お正月に食べるものといえば「お雑煮」。実は、地域によって味付けや具材が違うのを知っていますか？丸もちや角もち、しょうゆベースや味噌ベースなど、全国各地には様々な種類のお雑煮がたくさん！おうちのお雑煮はどんな味？ぜひ親子で話してみてください。
お正月に「お雑煮」を食べるのはなぜ？
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日本では古くから、お正月に一年の幸福をもたらす神様（歳神様）を家にお迎えするという考え方がありました。神様をお迎えするにあたり、大切な米から加工されるためハレの日の食べ物とされていた「もち」と、その地域でとれた野菜などの食材をお供えし、それらを一緒に煮て食べたことが始まりとされています。
江戸時代には、現在のようなお雑煮が食べられるようになり、今でも全国各地のお雑煮には当時の食文化が色濃く残されています。
地域別のお雑煮の違いは？
地域によるお雑煮の違いとして、大きくは「もちの種類」と「味付け」の２つがあげられます。
丸もちと角もち
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お雑煮に使用されるもちの種類は、「丸もち」か「角もち」で分かれます。西日本を中心に「丸もち」が、東日本を中心に「角もち」が使われており、焼くか煮るかでも違いがあります。
丸もちは京都の文化の影響を受け、鏡もちの分身の意味があるとされており、角もちは「のしもち」という四角いもちを切り出したもので、武士の多くいる江戸の文化の影響を受けたと考えられています。
すましと味噌
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お雑煮の汁の味付けも、「すまし」か「味噌」で分かれます。全国的にはすまし汁が多く、しょうゆをベースにした江戸のすまし仕立てが江戸時代の参勤交代に伴って全国に広まったとされています。一方、北陸（赤味噌）から近畿（白味噌）にかけては味噌仕立て、山陰の出雲周辺では、小豆汁という特徴的な味付けもみられます。
全国各地にある特徴的なお雑煮
前述したように、全国のお雑煮には、各地の食文化が反映されており、もちの種類や味付けの違いだけでなく、入れている食材にも特徴があらわれます。ここでは9種類のお雑煮をご紹介します！
宮城（仙台）の雑煮
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すまし汁の角もち。一度凍らせた大根とにんじん、焼きはぜがまるごと入ります。
千葉（安房）の雑煮
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すまし汁の角もち。近くでとれる海藻を干した「はばのり」入りで、磯の香りがあふれます。
東京の雑煮（江戸雑煮）
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すまし汁の角もち。鶏肉、小松菜、大根、三つ葉などがひった江戸風のお雑煮です。
新潟の雑煮
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すまし汁の角もち。塩鮭とたくさんの野菜を煮たお雑煮。イクラをのせるのが特徴です。
福井の雑煮
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赤味噌仕立てで丸もち。具はもちだけか、かぶを加え、それにかつお節というシンプルなお雑煮です。
京都の雑煮
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白味噌仕立てで丸もち。かつお節のきいたお雑煮で、具材はすべて丸いのが特徴です。
広島の雑煮
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すまし汁で丸もち。広島特産のかきが入り、福を「かき」よせるという縁起物です。
香川の雑煮
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白味噌仕立てで丸もち。あん入りのもちが入る全国的に珍しいお雑煮です。
福岡の雑煮
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すまし汁で丸もち。焼きあご（とびうお）のだしで塩ぶりが入るのが特徴です。
おうちのお雑煮はどんな味？親子で話してみよう！
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おうちのお雑煮は「角もち？丸もち？」「すまし汁？味噌？」「食材は何が入っている？」など、改めて親子で話してみると新たな発見があるかも！今年はいつもと違ったお雑煮にチャレンジしてみたり、家族の好きな食材を入れてオリジナルお雑煮を作ってみたりするのもおすすめです。
お雑煮のほかにも、「おせち料理」や「もち」などお正月に食べるものはたくさんあります。家族で行事や季節ならではの食事を味わうことは、日本の伝統文化を楽しむ絶好の機会。ぜひ親子で楽しんでみてはいかがでしょうか。
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