東武動物公園は埼玉県東部に位置する宮代町に約16万坪にわたって広がるレジャーランド。広大な敷地は大きくわけて東側は遊園地ゾーン、西側は動物園ゾーンとプール(夏季のみ)に分かれているので、どちらかをメインにして遊ぶのがおすすめ。今回は、動物園とプールを中心に、魅力を徹底解説します。
動物園へのアクセスは?近いのは駐車場がある西ゲート
東京方面から電車で行く場合は、東武スカイツリーライン(東武伊勢崎線)に乗車。北千住から急行で7駅、35分ほどで最寄りの「東武動物公園駅」に到着します。「東武動物公園駅」からは600m、徒歩10分ほど。小さな子どもがいる場合、東武動物公園直通シャトルバスを利用するのもおすすめです。9時20分からほぼ10分おきに運行しており、片道約5分、180円です。
クルマの場合、東北自動車道蓮田I.C.が最寄り。インターを下りると約15分で駐車場に到着します。その他、久喜I.C.や、圏央道の幸手I.C.、白岡菖蒲I.C.からも各20分ほどです。
駐車場は約3000台収容でき、駐車料金は1日1000円です。
広大な園内の移動はバスがおすすめ
ちなみに東武動物公園は西側の動物園エリアと東側の遊園地エリアに分かれています。電車で来た場合遊園地のある東ゲートから入園することになり、車の場合は動物園側にある駐車場に車を停め、西ゲートから入園します。
東ゲートから西ゲートまでは2kmもの距離があるので、駅から動物園に行く場合、東ゲートから園内バス「アニ丸ぶーぶー」(片道200円、アトラクションパス利用可)を利用するのがおすすめです。「アニ丸ぶーぶー」は平日は1時間に1~2便、休日2~4便運行しています。
チケットは?動物園だけなら入園券だけでOK
東武動物公園のチケットにはいくつか種類があります。
いちばんリーズナブルなのは、入園のみのチケット。大人1900円、中学・高校生1600円、3歳~小学生900円で、遊園地の乗り物やアトラクション代は含まれません。動物を見るのがメインならばこちらのチケットがいいでしょう。
遊園地のアトラクション代を気にせず楽しみたいなら、入園券と乗り放題がセットになったアトラクションパスセットがおすすめ。大人5300円、中学・高校生5000円、3歳~小学生4000円です。
入園券を持っていて、アトラクション乗り放題を追加したい場合も園内で購入可能。その場合は、大人、中学・高校生は3400円、3歳~小学生は3100円となります。
また、また、そのつど必要な枚数ののりもの券(1枚100円)を購入して、アトラクションを利用することもできます。動物園メインでアトラクションはちょっとだけ、という方におすすめです。
夏場にオープンするプールはWebでの予約制となっています。入園券とプール入場料がセットになって大人2900~3900円、中・高校生2300~3300円、3歳~小学生1200~2200円と、日によって料金が変わります。
期間限定でさまざまなおトクなチケットが発売されることもあるので。公式Webサイトをチェックしてみましょう。
動物園エリアのおすすめの過ごし方
東武動物園では動物たちを見るだけでなく、ふれあい体験や時間帯によってはさまざまなショーやイベントも開催されています。ふれあい体験は、午前中に配布される整理券が必要。また、イベントによっては定員が決まっているものもあるので、動物園を思う存分満喫するには、あらかじめスケジュールを立てておくことが肝心です。
ショーで人気なのは、オットセイやアザラシたちが楽しいパフォーマンスを繰り広げる「アニマルパフォーマンス」や、動物たちが飼育係さんたちと一緒に園内をパレードする「ふれあい動物パレード」、ペンギンの食事風景と、飼育係によるペンギンの生態にまつわる話が聞ける「ペンギントーク」、ホワイトタイガーがおやつを食べる姿を見ることができる「ホワイトタイガーガイド」など。これらは決まった時間、曜日に開催されるので、おでかけ前に公式サイトをチェックして見逃さないようにしましょう。
「森のふれあいハウス」で開催されている、ひよこやウサギ、モルモットとふれあい体験は平日は10時30分から、土・日曜・祝日は10時から配布される整理券が必要。
ホワイトタイガー(※PassMarketにて事前予約)、ペンギンなどへのエサやり体験は開催時間、曜日が限られています。いずれも当日先着順なので、絶対にやりたい体験があれば受付時間や場所をチェックしておきましょう。
そのほか、動物によっては展示時間が決まっていることもあるので、スケジュールを立てる際には下記の流れで予定を組むと良いでしょう。
- ショーの時間をチェック
- 整理券が必要なイベントや、先着枠のある体験をチェック
- 時間が限られているイベントをチェック
- 空いた時間で自由に動物見学
プールエリア「東武スーパープール」と動物園を組み合わせて遊んでみよう
夏場には「東武スーパープール」がオープンします。プールの入場には別途入場料が必要になりますが、こちらのプールはさまざまな仕掛けもあって大人気。暑い夏の日中は、動物たちも昼間は木陰でのんびり休んでいることが多いので、まずは朝イチで動物たちを観察し、暑くなってきたらプールに入場。存分にプールで遊んで、夕方少し涼しくなってきたら、活気づいてきた動物たちを観察する、というプランがおすすめです。
「東武スーパープール」は全長300mの「流れるプール」や30分ごとに波が発生する「ウェイブプール」、専用の浮き輪で岩の間をすり抜ける「急流すべり」、全長60~75mの3本のレーンを備えたウオータースライダー「タイガースプラッシュ」など、高学年の子どもが夢中になるちょっとスリルのある設備が満載。
もちろん小さな子どもが楽しめるエリアもあり、「じゃぶじゃぶアドベンチャー」は、敷地面積2500㎡とキッズプールとしては最大級の規模。最大水深60センチのプールがあるセンターエリアには、水車や滑り台、噴水などがあり、小さなこどもが安心して遊ぶことができます。またアクアプレイエリアではバケツプラッシュが大人気。プール中央にある遊具のてっぺんにある大きなバケツから、5分ごとに500ℓの水が降り注ぎます。親子スライダーもあり保護者の付き添いがあれば小さな子どもでも滑ることができます。
必見の動物イベント
東武動物公園ではさまざまなイベントが開催され、人気を博しています。それぞれ時間が決まっているので見逃さないようにチェックしておきましょう。
アニマルパフォーマンス
オットセイプールで開催される動物たちのショー。オットセイやゴマフアザラシ、鷹の仲間であるハリスホークやインコたちが日替わりで登場。トレーナーとあうんの呼吸で圧巻のパフォーマンスを見せてくれます。美しい鳥たちが頭上を飛び回り感動のフィナーレは必見。毎日11時と14時30分から開催されますが、気温が高い夏場は16時からの開催となります。
ふれあい動物パレード
アルパカやペンギンなど、季節によってさまざまな動物たちが展示場を飛び出して園内を飼育係さんと一緒にパレード!普段は遠目に見る動物たちが間近に見られて、大興奮間違いなし。こちらは日曜の13時から開催。ふれあいどうぶつの森から出発し、ハートルフルファームで折り返す、およそ40分間のパレードです。暖かい季節にはニシキヘビもパレードに参加するとか。
ホワイトタイガーガイド
東武動物公園の人気者といえばホワイトタイガー。ベンガルトラの白変種で、現在では飼育下でしか見ることができません。世界に250頭ほど、国内では約40頭しかいないとても珍しいホワイトタイガーは、古くから神の化身として崇められてきました。東武動物公園ではこの神秘的な姿が見られるよう、さまざまな工夫がされています。そのひとつが、大きなプール。プールの壁面はガラス窓になっており、暑さをしのいだり、獲物を捕らえるために水に飛び込むトラの習性をじっくりと見ることができるようになっています。
土・日曜、祝日の14時35分からは、ホワイトタイガーがエサを食べる様子を見学できる「ホワイトタイガーガイド」を開催。また、土曜10時30分からはおやつをあげることもできます。こちらは参加費500円で先着15組(※PassMarketにて事前予約)。迫力のおやつタイム、ぜひ子どもに体験させてあげたいですね。
ライオンガイド
東武動物公園のライオン舎「PRIDE OF LION」。ライオンがプライドと呼ばれる群れで生活していることからその生態を再現するよう工夫されています、411㎡のライオン舎は前面がガラス張りでその堂々たる姿を見ることができます。土・日曜、祝日の14時30分には、ライオンがエサを食べる姿を見ることができる「ライオンガイド」を開催。馬肉や鶏肉にかぶりつく様子に野生の本能が感じられます。
ペンギントーク
東武動物公園に暮らしているのはフンボルトペンギン。大きな水槽はガラス張りになっており、ペンギンたちの水中での姿が観察できます。階段を上るとペンギンたちと同じ目線に。生き生きとしたペンギンの姿を目の当たりにすることができます。15時30分からはペンギンの食事風景と飼育係による話が聞ける「ペンギントーク」が開催されます。
ガーガーウォーキング
迫力ある動物たちの姿を見たあとは、愛らしいガチョウの行進で癒されましょう。約30羽のガチョウたちが、仲良くぐわっぐわっと鳴きながら、ときに小走りに歩く様子はとってもキュート。土曜の15時30分から30分間の開催です(7~9月は暑いため中止)。
ガチョウたちの行進がない日でもがっかりしないで。東武動物公園は、動物たちにエサをあげられる公園として話題なのをご存知でしょうか。ガチョウ広場では、いつでもガチョウにエサをあげることができます(200円、なくなり次第終了)。
エサやり体験
ここからは東武動物公園のエサやり体験についてご紹介します。東武動物公園ではさまざまなスポットに動物たちのエサが設置されており、購入すれば自由にあげることができます。これは楽しい!
シカのエサやり
シカ用モナカは自動販売機で1個200円で購入できます。人が近づくとみんな一斉に集まってきます。積極的なシカさんたちにちょっとたじろいでしまうことも。
ゾウのエサやり
アフリカゾウのエサやりも大人気!こちらは時間が決められていて、平日は13時30分、土・日曜、祝日は12時からと14時から。先着30組で参加費は1組500円です。
長い棒にリンゴをつけてゾウに差し出すと、上手にパクりと食べてくれますよ。
ヤギ・ヒツジのエサやり
ヤギやヒツジの好物、干し草は100円で販売されています。
ふれあい動物の森で10~15時の間、自由にエサをあげることができます。おっとりした性格の子が多いのでのんびりゆったりエサやりを楽しみたい方におすすめ。
そのほかクマやペンギン、サル、ワオキツネザルなど、さまざまな動物にエサがあげられます。こんなにエサやりが充実している動物園って珍しいのではないでしょうか。
「森のふれあいハウス」で動物たちとのふれあい体験
ふれあい動物の森の一角にある「森のふれあいハウス」では、ウサギ、モルモット、ヒヨコなどに実際にふれることができます。
ふれあいタイムは11~12時の午前の部と、13~15時の午後の部の2部制。整理券は午前、午後ともに平日は10時30分から、土・日曜・祝日は10時から配布されるので、ふれあいたい動物の整理券をゲットしましょう。
もちろんかわいい動物がいっぱい!
120種類1200頭もの動物が暮らす東武動物公園。園内にはさまざまな動物が暮らしています。
こちらの水場に棲んでいるのはフラミンゴたち。チリーフラミンゴ、べニイロフラミンゴ、ヨーロッパフラミンゴ、コフラミンゴの4種類が飼育されています。違いがわかるかな?
体長2.7m、体重3トンになるカバにも注目。夜行性なので昼間は水中でのんびりしていますが、開園直後ならば豪快に食事をする姿が見られるかもしれません。
マダガスカル南部の固有種であるワオキツネザルも人気者。ワオワオガーデンには、13時~15時の間、展示スペースのなかにはいって観察することができます。
8種のサルたちが暮らすモンキーワールドで一際目をひくのはマンドリル。色鮮やかな顔はかなりのインパクトがありますが、実は優しい性格なのだそう。
ほたリウムで1年中、いつでもホタル観賞
東武動物公園には1年中いつでもホタルが観賞できる世界初の施設があります。
闇夜にまたたくホタルは、現在ではなかなか見る機会がありませんが、ここならいつでも観賞可能。11~16時の間、15分ごとに開催されます(400円。1回20分。アトラクションパス使用可能)。
ほたリウムについては別の記事にまとめました。
詳細記事:» ヘイケボタルの生態や時期は?東武動物公園の「ほたリウム」なら1年中観賞できる!
ベビーシートや授乳室なども完備
子ども向けの設備も充実しているので安心です。園内すべての女性用トイレおよび、男性用トイレ10カ所にベビーシートが設置されています。
動物園エリアの休憩室には、清潔なオムツ交換スペースが用意されているので安心。
また授乳室は動物園エリアの休憩室と遊園地エリアの「コルネさんのパンケーキハウス」「レストランカーニバル」にあります。
調乳用のお湯が欲しい場合、園内レストランでスタッフに声をかければ用意してもらえます。ベビーカーは、東西ゲートでレンタル可能。1日500円です。
子どもにおすすめのランチはこれ
めいっぱい遊んだ子どもたちはお腹ペコペコ!園内には数カ所レストランがありますが、せっかくなら動物園らしいメニューをいただきたいもの。それなら中央レストランに直行です。
中央レストランの看板メニューといえば「ハローバーグカレーライス」(1080円)。ごはんに盛られたハンバーグはホワイトタイガーの足跡になっています♪
期間限定メニューもあり、この日はサイのエマちゃんが動物園の仲間に加わったことを記念した特別メニュー「サイのエマちゃんカレー」(1300円)がありました。
お皿にカレーのルーを流し込むと、サイのエマちゃんが登場!子どもたちも大喜びです。
おやつタイムにおすすめなのは「コルネさんのパンケーキハウス」。こちらでオーダーしたいのは「コルネさんのスペシャルパンケーキ」(1500円)。ホワイトタイガーの描かれたパンケーキにクリームやフルーツがたっぷり。いっぱい歩いた後も、疲れが吹き飛びそうな美味しさ&かわいさです。
もう少し軽いおやつを、ということならくまさんのカステラもおすすめ。くまさんのカステラはカステラ単体でも購入できますが(8くま450円)、ソフトクリームにくまさんカステラがトッピングされたくまさんのソフトアイスクリーム(450円)も人気!ゲームセンターカーニバル前とエマさんのチーズ風車前の売店で売っています。
お土産はオリジナルグッズがイチオシ
東武動物公園で人気ナンバーワンはホワイトタイガーのぬいぐるみ(880円)。ボールチェーンがついており、カバンなどにぶら下げることができます。
またふれあい動物の森の近くにある「わとと」は動物園オリジナルグッズがずらり。
動物のシルエットやワオキツネザルのプリントされた巾着(490円)が好評です。
都心からのアクセスも良好な東武動物公園は、動物とのふれあいが楽しめるイベントがもりだくさんの楽しい動物園。普段はなかなか間近で見ることのできない動物とふれあって、動物の魅力や不思議をたくさん学びましょう!
東武動物公園
問合先 | 0480-93-1200 |
---|---|
住所 | 埼玉県南埼玉郡宮代町須賀110 |
料金 | 入園料:18歳以上1900円、12~17歳1600円、3~11歳900円、60歳以上1200円 アトラクションパスセット:18歳以上5300円、12~17歳5000円、3~11歳4000円、60歳以上4000円 ※60歳以上は年齢のわかる証明書が必要。また12歳で小学生の場合は900円、18歳以上で高校生の場合は1600円。ただし18歳で高校生の場合は学生証などの提示を求められることがある |
開園時間 | 9時30分~19時30分 ※季節・曜日・イベントにより変動 |
休園日 | 6月の水曜、元日、1月の火・水曜、2月の火~木曜 |
URL |
※営業状況については、お出かけ前に必ず公式サイトでご確認ください。