知的好奇心がすくすく育つ学びスポット!
2020年に30周年を迎えた世界最大級の水族館「海遊館」。深さ9m、最大長34mの巨大な水槽をはじめ、グレート・バリア・リーフやタスマン海など世界各地の海を再現した水槽で、さまざまな海の生き物が過ごす様子を、迫力たっぷりに楽しめます。悠然と泳ぐジンベエザメや美しいサンゴ礁、愛嬌たっぷりのカマイルカたちなどが次々と現れ、子ども大人も大興奮! 海遊館を楽しんだあとは天保山マーケットプレースでお買い物&食事を満喫するのもおすすめです。見どころを徹底的にご紹介します!
天保山マーケットプレースの記事
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子どもの知的好奇心は身近な“学びスポット”で育む!
子どもの脳の発達の原動力となり、将来の可能性を広げてくれるのが知的好奇心。その知的好奇心を育むスポットは関西エリアにたくさんあります。脳医学者の瀧 靖之(たき やすゆき)先生、そして宇宙・動物・昆虫・アートなどの各テーマの“達人”たちと選んだ関西エリアにある “学びスポット”を紹介します。どこも、「知るのが楽しい!面白い!」と思わせてくれる、工夫にあふれた施設ばかり。コロナ禍が続くいまだからこそ輝く身近な“学びスポット”へ出かけてみませんか。
監修:瀧 靖之(たき やすゆき)先生
東北大学加齢医学研究所教授
医師。医学博士。東北大学加齢医学研究所および東北大学東北メディカル・メガバンク機構で脳のMRI画像を用いたデータベースを作成し、脳の発達や加齢のメカニズムを明らかにする研究に従事。読影や解析をした脳MRIはこれまで16万人以上にのぼる。
知的好奇心で培われる、8つの“育つ力“
子どもの知的好奇心を刺激することで培われる力を、瀧 靖之先生が8つ選定。「洞察力」「思考力」「想像力」「発想力」「思いやり」など、施設ごとに“育つ力”を付記しました。
» 脳医学者の瀧 靖之先生に聞く!「知的好奇心」で育つ8つの力
»「国立科学博物館」は知的好奇心をくすぐる展示や学びの仕掛けが満載!
海遊館で育つ子どもの力
知的好奇心が育つと、子どものどんな力が伸びるのかをチェック!海遊館では、とくにどんなところが子どもの好奇心をくすぐるのか見ていきましょう。
動物の達人 佐々木隆
ささきたかし●遊園地専門家。動物園・水族館も詳しく、分野全般を得意とするライター。「るるぶKids」でも多くの動物記事を執筆している。
■佐々木隆さんコメント
回遊型の大水槽を泳ぐジンベエザメは必見。ワモンアザラシを見上げて観察するなど、新体感エリアは展示方法も興味深く楽しめます。
『海遊館』の見どころや注目のチケット、アクセスは?
大阪市港区にある海遊館は1990年にできた世界最大級の水族館。太平洋を取り囲む自然環境を再現し、館内には約620種、3万点の動植物が観察できます。
深さ9m、最長34mの巨大な水槽は世界最大の海、太平洋を再現し、ジンベエザメや大型のエイ、回遊魚などが泳ぎます。海の壮大さを改めて感じられる展示に、子どもたちも釘付けになって楽しんでいます。
チケットは、海遊館入り口にあるチケット窓口もしくは、公式サイトで購入できます。
【通常料金】
- 大人(高校生・16歳以上):2700円
- 子ども(小・中学生):1400円
- 幼児(3歳以上):700円
※2歳以下は無料
【特別観覧(バックヤード)付き入館チケット】
- 大人(高校生・16歳以上):3700円
- 子ども(小・中学生):2400円
- 幼児(3歳以上):大人1名につき1名無料(要別途入館料)
※2歳以下は無料
最寄駅はOsaka Metro中央線「大阪港駅」で、1番出口から徒歩5分でアクセス可能。バスなら、大阪シティバス「天保山ハーバービレッジ」や、南海バス「海遊館(天保山)」、関西国際空港発リムジンバス「天保山(海遊館)」下車すぐです。
車の場合には、海遊館・天保山マーケットプレース地下にある駐車場へ。平日200円/30分(最大料金1200円)、土・日曜 祝日・特定日250円/30分(最大料金2000円)で利用できます。各施設に直結しているので、ベビーカー利用時や雨天時などにも便利ですよ。
生き物たちをより自然な姿で観察してもらいたいという想いから、イルカやアシカなどのショープログラムは設けていません。本来の生息環境に近い姿で活発に過ごす生き物たちを、間近で見てみてくださいね。
ジンベエザメがいる巨大水槽は、ベビーカーでも無理なく楽しめる
長~いエスカレーターで一気に8Fへ!
入館したら、まずは長いエスカレーターで海遊館のいちばん上まで登りましょう。いちばん上からスロープで下りながら各水槽を見ていく流れです。ベビーカーの場合には、スタッフがエレベーターを案内してくれるのでご安心を。
うっそうと茂った緑に圧倒!
まず現れるのは、日本の森を再現したエリア。雨水が小さな流れから川へ、そして海へとたどり着く様子を表現します。渓流の魚のほか、かわいらしいコツメカワウソも見られます。
お食事タイムに出会えたらラッキー♪
こちらは、氷でおおわれた南極大陸のエリア。岩と氷に囲まれた環境で、ペンギンたちは元気いっぱい! 運よくお食事タイムに遭遇すれば、ペンギンたちがエサを求めて飼育員さんの元に集まるかわいらしい姿が見られます。
グレート・バリア・リーフには色鮮やかなお魚がたくさん
タスマン海の水槽ではカマイルカが元気に泳いでいたり、グレート・バリア・リーフの水槽ではサンゴと色鮮やかなお魚たちのコントラストが楽しめたりと、水槽ごとにいろんな楽しみがあります。
まるで空のような巨大水槽!
いちばんの見どころが、こちらの巨大な「太平洋」水槽。水でできたビルのような構造で、スロープを下りながらいろんな角度で海の生き物の生態が観察できます。
ジンベエザメは2匹!メスの遊(ゆう)
オスの海(かい)。お腹にはコバンザメ!
この巨大水槽では、成長すると12m以上になる世界最大の魚類、ジンベエザメが大人気! オスの海はメスの遊よりも体が小さめです。ジンベエザメのお腹側にはコバンザメがくっついていることも。
海底でじっとしているお魚も
スロープを下っていちばん下にたどり着くと、水面付近とはまた違った太平洋の様子が垣間見えて、楽しさ倍増! いろんな角度から水槽が眺められる、海遊館ならではの楽しみ方です。
真っ暗な中にクラゲが浮かぶ
クラゲを展示する「海月銀河」は、まるで銀河のような雰囲気。幻想的な雰囲気の中でクラゲたちがゆらゆらと泳ぐ様子は、いつまでも眺めていたい美しさ。じっくり観察してみてください。
館内にはいたるところにこのような椅子が設けられ、座って観察することもできます。通路も広くスロープで移動できるので、ベビーカーでも安心ですね。
新体感エリアの見どころは、愛くるしいワモンアザラシ
生き物との距離が近い!
生き物が過ごす世界をより近く感じる「新体感エリア」もチェック。「北極圏」ゾーンに入ると気温もぐっと下がり、肌で違いを感じるはず。
ただいまおやすみ中のアラレ
ユキの体はぷっくぷく!
新体感エリアのアイドルといえば、まんまるの体がかわいらしいワモンアザラシ。陸上でも水中でも愛嬌たっぷりです。
陸上はゴロゴロしている姿が観察でき、水の中に入るやいなや素早い泳ぎを見せてくれ、そのギャップに釘付け!
2021年4月にアラレの仔が誕生。同年8月より、北極圏水槽で暮らしています。
より近くで見られるミナミイワトビペンギン。
エイとサメに直接タッチ! ※現在は休止中
また、仕切りが低いミナミイワトビペンギンのエリアや、モルディブ諸島のサンゴ礁や砂地を再現したエリアもあります。
※いずれも現在はコロナ対策で制限中
生きものをより深く知ることができる「スタンプノート」
子どもたちがより海遊館を楽しみ、生きもののことをよく知れるようにと、スタンプが押せるノートを販売中。シルエットを見てどの生きものか探し、スタンプを押すとこたえの生きものがわかる仕掛けになっています。海遊館の生きものをモチーフにしたかわいいネックストラップ付きです。
小さな子どもも楽しめます。スタンプは全部で11個。館内のあちこちにあるので、探してみてくださいね。
- 料金:310円
- 販売場所:海遊館エントランスビル3F 海遊館オフィシャルショップ横
海遊館ならではの体験にトライ!
海遊館では、毎日生きものの食事時間を公開し、自由に観察できるようになっています。いつもの様子とは少し違った、このときにしか見られない行動を観察しましょう。
「北極圏」水槽のワモンアザラシは、お食事タイムになると一斉に飼育員の元へ集まってエサをねだります。トテトテと歩み寄る姿がなんとも愛らしいです。
海遊館ではイルカやアシカのショーはありませんが、健康管理のためにトレーニングは日々欠かせません。飼育員と握手をしたりくるっと回ったりコミュニケーションをとる様子が見られるのは、お食事タイムのときだけ。
「南極大陸」水槽にいるペンギンもお食事タイムが待ち遠しい様子。飼育員の元にパタパタと駆け寄り、エサを一生懸命食べます。アクリルパネルの間際までやってくることもあり、迫力満点です。
- 開催日:毎日
- 時間:生きものによって変動。公式サイトのスケジュールを参照
- 定員:なし
- 料金:なし
- 予約受付:なし
ほかにも知的好奇心をくすぐる貴重な体験の数々!
●ジンベエバックヤード(お食事タイム)付 入館チケット
ジンベエザメなどが暮らす「太平洋」水槽をバックヤードから観察できたり、給餌作業中の様子を見られたりするスペシャルチケット。
水槽の中にいる姿とはまた違った、迫力満点の海の生きものをたっぷり楽しみましょう。
- 場所:バックヤード
- 実施:毎日
- 料金:バックヤード付入館チケット 大人3700円、小・中学生2400円
バックヤード(お食事タイム)付入館チケット 大人4700円、小・中学生3400円 ※数量限定。公式サイトから購入
●夜の海遊館
昼間とはまた違った、幻想的な雰囲気が宿る夜の水族館。光と音でロマンティックに演出された夜の海で、優雅に泳いだり過ごしたりする生きものを観察できます。
- 場所:全館
- 実施:毎日17時~
- 料金:入館料と同じ
カフェにはジンベエソフトなど限定グルメも!
館内4Fのcafe R.O.F
館内のカフェでのひと休みもお楽しみ。「日本海溝」水槽の奥にある「cafe R.O.F」では、軽食やスイーツ、ドリンク類をとりそろえ、椅子に座ってゆっくりと休憩ができます。
大阪湾ビューを楽しんで!
カウンター席に面した大きな窓からは、大阪湾が眺められ、とっても開放的な雰囲気。ついつい長居してしまいそうな居心地のよさです。
ドリンクスタンド SEA SAW
さらに、海遊館のエントランスビルにはフードやドリンクが気軽に楽しめるドリンクスタンド「SEA SAW」も。館内での飲食は「cafe R.O.F」以外ではできないのでご注意を。
ラムネとバニラのジンベエソフト 410円
cafe R.O.FとSEA SAWの人気メニュー「ジンベエソフト」はぜひ食べておきたいところ。ジンベエザメの体の色をソフトクリームの色合いで表現しています。味わいはラムネとバニラでとっても爽やか。すっきり癒やしてくれるおいしさです。
ジンベエ弁当 600円
SEE SAW限定で「ジンベエ弁当」もお目見え。中央のジンベエザメは炊き込みご飯で、その周りには卵焼きやウインナー、ミートボールなど子どもが大好きなおかずがそろいます。海遊館に遊びに行った記念にいかがですか?
※時期により、商品やメニューの入替えや販売終了している場合あり。
アザラシのミニクッションやペンギンのぬいぐるみなどグッズも充実
おみやげを買うなら、エントランスビル3F部分にある海遊館オフィシャルショップへ。オリジナルのステーショナリーや食器、ぬいぐるみなどがずらりと並びます。中でも人気のおみやげを2種類教えていただきました!
アザラシビッグクッション 各7920円
こちらは、ワモンアザラシの担当飼育員が監修した「アザラシビッグクッション」。ビーズがたっぷり詰め込まれ、もっちもちの抱き心地は最高。左がユキちゃん、右がアラレちゃんなのだそうです。
オウサマペンギン3変化ぬいぐるみ 1個2860円
そしてこちらは、ペンギンの担当飼育員が監修したぬいぐるみ。手に持っている卵をくるっとひっくり返すと中央のヒナが現れ、さらにヒナをひっくり返すと右のオウサマペンギンに変化します。ひっくり返したときの驚きを、子どもと一緒に楽しんで!
※時期により、商品やメニューの入替えや販売終了している場合あり。
観覧車やグルメなど天保山マーケットプレースも楽しもう
大阪湾が一望できる大観覧車
海遊館のすぐ隣には総合レジャースポット「天保山マーケットプレース」も。ショッピングはもちろん、アミューズメントゾーンや、大阪名物がずらりと並ぶ「なにわ食いしんぼ横丁」、フードコートなどもそろっています。
また、ハーバービューが楽しめる天保山大観覧車もお楽しみ。天気の良い日には子どもと一緒に爽快な風景を楽しみたいですね。
天保山マーケットプレースの記事
» 天保山マーケットプレースのランチや子連れの楽しみ方は?観覧車や公園もおすすめ
海遊館や天保山マーケットプレースにおでかけすれば、朝から晩まで1日中楽しめるはず。休憩スポットもあちこちにあるので、子連れで存分に休日を満喫してください!
海遊館
問合先 | 06-6576-5501(インフォメーション) |
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住所 | 大阪府大阪市港区海岸通1-1-10 |
営業時間 | 10~20時 ※季節により変動 |
休館日 | 2023年1月10日(火)・11日(水) ※休館日・営業時間は変更する可能性あり。最新の情報は公式サイトを要確認。 |
料金 | 大人(高校生・16歳以上)2700円、子ども(小・中学生)1400円、幼児(3歳以上)700円 ※2歳以下は無料 |
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●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。
『るるぶKids こどもの知的好奇心がすくすく育つ学びスポット関西』
子どもたちの知的好奇心を刺激してくれる“学びスポット”全83施設をピックアップ。図鑑などでもお馴染みの「恐竜」「動物」「昆虫」「宇宙」「乗り物」、そして日常の延長として親子のコミュニケーションを楽しめる「アート」「絵本・アニメ」「にほんの歴史」「学べる工場」を加えた9テーマに分けて紹介しています。監修者である脳医学者の瀧 靖之先生、そして各テーマの“達人”たちと選んだ“学びスポット”は、どこも子ども心をくすぐる工夫にあふれた施設ばかり。また巻頭には、瀧 靖之先生による「知的好奇心の伸ばし方」も収録しています。
子どもの成長にとって大事な知的好奇心を育てるスポットの数々。本書を参考に家族でおでかけしてみませんか。