
鉄道好きキッズに人気の「京王れーるランド」が2024年3月に大リニューアル!新しくなったアスレチックコーナーに巨大プラレールタワー・プラレールペイント体験の登場などますますパワーアップした施設に、6歳の子どもと一緒に現地取材してきました。
- 京王電鉄の魅力ぎっしり!「京王れーるランド」って?
- 1階は鉄道体験メニューがいっぱい!
- └ 本物で挑戦!運転体験
- └ 小型運転体験シミュレータ
- └ 車掌体験
- └ ジオラマ展示でHOゲージの運転
- └ バス展示
- └ フォトスポットはココ!
- 本館2階は「プラレール」でたっぷり遊べる!
- └ プラレールタワー
- └ プラレールペイント工房
- └ アスれーるチック
- └ プラレールを走らせよう
- 屋外には歴代車両がズラリ!ミニ電車にも乗れるよ!
- └ 歴代車両を見学
- └ ミニ電車
- アネックスには車両のカットモデルとミュージアムショップ
- └ 本物の電車のカットモデル
- └ 人気のグッズはコレ!
- └ 謎解きも楽しめる
- 休憩&ランチスポットはココ!
- └ 軽い飲食は2階テラスと屋外展示場で
- └ 授乳室やベビーカーは?
- └ ランチは「ハグハグカフェ」で
- 『るるぶKids こどもの知的好奇心がすくすく育つ学びスポット関西』
京王電鉄の魅力ぎっしり!「京王れーるランド」って?

多摩動物公園、京王あそびの森 HUGHUG<ハグハグ>とともに「キッズパークたまどう」として1日楽しめるエリア
「京王れーるランド」は、多摩動物公園駅(東京都日野市)にある、京王電鉄直営の鉄道ミュージアム。2000年に開館したのち2013年に本館を新築移転し、展示場とともに新施設をオープン。2018年にはアネックスも開業しました。
そして2024年3月に本館をリニューアル。多摩動物公園駅の改札を出たらすぐに車両の前面(カットモデル)がお出迎えしてくれます。
館内はキッズが楽しめる体験から、オールドファン感涙の古い展示物までバラエティ豊富。敷地が全体的にコンパクトにまとまっており、屋外展示場やアネックスへの移動も簡単です。

入館口は、多摩動物公園駅の改札を出て左側にあります。楽しそうな雰囲気。

自分で入館券をかざして改札機を通れるのでワクワク
券売機で入館券を購入するとQRコードが出てくるので、自動改札機にコードをかざして入場します。再入館可能で、購入した日であれば1日自由に出入りできます。
整理券は早めにゲット!
入館したら、ぜひすぐ脇のインフォメーションへ。ここで「プラレールで遊ぼう」や「アスれーるチック」の整理券をもらえます。開館直後から受付開始で、運転体験以外の時間指定はできません。先着順なので午後に入館するとすでに満員ということも。早めの入館がおすすめです。
1階は鉄道体験メニューがいっぱい!
本物で挑戦!運転体験

有料の運転体験は1回300円。150インチ大画面で、本物ならではの臨場感があります。運転台は本物の6000系車両、シミュレータはかつて運転士養成の鉄道教習所で実際に使われていたソフトを使用しており、2024年から体験希望時間が選べるようになりました。

こちらの運転台のハンドルも、本物をそのまま使用しています。

臨場感がすごい
初級・中級・上級が選択可能。運転方法はスタッフが教えてくれますよ。この日は運転士経験のあるスタッフさんのアドバイスのおかげで、駅の停止目標線ぴったりに停車することができました。運転士時代の経験談も聞けるかも…!?
- 料金:1回300円
※小学生以上推奨、単独で操縦ができる人(膝に乗せた状態での運転は不可)
小型運転体験シミュレータ

現在走っている京王電鉄の車種で、最新保安装置のATC(自動列車制御装置)を使った運転を体験できます。時間指定はなく、先着順に利用できます。1回約4分。3人が一度に体験でき、車両は1000系(井の頭線)、9000系(京王線)、8000系(京王線)の3種類があります。並ぶことも多いので譲り合って使用しましょう。
車掌体験

使用車両は運転体験と同じ6000系。京王線や動物園線で活躍していた車両で、ドアの開閉操作を体験できます。

車掌が扱うスイッチや機器類のほか、車内は座席やつり革もそのまま保存されています。実際の10両編成の電車では40個のドアを開け閉めするのだとか。
また、窓の外は多摩動物公園駅のホームで、入線してくる列車が見えます。
ジオラマ展示でHOゲージの運転

キッズたちに大人気なジオラマ展示。新宿から高尾山口まで京王線沿線の大きなジオラマに、京王線の鉄道模型(HOゲージ)が走る様子は壮観です。

有名鉄道模型メーカー「カツミ」が制作しただけあって模型もジオラマも本格派。多摩動物公園に高尾山、調布飛行場や味の素スタジアムなどなど、沿線名所を探してみましょう。新宿の京王プラザホテル、聖蹟桜ヶ丘駅近くには京王電鉄本社もあります。

運転も可能(1回5分100円)。すごいのは、5つの運転台があり、一度に5人が模型運転を楽しめるんです。

井の頭線1000系は先頭車両にカメラが付いた車両(写真)で、モニターに映し出される走行の様子を眺めながら運転ができます。
バス展示

京王では路線バスも運行しています。展示されている車両は日産ディーゼル製の超低床小型バス。運転台に座ってハンドルやシフトレバーを操作することができます。左右のウインカーも出せますよ。「とまります」降車ボタンも押し放題!また、京王バスの腕章、方向幕、制帽など昔懐かしい展示もあり、大人のバスファンにはたまりません。
フォトスポットはココ!

京王が誇る最新型車両「5000系」のフォトスポット。帽子や制服を借りて撮影することができます。実は前面部分は本物!現在京王線で走っている車両の予備として置かれています。

以前、パネル展示「電車のしくみ」があったスペースはリニューアルされ、ヘッドマークの展示コーナーに。椅子やベンチが置かれています。
本館2階は「プラレール」でたっぷり遊べる!
プラレールタワー

2階にあがってまず目を引くのが、2024年の本館リニューアルで新たに登場した「プラレールタワージオラマ」。巨大なプラレールタワーや多摩動物公園駅など京王線をイメージしたジオラマを展示しています。

組みあがった橋脚にはもちろんプラレールが走行。周りもぐるりとレールが繋がっています。迫力あるプラレールタワージオラマを常設展示しているのは、東京都内でココだけ!見ているだけであっという間に時間が経ってしまいます。
プラレールペイント工房

こちらも2024年のリニューアルで登場した体験工房。京王線8000系をベースとした工房専用プラレール車両「京王ペイントトレイン」を自由にデザインできちゃいます。

京王れーるランド限定のオリジナルキットの中には車両と車体ペイント用のシールが入っているので、まずはペンで絵を描いたり好きな色を塗ったりしていきます。

所要時間は20~30分程度。

彩色が終わったら、シールをはがして、車両に貼り付けましょう。ここは貼り直しがきかないので慎重にいきたいところ。貼り終えたら完成です!

車両は動力車と連結して試運転ができます。車両はもちろん持ち帰れるので、自宅でも楽しめますよ。
- 料金:1100円
- 時間:所要時間2~30分
- 予約:なし。券売機で購入
アスれーるチック

電車目線で動き回れる「アスれーるチック」も2024年にリニューアル。プラレールの世界をモチーフとしたアスレチックとなり、遊具も入れ替わりました。ボールプールや滑り台などがあります。未就学児のみなので、小さな子どもものびのびと遊べます
※対象年齢:未就学児(付き添いの大人は1名まで)
- 料金:無料
- 時間:1回20分
- 予約:インフォメーションで早い時間から順に整理券を配布(16時30分が最終回)
プラレールで遊ぼう

プラレールコーナーでは、京王線・井の頭線のプラレールを走らせて遊べます。
1組ごとに線路と車両が用意され、それぞれ決められたスペース内で遊びます。スタートと同時にみんな楽しそうに線路を並べていきます。
自分で靴を棚に入れ、プラレールも遊び終わったら箱に入れてから帰るので、ちょっとした教育の場にもなりそうです。車両の持ち込みはできないのでご注意を。
- 料金:無料
- 時間:1回30分
- 予約:インフォメーションで早い時間から順に整理券を配布(16時30分が最終回)
屋外には歴代車両がズラリ!ミニ電車にも乗れるよ!

歴代車両を見学

鉄道ファンをうならせるのは、屋根付きの屋外展示場に並ぶ、5両の歴代車両。もっとも古いのはデハ2400形の2410号車(写真)。1941年に製造されたものだそうです。一部立ち入りも可能で、木の床に驚きます。昔はエアコンがなかったので天井に扇風機が付いています。
車両の前は絶好の記念撮影スポットです。古い車両から順に見ていくと、ドアの形状をはじめ、材質や見た目にも進化が感じられます。
ミニ電車

写真は5000系
歴代車両をぐるりと囲むようにミニ電車が走っています。大人も乗車可能なので、ぜひ親子で乗ってみてください。ダイヤは決まっておらず、随時運行しています。
ちなみに車両は3種類あり、登場する曜日は次の通りです。
・毎月日、月、火曜:5000系
・奇数月の木、金、土曜:9000系
・偶数月の木、金、土曜:井の頭線1000系
- 料金:1周100円(雨天時は運休)
- 予約:なし、ミニ電車前の券売機にて乗車券を購入
※おんぶやだっこでの乗車は不可
アネックスには車両のカットモデルとミュージアムショップ
本物の電車のカットモデル

アネックスには、実際に走っていた京王線7000系電車と8000系電車の先端車両の一部(カットモデル)を展示しています。

車両の中に入り、ハンドルやスイッチ、計器類をさわることもできます(要入館券)。7000系電車と8000系の違いを比べてみるのも楽しいです。
人気のグッズはコレ!

ミュージアムショップは入館券がなくても利用できます。最近の売れ筋は「けい太くん鉛筆」300円(B2えんぴつ2本セット)などの文房具類やアクリル製スタンドやキーホルダー。

「京王線定規」770円(34㎝)「井の頭線定規」660円(17㎝)は駅名ナンバリングがそのまま目盛りに対応していて実用的です。店内には本物のヘッドマーク(非売品)が展示されているのでこちらも注目。

「8000系アクリルスタンド」1980円。縦20㎝×横14.5㎝のビッグサイズのアクリルスタンドです。「高尾」ヘッドマーク付き。

ヘッドマークは、ミュージアムショップのガチャマシンで4種プラスシークレットの計5種を追加で購入することもできます。
謎解きも楽しめる!
謎解き「ケイオージャー」と一緒に謎解きに挑戦!クリアすると景品がもらえます。
- 初級・中級:各300円
- 上級:500円
休憩&ランチスポットはココ!
軽い飲食は2階テラスと屋外展示場で

本館2階のテラス席。屋外展示場の車両がちらりと見えます
京王れーるランドに飲食店舗はなく、屋内での食事はできません。飲食物の持ち込みは可能ですが、食事ができる場所は本館2階外のテラス席(飲みものの自販機あり)と、屋外展示場のテーブル席の2箇所になります。
授乳室やベビーカーは?

トイレは本館2階にあります。だれでもトイレ(多目的トイレ)や、授乳室にはおむつ交換台もあります。2024年のリニューアルではおむつ回収箱も設置されました。ミルク用のお湯などの用意はありません。
また、館内でベビーカーは利用できません。入館改札口手前の指定スペースに置きましょう。
ランチは「ハグハグカフェ」で

ハグハグカフェ。機関車を見ながらのランチタイム
(乗車には京王遊びの森 HUGHUGへの入館が必要。写真の料理は変更前のもの)
隣接の遊戯施設「京王あそびの森 HUGHUG〈ハグハグ〉」2階にある「ハグハグカフェ」は、無料で入場可能。ハグハグトレイン(ミニSL)が走る様子を見ながら食事が楽しめます。

大人と子どもで頼むなら「選べる親子セット」(2000円~)がおすすめ。パスタ、キッズメニュー、ドリンク(親・子)が選べます。

キッズに人気の「キッズコンコンうどん」630円。
コンパクトながら鉄分たっぷりで遊べちゃう京王れーるランド。周辺施設「京王あそびの森 HUGHUG」との共通チケットの販売もあるので、そちらを購入するのもおすすめです!
■京王れーるランド
問合先 | 042-593-3526 |
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住所 | 東京都日野市程久保3-36-39 |
開館時間 | れーるランド9時30分~17時30分(最終入館17時)、ミュージアムショップ9時30分~17時15分 |
定休日 | 水曜(祝日の場合は翌日)、1月1日 |
入館料 | 400円(1歳以上) ※本館、アネックス、車両展示場を一日中利用可。ミュージアムショップは無料で入場可能 「京王あそびの森 HUGHUG」との共通販売券は平日1400円、土・日曜、祝日1800円で販売 |
駐車場 | なし ※近隣に多摩動物公園駐車場(有料)あり |
アクセス | 京王線多摩動物公園駅下車すぐ。多摩モノレール多摩動物公園駅から徒歩1分 |
URL |
©TOMY 「プラレール」は株式会社タカラトミーの登録商標です。
『るるぶKids こどもの知的好奇心がすくすく育つ学びスポット 東京周辺』

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