六甲高山植物園では、2024年3月16日(土)~8月18日(日)の期間で「牧野の足あと ~博士と関西の仲間たち~」を開催します。1933年に開園した六甲高山植物園に何度も訪れていた植物学者・牧野富太郎博士にまつわる企画展で、その功績やゆかりの品々を展示。精緻な牧野式植物図の代表作「大日本植物志」の展示もあり、日本植物学の父と呼ばれる牧野博士のさまざまな一面を知ることができます。
植物学者・牧野富太郎博士の貴重な資料を展示
94年の生涯において約40万枚もの標本を収集したといわれる、植物学者の牧野富太郎博士。新種や新品種など約1500種類の植物を命名するなど、日本植物分類学の礎を築きました。研究に打ち込むあまり膨らんだ借金の返済を、神戸在住の資産家・池長孟が支援し、池長植物研究所を作ったことから、神戸には25年間通いました。関西とゆかりが深く、多くの教育者、趣味家、研究者たちと深い交流がありました。
六甲山にも何度も植物採集に訪れており、1933年(昭和8年)に開園した六甲高山植物園にも開園当時から何度も来園。園内で講話などをしていました。「牧野の足あと ~博士と関西の仲間たち~」では博士のドラマチックな生涯や数々の功績を紹介するほか、関西に残された直筆の書や手紙、写真、標本などの貴重な資料を展示します。特に「結網帖」は、3つしか存在が知られておらず、大変貴重なものです。
博士の人生を知るすごろく風のスタンプラリーを、園内のゆかりの植物で巡る「博士とてくてくスタンプラリー」も同時開催。園内の8種の植物を巡りスタンプを集めると、オリジナルポストカードが完成します。牧野博士の等身大のフォトスポットも登場。植物初心者でも気軽に参加でき、牧野博士や植物に興味を持つきっかけになるイベントです。
園内ではさまざまなイベントを実施
「牧野の足あと ~博士と関西の仲間たち~」の期間中、六甲高山植物園園内ではほかにもさまざまなイベントを実施しています。企画展で牧野博士の生涯や功績に触れたあとは、キッチンリトグラフや植物標本づくりに挑戦してみてはいかがでしょうか。
牧野富太郎特別講演会
牧野博士がたどった関西での足跡をエピソードなどを交えて紹介します。
- 日程:2024年5月12日(日)
- 時間:13時30分~14時30分
- 講師:森和男(当園特別アドバイザー)
- 料金:参加費無料(入園料は別途必要)
- 定員:30名
やってみよう!キッチンリトグラフ
博士も植物図を描くときに用いたリトグラフ。キッチン用品で代用して体験してみましょう。
- 日程:2024年5月25日(土)
- 時間:10時30分~12時、14時~15時30分
- 講師:衣川泰典
- 料金:参加費1800円
- 定員:各15名
いがりまさしスマホ写真教室
数々の植物本を執筆し、植物の写真家でもあるいがりまさし氏と一緒に、スマホを使いながら心に響く植物写真を撮りましょう。
- 日程:2024年6月1日(土)
- 時間:10時30分~12時、14時~15時30分
- 講師:いがりまさし
- 料金:参加費2000円
- 定員:各15名
植物標本づくりにちょうせん!
牧野博士のように植物標本を作ってみましょう!じっくり見てみると植物の新たな発見があるかも。
- 日程:2024年8月3日(土)
- 時間:10時30分~15時30分(休憩12時30分~13時30分)
- 講師:鈴木武(兵庫県立人と自然の博物館研究員)
- 料金:参加費1000円
- 定員:15名
牧野の足あと ~博士と関西の仲間たち~
日程 | 2024年3月16日(土)~8月18日(日) |
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時間 | 10~17時(入園受付16時30分まで) |
場所 | 兵庫県神戸市灘区六甲山町北六甲4512-150 六甲高山植物園 |
料金 | 参加費無料(入園料は別途必要) |
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