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三鷹の森ジブリ美術館(東京都・三鷹市)で、ジブリの世界に迷い込もう!

三鷹の森ジブリ美術館(東京都/三鷹市)

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知的好奇心がすくすく育つ学びスポット!
2021年に開館20周年を迎えた三鷹の森ジブリ美術館。開館以来、国内外の多くのスタジオジブリファンに愛され、地元・三鷹市の名スポットとして賑わいをみせています。おとぎの世界に迷い込んだような建物は宮崎駿氏がデザインを手がけたもの。随所に子どもの好奇心を刺激するアイデアが散りばめられた、まさに子どものための美術館です。

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目次(index)

子どもの知的好奇心は身近な“学びスポット”で育む!

子どもの脳の発達の原動力となり、将来の可能性を広げてくれるのが知的好奇心。その知的好奇心を育むスポットは東京周辺にたくさんあります。脳医学者の瀧 靖之(たき やすゆき)先生、そして宇宙・動物・昆虫・アートなどの各テーマの“達人”たちと選んだ東京周辺にある “学びスポット”を紹介します。どこも、「知るのが楽しい!面白い!」と思わせてくれる、工夫にあふれた施設ばかり。コロナ禍が続くいまだからこそ輝く身近な“学びスポット”へ出かけてみませんか。

瀧 靖之(たき やすゆき)先生監修:瀧 靖之(たき やすゆき)先生
東北大学加齢医学研究所教授
医師。医学博士。東北大学加齢医学研究所および東北大学東北メディカル・メガバンク機構で脳のMRI画像を用いたデータベースを作成し、脳の発達や加齢のメカニズムを明らかにする研究に従事。読影や解析をした脳MRIはこれまで16万人以上にのぼる。

知的好奇心で培われる、8つの“育つ力“

育つ力:各種

子どもの知的好奇心を刺激することで培われる力を、瀧 靖之先生が8つ選定。「洞察力」「思考力」「想像力」「発想力」「思いやり」など、施設ごとに“育つ力”を付記しました。

» 脳医学者の瀧 靖之先生に聞く!「知的好奇心」で育つ8つの力
»「国立科学博物館」は知的好奇心をくすぐる展示や学びの仕掛けが満載!

三鷹の森ジブリ美術館で育つ子どもの力って?

知的好奇心が育つと、子どものどんな力が育つのかをチェック!三鷹の森ジブリ美術館では、とくにどんなところが子どもの知的好奇心をくすぐるのでしょうか?

育つ力:思いやり育つ力:コミュニケーション力育つ力:語彙力育つ力:想像力

そこはまるでリアルな世界に現れたもうひとつのジブリの物語のよう。「迷子になろうよ、いっしょに」というキャッチコピーが表しているように、大人が楽しみ方を決めるのではなく、子どもの主体性を大切にすることで、未知なものへの好奇心や想像力を伸ばすことができるでしょう。

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三鷹の森ジブリ美術館ってこんなところ!

JR三鷹駅から歩いて約15分。緑豊かな井の頭公園西園の一角に佇む三鷹の森ジブリ美術館は、映画『千と千尋の神隠し』の公開と同年の2001年に開館した、スタジオジブリの作品を中心としたアニメーション関連の展示品を収蔵・公開する美術館です。
「子どものための美術館を」と名誉館主の宮崎駿氏自らがデザインを構想した建物に一歩足を踏み入れれば、そこはもう別世界。まるでジブリ作品のワンシーンのような不思議な光景が出迎えてくれます。比較的コンパクトな美術館ながら、常設・企画展示にオリジナル短編映画を上映する映像展示室と内容は盛りだくさん。混雑緩和や安全性の確保を目的として、開館当初から「日時指定の予約制」を導入しています。

所要:2時間
おすすめの年齢:3歳~

住所 東京都三鷹市下連雀1-1-83
電話 0570-055777
営業時間 10時〜17時30分(日時指定の予約制)
定休日 火曜ほか
料金 1000円、高校・中学生700円、小学生400円、幼児(4歳以上)100円
アクセス JR三鷹駅から徒歩15分
駐車場 なし

<施設データ>

  • 子ども用トイレ:
  • おむつ替え:
  • 授乳室:
  • ベビーカー利用:✕ ※
  • ベビーカー貸出:✕ ※
  • コインロッカー:
  • 館内飲食店:
  • 館内売店:
    ※詳細は近くのスタッフまでお声がけください

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おすすめのアクセス方法は?

JR三鷹駅南口から美術館までは、玉川上水沿いに整備された遊歩道「風の散歩道」をゆっくり歩いて約15分のルートがおすすめ。吉祥寺駅からも歩いて約15分で到着します。また、三鷹駅南口からはコミュニティバスが利用できます。所要約5分で、スタジオジブリがデザインしたバスも走っています。
駐車場はないため、車で来館する場合は井の頭公園周辺のコインパーキングを利用することになります。なお美術館敷地内には自転車約100台分の駐輪場があるので近隣の方はサイクリングで訪れるのもいいでしょう。

おすすめの遊び方&過ごし方

地上2階・地下1階、さらに屋上庭園で構成される館内。子どもの自由な発想を大切にする三鷹の森ジブリ美術館では、あえて順路も正確な館内マップも設けていませんが、行動の起点となるのは地下1階の中央ホール。ここから上階、あるいはカフェのあるパティオ方面へ直接移動ができます。

子どもに人気があるのは2階のネコバスルーム。映画『となりのトトロ』に登場する大きなネコバスとマックロクロスケが、一緒に遊んでくれる子どもたちを今か今かと待っています。ネコバスルーム前のらせん階段を上った先は屋上庭園。映画『天空の城ラピュタ』に登場したロボット兵が草葉の茂る庭に静かに佇んでいます。館内は撮影禁止ですが屋外のこちらはOK。人気のフォトスポットとなっています。
来館前には予め日時指定の前売り券を購入する必要があります。また入館時に本人確認書類が必要になるので、忘れずに持参しましょう。

ジブリの世界へといざなう中央ホール

中央ホール/三鷹の森ジブリ美術館(東京都/三鷹市)

各見どころへの起点となる中央ホールは、ジブリ美術館の顔ともいえる空間です。古めかしいエレベーターにらせん階段、空中廊下の架かる吹き抜け空間を見上げれば、光の降り注ぐガラス天井に飛行機のプロペラのような天井扇が。まるでジブリ作品のなかに迷い込んだような不思議な光景が広がっています。
また中央ホールに隣接して、現在のアニメーションのもとになったさまざまな発明を題材にした展示物が並ぶ「動きはじめの部屋」や、スタジオジブリのオリジナル短編アニメーションを上映する映像展示室「土星座」があります。

常設展示室「映画の生まれる場所(ところ)」

1階の常設展示室「映画の生まれる場所」/三鷹の森ジブリ美術館(東京都/三鷹市)

まるでつい先ほどまでそこに部屋の主がいたかのような雑多な雰囲気を漂わせる5つの小部屋。1階の常設展示室「映画の生まれる場所」では、それぞれの部屋を順に巡ると、湧き上がる無形の想像力から一本のアニメーション映画が作り出されるまでの過程を追体験できます。
「少年の部屋」は、アニメーターを志す少年がおじいさんから譲り受けた部屋を改装して自分の部屋にしているという想定。天井から吊り下げられた飛行機やプテラノドンの模型から少年の好きなものを想像したりと、見る人や見る場所によってさまざまなイメージが湧いてきます。壁に貼られたイラストやスケッチなど、ゆっくりと眺めてみましょう。床に置かれた宝箱の中身は…?

そのほかにも「少女の部屋」や「もの語る所」、「作画室」など、家具調度品から小物、絵の飾り方に至るまで工夫が凝らされ、アニメーション映画というものづくりの楽しさが伝わってくるような充実した空間となっています。

みんな大好き!ネコバスルーム

ネコバスルーム/三鷹の森ジブリ美術館(東京都/三鷹市)

2階で子どもたちを待っているのは、『となりのトトロ』から飛び出したネコバス。映画に登場するネコバスより少し小柄ですが、子どもたちが遊ぶための大きさは十分。ネコバスの上によじ登ったりなかに乗り込んだり、思い思いに触れ合いましょう。クッション性のある床なので思い切り遊んでも安心です。この部屋で遊べるのは小学生以下のみ。グループごとの時間入れ替え制となっているので、きちんと順番を守って遊んでくださいね。

ネコバスルームには、おなじみのマックロクロスケもたくさんいるので優しく遊んであげましょう。ちなみにこのマックロクロスケは、ミュージアムショップ「マンマユート」で購入することができ、お土産にすることも可能です。

屋上庭園にはロボット兵も待っている!

屋上庭園のロボット兵/三鷹の森ジブリ美術館(東京都/三鷹市)

ネコバスルームで目いっぱい遊んだあとは、手前のテラスから蔦の絡まるらせん階段を上って屋上庭園へと向かいましょう。『天空の城ラピュタ』の世界を彷彿とさせるような木々の生い茂るこの屋上庭園は、四季折々の景色が楽しめます。階段の方向に向かって物静かに立つ大きなロボット兵は、ジブリ美術館の守り神なのだそう。年月を経てパーツの隙間から草を生やしたその姿はどこか荒涼とした庭園の世界観にもマッチしていています。

草をかき分け小道を奥へと進むと、くさび形の文字が刻まれた要石を発見。劇中では空に浮かぶ城の中枢部にある石として登場しますが、果たしてこの文字を解読できるお子さんはいるでしょうか?要石の周囲に敷設された線路は、劇中でパズーとシータがトロッコに乗った空賊「マンマユート団」に追われるシーンのものを想起させます。

三鷹の森ジブリ美術館ならではの体験にトライ!

映像展示室「土星座」/三鷹の森ジブリ美術館(東京都/三鷹市)

© Museo d’Arte Ghibli

地下1階にある映像展示室「土星座」では、『めいとこねこバス』『毛虫のボロ』などここでしか観ることのできない10本のオリジナル短編映画を上映しています。上映作品は基本的には月ごとに入れ替えています。最新の上映スケジュールは公式HPで確認しましょう。映画鑑賞をする際には入館時にもらった35mmフィルム型のフィルム切符の提示が必要になるので、紛失しないようご注意ください。

子連れにおすすめ!館内の立ち寄りスポット

三鷹の森ジブリ美術館には子連れにうれしい施設や、立ち寄りスポットがあります。ぜひ行ってみてくださいね。

●ミュージアムショップ「マンマユート」

ミュージアムショップ「マンマユート」/三鷹の森ジブリ美術館(東京都/三鷹市)

2階には、映画『紅の豚』に登場する空賊・マンマユート団の名前を冠したミュージアムショップ「マンマユート」があります。こちらにあるアイテムは、マンマユート団が隠し持っているお宝なのかも……!?おなじみのジブリのキャラクターグッズや、ジブリ美術館だけのオリジナルグッズを取り揃えています。

  • 【営業時間】施設に準ずる
  • 【定休日】施設に準ずる

●カフェ「麦わらぼうし」

カフェ「麦わらぼうし」/三鷹の森ジブリ美術館(東京都/三鷹市)

オレンジ色の外壁と赤い窓が印象的なカフェ「麦わらぼうし」では、店内のキッチンで手作りしたあつあつのカツサンドやホットドッグなどの軽食、 焼き菓子やドリンク類を提供しています。店内飲食のほか、屋外デッキスペースで販売しているメニューも用意。ガラス天井から光が差し込む店内で、あるいはやさしい風を感じる木陰のデッキで、歩き疲れた体を癒やしてはいかがでしょうか?

  • 【営業時間】施設に準ずる
  • 【定休日】施設に準ずる

小さい子ども連れファミリーに嬉しい、施設や設備

トイレ/三鷹の森ジブリ美術館(東京都/三鷹市)

トイレは各フロアと館外、カフェ店内にあり、おむつ替え台もそれぞれ用意されています。なかでも地下1階中央ホールのトイレは広く、内装もジブリらしさを感じられるのでおすすめです。また簡易的な授乳スペースも中央ホール内にあります。利用の際はご案内所にお声がけください。
女子トイレには、男の子用のトイレやおむつ替え台、子ども用の手洗い場もあります。窓に描かれているのは映画『魔女の宅急便』の主人公・キキの家の風景です。

コインリターン式のコインロッカー/三鷹の森ジブリ美術館(東京都/三鷹市)

地下1階のパティオにはコインリターン式のコインロッカーがあります。中央ホールからもアクセスしやすく、入場後すぐに利用が可能です。またベビーカー置き場は1階入口から中央ホールに向かう階段下にスペースが確保されています。

縦横無尽に自由に探検するのが楽しい三鷹の森ジブリ美術館。階段や段差が多いのも、子どもたちに五感を使って楽しんでほしいという宮崎駿氏の思いから。美術館そのものをひとつのジブリ作品としてみれば、そこには既存の美術館には収まりきらない無限の魅力が詰まっています。

●掲載の情報は予告なく変更になる場合があります。おでかけ前に各スポットへご確認ください。
●旅行中は「新しい旅のエチケット」実施のご協力をお願いします。

『るるぶKids こどもの知的好奇心がすくすく育つ学びスポット 東京周辺』

るるぶKids こどもの知的好奇心が”すくすく”育つ学びスポット 東京周辺

子どもたちの知的好奇心を刺激してくれる“学びスポット”全89施設をピックアップ。図鑑などでもお馴染みの「恐竜」「動物」「昆虫」「宇宙」「乗り物」、そして日常の延長として親子のコミュニケーションを楽しめる「アート」「絵本・アニメ」「にほんの歴史」を加えた8テーマに分けて紹介しています。

監修者である脳医学者の瀧 靖之先生、そして各テーマの“達人”たちと選んだ“学びスポット”は、どこも子ども心をくすぐる工夫にあふれた施設ばかり。また巻頭には、瀧 靖之先生による「知的好奇心の伸ばし方」も収録していますよ。

子どもの成長にとって大事な知的好奇心を育てるスポットの数々。本書を参考に家族でおでかけしてみませんか。

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