
バーベキューやキャンプが楽しい季節!コロナ禍があけた解放感もあり、思いっきり子どもとアウトドアレジャーを楽しみたいところですね。新型コロナが第5類感染症に移行し、マスク装着や3蜜回避は過度に心配する必要がなくなりましたが、今後もバーベキューやキャンプで気をつけるべきこととは?パパ小児科医の黒澤先生にお聞きししました。
※本記事は取材時(2023年6月19日時点)の情報に基づいています
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(監修)黒澤照喜先生(帝京大学医学部附属溝口病院小児科)
東京大学医学部卒業。同大学附属病院小児科、都立府中病院、わだ小児科・循環器内科医院などを経て、2017年より現職。
1.アフターコロナのバーベキュー・キャンプ、もう対策は不要?

Q.今年のバーベキューやキャンプでは、マスク装着や三密回避は不要ですか?
A.新型コロナ感染症は2023年5月8日に、2類感染症から5類感染症に移行されました。5類感染症にはインフルエンザも含まれており、社会的には一律に以前ほどの厳重警戒をしなくてもよいだろうという判断になっています。しかし、新型コロナウイルスが飛沫感染することや、発熱・咳・鼻水・のどの痛み・倦怠感などの症状を引き起こすことは以前と変わりありません。オープンスペースでは感染リスクも低くなりますが、下記のような感染防御策は場合に応じて検討したほうが良いでしょう。
<場合に応じてとるべき感染対策>
- 体調不調がある場合は参加を見合わせる
- 必要以上に大声を出すなど、飛沫感染が起きやすい状況を避ける
- 高齢者や基礎疾患のある方など、新型コロナが重症化する可能性のある人が参加する場合は特に注意
- 必要に応じてマスク着用・三密回避も心がける。マスク着用は熱中症にも注意を。
2.現在の新型コロナ以外の感染症の流行は?

Q.最近はインフルエンザなどの感染者増が聞かれますが、なぜでしょうか。現在の感染症の状況を教えてください。
A.現在、インフルエンザ、RSウイルス、手足口病、ヘルパンギーナ、胃腸炎などのさまざまな感染症が流行しています。これは、コロナ禍の活動自粛や感染予防によって他の感染症が流行しなかったことによる免疫の低下、活動が再開されてコロナに限らず感染症が蔓延しやすい環境が作られていることによります。
コロナ禍の間に本来流行していた感染症が現在流行しているだけで、しっかり治すことによりそれぞれの感染に対する免疫が得られるので必要以上に心配する必要はありません。一方で、無理をするとどんな感染症もこじれる恐れがあります。一つ一つしっかり治していくことが大切になります。
3.バーベキュー・キャンプの感染症対策

Q.今流行しているさまざまな感染症の対策を教えてください
A.多くのウイルスにはアルコール消毒は有効ですが、特に胃腸炎を引き起こすウイルスにはアルコール消毒は効かないため石けんによる手洗いが必要になります。新型コロナ以外の感染症も、うつるとそれなりの症状を引き起こすことが多いので、アルコール消毒や手洗いをしっかりと続けることは大切です。
また、せっかくの楽しい思い出を台無しにしないよう、おでかけイベント直前の体調管理に気をつけ、体調不良時には参加を見合わせるなどの判断をしましょう。
4.熱中症、食中毒、ケガなどにも注意を

Q.感染症対策以外にも、気をつけたい安全対策はありますか?
A.夏のバーベキュー・キャンプでは、熱中症、食中毒(火の通りが悪かったり、高温多湿下で放置した食物を食べる)、虫刺されに気をつけましょう。感染症よりも重大な結果になることもあるため、十分に注意をしてください。
熱中症は、帽子の着用、冷却の工夫、水分補給など、暑さへの予防が第一です。環境省・気象庁の暑さ指数なども参考にして、熱中症のリスクが高いときには計画中止や変更も検討しましょう。
また、開放的な場所で怪我や溺水、バーベキューによるやけどなども増える時期です。大人は子どもから目を離さないようにして、それぞれの施設で安全のために禁じられている行為は行わないようにすることも大切です。
5.バーベキュー・キャンプの安全対策のポイント

バーベキューやキャンプの体験は、子どもの成長にもとても良いものです。家族皆で以下のことをふまえて、楽しい夏の思い出を残しましょう。
- 手洗い・アルコール消毒は、かかさない。
- 前日に体調が悪いなら、でかけない
- 熱中症予防(帽子着用、冷却の工夫、水分補給)をする
- 食中毒に注意を。食材には火をよく通す
- 開放的な場所ではケガや溺水、やけどなども起こりがち。子どもから目を離さない!
6.黒澤先生ファミリーのお気に入りエリア

Q.バーベキューやキャンプがお好きな黒澤先生、お気に入りを教えてください
A.最近のお気に入りエリアは「奥多摩」です。自然が多くリフレッシュでき、昆虫好きの子どもたちも満足。わが家から県境を越えずに行け、日帰りレジャーもできる気軽さもあります。長かったコロナ禍があけ、今年の夏休みは特に開放的な気分になりがちだからこそ、おさえるべきポイントをしっかりとふまえ、子どもと思いっきり遊びたいと思います。
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