
世界最大級の水族館「海遊館」の楽しみ方を徹底レポート。悠然と泳ぐジンベエザメや、愛嬌たっぷりのカマイルカ、グレートバリアリーフの海を視察して作り上げたリアルなサンゴ礁などが次々と現れ、子どもも大人も大興奮!楽しく学べるすたんぷノートやバックヤードを観察できる体験なども要チェック!天保山マーケットプレースでお買い物&食事も満喫して1日ゆっくり遊びましょう。
天保山マーケットプレースの記事
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海遊館の見どころや注目のチケット、アクセスは?

大阪市港区にある海遊館は1990年にできた世界最大級の水族館。太平洋を取り囲む自然環境を再現し、館内には約620種、3万点の動植物が観察できます。
深さ9m、最長34mの巨大な水槽は世界最大の海、太平洋を再現し、ジンベエザメや大型のエイ、回遊魚などが泳ぎます。海の壮大さを改めて感じられる展示に、子どもたちも釘付けになって楽しんでいます。

チケットは、海遊館入り口にあるチケット窓口もしくは、公式サイトで購入できます。
【通常料金】
- 大人(高校生・16歳以上):2700円
- 子ども(小・中学生):1400円
- 幼児(3歳以上):700円
※2歳以下は無料
※時期により変動あり
※海遊館は日時指定で入館するため、予定が確定したら、事前に日時が指定できるeチケットの購入が便利です。
最寄駅はOsaka Metro中央線「大阪港駅」で、1番出口から徒歩5分でアクセス可能。バスなら、大阪シティバス「天保山ハーバービレッジ」や、南海バス「海遊館(天保山)」、関西国際空港発リムジンバス「天保山(海遊館)」下車すぐです。
車の場合には、海遊館・天保山マーケットプレース地下にある駐車場へ。平日200円/30分(最大料金1200円)、土・日曜 祝日・特定日250円/30分(最大料金2000円)で利用できます。各施設に直結しているので、ベビーカー利用時や雨天時などにも便利ですよ。※料金変動あり

生きものたちをより自然な姿で観察してもらいたいという想いから、イルカやアシカなどのショープログラムは設けていません。本来の生息環境に近い姿で活発に過ごす生きものたちを、間近で見てみてくださいね。
館内の回り方は?ベビーカーでも無理なく楽しめる

長~いエスカレーターで一気に8Fへ!
入館したら、まずは長いエスカレーターで海遊館のいちばん上まで登りましょう。いちばん上からスロープで下りながら各水槽を見ていく流れです。ベビーカーの場合には、スタッフがエレベーターを案内してくれるのでご安心を。ベビーカーが不要であれば、屋外にベビーカー置き場もあります。

館内にはいたるところにこのような椅子やソファが設けられ、座って観察することもできます。通路も広くスロープで移動できるので、ベビーカーでも安心ですね。

うっそうと茂った緑に圧倒!
まず現れるのは、日本の森を再現したエリア。雨水が小さな流れから川へ、そして海へとたどり着く様子を表現します。渓流の魚のほか、かわいらしいコツメカワウソも見られます。

お食事タイムに出会えたらラッキー♪
こちらは、氷でおおわれた南極大陸のエリア。岩と氷に囲まれた環境で、ペンギンたちは元気いっぱい! 運よくお食事タイムに遭遇すれば、ペンギンたちがエサを求めて飼育員さんの元に集まるかわいらしい姿が見られます。
ジンベエザメが泳ぐ巨大水槽

まるで空のような巨大水槽!
いちばんの見どころが、こちらの巨大な「太平洋」水槽。6~4階にまたがる水でできたビルのような構造で、スロープを下りながらいろんな角度で海の生きものの生態が観察できます。

ジンベエザメは2匹!メスの遊(ゆう)

オスの海(かい)。お腹にはコバンザメ!
この巨大水槽では、成長すると12m以上になる世界最大の魚類、ジンベエザメが大人気! オスの海はメスの遊よりも体が小さめです。ジンベエザメのお腹側にはコバンザメがくっついていることも。

海底でじっとしているお魚も
スロープを下っていちばん下にたどり着くと、水面付近とはまた違った太平洋の様子が垣間見えて、楽しさ倍増! いろんな角度から水槽が眺められる、海遊館ならではの楽しみ方です。

真っ暗な中にクラゲが浮かぶ
クラゲを展示する「海月銀河」は、まるで銀河のような雰囲気。幻想的な雰囲気の中でクラゲたちがゆらゆらと泳ぐ様子は、いつまでも眺めていたい美しさ。じっくり観察してみてください。
「グレート・バリア・リーフ」水槽がリニューアル!

現地の生態系を壊さないよう、サンゴはレプリカを使用
2024年11月に開館以来の大規模リニューアルを果たした「グレート・バリア・リーフ」水槽もぜひチェックしておきましょう。オーストラリア東海岸に広がる世界最大のサンゴ礁群、グレートバリアリーフをより忠実に再現すべく、海遊館スタッフが実際に現地に訪れて見たものをベースに、隅々まで作り上げました。

「生物多様性」がテーマの6階
水槽は6~4階にまたがる縦長の構造になっていて、それぞれの階でサンゴのさまざまな姿を観察することができます。
太陽の光がよく当たる海面近くをイメージした6階では、「生物多様性」をテーマに光合成でエネルギーを作り出す生き生きしたサンゴを表現。小さな魚がサンゴに群がる様子も見られ、躍動する海が感じられます。

「成長と自壊」がテーマの5階
5階はテーブル状のサンゴが織り成す美しい海の世界が広がります。実際に水中で見えるサンゴの色を再現していて、一つひとつが実にカラフルで驚きます。

巨大に成長したサンゴが、波など自然の力で真っ二つに割れてしまった様子も再現。割れてしまってもしっかり生きているそう。

「死と再生」がテーマの4階
長い時間を経て岩になったり砂状に砕けたりしたサンゴが観察できる4階。サンゴの骨格が削られて洞窟ができたり、その上にまたサンゴが再生したりと、命のめぐりが感じられます。
サンゴがテーマの企画展も開催中

「グレート・バリア・リーフ」水槽のリニューアルを記念して、サンゴをテーマにした企画展が2つ開催されています。ひとつめは「MAKING OF GBR」と題し、構想から完成まで数年を要した「グレート・バリア・リーフ」水槽が出来上がるまでの過程をパネルで展示中。

パネルを読んでいると、太陽光の差し方をはじめ水流の演出、サンゴのレプリカのディテールなど、細かな部分まで現地を再現していることがよくわかります。水槽を見てからこの展示を見ると、より納得度が増すはず。

もうひとつはサンゴの生命力をテーマにした特別展「いのちぐるぐるサンゴ展」。4億5千万年前から存在していたり、実は9万種もの生息種が確認されていたりと多様性に富んだサンゴの姿をカラフルな展示で見せていきます。

生きているサンゴも展示!
骨のような硬い印象のあるサンゴですが、波に揺れるほどやわらかな個体もあり、目で見てリアルに感じられるのが楽しいです。

サンゴの一生を表現したアニメーションはまるで絵本のようにカラフル&文字も少なめなので、小さな子どもも直感的に「楽しい」「可愛い」とわかりやすいはず。
なお、「いのちぐるぐるサンゴ展」は2026年1月中まで、「MAKING OF GBR」は終了日未定でしばらくは開催されているとのこと。いずれも追加料金は必要なく自由に見学できます。
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また、2025年3月31日(月)までリアル謎解きゲーム「グレート・バリア・リーフから君へ」も開催中。海遊館と天保山マーケットプレースを舞台に、思い出の絵本のページをめくりながら謎解きを進めるアクティビティ。絵本に込められた秘密を解き明かしましょう!
- 開催日:2025年3月31日(月)まで
- 時間:海遊館営業開始〜20時(最終解答受付)※販売は開館から16時30分まで
- 定員:なし(販売数3000部に達した場合は期間中であっても開催終了)
- 料金:1500円(イベント単体価格。販売は海遊館入館チケットとのセット券)
- 予約:事前にWebから予約・購入が必要
- URL:https://nazoxnazo.com/kaiyukan_GBR/
ワモンアザラシが愛くるしい「北極圏」水槽

生きものとの距離が近い!
「北極圏」ゾーンに入ると気温もぐっと下がり、肌で違いを感じます。

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ユキの体はぷっくぷく!
「北極圏」水槽のアイドルといえば、まんまるの体がかわいらしいワモンアザラシ。陸上でも水中でも愛嬌たっぷりです。
陸上はゴロゴロしている姿が観察でき、水の中に入るやいなや素早い泳ぎを見せてくれ、そのギャップに釘付け!

より近くで見られるミナミイワトビペンギン。
また、仕切りが低く、匂いや鳴き声を体感できるミナミイワトビペンギンのエリアもあります。
子どもはスタンプノートで楽しく学ぼう

子どもたちがより海遊館を楽しみ、生きもののことをよく知れるようにと、スタンプが押せるノートを販売中。シルエットを見てどの生きものか探し、スタンプを押すとこたえの生きものがわかる仕掛けになっています。海遊館の生きものをモチーフにしたかわいいネックストラップ付きです。

小さな子どもも楽しめます。スタンプは全部で11個。館内のあちこちにあるので、探してみてくださいね。
- 料金:400円
- 販売場所:海遊館エントランスビル3F 海遊館オフィシャルショップ
海遊館ならではの体験にトライ!
海遊館では、毎日生きものの食事時間を公開し、自由に観察できるようになっています。いつもの様子とは少し違った、このときにしか見られない行動を観察しましょう。

「北極圏」水槽のワモンアザラシは、お食事タイムになると一斉に飼育員の元へ集まってエサをねだります。ポヨンポヨンと歩み寄る姿がなんとも愛らしいです。

海遊館ではイルカやアシカのショーはありませんが、健康管理のためにトレーニングは日々欠かせません。飼育員と握手をしたりくるっと回ったりコミュニケーションをとる様子が見られるのは、お食事タイムのときだけ。

「南極大陸」水槽にいるペンギンもお食事タイムが待ち遠しい様子。飼育員の元にパタパタと駆け寄り、エサを一生懸命食べます。アクリルパネルの間際までやってくることもあり、迫力満点です。
- 開催日:毎日
- 時間:生きものによって変動。公式サイトのスケジュールを参照
- 定員:なし
- 料金:なし
- 予約受付:なし
ほかにも知的好奇心をくすぐる貴重な体験の数々!
●ジンベエバックヤード(お食事タイム)チケット

ジンベエザメなどが暮らす「太平洋」水槽をバックヤードから観察できたり、給餌作業中の様子を見られたりするスペシャルチケット。
水槽の中にいる姿とはまた違った、迫力満点の海の生きものをたっぷり楽しみましょう。
- 場所:8Fバックヤード
- 開催時間:10時15分~10時45分(土・日曜、祝日のみ)、14時45分~15時15分
- 料金:2500円
- 対象:小学生以上 ※小学生は保護者(16歳以上)の同伴が必要
※別途、入館料が必要
「太平洋」バックヤードプランは他に、ジンベエバックヤードチケット1500円(小学生以上)や、週末限定!「パーソナルバックヤードツアー」2名1組1万4000円(16歳以上)もあります。※最大5名。3名以上は1名増えるごとに追加で7000円必要
●夜の海遊館

昼間とはまた違った、幻想的な雰囲気が宿る夜の水族館。光と音でロマンティックに演出された夜の海で、優雅に泳いだり眠ったりする生きものを観察できます。
- 実施:毎日17~20時 ※時期により変動あり
- 料金:入館料に含む
カフェにはジンベエソフトなど限定グルメも!

館内4Fのcafe「R.O.F」
館内のカフェでのひと休みもお楽しみ。「日本海溝」水槽の奥にあるcafe「 R.O.F」では、軽食やスイーツ、ドリンク類をとりそろえ、椅子に座ってゆっくりと休憩ができます。

大阪湾ビューを楽しんで!
カウンター席に面した大きな窓からは、大阪湾が眺められ、とっても開放的な雰囲気。ついつい長居してしまいそうな居心地のよさです。

ドリンクスタンド SEA SAW
さらに、海遊館のエントランスビルにはフードやドリンクが気軽に楽しめるドリンクスタンド「SEA SAW」も。館内での飲食はcafe「R.O.F」以外ではできないのでご注意を。

ラムネとバニラ味のジンベエソフト 440円
cafe R.O.FとSEA SAWの人気メニュー「ジンベエソフト」はぜひ食べておきたいところ。ジンベエザメの体の色をソフトクリームの色合いで表現しています。味わいはラムネとバニラでとっても爽やか。すっきり癒やしてくれるおいしさです。
※時期により、商品やメニューの入替えや販売終了している場合あり
アザラシのビッグクッションやペンギンのぬいぐるみなどグッズも充実

おみやげを買うなら、エントランスビル3F部分にある海遊館オフィシャルショップへ。オリジナルのステーショナリーやマグカップ、ぬいぐるみなどがずらりと並びます。中でも人気のおみやげを2種類教えていただきました!

アザラシビッグクッション 各7920円
こちらは、ワモンアザラシの担当飼育員が監修した「アザラシビッグクッション」。綿がたっぷり詰め込まれ、もっちもちの抱き心地は最高。右がユキちゃん、左がアラレちゃんなのだそうです。

オウサマペンギン3変化ぬいぐるみ 1個3300円
そしてこちらは、ペンギンの担当飼育員が監修したぬいぐるみ。手に持っている卵をくるっとひっくり返すと中央のヒナが現れ、さらにヒナをひっくり返すと右のオウサマペンギンに変化します。ひっくり返したときの驚きを、子どもと一緒に楽しんで!

左下から時計回りにマスキングテープ 各550円、GBRメモパッド400円、手ぬぐい サンゴ1700円
「グレート・バリア・リーフ」水槽関連のサンゴグッズも販売中。メモ帳や手ぬぐい、マスキングテープなど、展示と同じくカラフルでいろんな姿形のサンゴがたっぷりデザインされています。
※時期により、商品やメニューの入替えや販売終了している場合あり
天保山マーケットプレースの観覧車やグルメなども楽しもう

大阪湾が一望できる大観覧車
海遊館のすぐ隣には総合レジャースポット「天保山マーケットプレース」も。ショッピングはもちろん、アミューズメントゾーンや、大阪名物がずらりと並ぶ「なにわ食いしんぼ横丁」、フードコートなどもそろっています。
また、ハーバービューが楽しめる天保山大観覧車もお楽しみ。天気の良い日には子どもと一緒に爽快な風景を楽しみたいですね。
天保山マーケットプレースの記事
» 天保山マーケットプレースのランチや子連れの楽しみ方は?観覧車や公園もおすすめ
海遊館や天保山マーケットプレースにおでかけすれば、朝から晩まで1日中楽しめるはず。休憩スポットもあちこちにあるので、子連れで存分に休日を満喫してください!
海遊館
問合先 | 06-6576-5501(インフォメーション) |
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住所 | 大阪府大阪市港区海岸通1-1-10 |
営業時間 | 10~20時(最終入館19時) ※季節により変動 |
休館日 | 2026年1月14日(水)・15日(木) ※休館日・営業時間は変更する可能性あり。最新の情報は公式サイトを要確認。 |
料金 | 大人(高校生・16歳以上)2700円〜、子ども(小・中学生)1400円〜、幼児(3歳以上)700円〜 ※変動あり、2歳以下は無料 ※日時指定で入館につき、事前に日時が指定できるeチケットの購入がおすすめ |
URL |
『るるぶKids こどもの知的好奇心がすくすく育つ学びスポット関西』

子どもたちの知的好奇心を刺激してくれる“学びスポット”全83施設をピックアップ。図鑑などでもお馴染みの「恐竜」「動物」「昆虫」「宇宙」「乗り物」、そして日常の延長として親子のコミュニケーションを楽しめる「アート」「絵本・アニメ」「にほんの歴史」「学べる工場」を加えた9テーマに分けて紹介しています。監修者である脳医学者の瀧 靖之先生、そして各テーマの“達人”たちと選んだ“学びスポット”は、どこも子ども心をくすぐる工夫にあふれた施設ばかり。また巻頭には、瀧 靖之先生による「知的好奇心の伸ばし方」も収録しています。
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●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。