日本で一番古い遊園地として知られる「浅草花やしき」は、実は、子ども連れでこそ遊びに行きたいスポット。アトラクションがほぼファミリー向けなうえ、数も適度。都心で好アクセスであるがゆえに、広すぎない敷地が子ども連れにはちょうど良いのです。
「浅草花やしき」ってどんな遊園地
開園は嘉永6年(1853)。これは、なんと幕末、ペリーが来航した年なのです。最初は遊園地ではなく庭園でしたが、昭和の太平洋戦争後、下町の遊園地として多くの人に親しまれるようになります。
日本有数の歴史がある下町の遊園地
2023年8月に170年を迎える「浅草花やしき」。そのストーリーはさまざまで、それだけでも1冊の本になりそうですが、やはり、注目は、昔からあった「ローラーコースター」や「ビックリハウス」などが、いまも元気で稼働しており、しかも人気であること。そして、昔も今も、浅草の街にしっかり溶け込んでいて、入園しただけで、どこか懐かしい雰囲気を味わえることです。
昭和28年(1953)に登場した「ローラーコースター」の当時の姿。日本現存最古のコースターです
幼児・小学生はフリーパスが必要?
まず、入園料は小学生から有料で、未就学児は無料です。ただ、アトラクションは2歳から料金が必要になります。
2~5歳くらいの幼児でも、親子で利用できるアトラクションが多く、加えて、名物の「パンダカー®」や、こども忍者やしき「にんにんパーク」といった、まさに子ども向けのアイテムも多くあります。チケットは未就学児のフリーパスが2200円ですので、のりもの券の回数券(11枚綴り1000円)を2セット使っても足りないほど遊ぶならフリーパスがお得です。のりもの券3枚のアトラクションを8つ以上乗るならフリーパスを購入しましょう。
「パンダカー」は株式会社花やしきの登録商標です
小学生であれば、ぜひ、アトラクション全制覇を目指してみてください。全20種弱なので、1日かけて、めぐるのにちょうどいい数。少しスリル系もありますが、身長・年齢制限が大丈夫ならトライしてみましょう。チケットはフリーパスを購入したほうがお得です。
小学校高学年なら「お化け屋敷」にトライ
赤ちゃん向けサービス
「浅草花やしき」園内の赤ちゃん向けサービスもチェックしておきましょう。授乳室は、黄色いシンボルタワーの近くに1カ所、おむつ替えができるトイレは女性トイレに2カ所、男性トイレに2カ所あります。ベビーカーの貸し出しはありません。また、アトラクションではないですが、浅草を眺望できて神社もある「スカイプラザ」も、ひと休みに最適なスポットです。
「スカイプラザ」にある笑運閣「ブラ坊」の杜。「ブラ坊」さんとは、結婚・良縁の花やしきの神様です
遊園地データ&園内マップ
■浅草花やしき(あさくさはなやしき)
住所 | 東京都台東区浅草2-28-1 |
---|---|
電話番号 | 03-3842-8780 |
料金 | 入園料大人1000円、小学生500円、未就学児無料、65歳以上500円/フリーパス(アトラクション乗り放題、入園料別途)大人2800円、小学生2400円、2歳以上未就学児2200円、65歳以上2200円/のりもの券1枚100円、11枚綴り回数券1000円 ※1歳以下無料 |
営業時間 | 10~18時(変動あり) |
定休日 | メンテナンス休園あり(公式サイトで確認を) |
アクセス | 【公共交通】東京メトロ浅草駅・東武浅草駅・都営地下鉄浅草駅→徒歩5分/つくばエクスプレス浅草駅→徒歩3分 【車】首都高速入谷出入口→約1km10分 |
駐車場 | なし |
URL |
2023年1月現在の園内マップ
子どもの年齢別! おすすめアトラクション
では、子どもの年齢別のおすすめアトラクションを紹介しましょう。対象年齢の目安は以下のとおりです。もちろん、あくまで目安ですので、ご了解ください。
- 幼児向け! 親子で乗りたい → 2~5歳
- 小学生低学年向け → 小学1~3年生
- 小学生高学年はトライしたい → 小学4~6年生
アトラクションの年齢・身長制限一覧表は次のとおりです。
2023年1月現在のアトラクション利用制限一覧
幼児向け! 親子で乗りたいアトラクション
2~5歳の子どもが乗れるアトラクション。要付添のアトラクションも親子で乗れば大丈夫です。このカテゴリーのアトラクションが多いのが「浅草花やしき」の魅力。
●パンダカー
- 【料金】200円(のりもの券/フリーパス利用不可)
- 【制限】なし
「パンダカー」は記念撮影にピッタリ
●メリーゴーランド
- 【料金】のりもの券3枚(フリーパス利用可)
- 【制限】4歳以下は中学生以上が要付添
浅草門入口を入ってすぐのところにあります
●スカイシップ
- 【料金】のりもの券3枚(フリーパス利用可)
- 【制限】4歳以下は中学生以上が要付添
空飛ぶ海賊船で園内を1周できます。親子で乗り込めます
●ヘリコプター
- 【料金】のりもの券3枚(フリーパス利用可)
- 【制限】2歳以上(7歳以下は中学生以上が要付添)
自分でこぎながら園内を空中散歩。地上7.5mの場所を走ります
●ちびっ子タクシー
- 【料金】のりもの券3枚(フリーパス利用可)
- 【制限】4歳以下は中学生以上が要付添
花が咲くメルヘンの世界を小さなタクシーでまわります
●こども忍者やしき「にんにんパーク」
- 【料金】3歳~小学生・付添の大人いずれも最初の30分のりもの券3枚(フリーパス利用で1回無料)
- 【制限】6カ月~小学生(20歳以上が要付添)※一部遊具に身長制限あり
忍者修行ができる遊具がいっぱい。時間内はどれも遊び放題です
ほかにも、水上を優雅に回る「スワン」や、カエルのように上下する「ぴょんぴょん」も、幼児向けのアトラクションです。
●スワン
- 【料金】のりもの券3枚(フリーパス利用可)
- 【制限】4歳以下は中学生以上が要付添
●ぴょんぴょん
- 【料金】のりもの券3枚(フリーパス利用可)
- 【制限】2歳以上(3歳以下は高校生以上が要付添)
小学生低学年向けのアトラクション
小学校に入ったら乗ってみたいアトラクションです。そろそろ付添なしでも乗れるお年頃ですが、コースターなどは親子一緒で。キッズが1人で乗っている姿を、お父さん、お母さんは応援したり、カメラにおさめたり。子どもの成長を感じる年代です。
●ローラーコースター
- 【料金】のりもの券6枚(フリーパス利用可)
- 【制限】身長110cm以上、65歳未満
2023年で70歳を迎えるベテランコースター。近年オープンしたコースターにはない乗り心地。ぜひ一度体験を
●ビックリハウス®
- 【料金】のりもの券3枚(フリーパス利用可)
- 【制限】2歳以上(4歳以下は中学生以上が要付添)
「ローラーコースター」より古い昭和22年(1947)からある、ちょっとスリル系の遺産的アトラクション
●カーニバル
- 【料金】のりもの券3枚(フリーパス利用可)
- 【制限】2歳以上(4歳以下は中学生以上が要付添)
傾斜12度のステージを2人乗りのライドが回転。遠心力がスゴイけど、2歳から乗れます
●シラサギ
- 【料金】のりもの券3枚(フリーパス利用可)
- 【制限】身長90cm以上(身長120cm未満は中学生以上が要付添)
自分でペダルを漕いで空中散歩が楽しめる回転系アトラクション。気分爽快系です
●スリラーカー
- 【料金】のりもの券3枚(フリーパス利用可)
- 【制限】4歳以下は中学生以上が要付添
ライドに乗ってめぐる西洋風のお化け屋敷。ちょっと愉快なところもあったりして、キッズのお化け屋敷初体験にピッタリ
ほかに、チャンバラ遊びができる「マルハナ剣術道場」もおすすめ。キッズ剣士になりきって剣術トレーニングしている姿をカメラに。
●マルハナ剣術道場
- 【料金】のりもの券6枚(フリーパス利用可)
- 【制限】2歳以上(4歳以下は中学生以上が要付添)
小学生高学年はトライしたいアトラクション
小学校も高学年になったら、スリル系やホラー系にチャレンジしてみませんか。とはいえ、恐怖度は高すぎないので、初めての挑戦にはいいと思います。
●リトルスター
- 【料金】のりもの券3枚(フリーパス利用可)
- 【制限】身長130cm以上、65歳未満
星型のライドが縦方向にグルングルン回転する「リトルスター」。見た目と動きのギャップがスゴイんです
●お化け屋敷
- 【料金】のりもの券3枚(フリーパス利用可)
- 【制限】4歳以下は中学生以上が要付添
開園した江戸時代の花やしきに語り継がれる怪談話『桜の怨霊』をテーマにしたウォークスルー型のお化け屋敷です
さらに「ディスク・オー」と、3D音響システムを使ったヘッドホン装着型のホラーハウス「ゴーストの館」も、かなりスリルがあります。
●ディスク・オー(長期運休中)
- 【料金】のりもの券6枚(フリーパス利用可)
- 【制限】身長120cm以上、65歳未満
●ゴーストの館
- 【料金】のりもの券3枚(フリーパス利用可)
- 【制限】4歳以下は中学生以上が要付添
ちょっとしたスリル系アトラクションでも、ほかの遊園地よりも身長・年齢制限は低めのものが多い気がします。幼児でも、スリル好きの子は、ほぼ全制覇もできそうですね。思った以上にアトラクションが楽しめると思います。浅草寺や仲見世通りも近いので、下町散策とあわせて楽しんでみてはいかがでしょう。
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