2021年12月24日、関東最大級のバラの庭園「京成バラ園」(千葉県八千代市)に、新感覚のエンタメ系いちご狩り施設「オズの国のストロベリーハント」がオープン。普段は入ることのできない、バラ園のバックヤードの特別温室を舞台に、オズが隠した秘密のいちごを探しに出かけましょう。
参加者しか入れないバックヤードエリアへ
「オズの国のストロベリーハント」はこれまでにない新しいエンタメ系いちご狩り。「オズの魔法使い」からインスピレーションを受けた新ストーリーに触れながらいちご狩りを楽しめます。
まずは、京成バラ園隣接の園芸ショップ「ガーデンセンター」へ。受付のストロベリーカウンターで、摘み取ったいちごを入れる専用BOXや手袋などが入ったハントセットを受け取ります。そこから世界中の美味しいいちごを探し求める「ストロベリーハンター」に扮したガーデナーに案内され、普段は入ることのできないバラ園のバックヤードエリアに案内されます。
この先、移動距離は短いですが、トイレはないので、先に済ませておきましょう。
まずはオズの温室へ!中に入ると…
正面に巨大な操り人形「オズの門番」が!高さは約1.7メートル。オズの魔法使いが操っているという門番とストロベリーハンターが繰り広げる軽妙な会話も楽しみのひとつ。そして鍵になる「秘密のいちご」について語られます。ストーリー仕立てとなっているのでお子さんと想像を巡らせてみましょう。
ストロベリーハント(いちご狩り)のために先に進めるのは、3つの約束が守れる人のみです。
- いちごのある場所(オズのいちご園)は秘密にすること
- 「リトルファーマー」(授粉用のビーフライ)をいじめないこと
- いちごは箱に入る分だけ摘み取ること
それでは、「オズのいちご園」へ進みましょう。
カラフルないちご高設ベンチにびっくり!
オズの温室から、樹齢100年のオリーブの木の脇を通って、オズのいちご園へ。
中に入ると「わあ!」歓声が上がります。ハウス内だけでなく、いちご高設ベンチまで装飾されたカラフルな空間には、いちごの甘い香りが漂います。写真映え間違いなし!
摘んだいちごは箱の中へ。温室なので天気のいい日はぽっかぽか。身軽な服装がおすすめ(ハイヒールはNG)。
いちご園(温室)の入口に近い高設ベンチは、間を広くとっているので、ベビーカーや車いすも通れますし、Uターンも可能。収容人数に限りがあるため予約の際に確認を。また、オズの温室は中央に人工芝が敷かれていて通りやすくなっています。
いちごは4種類。丸みのある大玉で、香り豊かで酸味がまろやかな「恋みのり」、濃厚な甘酸っぱさが魅力の「よつぼし」、甘みと酸味のバランスのよい「紅ほっぺ」、酸味がまろやかで甘い「やよいひめ」。収穫できる品種は時期によって異なります。
摘み方のコツは、つまんで上へ持ち上げるようにしてみてください。よーく熟したものを選びましょう。
摘み取れるいちごの量は、渡された丸い箱(専用BOX)に入れて、フタが完全に閉まるまで。たくさん入れるにはどの果実を選ぶか、ちょっとしたパズル感覚です。(写真はイメージ)
新型コロナウイルス対策のため、手指消毒、手袋をして摘み取り、先ほどの「オズの温室」に用意されたイスとテーブルで、摘んできたいちごを食べることができます。
摘みたてはとっても甘くてみずみずしい!
摘み取ったイチゴは「オズの温室」で食べてみましょう。
オズの温室にある喫食スペース。お湯、水が用意されていて、紙コップでコーヒー、紅茶をセルフで入れます。水道もあります。
室内はとっても爽やかな香りに包まれています。香りの元は、地面に敷き詰められた、スギやヒノキのウッドチップ。チップに含まれるフィトンチッドやヒノキチオールの芳香には、防虫防臭の働きもあるとか。
いちごの美しい形の秘密は「リトルファーマー」にあり!
ハウスでいちごを実らせるためにはミツバチで花粉を授粉させるのが一般的なのですが、京成バラ園ではバラ栽培で培った技術を生かし、自然界の特性を考慮しながら自然に負荷をかけないサステナブルな授粉方法を採用しています。
その目玉となるのが、京成バラ園では「リトルファーマー」と呼んでいる、農業用授粉用のヒロズキンバエ「ビーフライ」。ハエと聞くと一瞬身構えますが、ここの虫たちは孵化した時から衛生的な無菌状態で育てられ、花の蜜だけを食べるという、いわば文字通り「温室育ち」できれい好きな生き物なのです。ビーフライが花から花へと飛び回り、まめに授粉させることで、ミツバチに授粉させるよりもいちごが美しい丸みを帯びた形に育つのだそうです。
ストロベリーハンターは現役の京成バラ園のガーデナーなので、わかりやすく解説してくれます。食育にも農業への理解を深めるためにも、ぜひ子どもたちに伝えてあげてくださいね。
手入れをしていたガーデナー。今季のいちごの出来栄えを聞いてみると上々とのこと。
いちごがテーマのお土産やフォトスポットも
受付横にいちごをテーマにしたショップサテライトが臨時出店。商品もこのあと増える予定。
スタッフ手作りのフォトスポットもあるので記念撮影はいかが?
東京から電車・バスでのアクセスも便利
都心から公共交通機関でアクセスしやすいいちご狩り施設はとても貴重です。アクセスで楽なのは、東葉高速鉄道八千代緑が丘駅からバス。東京メトロ東西線と直通運転をしており、大手町駅から快速で約30分という近さも魅力です。バスは1時間に2-3本なのであらかじめ確認しておきましょう。徒歩の場合、大人の足で15~20分程度。遊歩道を通るので、天気のいい日は散策しながら行くのもおすすめ。
公共交通でのアクセス:
東葉高速鉄道八千代緑が丘駅→徒歩15分。または、東洋バス八千代医療センター行・八千代中央駅行で約5分、「京成バラ園」下車、徒歩すぐ。
京成線八千代台駅西口から東洋バス1番のり場八千代緑が丘駅経由八千代医療センター行・八千代中央駅行で約30分、「京成バラ園」下車。
車でのアクセス:
東関東道千葉北ICから国道16号経由10km30分
駐車場:あり(30分、200円。イチゴ狩り参加者は無料)
ガーデンセンター。この中に受付があります。
ガーデンセンターはバラ園の受付前を右に曲がると見えてきます
いちご狩りの期間・品種・予約などは?
体験は事前予約が優先です。人数に限りがありますので、日にちを決めたら早めに予約をしておきましょう。予約はサイトからのみで、電話での受付はありません。
<オズの国のストロベリーハント開催概要>
- 開催期間:
【第一弾】2021年12月24・25・26・28日、2022年1月2・3日、1月6日~1月27日の火・木・土・日曜
【第二弾】2022年1月29日~2月27日の土・日曜、3月の火・木・土・日曜
※雨天決行 - 開催時間:
第1クルー 10:00~11:30(受付10時、開始10時20分)
第2クルー 11:00~12:30(受付11時、開始11時20分)
第3クルー 12:00~13:30(受付12時、開始12時20分)
※定員は1クルーにつき15名 - 採れる品種:恋みのり、よつぼし、紅ほっぺ、やよいひめ(時期により異なる)
- 料金:1名(小学生以上)2000円(税込み)
※バラ園入園料不要(入園時は別料金)
※持ち帰り用紙袋、いちごパック、セルフドリンク(コーヒーまたは紅茶)付き
※1セットにつき未就学児2名まで同伴可能
※事前予約制。空きがある場合は当日受付可
※車いす、ベビーカー利用OK。事前に要問い合わせ。 - 予約:公式サイトから予約。空きがあれば当日利用可。
- 持ち帰り:可(収穫したもののみ、いちごのみの販売はなし)
- 高設栽培:あり。高設栽培のみ
- 車椅子入園:可(要事前問い合わせ)
- ベビーカー:可(要事前予約問い合わせ)
- URL:https://www.keiseirose.co.jp/garden/event
京成バラ園
けいせいばらえん
住所 | 千葉県八千代市大和田新田755 |
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問合先 | 047-459-0106(代表) 047-459-0111(イチゴ狩り専用) |
営業時間 | 10~16時(季節により変動あり) |
休み | 1月、2月の月・水曜(季節により変動。年末年始、荒天時を除く) |
料金 | 入園料12~3月大人・シニア(65歳以上)・障がい者500円、中学生以下無料 |
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