ウミガメの赤ちゃんに会える!すみだ水族館の新展示で小笠原の海を身近に体感

ウミガメの赤ちゃん/すみだ水族館(東京都/墨田区)
元気に育っているウミガメの赤ちゃん

佐々木隆のアイコン佐々木隆

すみだ水族館に新常設展示「オガサワラベース」が登場しました。ウミガメの赤ちゃんや小笠原固有のクマノミなどもいます。ワークショップもあって、子ども連れにもおすすめ。公開記念のオリジナルメニューやグッズもありますよ。

ウミガメの解説はこちら
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目次(index)

新しくできた「オガサワラベース」ってどんな展示

すみだ水族館がオープンした頃から約10年、水族館と小笠原村は連携し、ウミガメの保全活動や小笠原大水槽の展示を行ってきました。そして今回、2023年9月に、この小笠原大水槽と新展示「オガサワラベース」を含んだエリア「小笠原」が登場しました。

「オガサワラベース」は、ウミガメの赤ちゃんやクマノミなどの小笠原の生きものがいる水槽を中心に、小笠原の環境・観光・産業などを伝える展示。あわせて、ウミガメや小笠原にちなんだメニューやグッズもあります。加えて、イベントやワークショップにも注目。

「オガサワラベース」全体の様子/すみだ水族館(東京都/墨田区)

「オガサワラベース」全体の様子。子どもが水槽を見やすいように、1段あがったスペースも設置されています

ウミガメの赤ちゃんがいる水槽

「オガサワラベース」にある水槽は全部で5種。そのひとつには、ウミガメの赤ちゃんがいます。小笠原で生まれたアオウミガメを、外敵に襲われにくい大きさに成長するまでの約1年間、すみだ水族館で飼育・展示します。

ちなみに、2022年秋から1年間飼育・展示した「はつね」と「まえきち」の2頭は2023年9月に小笠原の海に還っていきました。2023年9月にやってきた「ボニン」と「ブルー」も約1年間、水族館で過ごす予定です。みんなで、その成長を見守りましょう。

ウミガメ「ボニン」と「ブルー」/すみだ水族館(東京都/墨田区)

「ボニン」と「ブルー」は、小笠原の海の色“ボニンブルー”が由来。小笠原小学校の5年生が名付け親です

ウミガメの「ボニン」/すみだ水族館(東京都/墨田区)

こちらは「ボニン」です

ウミガメの「ブルー/すみだ水族館(東京都/墨田区)

水槽からこっちを見てくれたのが「ブルー」です

ウミガメの赤ちゃんがいる水槽/すみだ水族館(東京都/墨田区)

子どもが間近でウミガメの赤ちゃんを見られるようになっているのがうれしいですね。大人もこれに上ってみると臨場感ありますよ

ウミガメの赤ちゃんへの「ゴハンの時間」/すみだ水族館(東京都/墨田区)

ウミガメの赤ちゃんへの「ゴハンの時間」もあります(実施時間は非公開)

クマノミなどがいる水槽

ウミガメの赤ちゃんがいる水槽の隣にあるのは、小笠原固有の生きものや魚がいる水槽です。どんな生きものがいるのか観察してみましょう。

クマノミなどがいる水槽/すみだ水族館(東京都/墨田区)

小さな水槽が並んでいます。子どもの目線で見られるのがいいですね

クマノミなどがいる水槽/すみだ水族館(東京都/墨田区)

イソギンチャクと共生しているクマノミ。小笠原のクマノミは黒くなることが知られています

川に生息する固有種オガサワラヨシノボリ/すみだ水族館(東京都/墨田区)

小笠原の海ではなく川に生息する固有種オガサワラヨシノボリ

カラダの模様が着物などに用いる友禅染に似ていることから命名されたユウゼン/すみだ水族館(東京都/墨田区)

カラダの模様が着物などに用いる友禅染に似ていることから命名されたユウゼン

シロワニなどがいる小笠原大水槽

新エリア「小笠原」ができる前から小笠原大水槽はありました。この大水槽にいるのは、すべて小笠原にいる生きものや魚たちです。水槽の水の色は、小笠原村監修のもと、小笠原の海の色“ボニンブルー”に近づけるよう光を調整し再現しています。

小笠原大水槽/すみだ水族館(東京都/墨田区)

小笠原大水槽の前にはテーブルとイスがあり、親子でティータイムも可能

国内唯一の小笠原産のシロワニ/すみだ水族館(東京都/墨田区)

国内唯一の小笠原産のシロワニ。オープン当時からここにいるベテランです

大きなマダラエイ/すみだ水族館(東京都/墨田区)

岩があるのかと思ったら大きなマダラエイが水底でお休みしていました

「いきもの」をテーマにしたワークショップも

小笠原大水槽の隣にはワークショップのスペース「アクアアカデミー」があります。ここでは「いきもの」をテーマにしたワークショップを毎日開催しています。内容は約1カ月単位で変わり、ウミガメなどの小笠原のいきものをテーマにしたワークショップもあります。

「アクアアカデミー」/すみだ水族館(東京都/墨田区)

ちょうどワークショップ「ウミガメウォッチ」を開催中だった「アクアアカデミー」。当日、気軽に参加できますよ

クラフトで作れるアオウミガメの赤ちゃん/すみだ水族館(東京都/墨田区)

10月に開催されていたワークショップ「ウミガメウォッチ」では、ふ化したばかりのアオウミガメの赤ちゃんを等身大のクラフトで作成。現在開催中のワークショップは公式サイトで確認しましょう。

「オガサワラベース」関連のメニュー&グッズ

「オガサワラベース」のオープンを記念して、新しいメニューやグッズも登場しています。

「ペンギンカフェ」の小笠原サンデ/すみだ水族館(東京都/墨田区)

「アクアアカデミー」の隣にある「ペンギンカフェ」では小笠原サンデー 680円を販売

/すみだ水族館(東京都/墨田区)

小笠原の海浜清掃で回収したものを使った、シツラエ アップサイクルアクセサリー ネックレス 3850円。ピアスやイヤリングもあります

すみだ水族館

すみだすいぞくかん

住所 東京都墨田区押上1-1-2 東京スカイツリータウン・ソラマチ5・6階
問合先 03-5619-1821
料金 大人2500円、高校生1800円、小・中学生1200円、3歳以上幼児800円、2歳以下無料
営業時間 10~20時(土・日曜、祝日は9~21時)※最終入館は閉館1時間前
定休日 無休
アクセス 東武スカイツリーラインとうきょうスカイツリー駅→すぐ/東武スカイツリーライン・東京メトロ半蔵門線・都営地下鉄浅草線・京成押上線押上(スカイツリー前)駅→直通徒歩5分
駐車場 東京スカイツリータウンの駐車場を利用(有料)
URL

https://www.sumida-aquarium.com/

入口/すみだ水族館(東京都/墨田区)

すみだ水族館の入口は4階にあります。ここからエスカレーターで5階のチケットカウンターへ

●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。