東京にある水族館のひとつ「しながわ水族館」を徹底解剖します。「しながわ水族館」の最寄り駅とアクセスに始まり、スタッフさんに聞いた子ども連れで楽しむポイント、イルカショーやいきものトーク、水族館の注目アイドル、そしてグッズや赤ちゃんサービスなど、子ども連れで出かける前に知っておきたい情報が満載です。
※この記事の情報は、すべて2021年3月5日現在のものです。新型コロナウィルスの影響などで変更・休止・中止となる場合もあります。事前にお確かめください。
- しながわ水族館ってどんなところ? アクセスも詳しく
- しながわ区民公園にある品川区立の水族館
- 最寄り駅は品川駅じゃなく「大森海岸駅」
- 駅からの写真付きアクセスガイド
- しながわ水族館の基本データ
- スタッフさんに聞きました! 子ども連れで楽しむポイント
- イルカショーなど3大ショーが必見
- ためになる「しな水いきものト~ク」
- 屋外エリアも多く水族館全体が明るい
- お子様目線で見えるように水槽が低い
- 魚や生きものとの距離が近い
- イルカショーなどの3大ショーを近距離で
- 華麗なジャンプが見られるイルカショー
- 愉快な特技がいろいろ! アシカショー
- やればできる(?)アザラシショー
- 「しな水いきものト~ク」と見逃せない水槽
- 「しな水いきものト~ク」ラインナップ
- 見逃せない注目水槽をピックアップ
- スタッフさん推薦&現場で見つけたアイドルたち
- おすすめ! 隠れた3大アイドル
- 現場で発見した5種の注目株たち
- オリジナルグッズ&メニュー! 赤ちゃんサービスなども
- グッズやお菓子をみやげに
- 隣接レストランのキッズメニュー
- 赤ちゃんサービスやコロナ対策について
しながわ水族館ってどんなところ? アクセスも詳しく
まずは、しながわ水族館がどんな水族館か、勘違いされている人も多い最寄り駅、そして詳しいアクセスも写真付きで解説しますね。
しながわ区民公園にある品川区立の水族館
しながわ水族館は品川区立の水族館で、しながわ区民公園内にあります。イルカやアザラシのショーが人気で、おおむね、代表的な海の生きものが展示されていて、子どもたちの水族館入門にピッタリです。
しながわ区民公園の全体マップです。水族館は右端(最南端)に位置しています
最寄り駅は品川駅じゃなく「大森海岸駅」
東京には“しながわ”と名前が付く水族館が2つあります。ひとつは“最寄り駅が品川駅”で住所は港区の「アクアパーク品川」、もうひとつが“最寄り駅は大森海岸駅”で住所は品川区のココ「しながわ水族館」です。間違わないよう、ご注意くださいね。
しながわ水族館への車での行き方マップです。左端に最寄り駅の大森海岸駅があります
駅から水族館まで! 写真付きアクセスガイド
次に「大森海岸駅」から「しながわ水族館」までの徒歩でのアクセスを写真付きでご紹介します。「大森海岸駅」は京急本線の駅で品川駅から各駅停車で6駅約10分です。JR京浜東北線に「大森駅」という似た名前の駅がありますので、コチラもご注意ください。
大森海岸駅の改札口はひとつです。改札口から出るとすぐに、このような案内表示があります。左へ行けば水族館です
歩き始めた最初の風景です。階段の長い歩道橋が右にあります
3~4分歩くと左側に「ニッポンレンタカー」。ここを右折です
横断歩道を渡ると左側にイルカのオブジェが見えます。ココが「しながわ区民公園」の入口です
イルカのオブジェがあるエリアに入っていきます
まっすぐ進むと公園の門があります。右に曲がれば水族館方面です
水族館の入口です。駅から徒歩約8分で到着です
もうひとつ、JR京浜東北線・東急大井町線「大井町駅」から無料送迎バスも出ています。駅東口のバスロータリー6番のりばから、1時間に平日は1本、土曜は2本、日曜は3本、GW・夏休みは4本といった頻度で運行しています。詳しくは公式サイトの「アクセス」を参照ください。
ラッピングバスでない場合もあるのでご注意
しながわ水族館近くの、公園出入口前にバス発着場があります
しながわ水族館
しながわすいぞくかん
問合先 | 03-3762-3433 |
---|---|
住所 | 東京都品川区勝島3-2-1 |
料金 | 【入館料】大人1350円/小・中学生600円/幼児(4歳以上)300円/3歳以下無料/65歳以上200円 |
営業時間 | 10~17時(最終入館は16時30分)※季節により変動あり |
定休日 | 火曜(祝日などは開館) |
アクセス | 【公共交通】京急本線大森海岸駅→徒歩約8分/JR京浜東北線・東急大井町線大井町駅東口→無料送迎バスで約15分 【車】首都高速1号羽田線鈴ヶ森出口→国道15号経由→約2.5km6分 |
駐車場 | 96台(20分100円) |
URL |
水族館の外観。公園内の水辺に位置しています
スタッフさんに聞きました! 子ども連れで楽しむポイント
しながわ水族館を子ども連れで楽しむポイントを、水族館広報の丹呉さんにおうかがいしました。
広報ご担当の丹呉 圭子(たんご けいこ)さん。2013年から水族館でお仕事をはじめ、2015年よりしながわ水族館に勤務。好きな生きものはイルカだそうです
イルカショーなど3大ショーが必見です
『しながわ水族館では、イルカ、アシカ、アザラシのショーが見られます。生きものとの距離が近いので臨場感たっぷりのショーを親子で楽しめますよ』と丹呉さん。イルカたちのショーは、子どもはもちろん大人も楽しめる魅力のひとつですね。
イルカショーとアシカショーがある「イルカ・アシカスタジアム」
ためになる「しな水いきものト~ク」をぜひ!
続けて、丹呉さんは『水族館内の魚や生きものについてスタッフが解説する「しな水いきものト~ク」は、とってもためになる時間です。ペンギンやイワシ、サンゴ礁の魚、デンキウナギなど、日によって開催時間や回数が決まっていますので、公式サイトか当日入館後にチェックしてみてください』とのこと。公式サイトの「イベント」から事前チェックしておくのがおすすめです。
ペンギンについての「しな水いきものト~ク」
屋外エリアも多く水族館全体が明るいんです
『「イルカ・アシカスタジアム」や「ペンギンランド」「アザラシ館」などは屋外エリアのほか、水族館入口周辺の水槽なども屋外の光を取り入れた造りになっています。なので、水族館全体の雰囲気が明るいのも、小さいお子様などにはいいのではないでしょうか』と丹呉さん。確かに、暗いと怖がってしまう子も多いですよね。そういうところも意識されて造られているんですね。
「アザラシ館」は陸上フロアと地下に水槽もあります
お子様目線で見えるように水槽が低いんです
さらに『なるべく水槽を低い位置からでも見えるようになっています。もちろん、お子様にも見やすいよう、お子様目線を考えた設計なんです』と丹呉さん。確かに、水槽が高めだと、毎回抱っこしないといけない場合もありますもんね。
お父さんお母さんも、しゃがんで子どもと同じ目線で楽しめますね
魚や生きものとの距離が近く大きさなどを体感
『イルカショーやアザラシショーもそうですが、生きものとの距離が近いのもポイントです。水槽でも、かなり生きものの大きさなどを体感できます』と丹呉さん。なるほど、生きものの大きさって実際に見てみないと実感できないから、これも大事ですね。
「シャークホール」を泳ぐシロワニ。その大きさにビックリです
イルカショーなどの3大ショーを近距離で
ここからは「子ども連れで楽しむポイント」をふまえて、ショーのこと、トークのこと、そして水族館内で注目の魚や生きものについて紹介しましょう。なお、開催場所・展示場所のマップ(1)~(25)は下の2つのマップ内のマル囲み数字の場所をさしています。
水族館の館内マップ。入口がある1階「海面フロア」
水族館の館内マップ。出口があるB1階「海底フロア」
華麗なジャンプなどが見られるイルカショー
水族館のスター、イルカが見せてくれるショーは見どころ満載です。水中を高速で泳ぐのはもちろん、棒越えジャンプ、輪くぐりジャンプ、ひねりのきいたジャンプなどなど。間近で、その迫力を体感しましょう。
◆イルカショー
- 開催回数:毎日1日3回
- 開催場所:イルカ・アシカスタジアム マップ(6)
ジャンプの切れ味抜群のバンドウイルカたち
トレーナーさんがかざした棒を見事に越えていきます
水中を高速で泳ぐ様子も間近で見られます
[生きもの] バンドウイルカ
- 展示場所:イルカの窓 マップ(23)
「イルカ・アシカスタジアム」の地下には「イルカの窓」があり、バンドウイルカの水中での様子を観察できます。窓の近くでしばらく待っているとイルカが近づいてきてくれるかも
愉快な特技がいろいろ! アシカショー
土・日曜、祝日に開催するアシカショー。アシカのショーはとってもコミカルです。ボールを操ったりトレーナーさんと息ピッタリの演技を見せてくれたり。必見です(なお、取材が平日でしたので次の写真3枚はトレーニングの様子です)。
◆アシカショー
- 開催回数:土・日曜、祝日に1日1回
- 開催場所:イルカ・アシカスタジアム マップ(6)
トレーナーさんと一緒に客席へ向かってご挨拶!
ボールを上手に操るアシカの仲間オタリア
バスケットでゴールを決められるかな?
やればできる(?)微笑ましいアザラシショー
アザラシは繊細で警戒心が強いため、実はショーを実施している水族館は多くはないんです。でも、アザラシもやればできるんです(?)。ボールまでジャンプしたり、ハーモニカを吹いたり、かなり芸達者。子ども優先の観覧スペースがあるのもうれしいですね。
◆アザラシショー
- 開催回数:毎日1日3回
- 開催場所:アザラシ館 マップ(25)
これがアザラシ? と疑ってしまう見事なジャンプ力です
ごはんをもらってうれしそうなゴマフアザラシです
アザラシショー開催時だけの子ども優先スペースです
[生きもの] ゴマフアザラシ
- 展示場所:アザラシ館 マップ(25)
陸上では眠っていることが多いですが、しばらく見ているとコチラを気にしてることも
水上に顔だけ出しているアザラシお得意のポーズ
アザラシ館の海底フロアには大型トンネル水槽があり、さまざまな角度からアザラシが泳ぐ様子を観察できます
「しな水いきものト~ク」と見逃せない水槽
スタッフさんの解説が興味深い「しな水いきものト~ク」の代表的なものに加えて、押さえておきたい水槽もご紹介しますね。
「しな水いきものト~ク」ラインナップ
「しな水いきものト~ク」はペンギンやイワシ、サンゴ礁の魚たち、テッポウウオなどがありますが、取材当日実施していた主なものをご紹介します。なお、その日、何を何時から実施しているかは、公式サイトか当日現地でチェックしてください。
◆いきものトーク「ペンギン」
- 開催回数:毎日1日1~2回
- 開催場所:ペンギンランド マップ(5)
ペンギンにエサをあげながら、その生態や性格などを解説。エサは水中へ多めに落とし、ペンギンたちは好きなときに食べるそうです
[生きもの] マゼランペンギン
- 展示場所:ペンギンランド マップ(5)
南アメリカ沿岸にすむすむマゼランペンギン。その動きやたたずまいを見ているだけでも飽きません
ペンギン関係(?)を示した「ペンギン相関図」もあります
◆いきものトーク「イワシ」
- 開催回数:毎日1日1回
- 開催場所:群れを作る魚たち マップ(8)
イワシについて解説。いつも同じ方向に泳いでいるイワシですが、水槽にエサを入れると動きが乱れます
◆いきものトーク「サンゴ礁の魚たち」
- 開催回数:毎日1日2回
- 開催場所:海の宝石箱 マップ(17)
サンゴ礁の魚たちが泳ぐ美しい水槽の前で魚たちについて解説。ハリセンボンなど水槽にいる魚についても話してくれます。エサをあげたときの魚たちの動きにも注目
見逃せない注目水槽をピックアップ
現地ですべての水槽を観察してみて「ここはおもしろい」と感じた水槽をいくつか紹介します。
◆注目水槽「品川と海」マップ(3)
品川の港湾エリアのジオラマとともに海を泳ぐ魚を展示しています
◆注目水槽「大海原へのいざない」マップ(9)
次の「トンネル水槽」を上から見渡せます。水量500トンの広い水槽をウミガメたちが泳いでいます
◆注目水槽「トンネル水槽」マップ(11)
頭上を魚たちが泳ぎ、まるで海中にいるような全長22mの海の散歩道です
◆注目水槽「クラゲたちの世界」マップ(14)
LED照明の演出によりクラゲたちを展示。この水槽では、クラゲと一緒に幻想的な記念写真が撮影できます
スタッフさん推薦&現場で見つけたアイドルたち
広報の丹呉さんに「水族館の隠れたアイドル」をいうかがいました。おもしろい3種を紹介してくれました。加えて、現地取材中に発見した注目の魚や生きものも5種ほど紹介しますね。
スタッフさんおすすめ! 隠れた3大アイドル
『マイナーですけどいいですか?』と丹呉さん。もちろん、大歓迎です。ということで、コチラの3種。ぜひ探してみてくださいね。
[生きもの] カルガモ
- 展示場所:東京湾に注ぐ川 マップ(1)
『首をすぼめて休んでいる姿が可愛いんです』と丹呉さん。確かに首をすぼめてお休み中でした
[生きもの] オルトマンワラエビ
- 展示場所:東京湾に棲む生物たち マップ(10)
『一瞬、サンゴと見分けがつかない見た目が印象的で好きなんです』と丹呉さん。ああ、確かに! 最初わかりませんでした
[生きもの] スッポンモドキ
- 展示場所:世界の大河から マップ(18)
『岩の上での立ち姿も、バタバタと泳ぐ姿もとっても愛らしいんです』とのこと。水槽が暗いので、よ~く探してみてください
現場で発見した5種の注目株たち
ココからは現地取材で発見した水族館アイドルの注目株です。イルカやアザラシだけでなく、コチラも探してみてくださいね。
[生きもの] カラージェリーフィッシュ
- 展示場所:クラゲたちの世界 マップ(14)
敷き詰められた玉とクラゲのコントラストが美しい水槽です。青や紺、赤紫といった色はクラゲの色ではなく、体内に共生する褐虫藻(かっちゅうそう)の色なんだそうです
[生きもの] サザナミフグ
- 展示場所:海の宝石箱 マップ(17)
水槽にフグがいたら注目です。水槽の前でジッと見ていると近づいてくるフグが多いんです。このサザナミフグも好奇心旺盛でした
[生きもの] カワテブクロ
- 展示場所:珍しい魚たち マップ(19)
どう見ても大きなテブクロか、革のグローブでしょ? なんだかさわると気持ちよさそうなヒトデの仲間です。熱帯のサンゴ礁域の浅海に生息しているそうです
[生きもの] ハナミノカサゴ
- 展示場所:海の楽園 マップ(22)
意外と、どこの水族館でもカメラを向けると近づいてきてポーズをとってくれる(?)のがカサゴの仲間。でも、背びれなどに毒を持っているそうです
[生きもの] シロワニ
- 展示場所:シャークホール マップ(24)
迫力満点です。ワニと名乗ってますが「シャークホール」にいるサメです。ホントに生きものの大きさを肌で感じる水槽です
オリジナルグッズ&メニュー! 赤ちゃんサービスなども
水族館みやげやランチメニュー、赤ちゃん向けのサービス、そしてコロナ対策についてもチェックしておきましょう。
ココでしか買えないグッズやお菓子をみやげに
グッズやお菓子が買えるショップは水族館に隣接した「マリンショップ シーガル」で。いずれも、ココでしか買えないものばかりです。
2020年夏に完成した「マリンショップ シーガル」などが入った建物
手前から、しなフィンマスコット770円、オリジナルイルカ990円、しなフィンぬいぐるみ1650円
和風デザインのシリーズ。手前から、マスクポーチ1100円、バッグ1650円、がまぐち770円、ポーチ550円、巾着660円
手前から、ティッシュケース440円、カードケース440円、ガーゼマスク385円、ジグゾーパズル1650円
手前から、ポテあられ432円、プクまるあざらし648円
水族館に隣接したレストランのキッズメニュー
ランチは水族館に隣接した「レストラン ドルフィン」で。水上にある店でキッズメニューなどを味わえます。なお、水族館はチケットの半券を提示すれば当日に限り再入館可能です。
店内は広く子ども連れにピッタリのレストランです
手前がキッズメニューの、お子様甘口カレープレート770円(左のイルカの紙帽子付き)。奥がドルフィンスペシャルプレート1375円、右がミニパフェジャンピングドルフィン605円
赤ちゃんサービスやコロナ対策について
赤ちゃんサービスについては、入口近くに授乳室と、1階・B1階にあるトイレにベビーシートやキッズトイレなどがあります。また、コロナ対策についておうかがいすると『入館時のサーモグラフィによる検温や手洗い消毒、館内の換気強化などの対策をとっています』と丹呉さん。続けて『水中ショーやイルカにタッチ、ふれあい水槽といった体験プログラムもありますが、2021年2月現在は休止中です。再開については公式サイトをチェックしてくださいね』とのことでした。
授乳室はもちろん個室になっています
キッズトイレや赤ちゃんホルダーなどもあります
最後に、お父さんお母さんが子どもに語れるうんちくありませんか? と丹呉さんに聞いてみました。『水族館の水は淡水と海水を使っています。海水は、例えば、サンゴ礁を展示している水槽の水は水を購入しくるんですが、イルカやアザラシが暮らしているところの水は近くの京浜運河からひいているんです』と教えてくいれました。へぇ~、そうなんですね。お子さんに、ちょっと話してあげるといいかもしれませんね。
丹呉さん、いろいろ教えていただき、ありがとうございました!!