知的好奇心がすくすく育つ学びスポット!
2022年3月3日、甲子園歴史館(兵庫県西宮市)が展示エリアを拡大してリニューアルオープンしました。球場南側の新しい商業施設「甲子園プラス」の2階には、阪神タイガース関連の展示やVR体験などが楽しめる「PLUSエリア」が登場。元々甲子園歴史館があった「球場エリア」は、高校野球と阪神甲子園球場に関する展示がさらに充実。「甲子園プラス」内の子どもと遊べるスポットや飲食店なども合わせて紹介します。
- 一部移転した甲子園歴史館の場所はどこ?
- 人気の阪神タイガースゾーンは「PLUSエリア」に
- └ミュージアムゲート
- └感動と思い出がよみがえる展示
- └迫力満点の投球を体感する「名場面シアター」
- 親子で遊べる「体験!タッチスタジアム」
- └ドラフト体験コーナー
- └プロ選手の道具にふれてみよう
- └VRで甲子園球場を体験
- └ダッグアウトレストで記念撮影
- └家族でクイズに挑戦
- 感動がよみがえる高校野球ゾーンは「球場エリア」に
- └最初の1球はこれだ!
- └高校野球のスター選手の思い出に会える
- 球場の歴史がわかる阪神甲子園球場ゾーン
- └何度見てもわくわくする野球まんが
- └バックスクリーンウォーク
- └バックスクリーンビュー
- └選手しか入れないエリアを見学
- 記念に買いたい子ども向けのお土産
- 他にも遊べる「甲子園プラス」のスポット
- └シミュレーション野球
- └パルクールプレイハウス
- 飲食店やコンビニも充実
- 授乳室は甲子園プラスの3階に
子どもの知的好奇心は身近な“学びスポット”で育む!
子どもの脳の発達の原動力となり、将来の可能性を広げてくれるのが知的好奇心。その知的好奇心を育むスポットは関西エリアにたくさんあります。脳医学者の瀧 靖之(たき やすゆき)先生、そして宇宙・動物・昆虫・アートなどの各テーマの“達人”たちと選んだ関西エリアにある “学びスポット”を紹介します。どこも、「知るのが楽しい!面白い!」と思わせてくれる、工夫にあふれた施設ばかり。コロナ禍が続くいまだからこそ輝く身近な“学びスポット”へ出かけてみませんか。
監修:瀧 靖之(たき やすゆき)先生
東北大学加齢医学研究所教授
医師。医学博士。東北大学加齢医学研究所および東北大学東北メディカル・メガバンク機構で脳のMRI画像を用いたデータベースを作成し、脳の発達や加齢のメカニズムを明らかにする研究に従事。読影や解析をした脳MRIはこれまで16万人以上にのぼる。
知的好奇心で培われる、8つの“育つ力“
子どもの知的好奇心を刺激することで培われる力を、瀧 靖之先生が8つ選定。「洞察力」「思考力」「想像力」「発想力」「思いやり」など、施設ごとに“育つ力”を付記しました。
» 脳医学者の瀧 靖之先生に聞く!「知的好奇心」で育つ8つの力
»「国立科学博物館」は知的好奇心をくすぐる展示や学びの仕掛けが満載!
甲子園歴史館で育つ子どもの力
知的好奇心が育つと、子どものどんな力が伸びるのかをチェック!甲子園歴史館では、とくにどんなところが子どもの好奇心をくすぐるのか見ていきましょう。
一部移転した甲子園歴史館の場所はどこ?
甲子園プラスと球場は歩行者デッキでつながっている(直接球場スタンドへは入れません)
甲子園歴史館は、阪神甲子園球場の南側(外野側)にあります。阪神電車・甲子園駅西口から出ると、南の方向に甲子園球場が見えています。駅前の広場にあるタイガースショップを過ぎて、阪神甲子園球場の東側の道路(甲子園筋)を球場沿いに南へ進むと、甲子園歴史館です。
車の場合は、名神高速・西宮IC、阪神高速3号神戸線・武庫川出口、同5号湾岸線・鳴尾ICで高速をおりてすぐです。駐車場は、甲子園歴史館の南西側、酒蔵通りから南へ曲がる一方通行を進んだところにあります。
- 駐車場料金:通常日8~22時まで200円/30分、22時~翌8時までは100円/60分
(甲子園プラス内で2店舗まで、1店舗につき1000円以上利用で各1時間無料)
※試合開催日は特別料金適用
甲子園歴史館の入口は、甲子園プラスの2階。入口を入って、手指の消毒をして券売機または受付でチケットを購入します。
- チケット料金:大人900円、高校生700円(高校生は要学生証提示)、4歳~中学生500円
人気の阪神タイガースゾーンは「PLUSエリア」に
新設された甲子園プラス。2階「PLUSエリア」の阪神タイガースゾーンから見学しましょう。
ミュージアムゲート
阪神タイガースゾーンに入ると、すぐに立ち止まって見入ってしまうのが壁面に映し出される映像。1924年の竣工の頃の写真や往年の名場面を中心に2分弱の映像が流れます。このエリアの壁には、高校野球の球児たちが持ち帰る、甲子園球場の土が練り込まれています。
感動と思い出がよみがえる展示
「歓喜のビクトリー」のコーナーには、1985年、2003年、2005年の阪神タイガースの優勝ペナントや当時活躍した選手のサインボール、バットなどが展示され、名シーンの映像が流れています。当時の盛り上がりを知っている人は、とってもなつかしそうです。
「栄光のヒストリー」のコーナーでは、球団の歴史を8つの時代に分けて、展示・写真・映像で伝えます。阪神タイガース球団ソング「六甲おろし」の楽譜や選手たちが暮らした寮「虎風荘」の看板なども。
歴代の名選手がわかる「ヒーロー列伝」では、永久欠番となっている3選手、背番号10 藤村富美男氏、背番号11 村山実氏、背番号23 吉田義男氏から矢野燿大氏、藤川球児氏、鳥谷敬氏まで計24名の名選手ゆかりの展示品があります。
迫力満点の投球を体感する「名場面シアター」
阪神タイガースの名シーンをタッチパネルで選んで、大型スクリーンで観ることができます。また、投手が投げるボールをキャッチャー目線で見ることができる「投球体感映像」は、大きな音と映像の臨場感にドキドキしつつ、プロ野球の選手になった気分で楽しめます。
親子で遊べる「体験!タッチスタジアム」
特に子どもたちに人気が高いコーナーです。
ドラフト体験コーナー
名前、指名球団、ポジションなどをタッチパネルに入力すると、ドラフト会議と同じ画面がモニターに映し出され、本当に自分がプロ野球の球団に指名されたように、アナウンスが流れます。ドラフト会議と同じアナウンサーの声で、自分の名前を呼ばれるリアル感は感動ものです。
プロ選手の道具にふれてみよう
大山悠輔選手のグローブ、梅野隆太郎選手のキャッチャーミット
手指を消毒してから阪神タイガースの人気選手が実際に使っていたグローブやバット、ボールなどに、実際にふれることができます。プロ選手の道具の大きさや重さを実感してみましょう。
VRで甲子園球場を体験
藤川球児選手の引退試合
ヘッドセットを装着すると阪神甲子園球場にいるかのようなリアルな映像が目の前に現れます。選手と一緒にリリーフカーに乗ったり、試合中のグラウンドで360度見渡したり、その臨場感にワクワクします。
ダッグアウトレストで記念撮影
球場をリニューアルする前に使われていたベンチは絶好のフォトスポットです。テレビで見ていた監督や選手の試合中のシーンを真似して写真におさめてみましょう。
家族でクイズに挑戦
壁のボードには、タイガースや阪神甲子園球場にまつわる様々なクイズが書かれています。質問のプレートをめくると答えがわかります。何問正解できるか、家族で競争してみては。
感動がよみがえる高校野球ゾーンは「球場エリア」に
デッキを渡って「球場エリア」に移動しましょう。
最初の1球はこれだ!
1915年、高校野球が始まった時の第1試合で使われた実際のボール、「始まりの一球」が展示されています。100年を超える高校野球の歴史を感じますね。
高校野球のスター選手の思い出に会える
高校野球の草創期からの歴史を時代順に紹介した展示。星稜(せいりょう)対箕島(みのしま)の延長18回の名勝負など、名シーンを写真や映像で紹介しています。春と夏、日本中を沸かせる高校球児の熱い戦いを思い出します。
球場の歴史がわかる阪神甲子園球場ゾーン
球場エリアの甲子園球場ゾーンでも学びがいっぱいです。
何度見てもわくわくする野球まんが
「甲子園」を題材にした漫画が展示されている「まんがと甲子園」のコーナー。ドカベン、巨人の星といった不朽の名作や、ダイヤのA act2、MIXなど、近年の人気漫画が展示されています。世代を超えて見入ってしまうコーナーです。
バックスクリーンウォーク
1934年から1983年まで、約半世紀にわたって使われていた手書きのスコアボードが展示されています。現在のデジタルと比べて、力強く、かつあたたかみがある字ですね。
ほかにも、タイガース関係の往年のスター選手らの栄誉を讃えた野球殿堂入りレリーフも展示されています。
バックスクリーンビュー
広い球場を一望できるバックスクリーン前の展望スペース「バックスクリーンビュー」は、絶好の記念撮影ポイント。開放時間は閉館30分前までですが、試合のある日は試合開始30分前までとなります。館内から屋外にでる通路は水分補給スポットです。館内展示エリアは飲食禁止なので、ここで喉をうるおしましょう。
選手しか入れないエリアを見学
阪神甲子園球場スタジアムツアーは、選手が使うロッカールームやブルペンなどをガイドの案内で特別に見学できるものです。日によってコースは変わるため、どの場所を見学できるかお楽しみに。
甲子園球場の芝や土を間近に見ると本当に綺麗で感動的、広い観客席を見上げると圧巻です。WEBで事前購入がおすすめですが、当日空きがあれば甲子園歴史館受付で申し込みできます。
- スタジアムツアー参加料:大人2000円、高校生1800円(高校生は要学生証提示)、4歳~中学生1400円(甲子園歴史館の入館料含)
記念に買いたい子ども向けのお土産
阪神甲子園球場の外周、16号門の横にあるスタジアムショップで、いろんなグッズを買うことができます。タイガース関連の他に、高校野球の時期には出場校に関連するグッズなどもあります。
Tシャツやタオル、帽子、ユニフォーム、文具などの小物など、多彩な商品がそろいます。
ぬいぐるみメガバット1650円
布でできた子ども用のメガホンは、ふわふわで小さな子どもが応援中に振り回しても危なくないのでおすすめです。
他にも遊べる「甲子園プラス」のスポット
シミュレーション野球
大人も子どもも真剣になってしまう、シミュレーション野球「BE-STADIUM KOSHIEN supported by STAND IN」は、甲子園歴史館の受付カウンターの奥、入場ゲートの向かい側にあります。大型スクリーンにCGで再現された阪神甲子園球場が映し出され、自分の打球や投球が映ると、甲子園でプレイしているように体感できます。
- 対象:小学生以上
- 料金:3種セット(バッティング、トスバッティング、ピッチング各1回)通常料金 1200円
2種セット(バッティング1回+トスバッティング又はピッチング1回)900円
トスバッティング1回、またはピッチング1回 400円
※土・日曜や特別休暇等の繁忙期は3種セット特別料金1500円のみ販売 - 営業時間:10~20時
- 定休日:月曜日(試合開催日・祝日を除く)、年末年始
- 問合先:0798-42-6970
- URL:https://be-stadiumkoshien.hanshin.co.jp/
パルクールプレイハウス
甲子園プラスの3階には、パルクールを用いた遊び場としての子ども向け施設では日本最大級となる「パルクールプレイハウス」があります。
パルクールの要素である「走る・跳ねる・超える・掴まる・バランスをとる」という五大基礎動作を自然に遊びながら身に付けることができるキッズスポーツ施設です。
ロッカーに荷物を入れて、靴をぬいで入り、すべてのエリアで保護者と一緒に遊べます。各エリアにサポートスタッフが常駐し、様々な遊びの提案もしてもらえます。
- 料金:子ども(2~12歳)平日600円、土・日曜、祝日700円(各最初の30分、以降10分毎に100円)、大人(13歳以上/入場料のみ)600円 ※平日は1日チケット(子ども1100円)あり(土・日曜、祝日は1日チケットなし)
- 営業時間:10~19時(最終受付18時30分)
- 定休日:無休(施設都合による休館あり)
- 問合先:0798-56-8362
- URL:https://pkph.jp/
飲食店やコンビニも充実
甲子園プラスの1階にあるコンビニエンスストアは、阪神甲子園球場・阪神タイガースとのコラボ仕様。ちょっとしたお土産になるグッズも置いてあります。
1階路面には、オムライスの「北極星」、和牛ハンバーグの「津の田ミート」、長崎ちゃんぽん皿うどん「中央軒」、スンドゥブ専門店「OKKII」。2階甲子園歴史館の横には、ベーカリー&カフェ「リトルマーメイド」があるので、ランチやおやつタイムに利用できます。
授乳室は甲子園プラスの3階に
甲子園プラスの3階に独立した授乳室があります。中にはおむつ交換台と洗面台、奥にはカーテンで区切れる女性専用エリアもあります。子ども用おむつ専用ダストボックスも設置。
総展示面積が、約1200平方メートルから約1500平方メートルに拡大した甲子園歴史館は見どころ満載。さらに様々な体験ができるようになって、以前より親子連れが楽しめます。甲子園プラスの店舗も含めて、ますます魅力的なスポットとなりました。
■甲子園歴史館
住所 | 兵庫県西宮市甲子園町8-15 甲子園プラス内 2F |
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問合先 | 0798-49-4509 |
営業時間 | 10~18時(最終入館は閉館時間の30分前まで) |
定休日 | 月曜(試合開催日、祝日を除く) |
駐車場 | あり/26台(甲子園プラスの駐車場を利用可) |
アクセス | 阪神・甲子園駅西口より徒歩約7分 |
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『るるぶKids こどもの知的好奇心がすくすく育つ学びスポット関西』
子どもたちの知的好奇心を刺激してくれる“学びスポット”全83施設をピックアップ。図鑑などでもお馴染みの「恐竜」「動物」「昆虫」「宇宙」「乗り物」、そして日常の延長として親子のコミュニケーションを楽しめる「アート」「絵本・アニメ」「にほんの歴史」「学べる工場」を加えた9テーマに分けて紹介しています。監修者である脳医学者の瀧 靖之先生、そして各テーマの“達人”たちと選んだ“学びスポット”は、どこも子ども心をくすぐる工夫にあふれた施設ばかり。また巻頭には、瀧 靖之先生による「知的好奇心の伸ばし方」も収録しています。
子どもの成長にとって大事な知的好奇心を育てるスポットの数々。本書を参考に家族でおでかけしてみませんか。