
宇宙や科学を体験しながら楽しく学べる「大阪市立科学館」を徹底レポートします。日本有数の大型プラネタリウムでは、幼児から小学校低学年向けのプログラムも毎日投影。科学実験ライブなどの「サイエンスショー」も必見です。ランチにぴったりのメニューもあるカフェテリアやミュージアムショップ、子ども&赤ちゃん連れに便利な設備などもチェック!
「大阪市立科学館」って、どんなところ

プラネタリウムは2022年にリニューアル
「宇宙とエネルギー」をテーマに、1989年に大阪・中之島に開館した大阪市立科学館。開館以来35年ぶりとなる展示場全体の改装が行われ、2024年8月にリニューアルオープンしました。一足先にリニューアルを終えたプラネタリウムのほか、見て、触れて、体験できる展示は200点を超え、科学を身近に楽しむための工夫を凝らした展示がそろっています。
館内の回り方&所要時間は?

館内に入るとインフォメーションボードがあり、当日のプログラムやスケジュールが表示されています。まずはプラネタリウムの時間やタイトルをチェックしましょう。サイエンスステージや企画展の案内もありますよ。その先にチケットカウンターがあります。

チケットカウンター横から展示場内へ入ります。エレベーターで4階まで上がったら、見学スタート。ゆっくりと楽しんだら、エスカレーターで1フロアずつ降りて見学し、1階まで戻ります。ざっと展示を見て回るだけでも所要時間は約1時間、いろいろな展示を見て、ゆっくり体験しながら回ると、2~3時間くらいは必要でしょう。さらにプラネタリウムも鑑賞するならプラス1時間ほどみておきましょう(プログラムは35分間~)。
臨場感あふれるプラネタリウムで宇宙体験!

いよいよ地下1階のプラネタリウムへ。
プラネタリウムの入口を入ったところにある展示は、生駒山にあった生駒山宇宙科学館で使われていたプラネタリウムで、1999年の閉館とともに役目を終えました。

プラネタリウム月面着陸などの写真パネルが展示された通路を進むだけでもワクワク!

高解像度の映像で臨場感あふれるプラネタリウム
2022年のリニューアルで、宇宙の彼方の光景も再現できる全天周映像システムを導入。直径26.5mのドームスクリーンは日本最大級。ゆったり快適なシートで、超高解像度の6K映像と迫力ある立体音響による臨場感あふれる神秘的な宇宙が体験できます。
専門スタッフの生解説が魅力のプログラムは、幼児から小学校低学年までの子どもと親子で楽しめるファミリータイム(開館日は毎日投影)、一般投影(開館日は毎日投影)、学芸員スペシャル(土・日曜、祝日)などがあります。テーマや日程は公式サイトで確認を。
科学を楽しむ展示場は4階からスタート!
4階「科学の探究」
「私たちの宇宙」、「大阪と科学」、「科学の歴史とあゆみ」をテーマに、体験展示や実物資料を通して紹介しています。

「惑星の重力くらべ」りんごの重さはどうなる?
地球、月、火星、木星、太陽、それぞれの天体で重力が異なり、おなじ質量のリンゴなのに重さが変わります。そっと持ち上げて、地球の重さとの違いを体感してみてくださいね。

「天の川銀河」太陽系はどこだろう?
直径10万光年の「天の川銀河」を直径40cmの透明な模型にした展示です。天の川銀河の少し端にある太陽系を探してみましょう。

大阪と科学
アジア初のロボットといわれる「学天則」(復元)や、大阪市立電気科学館(1989年閉館)の人気展示を復活させるなど、大阪の歴史や科学にまつわる展示があります。

「太陽光発電」光で電気をおこそう
太陽の光エネルギーを電気エネルギーに変換する太陽光発電をゲームで体験するコーナーも。さまざまな方向からやってくる光を太陽電池パネルに当てて、光で電気をおこします。たくさん発電できるかな?
3階「物質の探究」
すべての物質は、100種類ほどの元素の組み合わせによってできています。3階には、身近なものをたくさん展示しています。

「実物周期表」単一の元素からなる物質を展示
元素は、原子の種類を意味する言葉です。身の回りのものは、小さな原子が集まってできています。展示パネルの左横にある原子体重計に乗って、体が何個の原子でできているか調べてみましょう。

「素材の重さくらべ」持ち上げて重さを感じよう
物質によって密度が違うことが体感できます。金属は密度が高く、木やプラスチックは密度が低い素材。さまざまな素材のブロックを持ち上げて比べてみましょう。
「サイエンスショー」も必見!
3階のサイエンスステージでは、科学実験ライブなどの「サイエンスショー」を開館日は毎日上演しています。

目の前で行なわれる科学実験のライブパフォーマンスを楽しもう!
2階「みんなでたのしむサイエンス」
2階では身近な現象を体験。ボールが転がる、鏡にうつるなどの5つのテーマの実験装置がそろっています。

「鏡にうつる」
鏡の前に立ってみると、自分の姿がゆがんで映ったりたくさん映ったり。身近な鏡の不思議が体験できます。

「はく手でこだま」
15mの大きな筒の前で手をたたくと音が反響します。音は筒の中を伝わり、跳ね返ったり、反射して戻ってきたり、長い間響いています。
1階「みんなのサイエンス・ラボ」

1階では企画展などを開催。ミュージアムショップもあります。
地下1階「ツアイス広場」でランチタイム

地下1階のツアイス広場は、新たに登場したカフェエリア。オムライスやスパゲティなど、ランチにぴったりのメニューもあります。期間限定で大阪市立科学館オリジナルスイーツが登場することも。

カールツアイスⅡ型プラネタリウム投影機
広場の中央には、大阪市立電気科学館に導入された日本初のプラネタリウム投影機、カールツアイスⅡ型を展示。フロアの壁面には1980年代に大阪市立電気科学館のプラネタリウム投影で使われていたパノラマが描かれていて、当時の雰囲気を味わいながら、フードやドリンクが楽しめます。
雨降りでなければ館外の広場でお弁当を食べることもできます。ゴミは必ず持ち帰りましょう。
1階「ミュージアムショップ」でお土産ゲット

1階案内カウンター横のミュージアムショップには、お土産にぴったりのグッズがたくさん。

鉛筆やメモ帳、マスキングテープなど、オリジナル商品がそろっています。

「オリジナルマグカップ」990円
プラネタリウム鑑賞の記念に、カールツアイスⅡ型が描かれたオリジナルのマグカップはいかが?
子ども&赤ちゃん連れに便利な設備をチェック
■トイレ

トイレは地下1階から4階の各フロアにあります。

各フロアの女子トイレと地下1階の男子トイレには、おむつ替え用のベビーシートが設置されています。

地下1階の女子トイレには、男児用便器が設置されています。
■授乳室

地下1階、カフェのカウンター近くに授乳室があります。利用の際は、インフォメーションスタッフに声をかけてください。
■コインロッカー

1階正面玄関横に、小さなサイズからスーツケースが入るサイズまで収容可能なロッカーがあり、荷物を預けて館内を身軽に回ることができます。どのサイズも100円で、使用後に返却されます。
2024年8月に展示場全体を改装してリニューアルオープンした大阪市立科学館。一足先にリニューアルしたプラネタリウムはもちろん、身のまわりの科学を知り、体験できる展示やしかけが盛りだくさんのミュージアムです。一日たっぷり楽しみながら学べる大阪市立科学館に、ぜひ行ってみてくださいね。
■大阪市立科学館
住所 | 大阪府大阪市北区中之島4-2-1 |
---|---|
問合先 | 06-6444-5656 |
開館時間 | 9時30分~17時(プラネタリウム最終投影は16時から、展示場入場は16時30分まで) |
休館日 | 月曜(祝日の場合は翌平日が休み)、年末年始、設備点検休館あり |
入館料 | 展示場観覧(1日有効)400円、高校・大学生300円、中学生以下無料/ プラネタリウム観覧(入替制・先着順)1回につき600円、高校・大学生450円、3歳以上中学生以下300円 ※観覧券はWebでも発売。詳しくは公式サイトで確認 |
アクセス | 公共交通:大阪メトロ肥後橋駅3号出口から西へ徒歩7分(約500m) 京阪渡辺橋駅2号出口から南西へ徒歩5分(約400m) 大阪シティバス53号系統 田蓑橋バス停下車南西へ徒歩3分(約300m) 車:阪神高速土佐堀出口から0.7km5分 ※駐車場は団体バス予約が優先のため、公共交通機関の利用をおすすめします |
URL |
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。