保育園に通っていたというみんなは、きっとなじみがある「保育園の先生」。どんな仕事をしているのか聞いてみました!
この記事は、『るるぶKids 何になりたい?未来をみつけるおしごと大図鑑』 からの抜粋です。人気&イマドキの職業や憧れの職業を約160種類掲載している、わかりやすく読んで楽しいオススメの一冊です。
取材したのは…
ナーサリールームベリーベアー 保育士 菅雄輝さん
保育士のお仕事内容とは?
0歳の乳児から6歳までの子どもを預かり、お父さんやお母さんに代わって保育と呼ばれる子育てを行います。
保育士が働く場所とは?
保育園や児童養護施設、自立支援施設、知的障碍者施設など小学校に入る前の子どもが通う施設で働きます。
あると便利な特技は?
おもちゃを片付けたり、食べこぼしを拭いたりすることも多いので、整理整頓が得意な人は役立ちます。
保育士がお仕事で欠かせないアイテムや服装とは?
タブレット
保育日誌を書いたり、保育書類を作ったりするときに使います。
スケジュール調
1か月の予定をまとめてメモできる手帳。期限や計画をチェックするために使います。
エプロン
子どもたちのごはんや、遊んでいるときにクレヨンがつくときもあるので、すぐに取りかえられるエプロンは必須です。
<おしごとデータ>
- 働く時間:8~17時
- 資格:国家資格が必要
- 給料:年収約375万円
(企業規模10人以上勤続7年目) - アクティブ度:★★☆
保育士の1日に密着!
8:00 出勤
出勤したらタイムカードを打刻して、タブレットで保護者からの連絡が来ていないかを確認します。
9:30 おさんぽにでかける
午前中は園児を連れておさんぽにでかけます。車など安全には十分注意します。
10:30 雨の日は室内で工作やゲーム遊び
週に1回ほど専任の先生が来て英語や体操を教えてくれます。
12:00 園児の昼食を介助
園児たちの給食の時間。保育士の意見が献立になることもあります。
13:00 休憩
休憩は12〜15時の間に1時間。休憩以外のあいた時間に、書類づくりや工作などの準備を行います。
14:00 書類づくりやミーティング
15:00 おやつの準備と介助
16:00 保護者のお迎え
17:00 退勤
遅番のときは、ゴミ集めや洗濯、掃除、戸締りなどの作業を行ってから退勤します。
子どもの命をあずかっているという責任をもって仕事をしているそうです。
保育士と幼稚園の先生のちがいは?
保育士免許を持つ保育士は、共働き家庭の0歳児〜6歳児の養護や教育をするのが役割。幼稚園の先生は「幼稚園教諭免許」を持ち、3〜6歳児の興味を引き出す教育をします。最近では、保育園と幼稚園がひとつになった「こども園」も増えています。
保育士のお仕事に関するよくある質問!
どんなきっかけで保育士になったのでしょうか。保育士の仕事の楽しいところも聞いてみました。
保育士を目指したきっかけは?
中学生の時に保育士の職業体験に参加したことです。
仕事をしていて気を付けていることは?
保護者や地域の人とも接するので、清潔感のある身だしなみが必要です。
保育士になって嬉しかったことや楽しいことは?
園児とお話したり一緒にお話したりするのが楽しいです。
★取材協力 » ナーサリールームベリーベアー
保育士になるには?
保育士には専門的な知識や技術が必要なため、国家試験で保育士資格をとる必要があります。保育士資格を取る方法には2つあります。
指定保育士養成施設を卒業する
高校を卒業した後、厚生労働省が指定する指定保育士養成施設(大学、短期大学、専門学校)に進学します。在学中は保育に関する専門的な知識を学ぶほか、実際に保育園など行く実習もあります。
卒業すれば試験を受けずに保育士資格を取得できるので、小学生や中学生在学中から保育士を目指している人にはぴったりです。
保育士試験を受けて資格を取得する
指定保育士養成施設以外でも、年2回行われている保育士試験に合格すれば、資格を得ることができます。保育に関係のない大学・短期大学の学部や学科、専門学校等でも、受験資格を満たしていれば試験を受けることができます。
保育に関する専門知識は独学のほか、通信教材や試験対策の講座などを受講して学ぶこともできます。
保育士に必要なことは?どんな人が向いている?
子どもたちのお世話をする仕事なので「明るくて元気」な人が向いています。また、1日の過ごし方や園の行事などに向けて「計画的に取り組める」人、子どもと一緒に作る工作、イベントの際の飾りつけなど「手先が器用」だと楽しくお仕事ができそうです。
こんなにあるよ!保育園のお仕事
子どもたちと関わることができる、保育園の仕事。一緒に遊んだり、給食やおやつをつくったり、体調を見たりなど、園児のみんなが保育園で毎日楽しく元気に過ごせるように、たくさんの人たちが働いています。
保育士
●子どもの成長を見守る
園児と一緒に遊んだり、工作をしたりする仕事です。「命を預かっている」という責任感を持って働きます。
★ちょこっとメモ
年齢によって発達や成長が異なるので、一人一人に合った保育を心がけることが大切です。
保育補助
●保育園のサポート役
保育士の手助けをする仕事です。保育士の仕事を持っていなくても働くことができます。
保育園看護師
●園児の健康を守る
体調不良やけがをした園児の看護や手当て、アレルギーを持つ子どもの体調を見る仕事です。保育士のサポートをすることもあります。
管理栄養士
●献立を考える
保育園で出す給食やおやつの献立を作る仕事。園児の成長や個々のアレルギーの症状を確認しながら、レシピを考えます。
調理師
●給食やおやつを作る
子どもたちが食べる給食やおやつをつくります。 栄養面やアレルギーに気を配りながら、おいしく調理します。
ほかにも!人と関わるお仕事
『るるぶKids 何になりたい?未来をみつけるおしごと大図鑑』発売中!
2022年2月発売の『るるぶKids 何になりたい? 未来をみつける おしごと大図鑑』は、定番や“イマドキ”の人気職業をイラストでわかりやすく紹介する、子どもたちの夢を応援する一冊です。
「将来の夢はなに?」
そう聞かれる機会が、幼稚園や小学校でも増えています。ですが、将来どんな仕事をしたいかというのは、未就学児~小学生には見つけるのが難しかったり、「これになりたい!」と思っても、実際にどんな職業なのかわからなかったり…。そもそも「こんな職業があったんだ! 知らなかった! 」ということもよくありますよね。
本書では、「好きを仕事に」「ものづくりの仕事」「人に関わる仕事」「未来の仕事」という4つのテーマで、約160種類のお仕事を紹介しています。取り上げているのは、スポーツ選手、アナウンサー、獣医師、モデル、パティシエといった定番や、ユーチューバー、ゲームクリエイター、eスポーツ選手といった最新の職業など。現在活躍中のプロたちに取材しています。
わかりやすくて読んで楽しい一冊を、ぜひ親子で一緒にご覧ください。