栃木県鹿沼市にあるいちご農場「ベリーズファン」では、12月下旬から5月上旬までの間、計11種類もの食べ比べでいちご狩りが楽しめます。なかでも人気なのが、スカイベリーをはじめとする栃木生まれの5品種。オーナーの鈴木康介さんに各品種の魅力も教えてもらいました。いちご狩りの流れや、簡単な摘みたていちごのデザートなどもチェック!
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関東のいちごの品種 / スカイベリー狩り
「ベリーズファン」って? 予約は必要?アクセスは?
「ベリーズファン」はスカイベリーを中心に、とちあいか、とちひめ、女峰、とちおとめなどの栃木品種を含めた全11種類のいちごを育てている農場です。いちご狩りがしやすい高設栽培で、おいしさの決め手となる水に栽培に適した地下水を使うなど、環境や減農薬にこだわったいちごを作っています。
アクセスは、東京方面からの最寄りとなる北関東道都賀ICをはじめ、茨城方面からの北関東道壬生IC、那須・宇都宮方面からの東北道鹿沼ICの3方向より、いずれも10~15分で到着できる車が便利。カーナビやスマホアプリへの設定のコツや周辺イラストマップを、事前に公式サイトで確認しておくと安心です。
電車であれば東武日光線の東武金崎駅からタクシーで約5分、2.5kmほどです。
予約は基本的に公式サイトからの事前予約制ですが、繁忙期でなくて営業中であれば当日対応も可能。諦めずに電話してみてください。ただし、12~13時にお昼休みがあるので、かける時間帯によっては注意。午前中の時間で予約した場合も、11時30分を過ぎてしまうと午後に変更となるので気をつけましょう。
<いちご狩り情報>
- 採れる品種:スカイベリー、とちあいか、とちおとめ、女峰、とちひめ、よつぼし、紅ほっぺ、おいCベリー、やよいひめ、あきひめなど ※生育状況により収穫できない場合あり
- 料金:30分食べ放題。12月24日~1月3日:大人2400円、小学生1800円、小学生未満1200円、2歳以下無料、1月4日~3月21日:大人2300円、小学生1700円、小学生未満1100円、2歳以下無料、3月22日~5月7日:大人2200円、小学生1600円、小学生未満1000円、2歳以下無料
- 予約:要予約(当日空きがあれば対応)
- 持ち帰り:不可
- 高設栽培:あり
- 車椅子入園:不可
いちご狩り受付から食べ比べまでの流れ
入り口をくぐるとすぐに受付がありますので、そちらで料金を支払えば右に練乳、左がヘタ入れとなったカップがもらえます。練乳は使い放題で補充用にも置いてあるので、なくなったら継ぎ足すこともできますよ。
そしてもらえるフライヤーが、食べ比べに必須のスグレモノ!「ベリーズファン」の全6棟のハウスは、主要品種のスカイベリーのみのハウスが3棟、さまざまな品種が栽培されて食べ比べができるハウスが3棟に分かれています。このフライヤーは、裏がどのハウスが食べ比べか分かるようになっている園内MAP、そして表は写真のように、食べ比べハウスのどこにどの品種があるかが分かるハウス内MAPとなっています。
受付が終わったらさっそくハウスの中へ! 各ハウスの入り口に貼られているハウス番号を目印に、ハウスを行き来しながら楽しみます。
食べ比べハウスはこのように、それぞれの品種名が書いてあるパネルもあるので便利。先ほどのフライヤーと見比べながら、ハウス内を移動していっぱい食べ比べてみてくださいね。
オーナーに聞く、栃木生まれの5品種の魅力
オーナーの鈴木さんに、いちご王国・栃木県で生まれた5品種について魅力を語ってもらいました。甘み・酸味・固さ・香りなど、個性豊かないちごを食べ比べて、お気に入りを探してみてください。
スカイベリー
「いちご生産量日本一の栃木県のなかでも近年特に注目の、とちおとめに続く栃木が生んだ新たなスーパースターともいえる存在です。独特の強い香りと麗しい味わいが特徴の高級品種。ベリーズファンでも専用のハウスを設けるなど、一番たくさん作っていますよ。いちご作りの環境、水、減農薬にこだわり、最新の機械を使用して高設栽培で作るスカイベリーを、ぜひ味わってみてくださいね。」
とちあいか
「まだ生産され始めて3年ほどの新しい品種。酸味控えめで、強い甘みが際立ちます。“とち”(栃)木生まれでみんなに“あい”(愛)される、“か”(果)実になる、名前もすばらしいですよね。ベリーズファンでもスカイベリーやとちおとめに次いでスペースを広く取っている、これからが本当に楽しみな品種です。」
女峰
「栃木のいちごの代名詞的存在・とちおとめの品種開発の元になったのが女峰で、いわばいちご王国栃木の母であり女帝です。いちごを食べ慣れた栃木県民が、まわりまわって結局この味に戻ってくる“いちごの故郷”。ほどよい酸味が特徴です。今では全国生産量も少なくなり、この品種を求めてベリーズファンまで遠路はるばる来てくれるお客様もいらっしゃいますよ。」
とちひめ
「女峰を元にとちおとめが開発される過程で、惜しくも落選してしまった品種のひとつがとちひめです。大粒で甘くてジューシーという強みをもちながら、唯一エースになりきれなかった理由が、柔らかすぎて傷つきやすく流通に向いていなかったこと。逆にいえば流通さえ考えなければ、とちおとめを超えるエースになり得た幻のいちごなのです。つまりは採ってそのまま口に運ぶ、いちご狩りにはもってこい! お姫さまになりきれなかった儚いプリンセスの味わいは、栃木まで足を運ぶからこそ楽しんでいただけるんですよ。」
とちおとめ
「最後のとちおとめについては、もはや説明不要ですよね。ここまでの他品種の説明でも何度も名前が挙がった栃木のいちごのエースであり、アイドルグループでいえば永遠のセンター。甘みと酸味のバランスが絶妙で、多品種を食べ比べる際に味や特徴の違いを実感するための、基準として使っていただくのもよいのではないでしょうか。」
簡単にできる!摘みたていちごのデザート
家族連れにおすすめのポイントとして特にキッズに人気があるのが、自分で作るいちごのデザート。パンケーキと大福が用意され、各200円です。
作り方はカンタン! パンケーキはクリームの間のスペースに、大福はあらかじめ入っている切り込みに、いちご狩りで採った好きな品種のいちごを挟むだけ。シンプルですぐにできる調理ながら自分で作ったデザートに、子どもたちは大盛り上がりです。
いちごの直売やヤギさんも人気!
入り口すぐの受付では、ベリーズファン自慢のいちごの直売も。主要品種のスカイベリーを中心に、朝採れいちごを750円から販売しています。おみやげはもちろん、家に帰ってからもまた食べたい!という子どもたちのために、もう数パックいかがですか?
最後に子どもが喜ぶポイントとして鈴木オーナーが教えてくれたのが、駐車場の向かいにいるヤギさん! 柵のすぐ近くまで寄ってきてくれるサービス精神旺盛なヤギさんに、子どもたちはみんな喜んでくれるそう。いちご狩りからの帰り際、車に乗る前に忘れずに立ち寄ってみてくださいね!
●ベリーズファン(べりーずふぁん)
住所 | 栃木県鹿沼市亀和田町1109-1 |
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問合先 | 050-3702-6421 ※受付9~16時 |
営業時間 | 10~12時(最終受付11時30分)、13~15時(最終受付14時30分) |
定休日 | 開園期間中不定休(5月中旬~12月中旬は休業) |
アクセス | 電車:東武東武金崎駅→車5分 車:北関東道都賀ICから日光例幣使街道5.5km10分 |
駐車場 | あり/30台/無料 |
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