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海・川での遊び方 「ネイチャーゲーム」でもっと楽しく!【安全に楽しむためのポイントも】

海・川での遊び方 「ネイチャーゲーム」でもっと楽しく!【安全に楽しむためのポイントも】

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夏のレジャースポットといえば海や川。海水浴や川遊びと一緒に、感覚を使ってできる自然遊び「ネイチャーゲーム」をやってみませんか?海や川の楽しみ方が増え、より思い出に残る、夏休みのおでかけになりますよ!

宇部シェアリングネイチャーの会
山口県宇部市を中心に毎月1回以上、イベントを開催。海や川でのイベントを毎年実施しており、子どもの海・川デビューで参加する人も多い。海・川のリスクや安全対策をレクチャーするほか、「親子で体験」を重視したプログラムを実践している。
公式サイトはこちら

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目次(index)

楽しみながら「海」を知るネイチャーゲーム

ネイチャーゲームの様子

海岸には砂や貝がら、小さい生き物など、ここでしか出合えないものがたくさんあります。自然の不思議さを発見できるネイチャーゲームを紹介します。

貝がら、シーグラス…自分のとっておきを見つける「宝さがし」

自然物や漂流物の中から、自分のお気に入りを探して見せ合うゲームです。

宝さがし

宝さがしのやり方

  1. 海にありそうだな、あったらいいなと思うものを5~6個考える。
  2. ①であげたキーワードにあてはまる、お気に入りを探す。親子で一緒に探しても、それぞれで探して見せ合いっこしても。

紙に書いてリストにするとわかりやすいですが、なくてもOK。「貝がら」「ぬけがら」「流れついたもの」のほか、「とげとげしたもの(触覚)」「においのするもの(嗅覚)」「音のするもの(聴覚)」など感覚にからめたものも織り交ぜると、より楽しめます!

子どもの年齢に合わせて数を減らしたり、増やしたりして楽しみましょう。必ずお気に入りを見つけなければならないゲームではありません。「見つけた!」を一緒に喜んであげられるといいですね。

砂浜で無限のアートを楽しむ「白いキャンバス」

白いキャンバス

テーマを決めて、海で見つけたもの、拾ったものを使い、砂浜に表現します。

白いキャンバス

白いキャンバス(砂浜バージョン)のやり方

  1. テーマを決める。
  2. 生き物以外の、海で見つけたもの、拾ったもので、テーマに合う形や絵を表現。

テーマは、「いか」「たこ」「さめ」「さかな」など海の生き物や「海」そのものをテーマにすると、イメージがわきやすいです。自分が作品の一部になってもOK! 家族それぞれで作品を作って写真に撮っておくのも楽しいですね。

流れや音にも気づく「川」のネイチャーゲーム

泳いだり、魚を見つけたりと川での遊びは尽きませんが、ネイチャーゲームで川の音や流れをじっくりと感じるのも興味深い遊びになります。

聴覚と触覚を研ぎ澄ます「目かくしイモ虫」

目かくしイモ虫

目かくしイモ虫のやり方

  1. 子どもが目隠しをする。または目をつむる。
  2. 親が手を取って、川にゆっくり入っていく。

日陰や日なたでの水温の違いや、川の音などに気づくきっかけにも。流れがおだやかで浅い場所なら、その場に座って川の流れを体感できます。

お互いの感性をクイズ形式で楽しむ「石の鑑定団」

お気に入りの石を探してタイトルをつけ、石を見ながらお互いに推理するゲーム。じっくり観察するので、石にもそれぞれ特徴があることに気づきます。「石はどうして丸くなるんだろう?」という疑問から、川の流れについて考えるなど、いろいろな気づきにつながります。

石の鑑定団のやり方

  1. 石の特徴を観察しながら、お気に入りを探し、タイトルをつける。
  2. 3~5個集まったら、石を並べる。タイトルを1つずつ発表して、どの石か当ててもらう。

形、色、模様、いろいろな特徴から別のものに見立てたり、イメージを広げたり、自由にタイトルをつけてみましょう。当たっても、はずれても、タイトルをつけた理由を伝え合うと、新たな発見や、自分にはない発想や感性に触れることができます。

海や川で安全に楽しむためのポイント

海や川はたくさんの魅力や楽しみがある一方で、リスクもあります。準備や知識がないままでは事故につながる可能性も。安全に楽しむために次のことを意識しましょう。

ポイント①:遊びに行く場所の下調べと前日、当日の天気をチェック

海では潮の満ち引きや風向き、川では上流の天気にも注意が必要です。川の上流にダムがある場合は放流時間も確認しておきましょう。そして現地では、まず大人が先に海や川に入って、水深や足元の確認を。そのうえで子どもにも安全な深さを感じさせ「遊ぶのはここまでにしようね」と親子で決めましょう。

ポイント②:水に濡れてもいい、かかとのある靴を履く

漂流物や石、貝を踏んでけがにつながることもあるため、基本的に素足は避けましょう。サンダルが流され、追いかけたために事故につながるなどのケースも少なくありません。水に濡れてもいい、かかとのある靴を履きましょう。

ポイント③:ライフジャケットを準備、大人は必ず下流側に

遊ぶ範囲を決めても、夢中になってしまい深みにはまる恐れも。家族だけで楽しむときなど専⾨の⽅の付き添いや誘導なしで⽔に⼊って遊ぶ際には万が一に備えて、ライフジャケットを準備しましょう。また川で遊ぶ場合、親は必ず下流側に立ちましょう。

目かくしイモ虫

ゴミ問題、自然へのマナーなど「SDGs」を意識する機会に

海や川でネイチャーゲームをしてみると、人間が出したさまざまな「ゴミ」に気づくはず。
宇部シェアリングネイチャーの会で実施する海のイベントでは、外国語表記の漂流物を発見することがあり、海はつながっていて、日本のゴミが他国に流されていることも伝えるそう。そして、イベントで集まったゴミはすべて回収しているのだとか。

海洋ゴミの増加が問題になっており、SDGsの目標のひとつに「海の豊かさを守ろう」が掲げられています。ネイチャーゲームを通して、ゴミが海や川の水、生き物にどんな影響を及ぼすのかを考え、「ゴミを捨ててはいけない」を自分ごとにしたいものです。

また、海や川でいろいろな生き物に出合うことができます。「家に持ち帰って育てたい!」というケースも。宇部シェアリングネイチャーの会ではそのようなとき、「生き物が暮らす環境を変えることはどんなことか」「命を預かる責任」も伝えているのだそう。

自然にはさまざまな命が息づいていて、人間の都合でむやみにとってはいけないといった自然へのマナーを、親も改めて考え、子どもに伝えられるといいですね。

ネイチャーゲームのイベントに参加してみよう!

記事で紹介した以外にも、楽しく自然体験ができるネイチャーゲームはたくさん!親子でのネイチャーゲームに慣れてきたら、大人数で楽しめるイベントに参加してみるのもおすすめ。日本全国で、さまざまなネイチャーゲームイベントが開催されているので、週末や夏休みにぜひ参加してみては?

» 日本全国のネイチャーゲームイベント情報はこちら