気軽に行けるファミレスやフードコートもいいけれど、誕生日や記念日には特別感のあるホテルで外食したいですよね。子連れにはハードルが高いと思われがちなホテルのレストランですが、基本のマナーやポイントを押さえておけば、気後れすることなく楽しめます。少し緊張感のあるホテルでの外食は、子どもが成長するよい機会にもなるので、ぜひ家族で楽しんでみてください。
子どもの服装マナーは?ドレスコードを確認しよう
ホテルの食事でもっとも気になるのは、ドレスコード。ドレスコードとは、日本語では「服装規定」と呼ばれていて、場所やシーンに応じたふさわしい配慮をするファッションエチケットのことです。
ドレスコードはお店によって異なるので、あらかじめ公式サイトで確認をしておきましょう。ドレスコードがない場合でも、なるべくラフすぎる服装は避け、きちんと感があるスマートカジュアルを心掛けるのがいいでしょう。万が一、ビュッフェで熱い料理をこぼしてしまうとやけどの危険があるため、子どもの靴はサンダル以外がベターです。履きなれた運動靴でも、清潔感のあるものであればOK!
写真は、ホテルビュッフェのディナーに向かうママと5歳&3歳の兄妹のコーディネイト。ママはパンツスタイルにパールのネックレスを合わせてきれいめに。兄妹でネイビー×白を合わせたリンクコーデに仕上げました。よそゆきの格好をすることで、お行儀よくする場所に行くんだなと子どもの意識も高まるもの。心なしか、背筋もピンとしています。
ホテルでの食事の基本マナーを確認しよう
ホテルによっては入店の年齢制限がある場合も。事前に確認しておきましょう。子連れOKのレストランでは、子ども用のイスや食器、キッズメニューが用意されていることが多いので、予約の際に聞いておくとスムーズです。さらに、離乳食の持ち込みや温め対応の可否、ベビーカーでの入店、おむつ交換台、授乳室といったサービスや設備についても、必要であれば問合せしておくと安心です。
また、子どもがぐずってしまった時、タブレットやスマホで遊ばせたり、食事の途中で離席したりすることがあるかもしれません。お店によってルールは異なるので、もし心配であれば近くのスタッフさんに聞いてみましょう。
ビュッフェスタイルのマナーは?
好きなメニューが好きなだけ食べられるビュッフェスタイルのレストランは、子どもとの外食にはありがたい存在ですよね。押さえておきたい基本マナーは下記のとおり。マナーとは、楽しく食事をするためのルールです。マナーを知らずにお店や周囲の方に迷惑をかけたり、思わぬ危険が生じてしまうことがないよう、子どもの年齢に応じて、わかりやすく伝えてあげましょう。
<ビュッフェの基本マナー>
- 食べ飲みきれる分だけ取り、料理や飲み物を残さない
- お皿やグラスを空にしてから、おかわりする
- 一度手に取ったものは戻さない
- ビュッフェ台を汚さない
- 取り分け用のスプーンやお箸は元の場所に戻す
- 店内で走らない、押さない
大人の背丈に合わせたビュッフェ台から、子どもが料理を盛るのは難しいこともあります。大人がサポートしてあげて、もし汚してしまったら、スタッフの方に清掃をお願いしましょう。また、ビュッフェスタイルの店内は常にほかのお客さんが行き交っているため、店内で走る、人を押すなどしないよう伝えておきましょう。
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コース料理のマナーは?
ビュッフェスタイルよりもさらに格式高い印象のコース料理のレストランにトライしたい場合は、お子様用のコースメニューがあるお店を選ぶと安心です。コース料理では下記のテーブルマナーをおさえておきましょう。
<コース料理の基本マナー>
- カトラリーは外側から順番に使い、料理ごとに変える
- パンは丸かじりせず、ひと口分ずつちぎって食べる
- スープはスプーンですくい、音を立てずに味わう
- 食事中は姿勢よく、なるべく席を立たないようにする
いきなりナイフやフォークを上手に使ったり、平皿とスプーンでスープを飲んだりすることは難しいと思います。おうちで事前に、子どもが好きなハンバーグやコーンスープなどで楽しく練習し、慣れておくといいですね。
子どもに教えておきたい食事マナーをおさらい
マナーの見本となるのは、子どもにとってもっとも身近な親です。外食する時だけでなく、普段から親がお手本となって、基本的な食事マナーを伝えていくことが理想ですね。すぐに身につかなくても、できたことをほめながら、「食事時間をみんなが楽しくすごすためのルール」であることを伝えていきましょう。
●食事の前後に挨拶をする
「いただきます」、「ごちそうさま」の挨拶は、言葉だけ丸暗記して習慣化しているかもしれません。この挨拶はいただいている植物や動物の命、育てた人や運んだ人、調理した人に対する感謝の意味が込められています。残さず大切に食べるという意識にもつながりますね。
●お箸・スプーン・フォークを正しく持つ
特にお箸の持ち方は癖がつきやすいので、小さいころから正しい持ち方ができるよう練習しておきましょう。持つ場所が固定されるリング付きトレーニング箸を取り入れるのもおすすめです。
●姿勢よく食べる
背筋を伸ばして食事をしないと、見た目が悪いだけでなく、体幹が安定しないため、しっかりと咀嚼ができず、消化不良や誤嚥をまねきやすくなり。机とイスの高さが子どもに合っているか、環境を整えてあげることも必要です。
●口を閉じて食べる
子どもは、食べ物を口に入れたままおしゃべりをしてしまうことも多いですね。ですが、食べこぼしが増えたり、周囲に不快感を与えることにもつながります。「もぐもぐしている間は、おいしさをよく味わって。おしゃべりはゴックンしてからね」など約束をしましょう。
●食事中に立ち歩かない、騒がない
食事に集中できない様子であれば、食事の前に身体を動かしたり、気が散るものを隠したり、準備の簡単なお手伝いをしてもらったりなどの工夫してみましょう。また、飲食店は、他の人も食事を楽しむ場所で、走り回ったり騒いだりする場所ではないということをしっかりと伝えてみてください。
「あれはダメ、これもダメ」という注意ばかりでは食事の時間が苦痛になってしまいます。レストラン選びや洋服選びの段階から子どもとお話をして、「すこしおにいさんおねえさんなお食事を、おしゃれをして楽しもう」という意識をもってもらうのがおすすめです。また、困ったときは、遠慮せずにホテルやレストランの方にサポートを頼んでみてください。子連れをOKにしているホテルレストランやビュッフェは、その多くがホスピタリティを提供してくれます。気負いすぎず、楽しい家族時間をぜひおすごしくださいね。
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