「鳥羽水族館」は三重県鳥羽市にある水族館で、延床面積は約25,000m²、通路全長は約1.5kmと、室内型の水族館としては国内最大級。さらに、飼育している生きものは約1,200種類と日本一を誇り、広さ・種類ともに日本を代表する水族館として知られています。
館内は生きものの種類や棲息する環境に合わせ、12のエリアに分けられています。一人ひとりが好きなところから鑑賞できるよう、あえて観覧順序のない自由通路にしている点も鳥羽水族館の魅力のひとつ。1955年に誕生した歴史ある水族館ですが、フリーWi-Fiの設置や7ヵ国語対応の館内パンフレットの提供や英語・中国語・韓国語の専用サイトの配信など、新しい取組みも盛んに行われています。
興味を持ったエリアをじっくり観察しよう
鳥羽水族館は観覧順序がないので、子供が興味を示したエリアがあれば飽きるまでじっくり観察することができます。館内を回る前に、ホームページなどで見たいところをあらかじめチェックしておくのもおすすめです。
パフォーマンススタジアム
「パフォーマンススタジアム」では、動物と人間のコミュニケーションをテーマとしたショーが楽しめます。ショーの主役はアシカで、輪くぐりやハイジャンプなど、トレーナーと息の合ったパフォーマンスを見せてくれます。1回15分程度のショーが毎日4回開催され、長期連休には臨時ショーが見られることも。
海獣の王国
「海獣の王国」は、本物そっくりの岩でチリの海岸を再現し、アシカやアザラシの仲間の自然な姿を観察できるエリアです。世界初という水上透明チューブが設置され、中に入ると水面を歩いているような感覚を味わえます。さらに、目の前で体重700kgを超える巨大トドがダイビングするという、迫力ある姿を目撃できます。
海獣の王国は1階~3階にまたがった作りで、1階では海獣たちが水中を優雅に泳ぐ姿を、2階では水上からの姿を観察でき、また屋上からはその全体を見渡せます。
コーラルリーフ・ダイビング
世界初の全面ガラス張りの観覧ギャラリーが設けられた「コーラルリーフ・ダイビング」。天井・正面・左右を水に囲まれ、まるで海の中をダイビングしているような気分が味わえるでしょう。カラフルな熱帯魚やウミガメ、色鮮やかなサンゴを観賞でき、子供に人気のクマノミが見られるのもここです。
伊勢志摩の海・日本の海
「伊勢志摩の海・日本の海」は、鳥羽水族館のある伊勢志摩の海の生きものを集めたエリアで、大型のハタの仲間や回遊魚、イセエビなどがいっしょに暮らす様子が観察できます。伊勢湾にも多く生息するスナメリや、足を広げると3mにもなるタカアシガニなども見られます。
奇跡の森
「奇跡の森」は、両生類や爬虫類など水辺に暮らす生きものを紹介するエリアで、全長約10mの吊り橋を渡ったり、滝の下をくぐったりと、探検家気分で観察できます。巨大なカメや色鮮やかなカエルのほか、水辺で狩りをするスナドリネコも見られますよ。ここでは、皮膚の不要な角質を食べてくれる不思議な魚・ドクターフィッシュ体験もできます。
人魚の海
「人魚の海」では、日本では鳥羽水族館だけで飼育されているという、ジュゴンのセレナを見ることができます。ゆったり泳ぐ様子を観察すれば、ジュゴンが人魚伝説のモデルになったといわれるのも納得できるかも!?
また、セレナの故郷である、フィリピンの海を再現したというシーグラス水槽の展示もあります。この水槽では、現地でジュゴンのエサとなる海草や、そこで暮らす小さな生きものたちの様子が見られます。
極地の海
「極地の海」では、かわいいラッコやパンダイルカの愛称を持つイロワケイルカ、“流氷の天使”クリオネといった生きものが観察できます。中でも珍しいのは、淡水に生息する唯一のアザラシであるバイカルアザラシ。世界最深の湖・バイカル湖だけに生息していて、鰭脚類の中では最も小さなアザラシです。きびしい環境で暮らす生きものの様子を、じっくり観察しましょう。
へんな生きもの研究所
「へんな生きもの研究所」では、名前は聞いたことはあるけれど見たことがない生きものや、見た瞬間に思わず「何これ!?」と叫んでしまう、不思議な生きものたち約55種300点展示しています。世界最大のダンゴムシ・ダイオウグソクムシや、日本初展示となる「ワン」と鳴くカエルなど、貴重な生きものも多数生息しています。へんな生きもの研究所の外壁にあるダイオウグソクムシのレプリカは、子供に大人気の撮影スポットです。
水の回廊(アクアプロムナード)
「水の回廊(アクアプロムナード)」は、ペンギンやペリカン、カワウソなど、水辺で進化を続けてきたかわいい生きものを観察できるゾーンです。屋外なので、日差しの暖かい日はオットセイやセイウチがのんびり日向ぼっこする姿が見られることもあります。水の中と陸を自由に行き来する姿を、じっくりと楽しんでください。
ショーやイベントも多彩!
鳥羽水族館では、多彩なショーやイベントも楽しめます。アシカショーに加え、ペンギンたちのお散歩が間近で見られる「ペンギン散歩」、セイウチとふれ合える「セイウチふれあいタイム」のほか、食事風景を観察できる「お食事タイム」も!ラッコやハイイロアザラシ、トドといった海獣がエサを食べる姿は興味深く、必見です。
ベビールームがあって赤ちゃん連れでも安心!
館内には授乳やオムツ替えができるベビールームがあり、ミルク用のお湯も提供されています。売店では紙オムツとおしりふきの販売があるので安心。オムツ替え用のベビーベッドも設置されています。
ベビーカーで入場する場合は、バリアフリー出入口の利用が可能です。館内には各所にスロープとエレベーターがあるため、ベビーカーに乗せたまま、ほぼすべてのコーナーが見学できるところも子供連れにはうれしいですね。ベビーカーは無料でレンタルも可能です。
楽しみ方は十人十色!お気に入りのエリアを見つけよう
館内を自由に巡回できるので、自分なりの楽しみ方が見つけられる鳥羽水族館。
赤ちゃんといっしょに鑑賞しやすいバリアフリーや、ベビールーム完備なところもうれしいポイントです。何度も通ってお気に入りのエリアを見つけるのも楽しそうですね。
鳥羽水族館
住所 | 三重県鳥羽市鳥羽3-3-6 |
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電話番号 | 0599-25-2555 |
料金 |
<入館料> 大人2,500円/小・中学生1,250円/3歳以上630円/65歳以上(シニア割引)2,100円 ※2020年4月1日より料金変更予定 大人2,500円/小・中学生1,300円/3歳以上600円/65歳以上2,200円 |
営業時間 | 9:00~17:00(7月20日~8月31日は8:30~17:30) |
定休日 | – |
アクセス |
JR・近畿日本鉄道「鳥羽駅」より徒歩10分 /伊勢自動車道「伊勢IC」から伊勢二見鳥羽ライン経由15km |
駐車場 | 500台(1日800円) |
特徴 |
キッズおすすめ 雨でもOK 飲食施設あり 弁当持込可 ベビーカー利用可 オムツ交換スペースあり 授乳スペースあり |