東京都青梅市にある「青梅鉄道公園」が、2026年3月21日にリニューアルオープン!従来のSLや0系新幹線に加え、3両の新展示車両も仲間入り。シミュレータ体験やデジタル体験、大きなすべり台なども新たに加わりパワーアップした鉄道公園を、さっそく子どもとチェックしてきました!
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「青梅鉄道公園」ってどんなところ?所要時間は?

「青梅鉄道公園」はJR青梅駅から徒歩15分ほどの場所にある、昭和37年(1962)に国鉄が開設した公園です。明治・大正時代に活躍した蒸気機関車、現存する初期の国産電機機関車として国の重要文化財に指定されているED16形電気機関車、東海道新幹線で活躍した0系新幹線など実物の鉄道車両が保存展示され、なかには実際に運転台などに入ることができるものもあります。

2023年8月から老朽化にともなうリニューアル工事のため閉園していましたが、2026年3月21日にリニューアルオープン。“中央線・青梅線をはじめ鉄道の歴史を伝える学びの場”として、保存環境の向上を目的にすべての展示車両の頭上に屋根が設置されたほか、同路線で長く活躍した201系をはじめとした新展示車両や、最新のデジタル技術を駆使した体験モノなど、新たなコンテンツも登場しました。

リニューアルのタイミングで園の運営も委託からJR東日本の直営に変更。設計やデザイン、どんなコンテンツを設置するかまで、実際に鉄道の現場で活躍する職員さんたちの意見やアイデアが広く取り入れられたそうです。園内のスタッフも現役の駅員さんや乗務員さんが持ち回りで担当したり、JR東日本のOBさんが手伝ってくれたりしているとのこと。実際に運転士だったOBさんにシミュレータの手ほどきを受けられることもあるなんて、贅沢ですね!

過去に7年間も公園に住み着き、園長にまでなった人気者、三毛猫の「のら」をモチーフとした公式キャラクター「のら園長」も誕生。イラストは「リラックマ」の原案者であり、さまざまなキャラクターをデザインしてきたコンドウアキさんの作画で、まずはお土産にもなるガチャガチャのグッズなどで活用されています。

所要時間は車両をひと通り見て、すべり台やデジタル体験でひと通り遊ぶだけなら1時間30分ほど、ひとつひとつの車両をしっかり見学したり、持参したお弁当などでランチなどまでゆっくり楽しむなら3時間ほどみておくとよいでしょう。館内、屋外問わず、休憩できるベンチなどもしっかり用意されているので、遊び疲れても安心ですよ。雨の日はすべり台では遊べませんが、屋外の展示車両は傘をさして移動しながら楽しめます。
合計13両!新展示車両やSL、新幹線などを全チェック
新展示車両はED60、115系、そして201系!

園内に13両も保存された貴重な車両の数々のうち、まずはリニューアルで新たに仲間入りした3両から見ていきましょう。エントランスに設置されたED60は、昭和33年(1958)に当時最新鋭の技術で製造された直流電気機関車。新製後甲府機関区に配属され中央本線をバリバリ走り、大糸線転属後は黒部ダムの建設資材輸送でも活躍したそう。起伏の激しい山岳部でも活躍できるパワーの持ち主だったのでしょうね!

ちなみに中央・青梅線を象徴するオレンジ色の201系ではなく、このED60が入口を入ってすぐの出迎え役に選ばれた理由は、エントランスが青梅地域の歴史と伝統にちなんだ「Ome Blue®」(青梅ブルー)の青い配色でまとめられているから。地域とともに歩み、鉄道の魅力を次世代に伝える場所として、“周辺環境との融和”や“親しみやすさ”を念頭にデザインされているそうです。

次に115系は、多くのエリアで活躍した近郊型車両。勾配区間でも効率的に運転ができる中距離電車として輸送の近代化に貢献した電車で、中央本線でも2015年まで走っていたそうです。展示車両は昭和53年(1978)に製造され、ここにやってくる前は高崎方面で活躍していました。展示にあたり、中央本線と関係が深い青色とクリーム色に塗装し直されています。

そして、リニューアルの顔ともいえるオレンジ色の201系!昭和56年(1981)に量産が開始された通勤型車両で、展示車両も同年の製造です。2010年の営業運転終了後は豊田車両センターで保存され、一般公開イベントや撮影会イベントでも大人気だったそう。長く中央線・青梅線で活躍したおなじみの車体が、青梅駅近くの鉄道公園に戻ってきたことは鉄道ファンならずともうれしいトピックス。懐かしの「青梅特快」の種別表示器が燦然と輝いています。
デゴイチ(D51)をはじめSLは7両!運転台見学も

201系の隣にあるのがD51。昭和15年(1940)に製造され、32年間で地球60周分、213万kmを走破して、昭和47年(1972)に引退、この公園に展示されました。“デゴイチ”の愛称で親しまれた日本の蒸気機関車の代名詞は、多くの車両が展示された青梅鉄道公園でも、長く象徴的な存在のひとつです。

運転台に実際に入って自由に手にふれて見学もでき、たくさんのレバーや計器類などに興味津々!なかには動かせるものもあり、蒸気機関車特有の機器の重厚感や、往時の空気感が味わえます。

続いてC11は、近距離旅客列車用として製造された昭和初期の代表的タンク機関車。展示車両はその1号機として昭和7年(1932)に製造され、昭和37年(1962)に引退。運転台の中に入って見学できます。

その後ろにあるE10は、急勾配線用として製造された、日本最大のタンク機関車。展示車両は昭和22年(1947)の製造で、こちらも運転台が見学できます。

残りの4台は記念館を挟んだ反対側に。2221号は明治38年(1905)にイギリスで生まれ、輸入されたもの。そういわれてみると、細かな造形や雰囲気が、どこか英国の気品をまとっているように見えますね!

8620形式は2221号のように明治末期に輸入された機関車の長所を取り入れ、日本で設計。展示車両は大正3年(1914)に製造されました。各地で幹線旅客列車として使われた大正時代を代表する機関車らしく、大きくて力強い風貌です。

8620形式が旅客用なら、9608形式は同時期の貨物用機関車の代表格。重い貨物を引くため、火室の位置などが工夫されていたそうです。展示車両は大正2年(1913)の製造で、運転台も見学できます。

動輪の直径は1250mmと、ちょうど子どもの背と同じぐらいの大きさ!このように機関車の規模や迫力が間近で感じられるのも青梅鉄道公園の魅力です。

SLの最後に紹介する5540号は、明治30年(1897)にイギリスで製造されたもの。明治時代後半から大正時代初期にかけて旅客車両として愛用され、その後は入換用や工事用として、昭和36年(1961)まで現役でした。
車内に入れる0系新幹線や、国指定重要文化財ED16など

SL以外にも歴史的で貴重な車両がたくさんあります!まずは、世界初の超高速鉄道時代を切り拓いた東海道新幹線に、昭和39年(1964)の開業時に投入された、流線形の“団子鼻”が特徴的な0系新幹線。展示車両は昭和44年(1969)、翌年の大阪万博に向けた増備の一環として製造されました。それを聞いただけでも、日本の成長を牽引してきた新幹線の歴史を感じさせますね!

外から眺めるだけでなく、車内に入ることもできます。0系には実際に乗ったことがないというパパママ世代でも、どこか懐かしい香りや雰囲気が感じられ、今はなき個室などもあってノスタルジック!

そして、こちらが昭和55年(1980)に国鉄により準鉄道記念物、平成30年(2018)には国の重要文化財に指定されたED16 1号機。昭和6年(1931)に製造され、電気機関車国産化の基礎を築いた形式として、貴重な車両が多い青梅鉄道公園のなかでも特に見ごたえのある展示です。製造当初は中央線や上越線で活躍、昭和40年(1965)以降は青梅線や南武線で主力となって、昭和55年(1980)に現役を退きました。

クモハ40形式は東京・大阪地区の通勤輸送用として昭和7年(1932)から製造開始され、展示車両は昭和10年(1935)に製造されました。総武線、山手線を中心に活躍したのち、戦後は青梅線へも配属。青梅駅~永川(現・奥多摩)駅間を1両編成で往復していました。青梅線では昭和53年(1978)を最後に全車引退。この車両はその引退した当時の姿で展示されています。
デジタル体験に赤ちゃんの設備も加わった記念館

園内へのエントランス機能も備える記念館も、新しく建て替えられました。広々としたフロアには、休憩できるソファもたくさん置かれています。

記念館の目玉のひとつが、JR東日本トレインシミュレータ。運転士が実際に操作する機器を忠実に再現した公式マスコンユニットを使用し、リアルな映像とともに本格的な運転操作が楽しめます。料金は10分1000円。基本は前日までの要予約ですが、空いている時間帯があれば当日でも体験できます。

シミュレータの隣りにあるのが、カメラに向かって手を動かしたりすると、自分が映ったモニターが連動して遊べるARデジタルサイネージ。鉄道クイズ、スクラッチゲーム、制服きせかえ体験の3つが体験できます。こちらは予約不要、無料で楽しむことができますよ。

子どもたちに大人気のもう一つのデジタル体験が、専用の用紙に好きな電車の絵を自由に描いて…、

スキャンすると描いた絵が電車になって、モニターの中の線路に沿って走り出すデジタルコンテンツ!小さな子どもでも楽しめるコンテンツなので、おすすめですよ!

フロア内には実際に使用されていた信号機や沿線電話機など、リアルな鉄道古物を間近に見てふれられる展示も。車内からだと小さく見える信号機も、近くで見るとこんなに大きい!

リニューアルによる建て替えによって、赤ちゃんや子ども向けの施設も充実しました。ベビー休憩室には授乳室やおむつ替えシートなどが備わっています。

さらにバリアフリートイレには、子ども用の便座も設置。キッズが大好きな鉄道公園だからこそ、至れり尽くせりの施設はパパママにもうれしいですね。
園内の休憩スポットはお弁当の持ち込みもOK!

園内はいたるところにベンチが備え付けられているほか、ドリンクやアイスの自動販売機もあります。

アイスクリームをSLのすぐ近くでガブリ!鉄道好きの子どもたちにとって至福の時間ですね!

飲食店はありませんが、お弁当の持ち込みもOK。記念館内でも食べられるほか、天気のよい日は0系新幹線のすぐそばに設置されたテーブルとイスで、新幹線と緑に囲まれながら食べるのもおすすめです。当日中であれば再入場OKなので、園外で食事をして戻ってくることも可能。

さらに0系新幹線のすぐそばにはピクニック広場も。取材時はまだオープンしたばかりで芝生養生中でしたが、芝生が生育したらレジャーシートを広げて、お弁当スポットとして人気になること間違いなしです!
大型すべり台やお土産のガチャガチャもキッズにおすすめ

公園内の斜面を利用して、今回のリニューアルで新たに誕生した大型すべり台。子どもたちがもっと楽しめる遊具をと、JRの職員さんのアイデアでつくられたそうです。幅が5mもあってたくさんの子どもたちがいても数人で同時にすべることができます。傾斜もそこそこあって迫力満点!手すりのオレンジ色は、中央線と青梅線を走っていた201系カラーをイメージして塗られています。

記念館内に設置されたガチャガチャも、子どもたちに大人気!公式キャラクター「のら園長」のオリジナルグッズをはじめ、プラレールやミニモータートレインなど鉄道関連のグッズが、自分や友達へのお土産に大人気です。
アクセスもチェック

アクセスは電車での来園が推奨されていて、JR青梅線の青梅駅が最寄り駅。新宿駅から青梅特快を利用すれば1時間ほどで到着して、駅からは徒歩で約15分です。中央線・青梅線はグリーン車も登場したので、乗車券のほかにグリーン券を購入してのんびりと中央線で行くのも、特に鉄道好きの子どもたちは喜びそうですね!
ちなみにエントランス前のスペースは駐車場ではなく、路上駐車扱いになってしまうので、駐めないように注意しましょう。

鉄道大好きな子鉄キッズたちはもちろん、そこまで熱狂的でなくとも青梅丘陵の豊かな自然のなか、デジタル体験やすべり台、お弁当を持参してのピクニックなども楽しめる青梅鉄道公園。
アクセスもよい穴場の公園がリニューアルしてより利用しやすくなったので、ぜひ家族で訪れてみてはいかがでしょう?
| 住所 | 東京都青梅市勝沼2-155 Googleマップ |
|---|---|
| 問合先 | 070-3184-1951 ※受付時間10~16時(12~13時は除く) |
| 開園時間 | 10~16時 |
| 定休日 | 火曜、年末年始 |
| 入園料 | 大人(中学生以上)500円、子ども(小学生)200円、幼児(3歳~未就学児)100円 |
| アクセス | 公共交通:JR青梅線青梅駅から徒歩15分 車:首都圏中央連絡自動車道青梅ICから6.8km |
| 駐車場 | 専用駐車場はなし |
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