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秋の歌声、聞こえてきました♪

コクワガタ・ヒラタクワガタの幼虫の育て方レポート!マットと菌糸瓶で大きくな~れ

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クワガタの幼虫飼育 コクワガタ ヒラタクワガタ

これからクワガタ採集が楽しみになる季節。クワガタ採集ができたら、交尾・繁殖→幼虫飼育にもチャレンジしてみたいキッズも多いのでは?! 幼虫飼育はどんな様子なのでしょうか? コクワガタは昆虫マット、ヒラタクワガタは菌糸瓶を使った幼虫飼育レポートをお届けします!クワガタ幼虫飼育の手順や必要な道具など、ぜひ参考にしてみてください。昆虫芸人の堀川ランプさんによるアドバイスつきです。

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目次(index)

堀川ランプさん/秋の昆虫採集!スズムシ&コオロギ(監修プロフィール)堀川ランプ
昆虫大好き芸人。変形菌にも詳しい。日本大学大学院生物資源科学研究科修士課程修了。理系の研究発表を模した白衣スタイルでおこなうフリップ芸が人気。Youtubeで「堀川ランプの昆虫列伝」を配信中。日本変形菌研究会会員。成虫の会メンバー。
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1.クワガタの幼虫の育て方

クワガタの幼虫

幼虫飼育に必要な道具は?

クワガタの幼虫飼育は、「容器」「昆虫マット(幼虫用)」があればできます。昆虫マットは、100円ショップやネットショップなどで簡単に入手可能です。

また、幼虫を大きく育てるために、「菌糸瓶(きんしびん)」というキノコをマットに植えつけて栄養価を高めたものを使う場合があります。ヒラタクワガタやオオクワガタの飼育では、菌糸瓶を使うことがよくあります。菌糸瓶は昆虫ショップやホームセンター、ネットショップで1000円前後で購入できます。また、上の写真で使っているスプーンは、「菌糸瓶の幼虫入替スプーン」として昆虫ショップやネット通販で売られていて、あると便利です。パフェ用などの柄の長いスプーンで代用してもOK。

今回は、コクワガタは昆虫マット、ヒラタクワガタは菌糸瓶を使った幼虫飼育の様子をご紹介します!

基本的な飼育は、エサ(マット)交換

クワガタの幼虫飼育でやることは、エサの交換です。昆虫マット、菌糸瓶ともに、3ヶ月前後が目安です。菌糸瓶はエサが減ってくると見た目にわかるので、のちほど写真で紹介します。

令数って知ってる?

豆知識として、クワガタの幼虫は、カブトムシと同様に成長が3段階あり、「初令(しょれい)→2令(にれい)→3令(さんれい)」と呼ぶことを覚えておくといいでしょう。昆虫飼育の本や図鑑ではよく出てくる言葉です。

とはいえ、令数の見極めはとても難しく、体全体のサイズや頭の大きさで見当をつけるしかありません。実際に飼育をして成長観察をしてみると、変化を感じることができますよ。

2.コクワガタの幼虫飼育:昆虫マット

幼虫採集した直後(2021年1月初旬)

クワガタの幼虫

今年の1月下旬に、近所の雑木林で採集したコクワガタの幼虫

クワガタの幼虫

プラスチック容器にいれ、採集場所の腐葉土と一緒に持ち帰りました。おそらく2令と思われます。

クワガタの幼虫をケースにうつす

ケースに一頭ずつうつし、腐葉土に市販のクワガタ用の幼虫マットを加えました。

マット交換(2021年4月下旬)

クワガタの幼虫

3ヶ月ぐらいたつと、エサがなくなったり、幼虫のフンで汚れてくるので、新しい昆虫マットに入れ替えます。頭がかなり大きくなっていたので、おそらく3令。

さなぎに!(2021年5月下旬)

クワガタの幼虫がさなぎになった姿

蛹室(ようしつ)をつくり、さなぎになった姿が!ここから1ヶ月後の6月下旬頃に羽化し、成虫になりそうです。

【教えて!ランプさん】

●蛹室がみえたら、マット交換はストップ!
蛹になる準備ができた幼虫は、「蛹室」という空間を作り、その中でじっと動かなくなります。幼虫が蛹室を作り始めたらマット交換はやめて、刺激しないようそっとしておきましょう。蛹室は容器の壁面に作られることが多く、観察しやすいです。成虫になる様子を静かに観察してみてください。

3.ヒラタクワガタの幼虫採集:菌糸瓶

産卵セットをくむ(2020年9月)

ヒラタクワガタ

つがいで購入したヒラタクワガタを交尾させたあと、メスの産卵セットをくみました。メスは産卵で体力をつかい、栄養補給のために幼虫を食べてしまうことがあるので、9月末にメスを別に場所にうつしました。出産は命がけなのですね。

割り出し→孵化してました!(2020年10月中旬)

ヒラタクワガタ 産卵マットの中を確認する「割り出し」という作業

1ヶ月半後、産卵マットの中を確認する「割り出し」という作業。ワクワクする瞬間です。割り出しは、大きなタライやプラスチックケースに、中身をすべて出します。そーっとそーっと。

ヒラタクワガタの幼虫

孵化していました!かわいい幼虫がたくさん!

菌糸瓶に幼虫を投入

菌糸瓶に入れたヒラタクワガタの幼虫

おそらく2令になっていたので、菌糸瓶に一頭ずつ入れました。白い部分が菌糸で、これが幼虫のエサになります。

【教えて!ランプさん】

●菌糸瓶にうつす目安は?
菌糸瓶とは、粉砕した木にヒラタケなどのキノコの菌糸を植え付けたもので、クワガタの幼虫を大きく育てたい場合によく使われます。菌糸は栄養価がとても高いのですが、菌糸自体も生き物であるため、小さい幼虫は菌糸に負けてしまう可能性があります。菌糸瓶に幼虫を入れるタイミングは、ヒラタクワガタなら2令以上、500円玉ぐらいの大きさを目安にするとよいでしょう。

菌糸瓶からマットへ!(2020年12月下旬)

クワガタの幼虫が入った菌糸瓶

菌糸が減って、茶色の部分が増えてきます。このぐらいになると交換時期です。

クワガタの幼虫を取り出す様子

大きくなった幼虫がいました! 幼虫を傷つけないように、そおっと取り出します。

クワガタの幼虫

体重は16.81g。大きいのでたぶんオスかな?市販のキッチンスケールを、幼虫観察専用で使っています。

昆虫マットの上にクワガタの幼虫

菌糸瓶で十分に大きくなったので、今度は栄養過多になりすぎないよう、再び昆虫マットへ。上に置くと、自分でもぐっていきます。

【教えて!ランプさん】

●菌糸瓶は、茶色で埋め尽くされないように!
菌糸瓶の交換は、茶色い部分が全体の2/3程度になったら行いましょう。まだ食べられる白い部分があるともったいない気もしますが、茶色い部分は幼虫の糞なので、雑菌が繁殖して幼虫が病気になる前に移し替えるのが上手な飼育のポイントです。

●幼虫を傷つけないように!
幼虫を掘り出す時は、焦らずに、幼虫自体にはなるべく触れずに、周りのマットを少しずつスプーンで削りながら掘ってあげるのが、傷つけずに幼虫を取り出すコツです。写真にあるような菌糸瓶の幼虫入替用のスプーンを使うのがおすすめです。柄の長いスプーンなどで代用した場合は、その後は必ず昆虫専用にしましょう。また、幼虫に素手で触れないよう、手袋をするのはおすすめです。

3回目のマット交換(2021年3月下旬)

黄色になったクワガタの幼虫

前回の交換から3ヶ月。幼虫の色が黄色くなっていました!そろそろ蛹になる合図です!

新しい昆虫マットへ入ったクワガタの幼虫

新しい昆虫マットへ。顔を見せてくれてます。

ついに蛹化(2021年4月下旬)

クワガタの幼虫がふ化した様子

前屈のような格好をして、上にツノが少し見えています!

羽化!成虫になりました(2021年5月末日)

幼虫マットから顔を出すクワガタ

蛹から1ヶ月、いよいよ成虫の姿に会える瞬間です。ドキドキしながらそっとマットをかきわけると……黒く光る背中が!!

クワガタのメス

メスです。よく動き回って元気です!

クワガタのメス

身長は41.1ミリ。これはデジタルノギスというスライド式の測定器で、特に昆虫用というわけではありません。ネットショップなどで売っています。

幼虫から成虫へと変化したクワガタ

数ヶ月をとおして、幼虫から蛹、成虫へと劇的に変化する姿を観察し、子どもは「すごい!嬉しい!」と感激もひとしお。親子ともども、とてもいい経験になりました。

【教えて!ランプさん】

●羽化したあとのポイントは?
蛹から1ヶ月たつと羽化する時期です。成虫になってすぐはあまり動き回らず、エサも食べません。これは体が成虫になっていても体の中はまだ完全に成熟しきっていないためです。体の中がちゃんと成熟するまでは、ほんの少しのエサだけを入れておいてあげて、食べ始めるまで楽しみに待っていてください。

新しい昆虫マットに移されたメスのクワガタ

新しい昆虫マットに交換し、エサの昆虫ゼリーを入れ、今度は成虫観察を続けます。
コクワガタの方も、まもなく羽化したら写真を更新しますので、お楽しみに!

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