沖縄本島北部、名護市にあるネオパークオキナワは敷地面積が22ヘクタール(東京ドーム5個分)ある広大な動植物公園です。日本最大のフライングケージを持ち、鳥類をはじめ動物は放し飼い状態。そのため、ほぼ自然のままの動物を間近に眺めたり、触れ合うことができます。2021年7月にはレッサーパンダ、12月にはスナネコが登場したことでも話題を集める、「ネオパークオキナワ」の見どころをたっぷり紹介します。子連れの家族旅行でこそ楽しいおすすめスポットです♪
「ネオパークオキナワ」ってどんなところ?
メインハウス
35年の歴史を持つ「ネオパークオキナワ」は、鳥類をメインに約100種類の動物が飼育展示されています。園内は大きく分けてアフリカ、アマゾン、オセアニアの3つのゾーンと国際種保存研究センター、ふれあい広場からなり、外周を沖縄軽便鉄道が走っています。園内の通路は約1.2km。滞在時間はさくっと巡れば1時間、じっくり見て回るなら3時間と考えておきましょう。
ごつごつとした岩場のような見た目のメインハウスは、アルジェリアにある世界遺産のタッシリ・ナジェールがモチーフです。
「ネオパークオキナワ」の案内図
距離感ゼロ!? フライングケージで動植物をより自然に近い形で観察
「トートの湖」にいるアフリカトキコウ。黄色く長いくちばしが特徴
園内を覆う巨大なネット、フライングケージを設置しているため、鳥たちは園外に逃げることなく、しかも自由に飛び回ることができます。また、いわゆる放し飼い状態なので、すぐ近くまで鳥や動物たちに近づくことができます。
子連れおすすめの巡り方と所要時間。園内はバリアフリー
勾配は少なくベビーカーでもラクラク
園内の通路は舗装され、随所にスロープも設けられているため、ベビーカーでも巡ることができます。園内を順路通りに歩き、「ふれあい広場」や「国際種保存センター」へも立ち寄ってみましょう。所要時間は、子連れの場合、沖縄軽便鉄道の乗車時間を含めて3時間程度とみておきましょう。
「ネオパークオキナワ」へのアクセスは?
4本のトンネルを抜ける名護東道路
「ネオパークオキナワ」は、2021年7月31年に開通した自動車専用道、名護東道路の終点、伊佐川ICから約1㎞と便利な場所にあります。また、名護東道路と高速道路の沖縄自動車道がスムーズに結ばれたことにより、那覇方面からのアクセスが飛躍的に向上しました。那覇空港から車での所要時間はこれまでより10分ほど短縮され、約1時間20分で到着します。
- 公共交通:那覇空港国内線ターミナルから高速バス系統番号111番で約1時間45分、名護バスターミナル下車後、タクシーで約10分
- 車:沖縄自動車道許田ICから国道58号経由、名護東道路で約10km約10分
動物たちが間近に迫る「ネオパークオキナワ」を探検してみました
2021年7月から公開をスタートしたレッサーパンダの「ちゃる」
動物のおやつ(200円)は必需品。メインハウス1階出口にある自動販売機で購入可能
それではいよいよ「ネオパークオキナワ」の案内を始めます。洞窟のような入口が印象的なメインハウスからスタート。「トートの湖」や水中トンネル、ふれあい広場、国際種保存研究センターと巡り、メインハウス2階へと戻ってくる見ごたえたっぷりのコースです。そうそう動物たちにあげるおやつを購入すると楽しさが倍増しますよ!
メインハウスからスタート!展示物に注目しよう
2021年7月から公開された「やんばるの森コーナー」
パネルや映像でもやんばるの魅力を紹介している
スナネコの姉妹。名前はマシュリクとサディーカ
メインハウスは2階建てで1階がスタート地点。2021年7月、やんばる(沖縄島北部)が世界自然遺産に登録されたことを機に「やんばるの森コーナー」が新設されました。キノボリトカゲなどやんばるに棲む小動物や植物が展示されています。また2021年12月18日からスナネコの展示も開始しました。スナネコは野生のネコでは世界最小とされ、「砂漠の天使」とも呼ばれています。
※展示内容が変更となる可能性があります
鳥たちがワラワラと寄ってくる「トートの湖」
メインハウスから外の景色
そうだ!おやつをあげてみましょう
おやつに群がるアフリカクロトキ
最初に足を踏み入れたのは、ケニアにあるナクル湖をモデルにしたアフリカゾーンの「トートの湖」。400羽いるというアフリカクロトキが目につきますが、モモイロペリカンやヨーロッパフラミンゴなどが見られます。
緑の中にカラフルな鳥たちが舞う「アマゾンのジャングル」
鮮やかな赤い体色のショウジョウトキ
群れを作るベニイロフラミンゴ
「トートの湖」からトンネルをくぐると「アマゾンのジャングル」へ到着。南アメリカの熱帯雨林を再現したエリアです。生い茂る植物の濃いグリーンの中に、ベニイロフラミンゴなどの鮮やかな色をした鳥たちが目に付きます。
お魚目線で楽しめる「水中トンネル」
淡水湖を貫くトンネルで魚を観察しよう
アマゾンに生息する淡水魚コロソマ
アマゾン川の水中を歩いている気分になれるのが水中トンネル!全長約10mのトンネル内部からは、体長2メートルにもなるピラルクなどの巨大魚が見られることもあるそうです。取材時は残念ながら現れませんでした。
こども達に大人気!「ふれあい広場」でカピバラやゾウガメとふれ合おう
ふれあい広場の全景。ヤギがくつろいでいます
ふれあい広場の入口
71歳になるゾウガメのカメジロウ。体重はなんと100kg!
水の中で涼をとるカピバラ
イヌとお散歩もできる
「ふれあい広場」は、その名の通り動物に触れたり、エサをあげたりできるエリアです。モルモットやヒョウモンガメ、ヤギなどがいて、特に巨大なゾウガメが大人気! なんと小さな子どもならゾウガメに乗ることもできるのでテンションあがりますね。
- 料金:300円(4歳以上)
※別途「ネオパークオキナワ」の入園料が必要
※4歳未満は無料。ただし保護者の付き添いが必要 - 営業時間:10~17時(最終入場は16時45分)
「アフリカのサバンナ」で大きな鳥にびっくり
現存する世界最大の鳥、ダチョウが目の前に
ふれあい広場から少し進んだところが、「アフリカのサバンナ」です。ウッドデッキからダチョウやアフリカハゲコウなど、大きな鳥たちが眺められ子どもたちもびっくり!
クビワペッカリ―のつぶらな瞳に引き寄せられる!「ペッカリー牧場」
暑い日だったので日陰に避難していました
クビワペッカリ―を展示しているエリア。ペッカリーはイノシシとそっくりですが、まったくの別の種類で、体の模様や牙、尻尾などに違いがあるそうなので観察してみるのも楽しいですね。
ユニークな生き物がいっぱい「オセアニアの花・鳥」
オセアニアゾーンの入口付近。アフリカやアマゾンと雰囲気が変わる
美しい羽根を持つインドクジャク
クロカンガルー
オセアニア地域を再現したエリアで、クジャクやヒクイドリ、エミュなど同地域に生息する生き物が見学できます。特にクロカンガルーは、ピョンピョンと動き回り、のんびりとくつろぐその姿にとても癒されます。
「国際種保存研究センター 希少種の森」で希少な生き物たちを見学
入口
大きなくちばしが特徴のオニオオハシ
カブトの様な突起が目立つオオサイチョウ
絶滅危惧類のリュウキュウオオコノハズク
「国際種保存研究センター」は、世界的にも希少な生物の保護や繁殖を目的とした施設。池を囲むように獣舎が建てられ、珍しいアオコブホウカンチョウやキンカジューなどの動物が見学できます。リュウキュウオオコノハズクやセマルハコガメなど沖縄の動物も飼育されています。
- 料金:無料
※別途「ネオパークオキナワ」の入園料が必要 - 営業時間:10時~17時15分
カフェやショップ「レッサーパンダカフェ・しましましっぽ」があるメインハウス2階がゴール
レッサーパンダカフェ・しましましっぽ
レッサーパンダの「ちゃる」はお昼寝中
ワオキツネザルの名前で知られるワオレムール
順路の最終地点はメインハウス2階。ここには、カフェがあり、レッサーパンダやワオレムールを眺めながらドリンクや軽食をのんびり楽しめます。併設されたショップには、ぬいぐるみやオリジナルグッズなどのお土産品が揃っています。
カフェのおすすめ&人気メニューは?
ガラス越しにワオレムールが眺められます。レッサーパンダは左奥
やきそばや丼もの、チュロスなどが楽しめるレッサーパンダカフェ。レッサーパンダやワオレムールを眺めながら食べたいスイーツやフードをご紹介します。
やきそば 650円
軽食で最も人気があうのがやきそばです。ネオパークのオニオオハシやフラミンゴなどが描かれたパッケージオリジナルパッケージがかわいいですね。お子様に人気のチュロスやアメリカンドッグも販売しております。
ドリンク 350円
コーヒーや紅茶、ジュースなど、ドリンクも販売。中でもおすすめは地元で採れたシークヮーサーを使用した勝山シークヮーサースカッシュ。すっきりとした甘さの爽やかな味わいが楽しめます。
ミルクぜんざい 550円
沖縄の夏の定番スイーツといえばぜんざいです。ミルクぜんざいは、バードパフォーマンスショー開催開始を記念したコラボ商品でオオフクロウをイメージ。甘く煮詰めた金時豆の上にかき氷と練乳がたっぷり。黒糖の甘味が絶妙で疲れが吹き飛びます。
ショップで買える、おみやげにしたいオリジナルグッズは?
メインハウス2階にあるショップスペース
ショップスペースには、ぬいぐるみを中心に雑貨やアクセサリーなどがいっぱい。オリジナルみやげを思い出と一緒に持ち帰りましょう。
レッサーくん(S)3300円
一番人気は、レッサーパンダのぬいぐるみ!レッサーパンダの公開開始直後から人気を集めています。ふわふわとした障り心地で、ずっと抱っこしているキッズもいるそう。ひと回り小さなSSサイズ2000円もあります。
ネオパークオリジナルTシャツ 各3300円
鮮やかなフラミンゴ、スタイリッシュなバードパフォーマンスショー、キュートなレッサーパンダ、普段使いもしやすいリャマとガジュマルと、全4種類のデザインのオリジナルTシャツが揃っています。いずれも男女兼用のS~XLサイズです。
オリジナルエコバック 1200円
ネオパークのシンボルマークオニオオハシやかわいらしいワオレムールがプリントされたエコバッグが人気商品です。子どもたちも喜びそうなデザインですね。
毎日開催!見逃せないイベントはこちら
バードパフォーマンスショー、レッサーパンダのエサやり体験など、ともに沖縄初のイベントは注目度バツグン。時間を合わせてぜひ体験したいプログラムです。
沖縄初のバードパフォーマンスショーは必見
鳥とスタッフが一体となってパフォーマンスを盛り上げてくれます
インコがバイバイしてくれます
バードパフォーマンスショーは「ネオパークオキナワ」の目玉イベント!タカやフクロウなどの猛禽類、かわいいインコやオウムが登場。すぐ目の前を鳥たちが飛び回りその様子はとても印象的です。親子で鳥の魅力を感じてみましょう。
- 料金:無料
※別途「ネオパークオキナワ」の入園料が必要 - 開催時間:11時、14時30分
- 所要時間:約15分
レッサーパンダのおやつタイム
レッサーパンダの大好物、リンゴをプレゼント!
レッサーパンダをより身近に感じられるようにと「おやつあげ体験」が行われています。カットしたリンゴをスティックの先に付け、レッサーパンダに差し出すという体験です。おいしそうに食べてくれる姿を見るととても癒されます。
- 料金:1回300円
※別途「ネオパークオキナワ」の入園料が必要 - 開催時間:11時、11時10分、11時20分、11時30分、11時40分、11時50分、15時、15時10分、15時20分、15時30分、15時40分、15時50分
※各回2組限定。1組あたり1~3名がベスト
※チケットは9時30分から1階チケット売り場にて販売。売り切れ次第終了 - 所要時間:約15分
約20分の鉄旅! キッズも喜ぶ沖縄軽便鉄道
湖の上にかかる水上鉄橋は見どころのひとつ
昭和20年(1945)まで沖縄を走っていた沖縄県営鉄道。那覇~嘉手納間を結ぶ嘉手納線は、名護市まで延伸する計画があったそうですが、残念ながら沖縄戦で鉄道は破壊されました。それから60年後の2005年、沖縄軽便鉄道が園内を周遊するガイド鉄道として復元されました。メインハウスに隣接する名護駅を出発して円の外周約1.2kmを巡るコースで路線上には、トンネルや鉄橋、踏切もあり、かなり本格的です。動物や植物を眺めながら、約20分の鉄道旅が楽しみましょう。
- 料金:大人(中学生以上)660円、小人(4歳~小学生)440円
※別途「ネオパークオキナワ」の入園料が必要 - 運行時間:10~17時の間で運行(公式サイトに詳細あり)
- 所要時間:約20分
沖縄軽便鉄道の車両をみてみよう
取材した日についていたレッサーパンダ来園を記念したヘッドマーク
沖縄軽便鉄道の起終点、名護駅
沖縄県営鉄道の蒸気機関車を実物の3/4スケールで再現。小さな機関車ですが、残されたわずかな資料を基に精巧に造られています。名護駅で停車中に機関車と記念撮影することも。日によっては1/2スケールで再現したD51機関車での運行も行われます。
乗車中のお楽しみは?車窓から見られるエリアは?
名護駅改札口ではさかのエサ(100円)が購入可能
水上鉄橋からエサを投げ入れよう
「アフリカのサバンナ」のダチョウ
線路沿いにある「リャマの丘」
沖縄軽便鉄道は、線路上で数か所停し、運転士兼ガイドさんが、車窓から見える動物や植物のことなどを解説してくれます。水上鉄橋では、列車に乗ったまま魚にエサをあげることができ、エサに群がる魚の様子が楽しめます。また「トートの湖」や「オセアニアの花・鳥」など、園内散策とは異なる目線で観覧できます。
子連れに嬉しい設備、トイレ・授乳室・休憩スポットは?
「ふれあい広場」の先にありかき氷などが人気のパーラバオバブ
子連れのパパやママにとっては気になるのは、園内のトイレや休憩場所の状況。こちらでは授乳室、おむつ交換台についても紹介します。
トレイ、おむつ交換台、授乳室など子連れお役立ち情報
名護駅に隣接する自然博物情報館のトイレにあるおむつ交換台
トイレは全部で4か所。名護駅に隣接する自然博物情報館のトイレには、おむつ交換台も設置され、多目的トイレもあります。園内のトイレ2か所には女性用トイレにおむつ交換台が設置されています。
自然博物情報館の多目的トイレ
おむつ交換台
ベビーカーのレンタルもあります。
- 料金:800円(内500円は保証金でベビーカー返却時に返金)
園内の休憩場所は?
園内の所々にベンチが設けられています
約1.2kmの園路には所々に休憩できるベンチが配置され自動販売機もあります。ゆっくり休憩したいなら、パーラーバオバブでアイスやかき氷をオーダーするのもいいでしょう。晴天時は帽子など暑さ対策を忘れずに。
手作りの顔出し看板
ネオパークオキナワ
ねおぱーくおきなわ
住所 | 沖縄県名護市名護4607-41 |
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電話 | 0980-52-6348 |
営業時間 | 9時30分~17時30分(最終入園は17時) |
定休日 | 無休 |
料金 | 入園料 大人(中学生以上)900円/小人4歳~小学生500円/3歳以下無料 ※沖縄軽便鉄道、ふれあい広場は別途料金がかかります |
駐車場 | 533台 |
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