子供たちが楽しめる!東京のおすすめ博物館6選

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東京には規模の大小を問わず、子供や大人を楽しませてくれる個性的な博物館が数多くあります。
そこで、子供といっしょに一日たっぷりと遊べる、東京にある体験型の博物館をご紹介します。

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目次(index)

NHK 放送博物館

NHK放送博物館は、1925年に日本で初めてラジオの本放送が開始された記念の地、港区・愛宕山に、1956年に世界最初の放送専門のミュージアムとして開館しました。放送博物館では、ラジオからテレビ、さらには衛星放送からデジタル放送へと移り変わってきた、放送の歴史を貴重な資料の展示で学べるとともに、「番組公開ライブラリー」や「図書・史料ライブラリー」で、懐かしの放送にふれることもできます。

放送の過去から未来を知ることができる

2016年1月にリニューアルオープンした博物館の展示ゾーンは、1~4階のフロアに分かれています。

1階は「ウェルカムゾーン」で、ラジオ放送開始からの放送の歴史がイラストで紹介されています。タッチパネルにふれると、実際の画像・映像が映し出される「放送歴史絵図」や、番組が家庭に届くまでのしくみが学べる「ミュージアムチャンネル」があります。

2階は「テーマ展示ゾーン」です。ニュース、気象予報やバーチャル映像を体験できる「放送体験スタジオ」、大河ドラマで実際に使用された衣装の展示もある「テレビドラマの世界」が見所になっています。そして、歴代の人形劇や子供番組で使用された人形や着ぐるみなどの実物資料と番組アーカイブスを楽しめる「こども番組がいっぱい」があります。

自由研究に役立ちそうな展示コーナー!

3階の「ヒストリーゾーン」は、ラジオ放送開始から現在までのテレビ放送の歴史を、貴重な資料やパネルなどで学ぶことができるコーナーです。

4階は、NHKが放送した番組から約10,000本を視聴可能な「番組公開ライブラリー」があり、子供たちよりもママやパパが思わず夢中になってしまうかもしれません。そのほかに、放送に関する図書や放送文化研究所の刊行物などが閲覧できる「図書・史料ライブラリー」もあり、3階の展示と併せて、ぜひ夏休みの自由研究に活用したいスペースになっています。

アクセスにはエレベーター利用が便利

NHK放送博物館は愛宕山の上にありますが、「愛宕山エレベーター」で上がることができすのでベビーカーでも安心です。また、館内は車椅子、ベビーカーに対応しており、ベビーシートが設置された多目的トイレがあるほか、授乳室の設置、ベビーカーの貸し出し(無料)があります。カフェなどの飲食スペースは館内にはありませんが、近辺は飲食店が多いエリアなので安心です。駐車場は基本的に大型バスなどのスペースとなっているため、公共交通機関を利用してください。

NHK放送博物館

住所 東京都港区愛宕2-1-1
電話番号 03-5400-6900
料金

<入館料> 無料

営業時間 9:30~16:30
定休日 月曜(祝日の場合は翌日)
アクセス

東京メトロ日比谷線「神谷町駅」3番出口より徒歩8分

/東京メトロ銀座線「虎ノ門駅」1番出口より徒歩13分

/首都高速道路「芝公園出入口」から都道409号経由1.5km

駐車場 あり
特徴

キッズおすすめ

雨でもOK

ベビーカー利用可

オムツ交換スペースあり

授乳スペースあり

ポリスミュージアム (警察博物館)

中央区・京橋という都心にある「ポリスミュージアム(警察博物館)」。そもそもは、1961年に旧京橋警察署に「警察PRセンター」の愛称で誕生し、1987年に現在の庁舎に建て替えられ「警視庁広報センター」に、2017年4月に現在の「ポリスミュージアム」の愛称とともにリニューアルオープンしました。

リニューアルにあたり、大人から子供まで楽しめるように参加体験型のメニューが増え、警察の仕事の紹介や110番通報のしくみ、防犯知識、交通ルールなどが幅広く学べるようになりました。

1~5階まである充実の展示スペース

展示スペースは、1~5階に分かれており、6階はイベントスペースになっています。

1階は「ピーポくんホール」で、入り口に置かれたパトカーがまず来場者の目を引きます。ほかにも、警察航空機第1号となるヘリコプター「はるかぜ」や白バイが展示されているほか、子供向けの制服着用体験コーナーがあり、白バイに乗って写真撮影ができるため人気を集めています。

2階は「人と街をともにまもる」をテーマに、タッチパネルや模型を使って、実際に事故や犯罪が起こりやすい場所などが子供にもわかりやすく展示されています。また、本物の信号機と自転車運転シミュレーションが置かれた交通安全が学べるコーナーがあるほか、110番通報のしくみを体験しながら学べるコーナーもあります。

3階は「事件・事故を解決する力」をテーマに、実物大で再現した交番が置かれています。中では、交番の仕事内容を紹介する映像を見ることができます。そして、大人でも思わず夢中になってしまうのが、指名手配犯を当てるコーナーや鑑識の仕事の一部を疑似体験できるコーナー。正解するまで、その場を離れられなくなってしまうかも…?

警視庁の歴史が学べるコーナーも

4階は「首都をまもる~警視庁の今とこれから」がテーマで、さまざまな警察官の仕事の紹介や、制服、パトカー等の模型の展示があります。いわゆる交番のお巡りさんだけではなく、私たちの生活を陰から支える、警視庁の仕事の奥深さがわかります。

5階は「時代とともに~警察の歩み」がテーマ。明治から平成の時代を代表する重大事件に関する展示があり、あさま山荘事件で殉職した警察官の所持品なども展示されています。とりわけ興味深いのが、警視庁全職員アンケートで選ばれた重大事件の概要をタッチパネル形式で学べるコーナーで、一般人とは違う視点で選ばれていることにも注目です。

入場無料でお財布にやさしい

これだけ充実している、ポリスミュージアム(警察博物館)ですが、入場無料なのはうれしいところ。また、3階に個室タイプの授乳室があり、オムツ交換台も館内に設置されているので、子連れも安心です。ピーポくんグッズを販売している自動販売機が設置されていますので、ぜひチェックしてみてください。

ポリスミュージアム(警察博物館)

住所 東京都中央区京橋3-5-1
電話番号 03-3581-4321(代表)
料金 <入館料> 無料
営業時間 9:30~17:00
定休日 月曜(祝日の場合は翌日)、年末年始
アクセス

東京メトロ有楽町線「銀座一丁目駅」7番出口より徒歩4分

/JR「有楽町駅」京橋口より徒歩7分

/首都高速道路「京橋出入口」から中央通り、国道15号経由1km

/首都高速道路「宝町出入口」から中央通り、国道15号経由1km

駐車場 なし
特徴

ベビーおすすめ

キッズおすすめ

雨でもOK

ベビーカー利用可

オムツ交換スペースあり

授乳スペースあり

消防博物館

新宿・四谷3丁目にある「消防博物館」は、入場無料ながら江戸時代からの消防の歴史や世界の消防車、実際の消防ヘリコプター、はしご車が展示されていて、消防好きな子供たちに大人気の施設です。展示スペースは地下1階、1階、3~6階に分かれており、乳幼児から小学生まで幅広い年齢の子供が楽しむことができます。

本物の車両に子供たちは大興奮!

地下1階は「消防自動車の変遷」を紹介するゾーン。大正から平成までに活躍した消防自動車7台が展示されてり、消防自動車の変遷を解説しています。また、ミュージアムショップも地下1階にあります。

1階はエントランスで、ここでは昭和の時代に活躍した消防ヘリコプターが来場者を迎えてくれます。また、ミニシアターで、防災教育動画を見ることができます。

3階は「現代の消防」ゾーンになっています。「消防隊に変身」コーナーでは、試着用の防火衣を着て消防ポンプ車の座席に乗って写真を撮ることができるほか、アニメや模型を使って消防活動の様子をわかりやすく紹介しています。

消防の歴史を学べるコーナーも!

4階は「消防の変遷」ゾーンで、明治から戦後に至る消防の歴史が、豊富な展示物で紹介されています。5階は「江戸の火消」ゾーン。江戸の街における火消しの活動について、模型を使って学べるようになっています。さらに6、7階は、図書資料室や企画展示室になっています。

10階の防災ラウンジからは絶景を楽しめる!

10階には防災ラウンジがあり、晴れた日には富士山を見ることができます。館内で飲食ができるのはここだけですが、販売されているのは自販機による飲料水のみです。ただし、施設周辺には飲食店が数多くあり、入場無料なので、外で食事を済ませてから再入場することも可能です。館内には授乳室とオムツ替えの台も設置されています。

消防博物館

住所 東京都新宿区四谷3-10
電話番号 03-3353-9119
料金 <入館料> 無料
営業時間 9:30~17:00
定休日 月曜(祝日の場合は翌日、不定期で館内整備日あり)、12月29日~1月3日
アクセス

東京メトロ丸ノ内線「四谷三丁目駅」2番出口直結

/首都高速道路「外苑出入口」から国道20号・319号経由1km

駐車場 なし
特徴

ベビーおすすめ

キッズおすすめ

雨でもOK

弁当持込可

ベビーカー利用可

オムツ交換スペースあり

授乳スペースあり

下町風俗資料館

明治以降の東京の歴史は、災害や戦争の歴史でもありました。1923年の関東大震災、1945年の東京大空襲を経て、東京から江戸の名残はほとんど姿を消してしまいました。さらに、1964年の東京オリンピックの開催による再開発で、東京の街の姿は大きく様変わりしました。

そこで、古き良き東京・下町の風俗を現代に伝承させるために、1980年に台東区上野の不忍池近くに開館したのが「下町風俗資料館」なのです。

3世代で訪れたい博物館

下町風俗資料館の1階は、大正時代の東京・下町の町並みを再現して展示しており、当時の商家の様子や駄菓子屋もある長屋の暮らしなどが忠実に再現されています。

2階の展示フロアには、台東区を中心とした下町地域の当時の暮らしの様子を伝える生活用具、玩具、昔懐かしい銭湯の様子などが展示されており、実際に番台に座ることができます。また、現代の生活の中では、忙しさに紛れておざなりになりがちな、季節に応じた年中行事に関連する資料も紹介されています。

親子3世代で訪れることで、展示品を見ながらおじいちゃん、おばあちゃんから実際の話を聞いてみることもできるでしょう。

「こども土曜塾」で昔の下町の生活を体験!

下町風俗資料館では、小学生を対象に毎月1回「こども土曜塾」を開催しています。この土曜塾では、昔の玩具を手作りしたり、当時の人々の暮らしぶりを学んだりすることができます。また、昔懐かしい街頭紙芝居は、第1日曜日に実演されています。

乳児向けのオムツ替えの設備がありますが、展示や学習、昔のおもちゃを使って遊ぶことが中心ですので、小学生以上向けの施設だといえます。

下町風俗資料館

住所 東京都台東区上野公園2-1
電話番号 03-3823-7451
料金 <入館料> 一般300円/小・中・高校生100円
営業時間 9:30~16:30
定休日 月曜(祝日の場合は翌平日)、年末年始(12月29日~1月1日)
アクセス

JR「上野駅」しのばず口より徒歩5分

/東京メトロ千代田線「湯島駅」より徒歩5分

駐車場 なし
特徴

キッズおすすめ

雨でもOK

ベビーカー利用可

オムツ交換スペースあり

江戸東京博物館

1993年、江戸と東京の歴史と文化を振り返り、未来の都市と生活を考える場として開館した「江戸東京博物館」。JR総武線の駅からも見える、高床式の倉をイメージしたユニークな建物が特徴的で、毎年多くの来場者を集めています。

江戸の「粋」を学べる常設展示

江戸東京博物館で目を引くのは、スケールの大きさです。常設展示スペースでまず目を引くのが、江戸時代に五街道の起点となっていた「日本橋」の実物大模型。この橋を渡ると、寛永時代の江戸城を中心とした町の様子や、貴重な歴史資料の数々が展示されているスペースが広がっています。

ほかにも、長屋の様子や絵草紙屋などが実物大模型で再現されているほか、江戸の町並みを再現した30分の1サイズや10分の1サイズの模型では、一人ひとりの表情まで異なる緻密さに、大人も圧倒されます。

江戸から東京への移り変わりを模型で観察できる

江戸の町並みは、明治維新を経て大きく様変わりします。江戸東京博物館では、文明開化の華やかな部分だけではなく、その陰でたくましく生きていた庶民の生活も、丁寧に模型で再現しています。さらに、関東大震災で大きな被害を受けた地に建つ博物館にふさわしく、関東大震災や東京を度々悩ませてきた洪水とその対策についても学ぶことができます。その後、太平洋戦争を経て、高度経済成長期、そして現代東京の姿までを、模型や豊富な資料で紹介しています。

こうした展示だけではなく、「ミュージック・ラボ」では、1954年頃の庶民の暮らしぶりを体験できる、体験型のコーナーも充実しています。

博物館で老舗の味が楽しめる!

江戸東京博物館は、カフェやレストランの充実ぶりでも知られています。館内の「銀座洋食 三笠会館」では、老舗のサンドウィッチやオリジナル和スイーツ、伝統の洋食を楽しむことができます。

そして、ミュージアムショップは、屏風絵をモチーフにしたスカーフなど、オリジナティの高いラインナップが用意されています。

江戸東京博物館

住所 東京都墨田区横網1-4-1
電話番号 03-3626-9974
料金

<入館料>

大人600円/65歳以上300円/大学生(専修・各種含む)480円

/高校生・中学生(都外)300円

/中学生(都内在学または在住)・小学生・未就学児童無料

営業時間 9:30~17:30(土曜は19:30まで、入館は閉館30分前まで)
定休日

月曜(祝日または振替休日の場合は翌日)、

年末年始(年始臨時開館あり)

アクセス

都営地下鉄大江戸線「両国駅」A4出口より徒歩1分

/JR総武線「両国駅」西口より徒歩3分

駐車場

オリンピック関連施設仮設置のため、2020年4月~2020年10月(予定)まで使用不可。

※身体障害者手帳等をお持ちの方は、事前に江戸東京博物館(代表)TEL:03-3626-9974にご相談ください。

特徴

キッズおすすめ

雨でもOK

飲食施設あり

弁当持込可

ベビーカー利用可

オムツ交換スペースあり

授乳スペースあり

野球殿堂博物館

「野球殿堂博物館」は、1959年に日本初の野球専門博物館として開館した博物館です。その後、1988年に、現在ある東京ドーム内に移転しました。野球殿堂入りした関係者の肖像レリーフが飾られているほか、プロ・アマを問わず野球に関する貴重な資料を収蔵・展示している野球専門博物館です。

お父さんが夢中になる展示が豊富!

展示室は、「エントランス」「プロ野球のコーナー」「野球の歴史コーナー」「アマチュア野球のコーナー」「イベントホール」などに分かれています。

エントランスは、現在の日本野球界で最も注目の資料を展示するコーナーになっており、定期的に展示内容は変わっています。プロ野球のコーナーは、プロ野球12球団を紹介する展示室で、野球場のロッカーをイメージして作られた展示ケースに、各チームの主力選手のユニフォーム、バット、グラブ、スパイクなどが展示されています。

野球の歴史コーナーでは、ベースボールの起源を紹介するとともに、日本の野球の歩みを豊富な資料で紹介しています。そして、アマチュア野球のコーナーでは、世界でもこれほどアマチュア野球の人気が高い国はないといわれる日本の高校野球、大学野球、社会人野球、軟式野球、少年野球の歴史や主要大会を紹介し、各大会の記念品や優勝チームの写真なども展示しています。

東京ドーム内にありアクセス抜群!

野球殿堂博物館は、東京ドーム21ゲート付近にあり、野球観戦のついでに気軽に立ち寄ることができます。授乳室はありませんが、オムツ替え台は設置されています。また、館内で飲食は禁止ですが、東京ドーム内にあるため、周辺に飲食店は豊富にあります。東京ドームの駐車場も利用可能ですが、週末や試合開催日には駐車場が混雑するため、公共交通機関の利用が便利です。

野球殿堂博物館

住所 東京都文京区後楽1-3-61
電話番号 03-3811-3600
料金

<入館料>

大人600円/65歳以上・高・大学生400円/小学生・中学生200円

営業時間

10:00~18:00(3月~9月)、10:00~17:00(10月~2月)

(最終入館は、閉館の30分前まで)

定休日

月曜日(祝日、東京ドームでの野球開催日、春・夏休み期間中は開館)、

年末年始(12月29日~1月1日)

アクセス

JR総武線・都営地下鉄三田線「水道橋駅」西口より徒歩5分

/東京メトロ「後楽園駅」より徒歩5分

駐車場 400台(30分400円、東京ドーム駐車場を利用)
特徴

キッズおすすめ

雨でもOK

ベビーカー利用可

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