ひな祭りの由来、ひな人形の飾り方を解説！ひな祭りの歌の意味や当日の過ごし方も

3月3日は女の子の健やかな成長や幸福を願う伝統行事、ひな祭り。ひな人形を飾って、女の子の成長をお祝いする日です。ひな祭りの由来や、ひな人形の飾り方、定番曲の「うれしいひなまつり」過ごし方を分かりやすく解説していきます。

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ひな祭りの由来と飾り方

2025年のひな祭りは、3月3日（月）。桃の節句とも呼ばれますね。「節句」とは、古代中国から伝わった季節の節目となる日を指す暦のこと。3月は梅の季節なのに…？と思いがちですが、旧暦では桃の花が美しく咲き始める季節であることから、「桃の節句」とされました。今年のひな祭り・桃の節句は月曜日なので、当日は家族で過ごし、週末にはおじいちゃんとおばあちゃん、親戚、お友だちなどと集まって、にぎやかなひな祭りパーティーをするのもいいかもしれませんね。

ひな祭りの由来は？

ひな祭り・桃の節句は、女の子の成長や幸せを願う意味が込められています。女の子が生まれ初めて迎えるひな祭りは「初節句」と呼びます。かつては5月5日の端午の節句とともに男女の区別のない行事とされていたそうで、江戸時代の頃から、ひな人形を飾る桃の節句は女の子のお祝い、端午の節句は兜や鯉のぼりを飾る男の子お祝いとなり、今に伝えられています。

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ひな祭りの由来はとても古く、平安時代に行われていた人形に災いを移して厄を払う「上巳節（じょうしせつ）」という風習と、同じ頃に上流階級の女の子たちが楽しんでいた人形（ひいな）を使ったおままごとのような遊戯「ひいな遊び」が結びついたものと言われています。

この2つの風習が混ざりあい、災いを移した紙人形を川に流して身を清める行事「流し雛（ながしびな）」が生まれました。やがて、人形を川に流すのではなく、家にお雛さまを飾る習慣ができ、女の子たちは人形に災いを受けてもらい、健やかな成長を願いながらお祝いをするようになったそうです。

ひな人形の飾り方は？

ひな祭りに欠かせない「ひな人形」ですが、正しい並び順や飾り方がとっても重要です。ひな人形の主役であるお内裏様とお雛様はひな壇の最上段に配置しましょう。向かって左がお内裏様、右がお雛様というスタイルが一般的です。お内裏様には冠（かんむり）と笏（しゃく）、お雛様には扇（おうぎ）を持たせてあげるのを忘れずに！

ひな人形の種類と選び方

ひな人形には「七段飾り」「五段飾り」など、さまざまな種類があります。ご家庭によって、飾る場所の広さや収納のしやすさなども考慮したうえで選びましょう。

七段飾りと五段飾りの違い

七段飾り

七段飾りは、お内裏様、お雛様、三人官女、五人囃子、随身（ずいじん）、仕丁（しちょう）の総勢15名が勢ぞろいした最も華やかなひな人形です。

四段目に置く随身は、別名で矢大臣ともよばれ、弓矢を持った老人と若者の二人組で、お内裏様が外出する際に警護する役割を持っていました。老人が右大臣、若者が左大臣とも言われています。

五段目に置く仕丁は、三人上戸ともよばれる三人組で、それぞれ「怒り」「泣き」「笑い」と表情が異なる点が特徴です。彼らは宮廷の雑用係として働いていたそうです。

六段目・七段目には、主に嫁入り道具を意味する重箱や箪笥などの道具類を飾るのが一般的です。

五段飾り

五段飾りは、七段飾りから随身と仕丁の5人をのぞいた、五人囃子までのひな人形のことを指します。

二段目に置く三人官女は、お雛様のお世話係の役割を持ちます。お雛様の生活管理から雑務まで、身の回りのことをすべて行うため、優秀な女性のみがなれたのだそう。ひな人形は宮中の結婚式の様子を模したものであり、三人官女はお酒を注ぐ役割を担っていたため酒器や盃をのせる台を持っています。

三段目に置く五人囃子は、謡（うた）や笛、太鼓で結婚式を盛り上げる役割を担った五人組の少年たちです。それぞれ楽器を持っている点が特徴です。

コンパクトな飾り方のコツ

前述したような大きなひな人形を飾る場所がない…というご家庭も多いですよね。その場合には、コンパクトに飾れるタイプのひな人形を選びましょう。お内裏様、お雛様、三人官女のみの「三段飾り」や、お内裏様とお雛様のみの「親王飾り」は、リビングにおいても圧迫感がなく、収納もしやすいのでとても人気があります。下段に置く道具類を省略化したタイプのものも増えています。その場合も、基本的な飾り方や配置に違いはありません。各家庭にあわせたひな人形を選びましょう。

ひな祭りの定番の歌といえば？

ひな祭りの歌といえば、「あかりをつけましょ ぼんぼりに～♪」の歌いだしでおなじみの『うれしい ひなまつり』が定番ですよね。ひな祭りを楽しむ女の子の様子を歌っており、この歌のメロディーを聞くと、ひな祭り気分になる人も多いはず。作詞をしたのは詩人・童謡作家のサトウハチローさん。実は『ちいさい秋みつけた』もサトウハチローさんが手掛けているんですよ。

実は、歌詞の覚え間違いも多い?!

『うれしい ひなまつり』は、実は歌詞の覚え間違いがよくみられる歌なのだそうです。もっとも多いのが、1番の「きょうはたのしい ひなまつり」を「きょうはうれしい ひなまつり」と歌ってしまうこと。また、年齢が小さな子どもは「ぼんぼりに～」の発音が難しいため、「ぼんぼんに～」や「ぼんぼりり～」と口ずさんでいることも。幼い時期ならではのかわいさなので、ぜひ動画におさめてくださいね！

「うれしいひなまつり」は何番まである？

「うれしいひなまつり」の歌詞は全部で4番まであるのを知っていますか？ちなみに4番の歌詞は、「きものをきかえて おびしめて きょうはわたしも はれすがた はるのやよいの このよきひ なによりうれしい ひなまつり♪」。親子で一緒に覚えて、楽しく歌いたいですね。

ひな祭り・ひな人形のよくある質問

ひな祭りは、女の子がいるご家庭ではひな人形を出すというご家庭も多いですね。いつ出したら良いのか毎年迷ってしまう、という声も多く聞かれます。

ひな人形は、いつ出す？

ひな人形を出すのは、立春（節分の翌日）から2月中旬頃までが好ましいとされています。

節分は「豆をまいて、１年の邪気をはらう」という日。そして、その翌日の立春に新しい季節がはじまるとされています。ひな人形は「病気や厄災から子どもを守り、将来幸せになりますように」という願いが込められているものなので、季節のはじまりである立春を、ひな人形を出す目安とするのはぴったりですね。

ひな人形を飾るのは何歳まで？

ひな人形には、何歳まで飾るという決まりは特にありません。一般的には小学生まで飾るというご家庭が多いようです。もちろん、何歳になっても、大人でも、ひな人形を飾ってひな祭りを楽しむことに問題はありません。

ひな祭りは何をする日？

ひな祭りの定番料理を食べる

ひな祭りにはちらし寿司やハマグリのお吸いもの、ひなあられ、菱餅（ひしもち）など、古くから伝わる行事食があります。これらを用意して、家族で食べるのもひな祭りの日ならではの楽しみのひとつですね。

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家族そろって写真撮影も

1年に一度のひな祭りの記念として、ひな人形の前で家族写真を撮影をするという家庭も多いようです。毎年同じ構図で撮影すると、子どもの成長をより実感することができるのでおすすめです。

ひな祭りにまつわる行事、地域イベント4選

ひな祭りはお家で過ごす、というご家庭も多いですが、全国にはひな祭りにまつわるイベントが盛りだくさん！なかにはものすごい数のひな人形が集まる「ひな祭り」イベントも。ぜひチェックしてみて！

桃まつり「桃の節句　雛かざり」(東京都荒川区)

鴻巣びっくりひな祭り2025（埼玉県鴻巣市）

2025 かつうらビッグひな祭り（千葉県勝浦市）

老神温泉びっくりひな飾り（群馬県沼田市）

「ひな祭りは女の子のお祝い」と理解していても、意味や由来など詳しく知らない方も多かったのではないでしょうか。親子で楽しく、一生の思い出になるようなひな祭りを迎えてくださいね。