パティシエのお仕事を知ろう!甘くておいしいお菓子を食べると幸せな気持ちになれますよね。パティシエは、自分で作ったお菓子でたくさんの人を喜ばせて笑顔にできる、やりがいのある仕事です。
この記事は、『るるぶKids 何になりたい?未来をみつけるおしごと大図鑑』 からの抜粋です。人気&イマドキの職業や憧れの職業を約160種類掲載している、わかりやすく読んで楽しいオススメの一冊です。
取材したのは…
パティスリーオラランティ パティシエ サワダさん
パティシエのお仕事内容って?
パティシエはどんなお仕事?
ケーキやクッキーなど洋菓子を専門につくる職人です。材料の知識や安定した味を継続してつくり続ける技術が求められます。
どこで働くの?
レストランやホテル、洋菓子専門店に勤務することが多いです。材料の計量から焼き上げ、飾り付けなど、多くの工程を早朝から行います。
あると便利な特技は?
絵画などに表現できる芸術的センスのほか、レシピの材料費計算することも多いので、暗算が得意だといいです!
お仕事で欠かせないアイテムや服装って?
■泡立て器
クリームや卵を泡立てる時に使います。材料の量が多い場合は、電動の泡立て器を利用します。
■ボウル
ボウルの中で材料を混ぜたり、生地を捏ねたり、食材の保管にと大活躍です。
■絞り袋
クリームや生地を絞るときに使います。
■スケール
小麦粉や砂糖など、お菓子を作るときには必ず秤を使って正しい分量を計ります。
■エプロン
いろいろな材料を扱うので、汚れが落ちやすいコック服やエプロンを身に着けることもあります。
<調査報告!こんな人に向いているよ>
- 洋菓子が好き
- 集中力と忍耐力がある
- 腕力に自信あり
<おしごとデータ>
- 働く時間:5:30~18:30
(店にもよる) - 資格:国家資格あり
- 給料:280万~1000万円
(1年目~有名パティシエ年収) - アクティブ度:★★☆
パティシエの1日に密着!
5:30 厨房で作業開始
当日に販売する20種類のケーキ、300個を製造。早朝からいくつもの生地やクリームを準備します。
9:00 ケーキの仕上げ
★ちょこっとメモ
ケーキの盛り付けは繊細さが必要な作業だけど、常に時間を意識して作ってるそうです。
10:00 ケーキを並べて開店
開店時間に間に合うように、当日販売するケーキをショーケースに並べる
★ちょこっとメモ
お客さんからケーキがきれいに見えるように、色身にも注意してディスプレイするそうです。
11:00 お昼休憩
12:00 焼き菓子、ケーキなどの仕込み
焼き菓子を焼いたり、翌日以降のケーキに必要な準備をしたり、仕込みをします。
16:30 翌日のケーキの仕込み
売れる数を予想し、翌日に販売する焼き菓子を作る
★ちょこっとメモ
焼きあがったお菓子はとても熱いから、いつもやけどに注意しながら作業するそうです。
18:00 閉店
掃除、SNSを更新、材料の発注
翌朝が早いので、遅くならないように作業の計画を立てます。クリスマスなどの繁忙期は夜中まで製造が続きます。
18:30 業務終了
パティシエにあれこれ聞いたよ!Q&A
パティシエになるために、どんなことをやってきたのかな? うれしかったことも聞いてみました。
Q:目指したきっかけは?
自分でケーキを作れば好きなだけ食べられると思ったからです。
Q:なるためにやってたことは?
子どものころから料理番組やレシピ本を見ていました。
Q:うれしかったことは?
お菓子がいっぱい食べられる!
レストランのお仕事もみてみよう
パティシエはデザートを作るのが仕事ですが、食事を作るのはシェフの仕事。シェフがおいしい料理をつくってお客さんを笑顔にする舞台は、レストランです。レストランでは、シェフだけでなくさまざまな仕事をする人が働いています。大きな店になると仕事の内容は細かく分かれて、働く人も増えます。ここではフレンチレストランを例に、どんな仕事があるのかを見てみましょう。
レセプション
●お客さんをお出迎え
レストランの入り口付近にある受付で、来店したお客さんを出迎えます。予約確認や荷物の預かり、客席への案内や会計、見送りまで臨機応変に対応します。
ソムリエ
●ワインならおまかせ
料理や客の好みに合うワインを選んで提供します。ワインの品種や産地、料理についての知識を生かした接客や、ワインの仕入れ、在庫管理なども担当します。
ホールスタッフ
●おもてなしの達人
お客さんの注文を聞き、料理や飲み物を運ぶ接客を中心とした仕事です。お客さんにメニューを説明したり、手際よく食後のテーブルを片付けます。
部門シェフ(前菜)
●最初の料理を作る
コースのメインとなる料理の前に少量提供する前菜を担当するシェフ。前菜以外にもスープや野菜、パスタなどの調理をすることもあります。
部門シェフ(肉・魚)
●メイン料理を調理
コース料理の花形であるメインとなる肉や魚料理を担当する料理人。肉料理はロティスール、魚料理はポワソニエとそれぞれ担当が分かれます。
スーシェフ
●総料理長の右腕
総料理長を支える副料理長のポジション。大きな店舗になるとスーシェフが数名いることもあります。厨房全体を管理し、部門シェフのサポートなども行います。
総料理長(シェフ)
●厨房の責任者
厨房を取りまとめて現場を仕切る総料理長は、各部門シェフがつくる料理の見た目や味付けの最終確認を行います。食材選びやメニューの開発も一手に引き受けます。
パティシエ
●デザートの専門家
焼き菓子やケーキ、ペストリー(パイやタルト)などのデザート全般を調理します。店舗によってはパンを焼くブーランジェの業務を兼任することもあります。
エクスぺダイター
●厨房への司令塔
お客さんから注文内容や数量を確認して、厨房に指示を伝えます。料理が完成したら厨房のそばで最後の飾りつけなど、仕上げをすることもあります。
ミシュラン審査員
●食べるのが好きなら!
評判の高いレストランを選出する『ミシュランガイド』は、素性を明かさずに客として店を訪れる匿名審査員が評価しています。食べることがすきならミシュラン調査員を目指してみましょう!
★取材協力 » パティスリー・オラランティ
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2022年2月発売の『るるぶKids 何になりたい? 未来をみつける おしごと大図鑑』は、定番や“イマドキ”の人気職業をイラストでわかりやすく紹介する、子どもたちの夢を応援する一冊です。
「将来の夢はなに?」
そう聞かれる機会が、幼稚園や小学校でも増えています。ですが、将来どんな仕事をしたいかというのは、未就学児~小学生には見つけるのが難しかったり、「これになりたい!」と思っても、実際にどんな職業なのかわからなかったり…。そもそも「こんな職業があったんだ! 知らなかった! 」ということもよくありますよね。
本書では、「好きを仕事に」「ものづくりの仕事」「人に関わる仕事」「未来の仕事」という4つのテーマで、約160種類のお仕事を紹介しています。取り上げているのは、スポーツ選手、アナウンサー、獣医師、モデル、パティシエといった定番や、ユーチューバー、ゲームクリエイター、eスポーツ選手といった最新の職業など。現在活躍中のプロたちに取材しています。
わかりやすくて読んで楽しい一冊を、ぜひ親子で一緒にご覧ください。