※掲載内容は取材時点での情報です。最新状況は各施設にご確認ください。

小児科のパパ医師に質問!休校中のお出かけはどこまでOK?【コロナ対策】

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小児科医インタビュー

新型コロナウイルスの拡大防止のため、現在、多くの小・中学校が臨時休校となっています。先行きが見えないなか、子どもたちのストレスや運動不足を心配するママ・パパの声も多く聞かれます。
そこで知りたいのが、近場への外出や、屋外あそびをするうえでの注意点。お出かけ先の選び方や、親として気をつけるべきポイントとは?
るるぶKids編集部は、小児科医であり三児のパパでもある、帝京大学医学部附属溝口病院の黒澤照喜先生に、パパママのギモンや、知っておくべきポイントをお聞きしました。

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(監修)黒澤照喜先生(帝京大学医学部附属溝口病院小児科)
東京大学医学部卒業。同大学附属病院小児科、都立府中病院、わだ小児科・循環器内科医院などを経て、2017年より現職。三児のパパ。

目次(index)

正しい情報を把握して、お出かけの判断を

【図1】新型コロナウイルスの感染リスクと感染経路

【図1】感染リスクが高いとされる場所は避けましょう。/小児科医インタビュー

Q.休校期間中、外へのお出かけはNGなのでしょうか?

A.今回の新型コロナウイルスについてはまだ不明な点が多いですが、ポイントは「高齢者や基礎疾患のある方を中心に重症化することがあるが、小児を含めて大半の人は軽症で済み、不顕性感染(感染しているが症状はない)が起きている可能性が高い」ことです。
したがって、子どもたちに大切なのは、

  • 高齢者や基礎疾患のある方に新型コロナウイルスをうつさない
  • そのために新型コロナウイルスをもらいやすいところには極力近寄らない

の2点になります。
一方で、子どもにとって、外出せずに長時間部屋の中に閉じこもっているのは、やはり健全ではありません。必要があって外出しなければならないことも当然あると思います。
むやみに感染を恐れるのではなく、正しい情報を把握し、感染リスクと外出のメリットをよく考えて、その都度判断をすることが大切です。

お出かけ先の選び方

Q.公園で外遊びさせてもいいのですか?その注意点はありますか?

A.子どもにとって体を動かすことは生活の一部です。公園は、換気が悪い場所ではないため、外遊びの場所としては現時点では最適だと考えます。
ただし、この状況下では人が集まっていることもあるようです。混み合っている公園はなるべく避けること、遊び終わったら手洗い(石鹸、アルコール消毒)をすることは大切です。帰宅後だけではなく、帰る前にも行うとなおよいと思います。
また、咳エチケットとして、マスクをつけるといいでしょう。

Q.外出先として注意すべきなのは、どういう場所ですか?

A.屋内施設は、換気が行われていて、人が密集していないところを選びましょう。また、家族総出ではなく、必要最低限の人数にする配慮も必要です。また一方で、感染が多発しかねない場所(ライブハウス・カラオケ店など)は避けてください。【※参考:上図1】

こんなとき、外出どうする?

Q.公共交通機関を使う場合の注意点は?

A.公共交通機関を使わずにすむ日常的な移動の範囲に留めるのが理想的です。どうしても使わざるを得ない場合のみにしましょう。
飛沫・接触感染であること、不特定多数との接触がリスクであることを考えると、人が少ない車両を選び、手すりや吊革につかまらないことも対策とはなります。
しかし、急に混んでしまったり、転倒などのトラブルに巻き込まれる恐れもありますから、可能ならマスクをしておくこと、お出かけ先に着いたり、帰宅したりしたときに、手洗いをすることが現実的な対策になると思います。

Q.咳が出ている時は?

A.発熱しているときや咳がひどいときなどは、外出を控えましょう。子どもの場合はよく風邪を引くため、症状の原因が新型コロナウイルスとは限りませんが、周囲に感染を広げないためのエチケットは大切です。

Q.どういうときにマスクは必須なのでしょうか?

A.上の【図1】にあるような、「換気が悪く」「人が密集しており」「近くで会話などが必要」な場所へ行かねばならないときには、やはりマスクが必要だと思います。屋内の公共施設にある程度の時間滞在する場合も同様です。マスクがない時には、そういった場所への滞在を控えた方が良いでしょう。どうしても行かなければならないときには、できる限り短時間ですませることが大切です。
また、近しい人(同居している人など)に、新型コロナウイルス感染を否定しきれない症状が出ている場合には、マスクは必須です。
現状(2020年4月17日時点)ではマスクは品薄になっています。マスクをしていれば感染が起こらないわけではないので、マスクを過信せず、活動範囲・周囲の状況に気を配ったり、手洗いをしっかりすることが大切です。

【図2】お出かけ先選びのポイントと注意点

【図2】お出かけ先選びのポイントと注意点/小児科医インタビュー

子どもが安心して過ごすため、親にできること

小児科医インタビュー

Q.子どものストレスをためないために、パパママにできることは何でしょうか?

A.2011年の東日本大震災の際にも、被災地を中心に日本全国のお子さんが精神的に不安定になりました。今回も同様の状態になっています。
マスメディアやソーシャルネットワークでは、不安を掻き立てるようなデマや真偽の怪しい情報も流れています。また、正しい情報であっても、子どもの情報処理能力では単に恐ろしさばかりが伝わってしまうことも多々あります。そこでパパママのスタンスが大切になってきます。

  • パパママが情報を取捨選択すること
  • 子どもに正しい情報を伝えつつも、「大丈夫だよ」との声かけを常に行うこと
  • パパママの不安を必要以上に伝えないこと
  • 子どものちょっとした変化に気をつけながら(いじめを含む)、可能な限り日常生活を維持すること
  • 新型コロナウイルスの話題が出ない時間を作ること

それぞれの家庭でできるポイントはこのような点です。できることを地道に続けていくことが大切だと思います。

Q.三児のパパでもある黒澤先生が心掛けていることは?

A.現況を鑑みると、感染の爆発的な増加こそ起きていないようですが、感染がすぐに終息するという可能性は低いと思います。
新型コロナウイルスの特性やその対応を大人ができる限り理解すること、子どもにわかる範囲で伝えつつも安心感を持たせてあげること、子どもがやってよいこと・悪いことを教えたり時には一緒に考えたりしながら、子どもの居場所を作り、守ってあげることが親として大切だと考えています。
今は厳しい時期ですが、いつまでもこの状況が悪化していくわけではありません。また、このような経験も子供の将来にとって絶対に悪いものではないと信じながら、私も一親として、日々子どもと関わっています。

※本記事は、取材時(2020年4月17日時点)の状況によるものです。
新型コロナウイルスに関する情報は、日夜変化しています。信頼できる情報源をあたるようにしましょう。

〈参考〉
» 厚生労働省「新型コロナウイルス感染症について」最新情報

» 文部科学省「新型コロナウイルスに関連した感染症対策に関する対応について」最新情報

〈黒澤先生の記事〉
» withコロナの夏休み、旅行や帰省は大丈夫?小児科パパ医師に聞くポイントと過ごし方
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» 小児科のパパ医師がアドバイス。緊急事態宣言下、親子で3密を避けるポイントとは?【コロナ対策】
(配信日:2020年4月23日)