
身の回りにいるアゲハチョウは、どうやってイモムシからチョウに成長していくのかな?幼虫を探して、おうちで飼育して観察してみよう!
おすすめの年齢・制作時間
家の中でも観察できるので、低学年から楽しく取り組めるよ。
1年生 2年生 3年生 観察 製作期間:1週間
用意するもの
・虫ケース
羽化まで飼育するなら、縦・横・高さがそれぞれ15㎝以上のものを用意しておこう
・柑橘類の木
アゲハチョウの幼虫はユズやミカン、レモンなど柑橘類の葉っぱしか食べないから、飼い始める前にホームセンターや花屋さんで買っておこう。
・カメラ
成長の様子を撮影するよ。スマホのカメラでもOK。
・メモ帳・ペン
幼虫の成長を記録するのに使うよ
手順
1.幼虫を探しに行く
近所に生えている、ユズやミカンなどの柑橘類の葉っぱの上にアゲハチョウの幼虫がとまっていないか探す。
<ポイント>
- 勝手に他人の家の庭に入ってはいけないよ。
- アゲハチョウの幼虫はとてもデリケートなので、できれば幼虫がとまっている枝や葉ごと持って帰ろう。
2.飼育セットを用意して幼虫をお世話しよう

虫ケースの中にアゲハチョウの幼虫が暮らしやすい環境を作って幼虫を飼育しよう
<ポイント>
- できればアゲハチョウの幼虫がもともとついていた柑橘類の木と、同じ種類の柑橘類の葉をあげよう。
- 何枚か葉のついた柑橘類の枝を切って、枝の切り口に湿らせたキッチンペーパーを巻き付けてその上からアルミホイルを巻くと葉っぱが長持ちするよ。
- 葉っぱがしおれたり、葉っぱがなくなったりしたら新しい葉っぱを入れてあげよう。
- 柑橘類の枝には鋭いトゲがある種類が多いからケガをしないように注意しよう。
- 虫ケースの底にキッチンペーパーをしくとフンの掃除がラクになるよ。
3.幼虫の成長を観察しよう

アゲハチョウの幼虫は小さいうちは白黒模様だけど、大きくなると目玉模様のある緑色の体になるよ!大きさだけじゃなく体の色にも注目して観察しよう。

大きくなったアゲハチョウの幼虫。
4.幼虫が蛹になるところを観察しよう

十分に大きくなった幼虫は枝やケースに体を固定して動かなくなり、やがて蛹になるよ
<ポイント>
- 蛹になる準備ができた幼虫は葉っぱを食べなくなり、体の中の余計な物を水分と一緒に出すので、水っぽいフンをするよ。病気じゃないのでご心配なく!
- 幼虫から蛹、蛹から成虫に体の作りが大きくかわるこの時期のアゲハチョウはとてもデリケートなので幼虫が体を固定して動かなくなったらできるだけ触ったり揺らしたりせず、そっとしておいてあげよう。
- もし蛹が下に落ちてしまったら、紙をアイスクリームのコーンのように丸めたものを割りばしにつけて、そこに蛹をおしりが下になるように入れてあげよう。
4.蛹が羽化するところを観察しよう

蛹はだいたい10日から2週間くらいで羽化するよ。
<ポイント>
- 羽化が近づくと蛹の殻から中の成虫の姿が見えるようになるよ。
- 羽化は早朝から昼までの時間帯に行われることが多いから、早起きして観察しよう。
- 羽化途中のアゲハチョウの体はとても柔らかいので羽化が終わってケースの中ではばたき始めるまで触ったり揺らしたりせずそっと観察しよう。
- 成虫を外に逃がすときは、必ず幼虫を採集してきた場所で逃がそう。
まとめ方のコツ
・幼虫の成長とともに食べる葉っぱの量はどのように増えていったかな?朝と夜に減った葉っぱの様子をメモしておいてまとめよう。
・蛹になる時に足場がザラザラだと茶色く、逆に足場がツルツルだと緑色になるんだ。なんで足場の質感によって色が変わるのか、予測を立てて調べてみよう。
・蛹になる前の幼虫の様子はいつもと違ったかな?成虫が羽化するまでの間、蛹の色はどう変化していったかな?
・成虫と幼虫の体のつくりと暮らし方の違いを比べて、ひとつにまとめてみてもおもしろいね。
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