SDGs(えす・でぃー・じー・ず)は、子どもたちの未来に関わる世界共通の目標。子ども自身がSDGsを“自分ごと”として理解していくには、好きなものや身近なものから知るのが一番。今回は、コロナ禍で手洗いが習慣となった6歳のりりちゃんが、普段使っているハンドソープのことを、ライオン株式会社に直撃取材。家族の元気を応援してくれるハンドソープには、どんなSDGsの取り組みがあるのでしょうか? 自分ができるサステナブルな活動はなにかも考えていきます。
◇ SDGsとは? ◇
»子どもの未来を守るSDGsとは?簡単な遊びからサステナブルな取り組みを始めよう
1.コロナ禍で習慣づいた手洗い
販売名:キレイキレイ薬用泡ハンドソープM(医薬部外品)
年長さんの6歳のりりちゃん。来年の小学校入学に向けて、さまざまな生活習慣を身につけようと頑張っています。なかでも手洗いの習慣は、コロナ禍での生活や小学5年生のお兄ちゃんの影響で、しっかりと身についてきた様子。毎日使っているハンドソープには、実はSDGsへの取り組みがされているという話を聞き「SDGs? 知ってる!パパやママに教わったし、お店で見たこともあるよ。ハンドソープもSDGsなの?!」と興味がわきました。
2.ライオン株式会社に聞く!「キレイキレイ」の秘密
りりちゃんが使っているハンドソープ「キレイキレイ」を作っているのは、ライオン株式会社。SDGsのことを知りたくなったりりちゃんが、ライオン株式会社に自らオンライン取材です。キレイキレイの担当の相川さん(ビューティケア事業部)とSDGsに詳しい島崎さん(サステナビリティ推進部)にお話を聞きました。
正しく手を洗うことは、実はSDGs
相川さん「りりちゃんこんにちは。私はいつも『どうやったらみんなが手洗いしやすくなるかな?』などを考えながら、ハンドソープをつくるお仕事をしています。りりちゃんは、ハンドソープで手を洗っていますか?」
りりちゃん「はい、洗ってます。泡で出てくるのが楽しいです。泡もふわふわで気持ちいい!」
相川さん「ありがとうございます。りりちゃんはSDGsってどんなものなのか知っていますか?」
りりちゃん「ママやパパから教わったから、知ってます。人にやさしくするとか、緑と水を大切にするとか…」
島崎さん「すごい!詳しいですね。実は、手をきれいに洗うことも、SDGsにつながっているんですよ。」
りりちゃん「手を洗うことは、SDGsの何番になるんですか?」
島崎さん「3番、6番です。3番の『すべての人に健康と福祉を』という目標は、やさしく言うと『みんなが元気でいましょう』ということです。手をきれいにしてバイキン(※)から守れると、みんなにとっていいですよね。」
※細菌、ウイルスなどの総称としています
りりちゃん「うん!」
島崎さん「6番の『安全な水とトイレを世界中に』という目標は、『水を大切にしてみんなが手を洗えるようにしましょう』っていうことです。水があるところでは、みんなが元気に暮らせますよね。」
容器にも、SDGsへの取り組み工夫が!
島崎さん「キレイキレイを詰め替えて使うようにしているのも、SDGsのためなんですよ。これは目標の12番です。」
りりちゃん「どうして?」
島崎さん「12番は『つくる責任、つかう責任』という目標です。ごみを増やさない工夫をすることで、『つくる責任』に取り組んでいます。プラスチックをたくさん捨てると、地球をたくさん汚してしまうことになるけど、詰め替えて使ってもらえば、プラスチックの容器を捨てる回数が減るので、地球にやさしくすることになるんですよ。」
りりちゃん「でも、入れ物がきたなくなっちゃったら、どうしたらいいの?」
島崎さん「きたなくなっても、ふいたり洗ったりするときれいになるから、壊れるまで長く使ってほしいです。」
「暮らし、まいにち、エコ。」マークを発見
島崎さん「詰め替え用のパッケージに、葉っぱのマークがついているの、見つけられますか?」
りりちゃん「あった!これ!」
島崎さん「これは、環境に配慮した商品についている『「暮らし、まいにち、エコ。」マーク』※です。商品を選ぶときに、このマークのものを選んでもらうと、環境に、地球にやさしくする取り組みに参加できますよってわかるようにマークをつけています。お店に行ったときに、探してみてくださいね。」
※独自の「ライオン エコ基準」をクリアした商品に環境ラベルとして表示
りりちゃん「はい!」
3.正しく&楽しく手を洗おう!
手洗い習慣が身についてきているりりちゃんですが、ときどき忘れてしまったり、面倒になってしまうこともあるそう。そこで、楽しく飽きずにきちんと手を洗うコツを、教えてもらいました。
外から帰ったあと以外にも手を洗った方がいいの?
りりちゃん「どうしてごはんの前には手を洗ったほうがいいんですか?」
相川さん「それはね、手が汚れていないように見えても、実はバイキンがついていることがあるからです。手にバイキンがついていると、食べ物を手で食べるときに食べ物と一緒に身体に入ってしまうことがあります。だから、ごはんの前には、必ず手を洗ってほしいんです。」
りりちゃん「ソープをつけて洗うのはどうして?」
相川さん「ハンドソープにはバイキンを落としやすくする役割があるんですよ。バイキンを殺す成分が入っているものもあります。」
りりちゃん「へー。バイキンってどういうときに手についちゃうの?」
相川さん「バイキンは土や砂の中とか電車の中とかお外のいろんなところにいるのですが、おうちの中にもいて、トイレやみんながよく触る場所にもバイキンがいることがあります。土や砂を触ったり、電車の手すりやトイレのドアや壁などに触ったりすると、手にバイキンがついちゃうんです。」
りりちゃん「じゃあ、たくさんソープと水を出して洗ったほうがいいの?」
相川さん「ハンドソープはたくさんつけたほうがいいわけではなくて、手全体にちゃんと行きわたっていれば大丈夫です。ポンプだったら、最後までギュッと押してハンドソープを出してほしいです。オートディスペンサーっていう機械を使うと、自動できめ細かなたっぷり泡が出てくるので、便利ですよ。お水はハンドソープがしっかり落ちるまで使ってほしいけど、お水は大切だから、手をこすり合わせて洗っているときは、蛇口を締めて水を止めて、必要な分だけ使ってほしいです。」
りりちゃん「オートディスペンサー、使ってる! お兄ちゃんは、オートディスペンサーだと楽しいから、手を洗おうって気持ちになれるって言ってました(笑)」
相川さん「気に入ってもらえてよかったです。」
りりちゃん「それに、オートディスペンサーから泡が出るとき、音が出たり光ったりもするから、目や耳が不自由な人でも使いやすくて、考えられていてすごいなって思いました」
相川さん「よく気がついてくれましたね。ありがとうございます。」
洗えば洗うほどいい?
りりちゃん「おうちの中にいるときも、何度も手を洗ったほうがいいですか?」
相川さん「おうちの中にもバイキンはいるのでしっかり洗ってほしいけど、5分おきに洗うとか、洗いすぎるのも実はよくないんですよ。それはね、手や身体にはバイキンから身体を守ってくれている「常在菌(じょうざいきん)」っていうものがいて、洗いすぎると、常在菌の力を弱めてしまうからなんです。」
りりちゃん「へー」
相川さん「だから、手洗いは3つのタイミングでしてもらうのがおススメです。それは、【ただいまのあと】【トイレのあと】【いただきますの前】です。りりちゃんは、3つのタイミングで手洗いできていますか?」
りりちゃん「はい!できてるよ」
楽しく洗える工夫は?
りりちゃん「でも、たまに忘れちゃったり、洗っていて飽きちゃうときもある(笑)」
相川さん「それはどんなとき?」
りりちゃん「おやつを早く食べたいときとか(笑)」
相川さん「そうですよね!私にもそういうときがあります。でもバイキンをやっつけるには、30秒以上手を洗ってほしいので、そういうときは、お歌を歌ったり、お歌を聞いたりして手洗いを楽しむ工夫をするとしっかり洗えるかもしれません。手を洗うことをもっと楽しんでもらえるように、キレイキレイではオリジナルの手洗い歌を作りました。ぜひ、聞いてみてくださいね。」
相川さん「ほかにも、ライオンのホームページには、海や川の生き物のポーズをしながら正しい手洗いの方法がわかる『手洗いすごろく』もあるので、見てみてくださいね。」
▶︎手洗いすごろく
りりちゃん「おもしろくて、楽しくできそう!」
相川さん「よかった!それから、香りを楽しむという方法もあります。キレイキレイでは気持ちよく手を洗えるように、ソープにやさしい香りをつけています。シトラス、石けん、フルーツの3種類の香りがあって、フルーツの香りは子どもたちに人気です。りりちゃんも、好きな香りのソープを選んでみてくださいね。」
りりちゃん「フルーツの使ってみたい!探してみるね!」
お出かけ先で手を洗えないときは?
販売名:ライオン薬用ハンドジェル(指定医薬部外品)効能:手指・皮膚の洗浄・消毒
りりちゃん「お外で水がないところにいて、手が洗えないときはどうしたらいいですか?」
相川さん「手指消毒剤やウエットシートを持っていくといいですね。手に泥などがついているときは、ウエットシートで汚れを落とします。手は汚れていなさそうだけど、たくさんの人が触った場所に触れたときや、何か食べる前などには、手指消毒剤を使いましょう。消毒剤をつけて、手をこすり合わせてから乾くまで待てば、消毒できます。手指消毒剤には、飛び散りにくいジェルタイプや、ツンとしたニオイがしないノンアルコールのタイプもあるので、自分に合ったものを選ぶといいですよ。」
4.ほかにもあるよ!ライオン株式会社のSDGs
販売名:こどもクリニカF(医薬部外品)
りりちゃんりりちゃんは今、前歯の乳歯が抜けて永久歯に生え変わり中。毎日の朝晩の歯みがきは、大好きなお兄ちゃんと一緒に楽しくみがいているそうです。
実は「毎日の歯みがき」もSDGs?!
りりちゃん「私のいちばん好きな歯みがき粉の味は、グレープ!おいしくて、使うと元気が出たりします」
島崎さん「クリニカKid’s ハミガキですね。使ってくれてありがとうございます。りりちゃんは、歯をみがく順番は決まっていますか?」
りりちゃん「えーっと、下の真ん中からみがいて……」
島崎さん「どこをみがいたか忘れちゃうときってないですか?」
りりちゃん「ある!」
島崎さん「ありますよね。だから、みがき忘れがないように、ライオンでは歌を作ったんです。『イ~ハ~』っていう楽しい雰囲気の歌です。楽しんでもらえるようにアニメ版も作りました。」
りりちゃん「アニメが楽しかった! おもしろいし、みがく順番もわかりました。」
島崎さん「歯みがきもSDGsにつながっているんですよ。番号は3番と6番。お口の健康は身体の健康につながっているし、歯みがきにも水が必要ですからね。」
りりちゃん「そっか!歯みがきのときは、たくさんくちゅくちゅしたり、水でたくさんゆすいだほうがいいんですか?」
島崎さん「くちゅくちゅは、たくさんするほうが、歯みがき剤が口の中にいきわたるので、たくさんしてください。でも、水でゆすぐのは、少なくていいので、1回で大丈夫です。なぜなら、たくさん水でゆすいでしまうと、歯みがき剤に入っている『フッ素』っていう歯を強くしてむし歯を予防する成分が、流れ出てしまうからです。」
りりちゃん「はい!」
島崎さん「そうすれば、使う水が少なくてすむといういい点もありますね。それと、歯をみがいているときは、蛇口を締めて、余計な水を流さないことも大切ですね。」
5.ぼくの・わたしの行動宣言!!
毎日の手洗いや歯みがきがSDGsにつながっていることがわかったりりちゃん。一緒にお話を聞いていたパパの「勉強になったね」の一言に、「うん!」と力強く答えていました。りりちゃんがボードに書いた宣言は、「きれいに手をピッカピカ、せかいもピッカピカ」。地球環境を守りながら、楽しく手洗いや歯みがきを習慣にすることが、自分の健康にも、世界中の人々の健康にもつながっています。