運動能力がぐんぐん伸びる公園!
都内屈指の広さを誇る都立舎人公園(とりつとねりこうえん)は、県境にもほど近い足立区北西部に位置する総合公園です。64万㎡以上の広大な敷地には、陸上競技場やテニスコートといったスポーツ施設をはじめ、豊かな自然を育む広場と大池、ソリゲレンデにじゃぶじゃぶ池など、家族で一日中過ごせる環境が整えられています。日暮里・舎人ライナー「舎人公園駅」から徒歩1分という好ロケーションから、遠方より遊びに訪れる人も少なくありません。そんな舎人公園に2021年6月、新たな遊具エリアが誕生し、話題を呼んでいます。
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運動能力のベースになる「基本動作」は公園遊びで身に付ける!
子どもの運動能力を伸ばすのに最適な公園あそび。運動能力のベースとなるのは「基本動作」です。スポーツトレーナーとして運動能力向上の観点から500以上もの公園を調査し、パークマイスターとしても活動する遠山健太先生が、12の動作に区分けして公園をご紹介します。
監修:遠山健太先生
スポーツトレーナーとして運動能力向上の観点から500以上もの公園を調査し、パークマイスターとしても活動。
公園で経験できる12の「運動能力を伸ばす基本動作」
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都立舎人公園で遊べば、こんな運動能力が伸びる!
舎人公園は広大な敷地を誇る動植物の宝庫です。大池や自然観察園にすむ鳥たちなど、いきもの観察を楽しみながら園内を散策するだけで自然と移動距離が増え、気づくと相当量の運動になっています。小学生キッズには、新登場した「冒険の丘」がおすすめ。さまざまな遊具に挑戦することで、キッズの心と身体の成長を促してくれることでしょう。
都立舎人公園ってこんなところ!
舎人公園は東京都内にありながら、緑と水に恵まれた都立公園。はじまりは1940年、紀元2600年記念事業により都市計画決定された大緑地です。1981年の開園以降も着々と整備が進められており、現在南東部を造成中。2021年6月には6~12歳を対象とした遊具エリア「冒険の丘」が完成し、さらにその横には2021年度内の完成を目指して、幼児向けの遊び場が建設中です。
所要:4時間
クタクタ度:★★★★★
おすすめの年齢:1~10歳(冒険の丘は6歳~)
住所 | 足立区舎人公園1-1 |
---|---|
料金 | 無料 |
時間 | 24時間 |
電話 | 03-3857-2308 |
定休日 | 無休 |
駐車場 | 有料。第一駐車場78台、第二駐車場46台、第三駐車場22台(最初の1時間300円。以降20分100円) |
面積 | 644,996.55㎡ |
<パークデータ>
- ボール遊び:〇
- スケボー:×
- 花火:×
- ペット:〇
- おむつ替え:〇
- 授乳室:〇
- 園内売店:〇
- 園内飲食店:×
- 周辺コンビニ:徒歩10分
- 周辺ファミレス:徒歩10分
アクセス方法は?
舎人公園の最寄り駅は日暮里・舎人ライナーの舎人公園駅。日暮里・舎人ライナーは幹線道路である尾久橋通りの上を走っているので、両側の車窓から公園を見ることができます。じゃぶじゃぶ池や冒険の丘方面は東口、スポーツ施設やドッグラン方面は西口を利用しましょう。
舎人公園へは路線バスで行くこともできます(いずれも1時間に1本程度)。日暮里駅から「見沼代親水公園駅行き(里48系統)」、西新井駅から「見沼代親水公園駅行き(西11系統)」、川口駅東口からは「谷在家駅循環(川15系統)」を利用しましょう。尾久橋通りには都営バス(写真)、舎人公園通りには国際興業バスの停留所がそれぞれあります。
舎人公園には3つの専用駐車場があります。テニスコート横にある第一駐車場はおもにスポーツ施設やドッグラン利用者向け。お花見やソリゲレンデ、じゃぶじゃぶ池を楽しむなら大池側の第二駐車場、冒険の丘やバーベキューが目的なら第三駐車場(写真)のほうが便利です。
土・日・祝日や夏休みといった繁忙期はいずれの駐車場もたちまち埋まってしまうので、早めの行動をおすすめします。また渋滞緩和のため、お花見シーズンは公共交通機関を利用しましょう。
おすすめの遊び方&一日プラン
広大な敷地を誇る舎人公園では、年齢層や目的に合わせた楽しみ方ができます。
自然散策が目当てなら、流れと大池のあるゾーン(B地区)がおすすめ。B地区は自然環境に恵まれた舎人公園のなかでも緑と水に恵まれた場所。ここの園路は起伏に富んでいるので、歩いているだけでもいい運動になります。池の周りでカルガモやカイツブリなどの鳥類を観察したり、樹林が茂る広場で多様な昆虫を探し歩いたり、たっぷり自然散策を楽しめます。
運動量の多い小学生は、迷わず舎人公園南東部のC地区へ。新興エリアであるC地区には話題沸騰中の「冒険の丘」のほか、自然観察園やみんなの広場、バーベキュー広場が造られています。樹齢の若い木々が多いみんなの広場は、空が広々と感じられる芝生が広がっており、のびのびと走り回ったり、ピクニックを楽しんだりすることができます。
パークマップ
舎人公園は広大な敷地を4分割するように、南北には尾久橋通り、東西には舎人公園通りが走っています。その交差点に日暮里・舎人ライナーの駅が設けられています。
陸上競技場やテニスコートなどのスポーツ施設やドッグランは公園の西側、B地区と呼ばれる北東部は大池を擁し、自然観察とともにソリゲレンデやじゃぶじゃぶ池などが魅力です。整備が進む公園の南東部C地区は、バーベキュー広場や冒険の丘を完備しています。
【6~12歳対象】小学生は「冒険の丘」を遊び尽くそう
舎人公園C地区に完成した「冒険の丘」は、小学生を対象に造られた複合遊具エリア。フェンスに囲まれた広い敷地内には6つの大型遊具が点在しています。なお、幼児には保護者の付き添いが推奨されています。オープン時間は10:00~17:00(10~3月は~16:00)。
「冒険の丘」は遊具で遊ぶことを目的としたエリアなので、安全に遊ぶためのルールが定められています。車いすと保護者のベビーカー利用はOKですが、それ以外の乗り物はNG。自転車は入口前に設けられた駐輪場に停めることができます。レジャーシートを使った食事や休憩は、エリア外の広場で行いましょう。
樹上の小道
入口の階段で小高い山を上がると、樹上の小道と呼ばれる大型遊具につながっています。景色を楽しみつつ歩いていくと、その先には大小2つの滑り台が待っています。高さがあるぶん、滑りごたえも満点!
一番長いチューブ滑り台へと続くフロアはネット遊具になっています。フェンスにつかまりながら、ゆっくり歩いてみましょう。
森の遊具
滑り台や吊り橋、リングトンネルなど、多様な遊びが楽しめるコンビネーション遊具は、小学校低学年に大人気。樹上の小道に比べると地上から低く設計されていますので、高い所が苦手な子どもも安心です。
おもな複合遊具は輪のように繋がっており、エンドレスでぐるぐる回り続けることができます。ここだけで鬼ごっこやかくれんぼを楽しんでもいいでしょう。
円筒埴輪の塔
円筒埴輪(えんとうはにわ)の塔は、足立区の伊興遺跡(いこういせき)から出土した古墳時代の円筒埴輪をイメージした遊具。ネット遊具とチューブ状のぐるぐる滑り台が組み合わさっています。塔の中には1階部分と、2階への階段とネット、計3カ所から入れます。
円筒埴輪の塔の中は3層構造のネット遊具になっています。最上階のぐるぐる滑り台へと続く階段はゆらゆら揺れる筒状のネットなので、一人で頑張って登る勇気も必要。滑り降りてきた子の多くは「もう一回!」とリピートする、満足度の高い人気遊具です。
舎人城
舎人城(とねりじょう)は、戦国時代の城をイメージした滑り台。かつて舎人氏が舎人城に居を構えていたと古文書に記されているそうですが、詳しい調査が行われていないため、城の存在はいまだ謎のまま。そんなミステリアスな歴史がある舎人ならではの遊具です。
城の軒下はネット状の階段が設置されています。普通の上り下りにくわえ、「はう・くぐる」の運動がプラスされて全身運動につながります。
漁網ネット遊具
舎人遺跡の北側を流れる毛長川(けながかわ)で投網漁をしていた古代の人々をイメージした漁網ネット遊具。傾斜地に広がったネット遊具は、平均台の付いた船につながっています。
「冒険の丘」内の、ユニバーサルデザインの遊びにも注目!
ユニバーサルデザインとは、障がいの有無や性別、国籍などに関係なく、できるだけ多くの人が利用できるよう考えられたデザインのこと。6歳以上を対象とした「冒険の丘」ですが、車いすの子どもも遊べるよう配慮された遊具を完備しています。エリア全体が柵に覆われており、床はゴムチップで舗装されているのが特徴です。
林の小道遊具
緩やかなスロープと手すりを多用した複合遊具。通路には音が鳴らせるたいこやギロ、絵合わせパズルなどの仕掛けが点在しています。また、短い滑り台が付いているので、6歳未満の未就学児も安全に遊ぶことができます(必ず保護者同伴で楽しみましょう)。
2連ブランコ
冒険の丘には、ハーネス付きのいすブランコが設置されています。対象年齢は6~12歳。オーソドックスなブランコに比べて漕ぎ出し時に力がいるので、最初は保護者や友達に押してもらうといいでしょう。
キッドネットロープコース
ハンモックのようなネットと、吊り橋のような遊具が連なったコースです。ハンモックに座ってやさしく揺らしてもよし、バランスをとりながら吊り橋を渡ってもよし、遊び方は自在!
ロックアバウト
お皿状のロッキング遊具。サーフィンのように立ってバランスをとったり、友達と一緒に跳び跳ねたり、座った状態で揺らしたり……。趣向を凝らしながら遊んでみましょう。
お絵かきスぺース
黒板が設置されたエリアでは自由にお絵かきが楽しめます。一部の床も黒板状になっていて、休日にはたくさんの絵で埋め尽くされます。チョークと黒板消しは、冒険の丘前にあるインフォメーションにて借りましょう。
3歳から遊べる! 人工芝のソリゲレンデ
B地区に位置する人工芝でのソリ遊びは、通年楽しめる舎人公園の人気アクティビティ。最大斜度16°のAゲレンデ(写真左)と最大斜度20°のBゲレンデがあります。3~12歳が対象年齢ですが、3~6歳は必ず保護者同伴で滑ります。
2021年10月現在、ソリゲレンデは一度に20名までの利用に制限されています。そのため、土・日・祝日や混雑する平日は時間指定の整理券制がとられます。整理券の配布はソリゲレンデ受付にて、朝10時から(先着順)。昼過ぎには所定枚数の配布が終了することもあるので、早めに入手しておきましょう。
大池の近くには、遊具のある幼児公園があります!
舎人公園のB地区には、砂利の広場と遊具の両方を併せ持つ幼児公園が整備されています。おもな遊具は3歳から遊べるので、未就学児を遊ばせる場所として重宝されています。
ちびっこには2種類の滑り台が付いた複合遊具や、ごっこ遊びにも使えそうな大型遊具が人気です。くぐったり、のぼったり、滑ったり……。しっかり全身運動につながります。
幼児を対象にした広場なので、遊具はシンプルなものが多い印象です。ここにはシーソーやリンク遊具などの乗り物系があるので、ベビーの公園デビューにもいいでしょう。
幼児公園ではお砂遊びもできます。砂場の大きさは5m四方程度で、充分な広さです。日差しを遮る屋根はないので、夏場は必ず帽子を被って遊ぶようにしましょう。
小さい子ども連れファミリーに嬉しい、施設や設備
舎人公園の授乳スペースは3カ所。A地区はサービスセンター(管理事務所)内、B地区はソリゲレンデの管理棟内、C地区は「冒険の丘」横にベビー休憩室(写真)があります。
C地区のベビー休憩室は明るく、空調完備。授乳用の個室が2つと、おむつ替え台がシンクを挟んで2台設置されています。シンクからは調乳用のお湯も出ます。
舎人公園内で最も充実した売店はC地区。バーベキュー広場の売店では飲み物やお菓子はもちろん、ハンバーガーやサンドイッチといった軽食も食べられます。
バーベキュー広場の売店では、こども弁当(550円)も好評です。内容は焼きおにぎり、ポテト、ナゲット、さらにデザートのゼリーも!
まだある!都立舎人公園の注目スポット
都立舎人公園内にはまだまだ、運動能力アップにいいスポットがあります。ぜひチェックしてみてくださいね。
じゃぶじゃぶ池(B地区)
©(公財)東京都公園協会
大池の北東側にある「浮球の池(うきゅうのいけ)」は、ウォータースライダーのある都内でも珍しいじゃぶじゃぶ池です。夏休み期間中に開放されており、対象は小学3年生以下の児童および幼児。小さな子どもには保護者の付き添いが必要で、利用者全員に水着着用を義務付けています(水遊び用おむつはNG)。
ターザンロープ(B地区)
自然の傾斜を利用したターザンロープで、距離は13mほど。ソリゲレンデの横に設置されています。対象年齢は6~12歳なので、未就学児は保護者がサポートしてあげましょう。
児童公園(B地区)
B地区の東端にある遊具ゾーン。山を模した2連のザイルクライミングをはじめ、ボルダリングやネット遊具など、難易度が高めの遊具が多めです。対象年齢は6歳~。
都立舎人公園は都内最大級の広さを誇るので、園内を歩くだけでも相当量の運動になります。雄大な自然に触れながら、遊具遊びを存分に楽しんでみましょう。
●掲載の情報は予告なく変更になる場合があります。おでかけ前に各スポットへご確認ください。
●旅行中は「新しい旅のエチケット」実施のご協力をお願いします。
「るるぶKids こどもの運動能力がぐんぐん伸びる公園 東京版」
東京都内にある運動能力をぐんぐん伸ばせる公園を、厳選して101件紹介するガイドブックです。「るるぶKids」と同様に、それぞれの公園で体験できる12の基本動作をアイコンでわかりやすく表示しています。
公園によって設置されている遊具や施設は千差万別! 公園によって自由な遊びのなかで体験できる「基本動作」は異なります。アイコンを参考にいつもとはタイプの違う公園にでかけてみることが、運動能力を伸ばすことにつながります。
ニューノーマルの今だからこそ楽しんでほしい、週末ごとの小さな冒険。今年の夏は、都内のあちこちで公園遊びを楽しみながら、子どもたちの運動能力をぐんぐん伸ばしましょう!
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