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水族館でウミガメとふれあい、海中観光船から熱帯魚を眺める「串本海中公園」

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紀伊半島南部にある串本周辺の海には、さまざまな種類のサンゴが生息し、特にテーブルサンゴは世界最北の群生地と言われています。すぐ沖合を黒潮が流れ、熱帯性の生き物が多く見られる串本沿岸の海域は、2005年、ラムサール条約に登録されました。

水鳥の棲む湿地の生態系を保護する目的でスタートしたラムサール条約は、現在では水鳥だけではなく、さまざまな生物を対象に水辺の保存に取り組んでいます。日本では釧路湿原をはじめ50か所余りが登録され、世界遺産と同様に魅力的な要素のひとつとして注目されています。

日本の海中公園第1号でもある「串本海中公園」には、水族館や観光船など、海の生き物たちの自然の姿を見ることができる施設が揃っています。子ども連れファミリーにおすすめの楽しみ方をご紹介しましょう。

水族館や海中観光船で生き物たちを眺める「串本海中公園」

目次(index)

串本の海を間近に再現する水族館

串本海中公園にある水族館は、他の多くの水族館とは違い、目の前に広がる海の水中の姿を再現しているのが特徴です。すぐそばの海から直接くみ上げた海水で満たされ、自然光を十分に採り入れた水槽では、約500種の海の生物を間近で見ることができます。サンゴやイソギンチャクの合間を熱帯魚たちが生き生きと泳ぎ回る姿が印象的です。

圧巻なのは長さ24mの「水中トンネル」。巨大な水槽の中にガラス張りの通路が設けられています。サメやエイ、クロマグロなどの大型の回遊魚が泳ぎ回る光景は臨場感たっぷり。まるで自分が海の中を歩いているようです。

屋外の「ウミガメパーク」では、たくさんのウミガメに会うことができ、餌をあげることもできます。体重100kg以上の大きなウミガメにびっくり。串本の海には、こんなに大きなカメがいるのですね。水族館で生まれた赤ちゃんウミガメもいます。

海中展望塔と海中観光船からメルヘンの海にアプローチ

海岸から伸びる埠頭の先に架けられた橋を渡ったところに、海中展望塔が設けられています。沖合140mに位置するこの展望塔からは、水深6.3mの海底までのぞき込むことができます。クシハダミドリイシなどのテーブルサンゴをはじめ、クマノミなどカラフルな熱帯魚の姿も。警戒心が強く、なかなか見ることのできないメジナの数百匹の群れも眺めることができます。メルヘンチックな光景が広がり、青く澄んだ串本の海が実感できます。

目の前に広がる海の魅力を知ったなら、次は船に乗って、もう少し沖まで出かけてみませんか?水族館前から出航する「ステラマリス」は、半潜水型の海中観光船。水中にある船の底にズラリと並んだ観覧窓から、潜水艦気分で海中散歩ができます。間近に迫るテーブルサンゴや窓の近くに寄ってくるハリセンボンの姿に子どもたちは興味津々。食い入るように海中の世界を見つめることでしょう。船員さんから魚たちの説明を聞きながら約25分のクルーズは、きっと旅の良い思い出になります。

海の博士になろう! 体験プログラムが揃う「海の学校」

串本海中公園では、前日までの予約制で、いくつかの体験プログラムも用意されています。

専門スタッフの解説を聞きながら水族館のバックヤードを見学する「水族館飼育体験」では、水族館にいる生き物たちに触ったり、餌をあげたりすることができます。ガラス越しとは違った体験に、最初はおっかなびっくりだった子どもたちも、いつのまにか飼育員さん気取りで、生き物とのふれあいを大切に楽しんでくれるようです。

春から秋の大潮前後におすすめなのが「磯観察体験」です。潮が引いた後の磯には、海が残していった生き物たちがあちらこちらに。水族館のスタッフが付き添う磯遊びは、楽しいだけではなく、海辺の生き物たちのことをしっかりと学べます。子どもたちの好奇心を刺激し、将来の海の博士が生まれるきっかけになるかもしれませんね。

串本海中公園

住所 和歌山県東牟婁郡串本町有田1157
電話番号 0735-62-1122
料金 <入園料>無料(各施設により異なる)
営業時間 9時~16時30分(最終チケット販売16時まで)
定休日 無休
アクセス JR紀勢本線「串本駅」正面ロータリーより無料送迎シャトルバスで約13分

/紀勢自動車道「すさみ南IC(ハーフインター)」から国道42号経由18km

駐車場 200台
特徴 キッズおすすめ

雨でもOK

飲食施設あり

ベビーカー利用可

オムツ交換スペースあり

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