8月は子どもたちは「夏休み」ですね。規則正しい生活をさせるのに一苦労なママパパも多いかもしれません。一年で一番暑い季節、体調管理に気をつけながら元気に乗り切りましょう。親子で楽しみたい8月の「知る・つくる・学ぶ」をまとめました。
子ども歳時記
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『るるぶ』の名前の由来は、「見る+食べる+遊ぶ」×「知る+創る+学ぶ」。『るるぶKids歳時記』では、この『るるぶ』ならではの視点で、月ごとに親子で楽しみたいこと、知っておきたいことなどをご紹介します!
8月の「知る」:親子で知っておきたい年中行事
太陽の動きをもとに一年を24に分け、季節を表す言葉をつけたものを二十四節気(にじゅうしせっき)といいます。8月は「立秋」と「処暑」。天気予報などでも耳にする言葉ですね。
8月の暦「立秋」(8月7日)、「処暑」(8月22日)
●立秋(8月7日):暑中から、残暑へ
一年でもっとも暑いとされる「大暑」を過ぎると、8月7日から「立秋」に入ります。「秋が立つ」と書くように、暦の上では秋の気配がただよいだす時期とされていますが、実際には暑さの盛り。ですが、立秋以降の暑さは「残暑」と呼ばれ、暑中見舞いの挨拶は、残暑見舞いに変ります。
●処暑(8月22日):夏が終わりに近づく
読み方は「しょしょ」。「処」は終わるという意味があります。暑さのピークをすぎ、いよいよ初秋に近づくとされる時期です。現実には猛暑はまだ続くものの、夏休みの終わりが近づき、宿題が終わってない…などと焦りはじめたり、もうすぐ学校がはじまる…とさびしく感じたりする頃かもしれませんね。
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山の日(8月11日)の由来とは?
山の日は、祝日のなかではもっとも新しくできたものであることと、夏休みやお盆期間であることから、馴染みが薄いという方も多いかもしれません。なぜ8月11日が山の日に制定されたのか、その由来を知ると、日にちと山のイメージが結びついて覚えやすいですよ。ぜひ由来をチェックしてみてください
<山の日はなぜ8月11日なの?>
お盆(8月13日~16日)
お盆は「おじいちゃんやおばあちゃんの家に行く日」「お墓参りをする日」というイメージをもっている子も多いかもしれませんね。お盆は、ご先祖さまの霊をお迎えして、感謝の気持ちを伝える日本の伝統行事。お盆の時期は地方によって異なることもありますが、一般的に8月13日〜16日に行われるところが多いです。
●キュウリとナスのお供えもの、意味は?
「キュウリで作った馬」は精霊馬と呼ばれ、ご先祖さまが早くこちらへ帰ってくるために乗るもの。「ナスで作った牛」は精霊牛といい、あの世へ戻るときにゆっくりを帰れるように乗るものを意味しています。御仏壇の前や庭先や縁側などに飾ります。また、ご先祖様が道に迷わず帰ってこれるよう、ほおずきを提灯に見立てて飾ったり、ご先祖様をおもてなしする夏野菜や果物を飾ったりします。地域によっては、迎え火や送り火などを行うところもあります。有名な京都の「五山の送り火」や長崎の「精霊流し」も送り火のひとつです。
●盆踊りとは?
お祭りなどで、櫓を囲んで輪になって踊る盆踊りは、そもそもはご先祖さまをおもてなしし、別れを惜しむ行事でした。今では楽しい夏の行事の趣となりましたが、もしかしたらご先祖様も家族と一緒に楽しく踊っているのかも?と想像してみるのもいいですね。帰省先で懐かしい友だちと再会したり、地域の交流を深める場でもある盆踊り。親子で浴衣をきて、ぜひ参加したいですね。
8月の体調管理 熱中症警戒アラートって?
最近よく耳にする「熱中症警戒アラート」という言葉。これは、環境省と気象庁が「熱中症の危険性が極めて高くなると予測される日」に注意を呼びかける情報のこと。暑さ指数に応じて、屋外運動の中止や水分補給の頻度など行動の目安も定められています。環境省の公式サイトで確認できるほか、ニュースや天気予報でも発信されるので、必ずチェックをするとよいでしょう。
<熱中症警戒アラートの発表状況がわかる!>
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8月の「つくる」:折紙で「スイカ」をつくろう!
夏の風物詩といえばスイカ! 季節の折紙レシピが載っている『るるぶ 楽しく折って親子で世界一周!旅のおりがみ100』のなかから、「スイカ」の折り方をご紹介します。
<夏野菜の余りで工作しよう!>
8月の「学ぶ」:昆虫、星空・天体、旬の食べものなど
8月の昆虫「セミの羽化」を観察しよう
セミの抜け殻が地面に落ちている時期です。虫が苦手な方は、思わずヒヤッとしてしまいますよね。ですが、これはセミが羽化をした合図。セミは一生の大半を土の中で過ごし、成虫として過ごすのはわずかな期間だけ。幼虫が地上にでてきて成虫になる「羽化の瞬間」をぜひ観察してみましょう。セミの羽化の瞬間はとても美しく、生命の力強さを感じられる体験になりますよ。
<セミの羽化を観察!>
8月の花「朝顔」昼顔と夕顔との違いは?
8月に咲く花はヒマワリ、マリーゴールド、ハイビスカスなどがありますが、なかでも子どもたちに馴染みが深いのは「朝顔」ではないでしょうか。多くの小学校では、1年生の生活科で朝顔の栽培をします。GW明けに種まきをし、ちょうど夏休み頃に花が咲くので、夏休み中は家に持ち帰って観察日記を書く宿題がでる学校もあるでしょう
ところで、朝顔、昼顔、夕顔の違いを知っていますか?とても似ていますが、次のような違いがあります。
●花が咲く時間
朝顔は日の出前に咲き、昼前にしぼむのが一般的です。昼顔は早朝に咲きますが、昼になってもしぼみません。夕顏は夕方に咲き、翌朝しぼみます。
●葉の形
朝顔の葉の大きさは大きく、M字型が特徴です。昼顔の葉は細長いスペードのような形をしています。
●夕顔はウリの仲間
夕顔の雄花
夕顔は、朝顔や昼顔と比べて花びらが皺くちゃで、どちらかというとカボチャの花に似ています。また雄花と雌花があり、雌花は大きな実がなるため、下の部分が膨らんでいます。朝顔と昼顔はヒルガオ科ですが、夕顔はウリ科。生物学上の分類も実は違うんですよ。
8月の星空:「ペルセウス流星群」がピーク
画像:国立天文台
8月は、三大流星群の一つであるペルセウス座流星群が活動のピークを迎えます。普段より多くの流星を見ることができるのは、8月11日の夜から13日の夜までの3夜で、8月12日の23時頃に極大となることが予想されています。放射点が高くなる13日の夜明け近く(東京では3時台)で、空の暗い場所では、1時間あたり40個程度の流星の観察が期待できます。
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8月の満月は「スタージョンムーン」
8月の満月は、8月20日(火)。アメリカの農事暦では、8月の満月は「スタージョンムーン」と呼ぶことも。大型魚であるスタージョン(チョウザメ)が最もよく獲れる月であったが、この名前が付いた理由です。
8月の旬の食べもの:おいしいスイカの見分け方は?
夏といえばスイカ!よく「おいしいスイカはポンポンと叩くとわかる」言われますが、本当なのでしょうか?これは熟し度を見分けるもので、完熟したスイカはボンボンと澄んだ音、未熟だとポンポンと高い音、熟しすぎている場合は低い音で鈍いボタボタという音がするというもの。ただし、慣れた人でないとなかなか聞き分けにくいのだとか。店頭の売り物をむやみに叩くのは控えるようにしましょう。
おいしいスイカの見分け方のポイントは3つ!①模様がはっきりとしていて、②縞々の濃い部分が少し膨らんでいます。凹凸がはっきりしているほど甘いそうです。また、③ツルがついていた部分もチェック。ここが小さいと未熟で、大きすぎると熟しすぎている可能性が。五円玉よりやや小さいぐらいの大きさが目安だそうです。
8月のおすすめイベント・スポット
るるぶKidsでは、夏休みにおすすめのおでかけ先を多数ご紹介しています。体調管理に気をつけながら、親子でたくさん遊んで、夏の思い出をつくってくださいね。
自由研究におすすめのイベント
アート、工作、宇宙などテーマが豊富
夏の恐竜イベント・ショー
動く恐竜のショーや全身骨格展示など
夏の昆虫展・昆虫イベント
カブクワとのふれあいが大人気
夏の水族館イベント・体験
夜の体験やずぶ濡れショー、企画展など
夏の動物園のイベント
ナイトサファリや夜の特別営業など