
姫路科学館は、世界有数規模のプラネタリウムとオリジナル展示装置や実物資料が特徴の体験型施設です。ゲーム感覚で宇宙の原理を体験したり、自分の手から電気が発生する「人間電池」の実験をしたり、親子で楽しく学べます。ティラノサウルスのリアルな模型やアロサウルスの骨格標本など、恐竜に関する展示も充実。すべて室内展示なので、雨の日にもおすすめです。お土産やランチの情報もチェックして1日楽しんでみては。
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子連れに人気の“アトムの館”。料金やアクセスは?

姫路科学館外観
1993年に開館した姫路科学館(愛称:アトムの館)は、宇宙から、私たちの身近な科学までをテーマにした体験型施設です。コンセプトは「実験体験・本物体験・コミュニケーション」と「ここでしかできない体験ができる」。約100個もある展示物は、遊びながら楽しく学べるしかけがたっぷりあり、知育学習にも最適です。
プラネタリウムや特別展、イベントなどは期間ごとに内容が入れ替わり開催されるので、いつ訪れても新しい発見があります。
館内を巡るルートとしては、プラネタリウムを鑑賞する場合は、投影時間を優先しましょう。恐竜好きな子どもなら2階、また、いろいろな不思議を体験できる3階へはじめに行きたくなるかもしれませんが、くまなく網羅するなら、エレベーターで4階まで上がって、それから階段を使って階下へ降りてくるという方法がおすすめです。
<アクセス>
- 公共交通機関:
JR姫路駅(北口・姫路城口)、神姫バスバスターミナル「北4番乗り場」から「37番 太市行」で約20分、「星の子館前」下車すぐ。(本数が少ないので注意) - 車:
姫路バイパス太子東IC、または山陽自動車道姫路西ICから、それぞれ約10分です。
駐車場:70台(無料)
<料金>
- 常設展示 一般520円、小中高生210円、幼児無料(中学生以上の付添要)
- プラネタリウム(投影1回)一般520円、小中高生210円、幼児無料(中学生以上の付添要)
- 常設展示+プラネタリウムセット券 一般940円、小中高生370円
- 特別展は別途
プラネタリウムは国内4位の大きさ

プラネタリウム出入口
姫路科学館のプラネタリウムは、直径27メートルのドームスクリーン。なんとこれは、国内で第4位という大きさ!迫力あるスクリーンに映し出される満天の星空や映像に圧倒されることでしょう。

ドームスクリーンの大きさは世界規模
投影は、「星空案内」と「全天映画」があり、各回約45分間の入れ替え制で、投影ごとにチケットが必要です。平日と休日では、プログラムが変わります。投影中の出入りはNGなので、お手洗いをすませてから入場しましょう。
「全天映画」は、ドーム全体に映る映画を上映します。季節によって映画の内容が変わります。

解説員がライブで解説
「星空案内」では、まず姫路城と姫路の街並みが投影され、姫路の星空から徐々に宇宙空間に画面が変わります。月や火星などの惑星だけでなく、銀河系から宇宙の果てに至るまでの宇宙旅行を楽しむことができます。
星空案内では、解説員による生解説もお楽しみの一つ。今夜どんな星が見えるかなど、その日の星空、最新の宇宙の話題を来場者の層によって変えているそう。小さい子どもたちが多ければ、子どもが興味を持ちそうな内容をたくさん含めるそうですよ。内容は公式サイトでチェックしておきましょう。
ブラックホールなど宇宙について学ぼう(4階)

4階は宇宙の姿と原理を、CGと実験装置で紹介するフロアです。隕石、宇宙の果ての映像、観測装置などを展示しています。

ブラックホール
こちらは、4階で一番人気の展示、ブラックホールです。ここでは、重力が働く物体の周りでの物体の運動を、ボールの動きで見ることができますよ。黒いボールを坂の上において、向かい側のゴールに向けて転がす角度を決めて静かに転がします。ブラックホールの重力に負けない絶妙な角度を狙ってね。

実験装置の横のプレートにも注目
姫路科学館には、約100種類もの展示装置があります。装置には、実験体験や本物体験ができるさまざまなしかけが施されていますよ。それぞれの装置の横に掲示されているプレートには、展示の名称や操作方法、説明もあります。このプレートを参考にしながら体験するとよりいっそう楽しめます。

光のテーブル
太陽の光で虹をつくって遊ぶ「光のテーブル」。パパやママは昔理科の実験でやったことがあるかもしれませんね。

スペースシアター
スペースシアターでは、土曜日・日曜日・祝日の12時から、プラネタリウム担当の職員による最新の宇宙の話題を楽しむことができます。
- 宇宙と星のおはなし会:土日、祝日12時~
実験装置で身近な不思議を体験(3階)

3階フロア
3階は、私たちの身の回りにある出来事のしくみを、さまざまな実験装置により楽しみながら体験できるフロアです。

重いものを動かそう
おすすめの装置は、「重いものを運ぼう」。ペットボトルの入った重さ10㎏の荷物を、いろいろな道具を使って動かしてゴールまで運びます。ゲーム感覚で楽しめる内容なので、子どもに人気です。

ケミカルチェスト
「スイヘイリーベ、ボクノフネ…」。元素の周期表を覚えやすくするための呪文のようなフレーズ。パパやママも記憶にあるかもしれませんが、その周期表通りに元素が並んだ「ケミカルチェスト」。

上には元素そのもの、下にはそれを応用したものが並びます
元素記号と元素そのもの、元素を応用した物質が並んだ展示です。子どもよりむしろ大人が楽しいチェストかもしれませんね。

人間電池
金属のプレートの上に手を置くと、電気が発生する「人間電池」も人気の装置の一つ。金属によって電気の出しやすさが違うのもおもしろく、潤いのある子どもの手の方が電気を発生しやすいのも興味深いですね。親子で手をつないで体験するのも楽しいですよ。
恐竜の全身骨格やジオラマは必見(2階)

恐竜と一緒に写真撮影しよう
2階には子どもが大好きな恐竜もたくさん展示されています。地球と生命の歴史という壮大なテーマから、身近な郷土の自然まで、標本とジオラマで紹介しています。

「がおぉぉぉぉ」という鳴き声をあげて動くティラノサウルス
入り口には、センサーで動くティラノサウルスを展示。「がぉぉぉ~」と吠えて、出迎えてくれます。その声に少しびっくりすることもあるかもしれませんが、まずはここで写真撮影を。

タイムトンネル
小さな化石から大きな恐竜の全身骨格(アロサウルス、ステゴサウルス)までが時系列に並ぶタイムトンネルです。地球の長い歴史に思いを巡らせながら見学しましょう。

アロサウルスの頭部模型

アロサウルスの骨格模型
ティラノサウルスと似ているけど、アロサウルスは前足がもっと長くて強いんです。引っかかれると痛そうですね。

モササウルスの頭の一部と歯のレプリカ
巨大な水生ハ虫類、モササウルスの頭の骨です。大きな頭に、アンモナイトをかみくだいて食べた大きな歯も印象的です。

丹波の恐竜化石(レプリカ)です。兵庫県にも恐竜がいたんですね。

マンモスの横にいるのは姫路市立動物園の初代ゾウ「姫子」の骨格です。これは姫子の本物の骨なんですよ。

恐竜クイズにもチャレンジしてね!
「これはなんの化石?」「これはだれの歯?」といった恐竜クイズは、一枚めくると答えがわかる仕組みです。家族の中で誰がたくさん答えられるか挑戦しましょう。

石のコーナー
他にも自然に関する展示がたくさんあります。こちらは石のコーナーです。

フロアの一角にある林は、姫路の里山を模して作ったジオラマ。ここでは、身近な生き物の姿を見ることができます。うさぎ、たぬきなどの動物が林の中にいますよ。何匹見つけられるかな。
恐竜好きにはたまらないレアグッズも

1階エントランスの少し奥にあるミュージアムショップには、ここでしか手に入らない珍しい商品がそろっています。なかには気軽に買える価格の商品もあり、お土産に最適です。

恐竜のフィギュア(1760円~)
人気ナンバー1は、恐竜のフィギュアです。

アンモナイト(ケース付/660円~)

鉱石や化石類(220円~)
アンモナイトや鉱石・化石類も根強いファンがいます。

オリジナル缶バッジ(150円)
姫路科学館オリジナルの缶バッジも人気です。虫や鳥のイラストや写真を缶バッジにしたものです。

石膏粘土の手作りグッズ(350円)
石膏粘土で作ったブローチや髪留めなどのアクセサリー、マグネットは、一つひとつ手作り。表情もかわいくて人気の品です。
ランチは周辺の公園や児童館のレストランで

安藤忠雄氏建築の星の子館
現在、新型コロナウイルス感染症に対する対策で、館内では食事禁止になっています。
科学館のすぐ近くにある姫路市宿泊型児童館「星の子館」。こちらの飲食施設「キラキラレストラン」を利用することができます。「地元の食材を使用」「季節に応じたメニュー構成」「親子で楽しい食事」がコンセプト。低アレルゲン対応のキッズメニューから親子でシェアできるものまで充実の内容なので、子ども連れでも安心して利用することができます。
<ランチ>
- 平日11時30分~14時(13時30分LO)、土日、祝日:~14時30分(14時LO)

桜山公園の大芝生広場
桜山公園は、半径5kmほどの範囲に点在する「姫路市自然観察の森」「兵庫県立こどもの館」「姫路科学館」「姫路市宿泊型児童館『星の子館』」「大芝生広場」のあるエリアの総称です。
広々とした「大芝生広場」は、姫路科学館から車で3分くらいのところ。レジャーシートを広げてお弁当を食べるのに、おすすめです。春は桜、秋は紅葉が美しく、豊かな自然を満喫できますよ。
桜山公園は、半径5kmほどの範囲に点在する「姫路市自然観察の森」「兵庫県立こどもの館」「姫路科学館」「姫路市宿泊型児童館『星の子館』」「大芝生広場」のあるエリアの総称です。
広々とした「大芝生広場」は、姫路科学館から車で3分くらいのところ。レジャーシートを広げてお弁当を食べるのに、おすすめです。春は桜、秋は紅葉が美しく、豊かな自然を満喫できますよ。
姫路科学館
住所 | 兵庫県姫路市青山1470-15 |
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問合先 | 079-267-3001 |
料金 | <大人>常設展示520円、プラネタリウム520円、セット券940円、 <小・中・高校生>常設展示210円、プラネタリウム210円、セット券370円、<幼児>無料 |
開館時間 | 9時30分~17時(入館は16時30分まで) |
休館日 | 火曜(祝日の場合は翌平日)、12月27日~1月3日 |
URL |
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。
『るるぶKids こどもの知的好奇心がすくすく育つ学びスポット関西』

子どもたちの知的好奇心を刺激してくれる“学びスポット”全83施設をピックアップ。図鑑などでもお馴染みの「恐竜」「動物」「昆虫」「宇宙」「乗り物」、そして日常の延長として親子のコミュニケーションを楽しめる「アート」「絵本・アニメ」「にほんの歴史」「学べる工場」を加えた9テーマに分けて紹介しています。監修者である脳医学者の瀧 靖之先生、そして各テーマの“達人”たちと選んだ“学びスポット”は、どこも子ども心をくすぐる工夫にあふれた施設ばかり。また巻頭には、瀧 靖之先生による「知的好奇心の伸ばし方」も収録しています。
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