ホテル椿山荘東京の初夏の風物詩として有名な蛍観賞。子どもとでかける前に知っておきたいポイントや、おすすめの楽しみ方を紹介します。蛍が生息する庭園を明るいうちに探検したり、「ほたるの夕べ ディナービュッフェ」の子ども向けコーナーにワクワクしたり。夜の庭園では蛍が舞う沢やビオトープのほか、東京雲海のライトアップや竹あかりの幻想的な演出も満喫できます。
ホテル椿山荘東京は、都内有数の蛍の名所
蛍が舞う環境が守られている庭園
「東京の子どもたちに蛍を見せたい」という創業者の思いによって、1954年から続いている「ほたる観賞の夕べ」。ゲンジボタルが生息できる環境を維持するために、土壌をきれいに保ったり、沢の水質や流れを整備するなどの工夫がされています。
庭園内や自社施設で飼育した幼虫を、冬に地元地域の小学生と一緒に放流するなど、子どもたちの自然学習の場にもなっています。
庭園の蛍は何匹?羽化率は?
庭園の沢に放流される幼虫の数は約10000匹!自然界の羽化率が約1%なのに比べ、おおよそ30%の高い羽化率を実現しているというから驚きです。多い日には約500~600匹もの成虫が見られると推測されています。
蛍の見頃の時期・時間は?
2024年は例年よりやや早い5月11日に蛍の初飛翔が観察されました(2023年は5月12日、2022年は5月17日)。5月下旬から6月中旬頃にかけては、庭園で羽化した蛍が見頃を迎え、蛍が舞う幻想的な庭園の散策が楽しめます。6月下旬から7月上旬頃までは、成長時期を遅らせて飼育した蛍を、庭園および館内の温度や湿度を整えたビオトープ(生物空間)で楽しめます。
蛍観賞は、日没後の暗くなってからの時間帯がおすすめです。
雨の日も蛍は飛ぶの?
雨の日や風が強い日、冷え込む日などは、屋外での蛍観賞が難しいのですが、館内や庭園に設置されたビオトープ内は快適な温度・湿度が保たれているので、雨の日でも蛍が光り舞う様子を鑑賞できます。
蛍観賞には庭園入場券が必要?
ホテル椿山荘東京のレストランなどを利用すると渡される二次元コード画像や庭園入場券、宿泊の場合はルームキーがあれば、18時30分以降の庭園に入園することができます。施設の利用がない場合は、事前に庭園入場券(大人2000円、小学生1000円)の購入が必要です。
» 蛍観賞の詳細(公式サイト)
子どもと蛍を楽しむポイント
ここからは、蛍が舞う初夏にホテル椿山荘東京を親子で楽しむ、おすすめの過ごし方をレポートします。
まずは明るいうちに庭園を探検
まずは、明るいうちに少し庭園を散策しておくのがおすすめです。池を泳ぐ鯉を観察したり、1時間に2度ほど出現する東京雲海を眺めたり、楽しい発見がいっぱいです。
宿泊者限定の子ども向けアクティビティプラン「親子でお庭を探検! ~ほたる支配人と7つの季節~」に参加すれば、地図の読み方を学びながら、楽しく自然について学ぶことができます。ゴールでは素敵なプレゼントも!所要時間は30~60分程度です。
» アクティビティプランの詳細はこちら(公式サイト)
きれいな地下水が湧き出す「古香井[ここうせい]」の右手には、雨でも蛍が観察しやすいビオトープが設置されています。
日中の蛍は、葉の裏や水辺の草の陰でじっと隠れています。成虫の姿を観察するなら、五丈滝の裏にある「ほたるの洞窟ビオトープ」をのぞいてみましょう。
ゲンジボタルの成虫の大きさは10~20mmほど。頭の赤い部分に黒い十文字型の模様があるのが特徴です。
お土産は早めにチェックを
オリジナル商品が人気のショップ「セレクションズ」は20時に閉店してしまうので、蛍観賞の前にお土産をチェックしておきましょう。
蛍の光をイメージしたオリジナル缶の「ふきよせ~蛍~」2000円は、2024年5月17日~6月30日の期間限定商品です。かわいい星形のアイシングクッキーとサクサクの丸いクッキー、金平糖が詰まっていて、蛍観賞のよい記念にもなります。
子どもも大満足のディナービュッフェ
夕食は、親子で楽しめる「ほたるの夕べ ディナービュッフェ」へ。
2024年は「ほたるの夕べ」70周年を記念して、サーロインローストビーフやひつまぶしなどの人気料理や、ホテル伝統のメニュー、蛍の季節ならではの料理がずらり。
大人は「本鮪握り寿司 二種食べ比べ」や季節のオリジナルカクテルにも注目です。
子ども(小学生・幼児)は、かわいいイメージキャラクター「ほたる支配人」のフードコーナーで「ほたる支配人の焼き印が入ったハンバーガー」「スイーツバッグ」「ラムネ飲料」をもらえます(1人1セット)。
スイーツバッグに入っている「ほたるの夕べガイドブック」は、蛍の豆知識などを図解で教えてくれるだけでなく、裏表紙側から読むと「ほたる沢のなかまたち」という絵本になっています。親子で事前に読んでおけば、蛍観賞がより楽しくなりそうです。
スイーツバッグにデコレーションシールを貼って遊ぶこともできます。
それでは、日が暮れて庭園にホタルが飛び始めるまで、ゆっくりと食事を楽しみましょう!
ビュッフェには、子どもにおすすめのメニューも充実しています。お好みのシーズニングとポテトを自分で袋に入れてふる「ふりしゃかポテト」や、タコさんウィンナーのナポリタン、ミニチーズドッグなどなど。
ロングチーズケーキ(写真上)やホテル伝統のカボチャプリン(左下)、マンゴーとバタフライピーのゼリー 蛍の光見立て(右下)などデザートもいっぱいです。
子どもたちは料理をいただく前からデザートをチェックしてワクワク!料理だけでお腹いっぱいにならないように余裕を残しておきましょう。
蛍舞う夜の庭園を散策
夕食後は、いよいよ幻想的な蛍が舞う夜の庭園散策へ。観賞スポットは、赤い弁慶橋から眺める「ほたる沢」、地下水が湧き出る「古香井」、「水車」など。
明るい時間にも蛍を観察した「ほたるの洞窟ビオトープ」は、間近で蛍の光を観察できて、スマートフォンなどで写真や動画も撮りやすいポイント。屋内なので雨でも安心です。
東京雲海と竹あかり演出も楽しめる
国内最大級の霧の庭園演出「東京雲海」も必見です。雲海は1日に何度も出現しますが、夜はライトアップの効果もあって特に幻想的。自然界の雲や雲海、霧について子どもと話しながら体感すると、よい学びにもなりますね!
» 東京雲海の予定時刻など詳細はこちら(公式サイト)
庭園内の聴秋瀑から木春堂までの小路では「竹あかり演出」も楽しめます(2024年4月15日~9月12日)。約40本の竹ぼんぼりと約18個の竹まりのやさしい光に癒やされましょう。
住所 | 東京都文京区関口2-10-8 |
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電話 | 03-3943-1111/代表 |
営業時間 | 利用施設によって異なる |
料金 | 庭園はホテル施設利用者のみ入場可 |
定休日 | 無休 |
駐車場 | あり/400台/有料 |
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