱい。子どもの目線を大切にしながら、大人も一緒にドキドキ・ワクワクを体感することができます。魅力ある周辺施設も合わせて、親子で満喫してくださいね。
■新型コロナウィルス感染予防対策として
・ソーシャルディスタンスを保っていただけるよう、15分ごとの入館制限を実施中です。
※日時指定型の「Webチケット」(販売枚数を15分ごとに制限)は来館予定日の5日前から購入できます。
・キュレーターによるエサやりの解説や、ドクターフィッシュ体験などは現在休止中です。
・アルコール消毒による手指の消毒とサーモグラフィによる検温、大阪コロナ追跡システムへ等に協力しましょう。
※表示価格は全て税込
NIFREL(ニフレル)
問合先 | ニフレルインフォメーションTEL:0570-022060 (ナビダイヤル/電話受付時間:開館30分前から閉館時刻まで) |
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住所 | 大阪府吹田市千里万博公園2-1 EXPOCITY内ニフレル |
営業時間 | 10~18時(土・日曜、祝日は公式サイトで要確認) ※最終入館は閉館の1時間前まで ※年末年始(12月24日~1月11日)の営業時間は公式サイトで要確認 |
入場料 | 大人(高校生/16歳以上)2000円、こども(小・中学生)1000円、幼児(3歳以上)600円 ※2歳以下は無料 |
休館日 | 状況により臨時休館する場合あり |
駐車場 | 計4100台(エキスポシティ駐車場) |
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『るるぶKids こどもの知的好奇心がすくすく育つ学びスポット関西』
子どもたちの知的好奇心を刺激してくれる“学びスポット”全83施設をピックアップ。図鑑などでもお馴染みの「恐竜」「動物」「昆虫」「宇宙」「乗り物」、そして日常の延長として親子のコミュニケーションを楽しめる「アート」「絵本・アニメ」「にほんの歴史」「学べる工場」を加えた9テーマに分けて紹介しています。監修者である脳医学者の瀧 靖之先生、そして各テーマの“達人”たちと選んだ“学びスポット”は、どこも子ども心をくすぐる工夫にあふれた施設ばかり。また巻頭には、瀧 靖之先生による「知的好奇心の伸ばし方」も収録しています。
子どもの成長にとって大事な知的好奇心を育てるスポットの数々。本書を参考に家族でおでかけしてみませんか。