知的好奇心がすくすく育つ学びスポット!
冬のイルミネーションで知られる東京ドイツ村ですが、恐竜のアトラクション「ジュラジャーマン・ライド」も見逃せません。カートに乗ってティラノサウルスなど23体の恐竜を見ながらコースを巡るスタイルで、コース上でさまざまな恐竜を見れば「なんという名前の恐竜だろう」「こんな大きさなのかな」など、いろいろと興味がわいてきます。そんなところから恐竜を身近に感じ、親しんでみてはどうでしょう。恐竜アトラクション以外にも、家族で遊んだり体験したりするスポットが多数。楽しい記憶とともに、恐竜体験の1日にしてみては?
子どもの知的好奇心は身近な“学びスポット”で育む!
子どもの脳の発達の原動力となり、将来の可能性を広げてくれるのが知的好奇心。その知的好奇心を育むスポットは東京周辺にたくさんあります。脳医学者の瀧 靖之(たき やすゆき)先生、そして宇宙・動物・昆虫・アートなどの各テーマの“達人”たちと選んだ東京周辺にある “学びスポット”を紹介します。どこも、「知るのが楽しい!面白い!」と思わせてくれる、工夫にあふれた施設ばかり。コロナ禍が続くいまだからこそ輝く身近な“学びスポット”へ出かけてみませんか。
監修:瀧 靖之(たき やすゆき)先生
東北大学加齢医学研究所教授
医師。医学博士。東北大学加齢医学研究所および東北大学東北メディカル・メガバンク機構で脳のMRI画像を用いたデータベースを作成し、脳の発達や加齢のメカニズムを明らかにする研究に従事。読影や解析をした脳MRIはこれまで16万人以上にのぼる。
知的好奇心で培われる、8つの“育つ力“
子どもの知的好奇心を刺激することで培われる力を、瀧 靖之先生が8つ選定。「洞察力」「思考力」「想像力」「発想力」「思いやり」など、施設ごとに“育つ力”を付記しました。
» 脳医学者の瀧 靖之先生に聞く!「知的好奇心」で育つ8つの力
»「国立科学博物館」は知的好奇心をくすぐる展示や学びの仕掛けが満載!
東京ドイツ村で育つ子どもの力
知的好奇心が育つと、子どものどんな力が伸びるのかをチェック! 東京ドイツ村では、とくにどんなところが子どもの好奇心をくすぐるのか見てみましょう。
動物の達人 佐々木隆
ささきたかし●遊園地専門家。動物園・水族館も詳しく、分野全般を得意とするライター。「るるぶKids」でも多くの動物記事を執筆している。
■佐々木隆さんのコメント
テーマパークでこれだけの恐竜が常に見られるのはなかなかないと思います。恐竜の名前などもわかるので、子ども連れで「○○サウルスだぁ~」などと楽しみながら恐竜に親しんでみましょう。
» 動物が大好き!! |希少な動物やふれあいが人気の動物にワクワク
» 動物の達人「動物園・水族館ライター 佐々木隆さん」お仕事インタビュー
東京ドイツ村ってこんなところ!
ドイツの田園風景をモチーフにしたテーマパークです
開業は平成13年(2001)。ドイツの田園をモチーフにした園内は花と緑がいっぱいの空間です。よく知られるのは、冬に行われるイルミネーション。関東有数の規模を誇り、毎年多くの人が訪れています。園内は広く、観覧車などの有料アトラクションや無料遊びスポット、こども動物園などが点在しており、なかでも恐竜のアトラクション「ジュラジャーマン・ライド」は人気。ほかに、収穫体験やグルメなども充実しています。館山道姉崎袖ケ浦ICから車で5分、JR千葉駅から高速バスで44分です。
所要:4時間
おすすめの年齢:4歳~
住所 | 千葉県袖ケ浦市永吉419 |
---|---|
電話 | 0438-60-5511 |
営業時間 | 9時30分~17時、最終入園は閉園1時間前(季節により変動あり) |
定休日 | 無休 |
料金 | 入園大人800円、4歳~小学生400円(季節により変動あり) |
アクセス | JR千葉駅から高速バスで44分、バス停東京ドイツ村下車、徒歩すぐ |
駐車場 | 3000台(1回1000円) |
<施設データ>
- 子ども用トイレ:✕
- おむつ替え:〇
- 授乳室:〇
- ベビーカー利用:〇
- ベビーカー貸出:✕
- コインロッカー:〇
- 館内飲食店:〇
- 館内売店:〇
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おすすめのアクセス方法は?
公共交通機関なら、JR千葉駅東口のバスのりば21番から高速バス「カピーナ号」亀田病院行きで44分、バス停東京ドイツ村下車、徒歩すぐ。
車の場合は、館山道姉崎袖ケ浦IC出口突き当たりを右折し、県道24号、県道143号経由で3km5分です。
おすすめの遊び方&過ごし方
まず「ジュラジャーマン・ライド」の運行状況をお出かけ前に公式サイトで確認しましょう。入園したら最初に、その恐竜アトラクションを体験して、あとはマルクトプラッツエリアのアトラクションや遊びスポット、そしてアミューズメントエリアへ。収穫体験やフラワースポットが見頃の時期は、ぜひそちらも立ち寄ってみましょう。
東京ドイツ村 園内マップ
園内は車に乗ったまま入園できて、園内各所に駐車できます
「ジュラジャーマン・ライド」に乗れば恐竜に会える! 実際に恐竜を見て名前もチェック
自動運転のカートに乗って恐竜の世界へ出発。コース上には、緑の中に23体もの恐竜が展示されており迫力満点です。恐竜リストもあるので、実際に見た恐竜がなんという名前か親子でチェックしてみましょう。
●ジュラジャーマン・ライド
- 【実施】10時~16時30分(変動あり)
- 【場所】乗降場はマルクトプラッツエリア
- 【料金】1組2000円(5名まで)※アトラクション回数券利用不可
- 【制限】未就学児は要付添
自動運転なので、ハンドルは子どもに握らせてあげましょう
草食の恐竜イグアノドン。うしろに翼竜プテラノドンもいます
海にすんでいたという首長竜プレシオサウルス
イルミネーションの中で見ると、さらに迫力が増すティラノサウルス
ティラノサウルスのライバル的存在のトリケラトプス。アトラクションに乗っていなくても記念写真を撮れます
恐竜以外にもアトラクションや収穫体験などで興味はさまざまなジャンルに
恐竜に大接近したあとは、さまざまな体験を。冬限定ですが、関東有数のイルミネーションをはじめ、有料アトラクションや無料遊びスポット、こども動物園、収穫体験、フラワースポットと、子どもたちの興味をそそるものがいっぱいです。
冬のイルミネーション
毎年恒例、東京ドイツ村定番のイルミネーションは一見の価値ありです。2022年で16年目を迎えたこのイベントは大好評。恐竜たちがライトアップされるほか、ランタンエリアなども登場します。
●東京ドイツ村 Winter Illumination
- 【期間】10月下旬~4月上旬
- 【場所】マクルトプラッツエリアほか
あたたかいライトに彩られるランタンエリア
例年実施される「光と音のショー」は圧巻です
有料アトラクション
緑の中に17種の有料アトラクションがあります。ファミリー向けが多いので子ども連れでも楽しめます。回数券がお得ですよ。
- 【料金】アトラクション回数券2000円分1500円
●観覧車
- 【場所】マルクトプラッツエリア
- 【料金】400円(3歳以下は無料)※アトラクション回数券利用可
- 【制限】未就学児は要付添
直径は40m。黒・赤・黄のドイツカラーのゴンドラはイルミネーションや花を見るスポットとしても最適です。1周は約9分
●ブタ天キッズコースター
- 【場所】アミューズメントエリア
- 【料金】400円(アトラクション回数券利用可)
- 【制限】身長90cm未満不可、5歳は要付添
キッズも安心なミニコースター。コースターの初体験にぜひ。コースを2周します
●芝ぞりゲレンデ
- 【場所】アミューズメントエリア
- 【料金】15分400円(アトラクション回数券利用可)
- 【制限】2歳以下不可、未就学児は要同乗
全長60m、幅30m、最大斜度20度のゲレンデは日本最大級。専用のソリやヘルメットなどの貸し出しもあります
●ジージの森「自然体験」
- 【場所】アミューズメントエリア
- 【料金】600円(再入場可能)※アトラクション回数券利用不可
- 【制限】小学生以下は要付添
ジージの森には、ツリーブランコやハンモック、つなわたり、ツリーハウスなどがあり、さまざまな自然体験ができます
無料遊びエリア
園内には、わんぱく広場、せせらぎ、スポーツランドなど、無料で開放的に遊べる空間もあります。子ども用のボルダリングや、小さい子ども専用の屋内子ども広場もあります。
●わんぱく広場
- 【場所】観覧車の近く
- 【料金】無料
すべり台やブランコ、ターザンロープなど、小さな子どもも遊べるエリアです
こども動物園
せせらぎの前にある、こども動物園では動物たちに大接近できます。東京ドイツ村のマスコットキャラクターでもあるミニブタのほか、ヤギやヒツジ、モルモットなどがいます。
●こども動物園
- 【場所】アミューズメントエリアの横
- 【料金】無料
ヤギがくらすエリアには、ヤギたちが歩く木の橋があります
収穫体験
東京ドイツ村で育った野菜や果物を収穫する体験ができます。ただし、それぞれ期間限定なので実施時期を確認のうえ体験を。主な収穫体験はこちら。いずれも、なくなり次第終了です。
- しいたけ狩り
【時期】7・8月以外【料金】100g200円 - じゃがいも掘り
【時期】5月中旬~6月中旬【料金】4株1000円 - 落花生掘り
【時期】9月上旬~10月下旬【料金】2株1000円 - さつまいも掘り
【時期】9月上旬~10月下旬【料金】4株1000円 - みかん狩り
【時期】10月中旬~12月下旬【料金】食べ放題300円/つめ放題1袋600円
落花生掘りで大収穫。子どもたちにいい体験になります
子どもがさつまいも掘りを体験しているところです
フラワースポット
フラワーガーデン、いろどりの丘、四季の丘、フォーガーデンとフラワースポットが各所にあります。リアルタイムの花情報も公式サイトの花だよりhttps://t-doitsumura.co.jp/flowernews/で発信しています。主な花の開花時期はこちら。
- ネモフィラ:【時期】4月中旬~5月上旬
- ポピー:【時期】4月下旬~5月中旬
- ヒマワリ:【時期】7月中旬~9月上旬
- ケイトウ:【時期】9月下旬~11月下旬
- 菜の花:【時期】12月下旬~2月中旬
フラワーガーデンに咲き誇るヒマワリ
フォーガーデンで見られるケイトウ
子連れにおすすめ! 園内の立ち寄りスポット
園内にあるレストランのおすすめ店
ドイツがテーマなので、やはり本場のソーセージの味を堪能したいところです。マルクトプラッツエリアの「カフェテリア」にレストランとバーベキューが楽しめる場所があります。
●レストラン
- 【場所】マルクトプラッツエリア「カフェテリア」
- 【営業時間】10時~16時30分LO(変動あり)
ジャーマンスペシャル3000円。ランチ限定のジャーマングリルチキン1350円なども人気です
●バーベキュー
- 【場所】マルクトプラッツエリア「カフェテリア」
- 【営業時間】10時~15時30分LO(変動あり)
バーベキューはお得セット3900円などがあります(写真はイメージ)
園内にあるショップのおすすめ店
ソーセージやお菓子などを販売している「売店」のほか、おみやげにピッタリなのが「Angie」のバウムクーヘンです。
●バウムクーヘン専門店「Angie」
- 【場所】マルクトプラッツエリア
- 【営業時間】営業時間中
東京ドイツ村のマスコット「Angie」の店です
プレーンのバウムクーヘン500円や低温焼成ばうむ600円などが人気(写真はイメージ)
小さい子ども連れファミリーに嬉しい、施設や設備
入口近くのフラワーガーデンエリアの無料休憩室とマルクトプラッツエリアに救護室があり、ここに授乳室やベッドなどがあります。トイレは園内9カ所にあり、6カ所に多目的トイレを併設。おむつ替えシートがあります。
授乳室などがあるマルクトプラッツエリア
広い施設でもあり、園内をマイカーで移動できるので、車があれば車で出かけたいスポットです。「ジュラジャーマン・ライド」の恐竜の迫力は首都圏のほかの施設にはないところ。これをメインにして、ほかにもいろいろな体験を楽しんでください。
●掲載の情報は予告なく変更になる場合があります。おでかけ前に各スポットへご確認ください。
●旅行中は「新しい旅のエチケット」実施のご協力をお願いします。
『るるぶKids こどもの知的好奇心がすくすく育つ学びスポット 東京周辺』
子どもたちの知的好奇心を刺激してくれる“学びスポット”全89施設をピックアップ。図鑑などでもお馴染みの「恐竜」「動物」「昆虫」「宇宙」「乗り物」、そして日常の延長として親子のコミュニケーションを楽しめる「アート」「絵本・アニメ」「にほんの歴史」を加えた8テーマに分けて紹介しています。
監修者である脳医学者の瀧 靖之先生、そして各テーマの“達人”たちと選んだ“学びスポット”は、どこも子ども心をくすぐる工夫にあふれた施設ばかり。また巻頭には、瀧 靖之先生による「知的好奇心の伸ばし方」も収録していますよ。
子どもの成長にとって大事な知的好奇心を育てるスポットの数々。本書を参考に家族でおでかけしてみませんか。