
三大流星群のひとつである「ふたご座流星群」を親子で観察しませんか? ふたご座流星群とは何なのか、また2024年の見頃や方角を解説します。子どもと一緒にきれいな流れ星を観察できたら、2024年の良い思い出になりますね!
ふたご座流星群とは? 三大流星群のひとつ

画像:国立天文台 ふたご座流星群(放射点方向から広がるように流れる流星)
「ふたご座流星群」とは、毎年12月上旬~中旬に出現する流星群で、冬の風物詩として知られています。日本では、1月の「しぶんぎ座流星群」、8月の「ペルセウス座流星群」、そして12月の「ふたご座流星群」が、三大流星群と呼ばれています。なかでも、ふたご座流星群は毎年安定して多くの流星を観察することができます。
ふたご座流星群は2024年はいつ見れる?
ふたご座流星群は2024年12月13日~15日が見頃!

画像:国立天文台 ふたご座流星群と放射点の図(2024 年 12 月 15 日午前 1 時頃)※一部編集
2024年12月14日の10時頃には、ふたご座流星群が極大を迎える見込みです。ただし、今年は12月15日が満月であり、ほぼ一晩中明るい月明かりによる影響が予想されます。これにより、暗い流星が見えにくくなり、観察条件は良くありません。ただし、ふたご座流星群には明るい流星が多く見られる特徴があります。12月12日夜から12月15日明け方までの3夜では、通常よりも多くの流星を期待できます。
ふたご座流星群が見れる時間帯は?
ふたご座にある放射点は、ほぼ一晩中夜空で見えるため、夕方から明け方まで流れ星を見るチャンスがあります。特に、最も多くの流れ星が見られる極大夜は、12月13日夜から14日明け方にかけてでしょう。13日の夜には21時頃から流星の数が増えていくとされていますので、子どもと一緒に観察する場合はこの時間帯がおすすめです。
ふたご座流星群が見れる方角は?
前述したように、今年は満月の影響で月明かりが観察の邪魔になることが予想されます。月が輝く空とは反対側の方向を観察したり、月が空の高い位置にある場合は敢えて低い位置の空を見ることで、月明かりの影響を最小限に抑えることができます。これらのアプローチを観察の際に参考にしてください。
ふたご座流星群はどんな場所だと見えやすい?
すべての星空観察に共通しますが、公園やグラウンド、橋の上などがおすすめです。なるべく建物の灯りが少なく、空が開けた場所を探してみましょう。高い建物が多い場所でも、周囲の明かりが消えていているビルの谷間などは、かえってよく見える可能性があります。公園やグラウンドは夜間は入れない場合もあるので、事前に確認しておくと安心ですね。
子どもと一緒にふたご座流星群を見に行くときに持っていくべきもの
●防寒具
12月になり気温が一気に低くなるので、しっかりと防寒を。焦らずにゆっくりと眺めることも星空観察の楽しみのひとつです。家のベランダから眺める場合にも、すぐに部屋に戻りたくなってしまわないよう、上着や毛布などで防寒対策をしておくといいですね。
●レジャーシート
星を見るためにずっと上を向いていると、案外首が痛くなり、長い時間は見られません。
家のベランダからちょこっと眺めるのもいいですが、近くの公園などに出かけ親子で寝転がって星空を眺めるものも、よりワクワクしそうですね。
●ノートと筆記用具
見た日時、方角、見えた星座などを、ぜひメモしておきましょう。時間や日によって見える星が違うことがわかる記録にもなります。絵にかいて記録しておくのもおすすめです。
●懐中電灯
足元や記録するときの手元が見えやすいよう、明かりを持っていると安心。ヘッドライト型だと両手が空くのでより便利です。子どものテンションもあがりますよ。
【参考】
»国立天文台 ほしぞら情報2024年12月 ふたご座流星群が極大(2024年12月)
【冬の星空観察の記事はこちら!】
» オリオン座・冬の大三角の見つけ方、星座の神話を紹介!