2026年最初の満月「ウルフムーン」はいつ？見られる時間や名前の意味、観測ポイントをわかりやすく解説！

「ウルフムーン」とは、1月に見える満月の呼び名です。「なんでウルフムーンって呼ぶの？」と不思議に思いますよね。この記事では、ウルフムーンの呼び名にこめられた意味や由来、観測方法のコツについて解説します。
2026年の満月カレンダーも、ぜひチェックしてくださいね。

ウルフムーンとは？

なぜ「オオカミの月」と呼ばれるの？名前の由来は？

1月の満月がウルフムーンと呼ばれる理由は、寒い冬とオオカミの関係にあります。
昔のアメリカでは、1月はとても寒い時期でした。食べ物が少なくなったオオカミたちは、人里近くまでやってきて遠吠えをしていました。特に満月の夜は、オオカミの声がよく聞こえたそうです。そこで、1月の満月を「ウルフムーン（オオカミの月）」と名付けたのです。

ネイティブアメリカンの自然暦との関わり

ウルフムーンは、アメリカの先住民が作った自然のカレンダーの一部です。
昔のネイティブアメリカンは、月の形を見て狩りや農業の時期などの季節を判断していました。そして、毎月の満月にその時期の自然や動物の様子から名前を付けていたのです。1月のウルフムーンもそのひとつです。

ウルフムーンには「厳しい冬を乗り越えよう」という意味も込められています。

2026年の「ウルフムーン」はいつ見られる？

2026年のウルフムーンは、1月3日（土曜日）の19時3分ごろに完全な満月になり、4日（日曜日）の明け方にかけて真ん丸な美しい月を楽しめます。土曜日の夜なので翌日が休日という家庭も多く、親子でゆっくり天体観測を楽しめるでしょう。

ウルフムーンに込められたイメージ

ウルフムーンは、新年最初に訪れる満月です。家族みんなで月を眺めながら、新しい年にどんな一年にしたいか、思いを共有してみてはいかがでしょうか。

気持ちの切り替えや人間関係への良いきっかけに

ウルフムーンは「自分らしさ」や「前向きな気持ち」を意識しやすいタイミングとも言われています。自信をもって行動すると、人との関係がスムーズになったり、日常の運気が上向いたりするきっかけにもなります。また、気持ちを整理したり、心の中のもやもやを手放したりする良い機会にも。家族みんなでゆっくり満月を見ながら、新しい年への心構えを整える時間にしてみるのもよさそうです。

願い事やおまじない

●紙に書いて願う

白い紙に願い事を書いて、満月に向かって読み上げた後、その紙を破り捨てると願いが叶うとされる言い伝えがあります。子どもと一緒に、新年の目標や家族の幸せを書いてみるのもよいですね。

●月光浴でゆっくり願う

月光浴をしながら深呼吸を3回繰り返し、願い事を3回心の中で唱えるという方法もあるそうです。満月を眺めて家族でゆっくり深呼吸する時間はリフレッシュできそうですね。

●満月の写真を待ち受け画面にする

満月の写真を撮って待ち受け画面にしてみましょう。ウルフムーンの力で運気もUP。子どもが撮った写真を思い出として残すのも素敵ですね。

ウルフムーンを観測してみよう

ウルフムーンは特別な望遠鏡がなくても、肉眼で十分楽しめる天体です。ウルフムーン観測を成功させるために知っておきたいポイントは3つあります。

• 観測に適した場所（都市・郊外・家庭の庭など）
• 防寒対対策や安全対策
• スマホのカメラで写真を撮るコツ

観測に適した場所（都市・郊外・家庭の庭など）

都市部なら直接明るい光が目に入らない、周囲が開けている場所がおすすめです。ベランダや近所の公園でも十分観測できます。
郊外では街の明かりが少ない分、より美しいウルフムーンを楽しめます。自宅の庭なら安全面でも安心です。満月は夕方に東の空、深夜に空の高いところ、明け方に西の空に見えるので、子どもの就寝時間に合わせて観測してください。

防寒対対策や安全対策

冬は空気が乾燥していて星がよく見える季節ですが、寒さ対策が重要です。重ね着やヒートテックなどの暖かい機能性インナー、厚手の手袋、靴下、帽子などを着用しましょう。カイロや温かい飲み物を魔法瓶に入れて用意しておくのもおすすめ。
安全面では必ず大人と一緒に行き、危険な場所に近づかないよう注意が必要です。暗闇では懐中電灯で足下を照らしながら移動してください。

人の眼は暗闇で15〜30分を過ぎると星空が見えやすくなりますが、子ども連れの場合は15分程度を目安に観測しましょう。

スマホのカメラで写真を撮るコツ

子どもと一緒にウルフムーンの写真撮影にチャレンジしてみましょう。
スマホは「広角レンズ」が標準になっているため、目で見た場合に比べて月が小さく写ってしまうことも。また、周りが暗いため月だけが明るく浮かんで見えたり、手ブレでぼやけたりしがちです。でもコツさえ覚えればスマホでも工夫次第で美しい写真が撮れます。

●スマホのカメラ機能を活用する

Androidなら「プロ」撮影モード、iPhoneなら「MuseCam」などのカメラアプリを使うと、明るさやピントを手動で調整できます。

●スマホ用の三脚や望遠レンズを使う

スマホ用の小さな三脚があると手ブレを防げて、きれいに撮影できます。スマホに装着できる望遠レンズを使う方法もあります。数千円程度で購入でき、月をより大きく撮影できるようになります。

最初はうまく撮れなくても、何度か挑戦してみてください。ウルフムーンの美しさを記憶だけでなく、記録にも残しましょう。

ウルフムーンと海外のお祭りとのつながり

タイ全土で行われる「ロイクラトン」

世界各地では、満月の夜に特別なお祭りが開催されています。

ベトナムのホイアンでは、毎月満月の夜（旧暦の14日）にランタン祭りが開かれています。満月の夜になると、街の明かりは一斉に消され街の中はランタンの明かりだけになります。幻想的な光景で、世界中から観光客が訪れます。

タイ全土で行われる「ロイクラトン」は、毎年陰暦12月（新暦10月～11月頃）の満月の夜に行われる仏教のお祭りです。美しく飾った灯籠を川に流し、コムローイと呼ばれるランタンを空に放ちます。

インドでは毎年2月、満月の3日間に「ジャイサルメール砂漠祭り」が行われ、砂漠で繰り広げられるラクダレースやターバン巻き競争など、インドならではのイベントで町全体が盛り上がります。

2026年の満月カレンダー

2026年の満月の予定を表にまとめました。
2026年は1月3日（土）19時3分頃に最初の満月であるウルフムーンを迎えます。5月は珍しく満月が2回ある月になり、このような月を「ブルームーン」と呼ぶこともあります。

参考：» 国立天文台｜令和8年カレンダー

まとめ｜2026年のウルフムーンを楽しもう

ウルフムーンは1年で最初の特別な満月です。家族や大切な人との絆を深める願い事をしたり、屋外で夜空を眺めたり、写真を撮って思い出を残したりと、さまざまな方法で楽しみましょう。
防寒対策もしっかりして、忘れられない冬の思い出を作ってください。

＜そのほかの満月記事はこちら＞
» 12月の満月「コールドムーン」 ／ » 11月の満月「ビーバームーン」 ／ » 7月の満月「バックムーン」 ／ » 4月の満月「ピンクムーン」 ／ » 2025年の「スーパームーン」はいつ？