全国の博物館や科学館には、展示をバーチャルに見学できる映像・動画を見られる公式サイト・チャンネルがあります。まるでミュージアムに来たかのようにバーチャル見学できる360度映像や、解説の音声や文字とともに館内を探索できる動画、どちらもリアルにミュージアムを体感できるコンテンツです。
もちろん、単に映像・動画を見るだけでも十分に楽しめますが、ミュージアムへ出かける前にこれを見てしっかり予習すれば、現地でより楽しめること間違いなし! では「360度映像でバーチャル見学」5カ所と「解説付き動画でバーチャル見学」7カ所、あわせて12の公式サイト・チャンネルを紹介しましょう。
※リンクなどの情報はすべて、2020年7月5日現在のものです。また、使用している写真はイメージで、動画に登場するとは限りませんのでご了承ください。
- <360度映像でバーチャル見学>
- 「おうちで体験!かはく」
国立科学博物館 - 「webで博物館を見てみよう」
江戸東京博物館 - 「web上で建造物の中を歩こう!」
江戸東京たてもの園 - 「バーチャルミュージアム」の360度映像
国立民族学博物館 - 模擬坑道などを「360°バーチャル見学」
いわき市 石炭・化石館 ほるる - <解説付き動画でバーチャル見学>
- 「動画日誌」の動画たち
三鷹の森ジブリ美術館 - 「おうちで科学館見学!」
多摩六都科学館 - 館内の展示を公式チャンネルで
科学技術館 - 「おうちで今昔館」
大阪市住まいのミュージアム 大阪くらしの今昔館 - 「学芸員の展示場ガイド」
大阪市立科学館 - 「おうちで科学館」
スリーエム仙台市科学館 - 常設展示室やプラネタリウムバックヤードツアー
福島市子どもの夢を育む施設 こむこむ
360度VR映像でバーチャル見学
国立科学博物館(東京都/台東区)
ドールハウスみたいでワクワクする「おうちで体験!かはく」
「地球館」の恐竜骨格展示 撮影協力:国立科学博物館
公式サイトのトップページに「おうちで体験!かはくVR」のバナーがあり、そこから360度VR映像が見られるページへいけます。VRは「日本館」と「地球館」に分かれており、いずれも高画質でかなりリアルです。館内がドールハウスのようになっており、操作していて楽しくなるのもおすすめポイント。ちなみに、画面を元に戻したいときは左下マーク「ドールハウスの表示」を押せば、そのフロアの表示になります。
■360度映像はこちら■
公式サイト:おうちで体験!かはくVR
江戸東京博物館(東京都/墨田区)
順路通りでも展示ごとでも見られる「webで博物館を見てみよう」
江戸東京博物館の外観 撮影協力:江戸東京博物館
公式サイトのトップページに「webで博物館を見てみよう」のバナーがあます。博物館の入口から順路に沿って館内を360度映像で楽しめます。画面下にあるマークでフロアを変更したり、見たいところに飛べたり、一番最初に戻ったりできます。また、公式サイトの常設展示で各展示の画像をクリックすれば、展示ごとに好きなところだけ見ることも可能です。なお、ミュージアムの最新情報は公式サイトでご確認ください。
■360度映像はこちら■
公式サイト:webで博物館を見てみよう
江戸東京たてもの園(東京都/小金井市)
「web上で建造物の中を歩こう!」で明治や昭和にタイムスリップ
園内、東ゾーンの「武居三省堂」「花市生花店」など 写真提供:江戸東京たてもの園
公式サイト、トップページに「web上で建造物の中を歩こう!」360度パノラマビューのバナーがあります。ココから、たてもの園内にある、江戸時代から戦後までの貴重な復元建造物、それぞれの外観や内観を見ることができる360度映像へいけます。矢印をクリックしながら進めば簡単。江戸、明治、大正、昭和…ちょっと昔の時代にタイムスリップした気分になれます。
■360度映像はこちら■
公式サイト:web上で建造物の中を歩こう!
国立民族学博物館(大阪府/吹田市)
みんぱく「バーチャルミュージアム」に常設展と企画展の360度映像
常設展示の「中央・北アジア展示」 写真提供:国立民族学博物館
「バーチャルミュージアム」のページには、本館展示場を360度映像で見られる「みんぱく展示場」があります。順路に沿って見たり、見たいところにとんで見ることも可能です。また「展示記録パノラマムービー」では、これまでに開催した企画展の館内360度映像をいくつか見ることができます。企画展「旅する楽器――南アジア、弦の響き」や企画展「水の器――手のひらから地球まで」などがあります。
■360度映像はこちら■
公式サイト:バーチャルミュージアム
いわき市 石炭・化石館 ほるる(福島県/いわき市)
「模擬坑道」がおすすめの「360°バーチャル見学」
興味深い展示のひとつ「模擬坑道」
「化石展示室」「模擬坑道」という2エリアの展示を「360°バーチャル見学」で見ることができます。ミュージアムの入口からスタートする「化石展示室」は、画面下のマークから、見たい展示にとぶことも可能です。「模擬坑道」は通常入れない場所からの視点もあり、かなりのおもしろさ。おすすめです。
■360度映像はこちら■
公式サイト:360°バーチャル見学
解説付き動画でバーチャル見学
三鷹の森ジブリ美術館(東京都/三鷹市)
ジブリ映画の世界に入り込める「動画日誌」の動画たち
「もの語るところ」にいる“怪人ジブリブリ” ©Studio Ghibli ©Museo d’Arte Ghibli
休館中の特別企画として「動画日誌」にて、ジブリ美術館のさまざまなエリアを動画で紹介しています(開館後は未定です)。仕事がはかどらないときに出現するという“怪人ジブリブリ”の姿も見られる「もの語るところ」や「少女の部屋」「映画館」「はじまるところ」のほか、企画展示『手描き、ひらめき、おもいつき』展の様子も見られます。ジブリ映画ファンでなくても、その世界に入り込める、おすすめの動画サイトです。
■おすすめ動画はこちら■
公式サイト:休館中特別企画「動画日誌」
多摩六都科学館(東京都/西東京市)
“おしゃべり展示物”がユニークな「おうちで科学館見学!」
“おしゃべり展示物”に登場する「サイエンスエッグ」
「おうちでロクトを楽しもう!」のページに、展示室やプラネタリウム、館の庭など、科学館内をバーチャル見学できる「おうちで科学館見学!」があります。「チャレンジ」「からだ」「しくみ」「自然」「地球」と5つの部屋にある展示物やプラネタリウム「サイエンスエッグ」がしゃべって解説する“おしゃべり展示物”がユニーク。また“グリグリ360°!”で360度映像も見られます。
■おすすめ動画はこちら■
公式サイト:おうちで科学館見学!
科学技術館(東京都/千代田区)
館内の展示の様子を見られる公式チャンネル
5階「5D メカ」エリアにある「びっくり25200000回」
科学技術館の展示室は2階から5階まであり、各フロア・エリアで、さまざまなテーマの科学展示がされています。公式YouTubeチャンネルの「再生リスト」から、各展示の様子を見ることが可能。「2D ワクエコ・モーターランド」「2F 自転車広場」「3C デンキファクトリー」「4C 鉄の丸公園1丁目」「4F 建設館」「5D メカ」「5F イリュージョン」などをチェックしてみてください。
■おすすめ動画はこちら■
公式YouTubeチャンネル:ScienceMuseumTokyo
大阪市立住まいのミュージアム 大阪くらしの今昔館(大阪府/大阪市)
館内の展示をテーマごとに見られる「おうちで今昔館」
「モダン大阪パノラマ遊覧」エリアの展示「城北バス住宅」
公式YouTubeチャンネルの「再生リスト」に「おうちで今昔館」があり、ココに館内の様子がわかる動画が揃っています。「町家のくらしとおもてなし」「町家の商い編」「なにわの町並み編」「裏長屋のくらし編」などで各エリアの展示を見られます。また、特別展「世界遺産をつくった大工棟梁―中井大和守の建築絵図細見」展示案内もあります。
■おすすめ動画はこちら■
公式YouTubeチャンネル:大阪くらしの今昔館
大阪市立科学館(大阪府/大阪市)
動画の数も内容も充実した「学芸員の展示場ガイド」
展示場4F「宇宙とその発見」
公式サイトの「学芸員の展示場ガイド」に、かなりの数の動画があり、館内の各フロアごとに、学芸員さんの解説付きで展示場のガイドが見られます。「4F 宇宙とその発見」には「周期表」「虹スクリーン」「ケプラーモーションNeo」「人間電池」などなど、「3F 身近に科学」には「天然プラスチック」「ボーイング787」など、「2F おやこで科学」には「ぐるぐるカプセル」「どらドラ!?」、「1F 電気とエネルギー」には「送電鉄塔」といった動画が並んでいますよ。
■おすすめ動画はこちら■
公式サイト:学芸員の展示場ガイド
スリーエム仙台市科学館(宮城県/仙台市)
館内の展示物を間近で観察できる「おうちで科学館」
自然史系展示室「ふるさとの自然」で見られるセンダイゾウなど
公式YouTubeチャンネルの再生リストにある「おうちで科学館」が、科学館の展示を紹介する動画集です。恐竜「アロサウルス」や「タッチサウンド」「古象の行進」「空に浮かぶボール」といった科学館を代表する展示物について解説しています。
■おすすめ動画はこちら■
公式YouTubeチャンネル:スリーエム仙台市科学館
福島市子どもの夢を育む施設 こむこむ(福島県/福島市)
常設展示室やプラネタリウムバックヤードツアーをチェック
常設展示室の様子
公式YouTubeチャンネルの「再生リスト」に「こむこむ館施設紹介」があります。「常設展示室を探検しよう!」「ももりんと行く!プラネタリウムバックヤードツアー」などで、どんな施設があるかがよくわかります。「こむチャンクイズ」にもチャレンジしてみましょう。
■おすすめ動画はこちら■
公式YouTubeチャンネル:福島市こむこむ館
360度映像は、ホントに現場に立っているみたいで楽しいですね。一度おでかけしたあとに、また見てみると「ああ、これあったあった~」とか、予習だけでなく復習もなかなかいいものです。そしてミュージアムのみなさんの愛がいっぱいつまった解説付き動画も必見です。博物館、科学館、美術館、また行ってみたくなりますね。